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AndroidでWi‑Fi「認証エラー」を修正する方法

1 min read トラブルシューティング 更新されました 26 Sep 2025
AndroidでWi‑Fi認証エラーを修正する方法
AndroidでWi‑Fi認証エラーを修正する方法

Wi‑Fiの「認証エラー」は端末側/ルーター側の設定不整合や一時的な不具合で起きます。まずルーター再起動やパスワード再入力、必要なら静的IP設定やセキュリティプロトコルの変更を試してください。根本解決が難しい場合はネットワーク設定のリセットやルーター設定の見直しを行います。

Wi‑Fi認証エラーのスクリーン

イントロダクション

Android端末で「Authentication problem(認証エラー)」と表示され、セキュアなホットスポットに接続できないときは非常に厄介です。通常、Wi‑FiはネットワークをスキャンしてIPアドレスを取得し、保護されたネットワークではパスワード入力を求めます。認証エラーが出る場合は、端末側の設定、ルーター側の設定、または両者の組み合わせに問題があることが多いです。以下で実際に試せる手順を分かりやすくまとめます。

すぐできる修正手順

ここでは一般ユーザーが短時間で実行できる順序で手順を示します。上から順に試し、改善が見られたら次の手順は不要です。

1. ルーターを再起動する

ルーター側で一時的な問題が起きていることが多いので、電源をオフにして数分待ってから再起動します。再起動後、端末で問題のネットワークを選び、パスワードを正確に入力して接続を試してください。

重要: 端末側で先にネットワークを「忘れる(Forget)」操作をしてから再接続すると、古い設定が残らず確実です。

2. セキュリティプロトコルを変更する

ルーターのWi‑Fiセキュリティが古い(例: WPA)や端末側の互換性の問題がある場合があります。ルーター管理画面で可能ならWPA2やWPA3(利用可能な場合)に変更してみてください。変更後は端末でネットワークを忘れて再接続します。

ヒント: Androidの機種やOSバージョンによって対応しているプロトコルが異なるため、変更前に互換性を確認してください。

3. 静的IPアドレスを試す

DHCPの取得でうまくいかない場合、端末側で静的IPを設定すると接続できることがあります。

  1. 設定アプリを開く
  2. [Wi‑Fi] を選択
  3. 接続したいネットワークを長押し(またはネットワーク横の設定アイコンをタップ)
  4. [ネットワークを変更] または [詳細設定] を開く
  5. IP設定を [DHCP] から [Static(静的)] に変更
  6. IPアドレス欄に 192.168.1.x の形式(xは1〜225の任意の数字)を入力

Android Wi‑Fiの静的IP設定画面 Androidでの静的IP設定画面の例

  1. その他の項目(ゲートウェイ、DNS)はルーターの設定に合わせて入力するか、まずはゲートウェイにルーターのIP(例: 192.168.1.1)を入れてみてください。
  2. 保存して接続を確認します。

注意: Wi‑Fiは接続しているがインターネットに繋がらない場合は、再度IP設定をDHCPに戻すことで解決することがあります。

4. 不要ファイルを削除する(root化端末のみ)

root化したデバイス限定の手順です。root権限のあるアプリでDHCP関連の古いキャッシュファイルを削除し、再起動することで接続が復旧する場合があります。

  1. ES File Explorerなどのファイルマネージャをインストール
  2. root権限を付与
  3. Root explorer を開く
  4. /data/misc/dhcp/ に移動
  5. そのフォルダ内のファイルをすべて削除
  6. デバイスを再起動して接続を試す

警告: root操作は端末を不安定にしたり、保証を無効にする可能性があります。手順は自己責任で行ってください。

代替アプローチ

  • 機内モードを一度オンにしてオフにする(短時間の無線再起動効果)
  • ネットワーク設定をリセットする(OSの[ネットワークをリセット]機能)
  • Androidを最新のシステムアップデートに更新する
  • ルーターのSSID名やチャンネル、帯域(2.4GHz ⇄ 5GHz)を変更して試す
  • 別の端末で同じSSIDに繋がるか確認し、端末固有の問題かを切り分ける

失敗するケースと対処法

  • ルーターのMACフィルタリングが有効で、端末が許可されていない場合:ルーター側でMACアドレス許可設定を確認する
  • 企業や学校などのアクセス制御(Captive Portal)では追加認証が必要:ブラウザで認証ページを開く
  • ルーターの同時接続数上限に達している場合:不要な接続を切るかルーターの性能を確認する
  • ハードウェア故障(端末・ルーター両方の無線モジュール):修理または別のルーターで確認する

役割別チェックリスト

エンドユーザー

  • パスワードを正確に入力したか再確認
  • 他の端末で同じネットワークに接続できるか確認
  • ネットワークを一度「忘れる」→再接続
  • OSとアプリを最新に保つ

ネットワーク管理者

  • ルーターのログを確認し、認証失敗の理由(WPAエラー、DHCPリース切れ等)を特定
  • セキュリティプロトコルと暗号化方式の互換性を確認
  • MACフィルタやアクセス制御リストを確認
  • 必要ならルーターの再起動やファームウェアアップデートを実施

簡易トラブルシューティングフローチャート

flowchart TD
  A[認証エラーが出る] --> B{他の端末は接続できるか}
  B -- はい --> C[問題は端末側]
  B -- いいえ --> D[問題はルーターまたは回線]
  C --> E[端末でネットワークを忘れて再接続]
  E --> F{改善したか}
  F -- はい --> G[完了]
  F -- いいえ --> H[静的IPを試す]
  H --> I{改善したか}
  I -- はい --> G
  I -- いいえ --> J[ネットワーク設定リセットまたは端末の更新]
  D --> K[ルーター再起動、回線業者に問い合わせ]
  K --> L{改善したか}
  L -- はい --> G
  L -- いいえ --> M[ルーター設定の見直し/ファームウェア更新]

ミニメソドロジー(トラブル切り分けの考え方)

  1. 切り分け: まず別の端末で接続できるかを試し、端末側かネットワーク側かを判断する。
  2. 単純対応: ルーター再起動、ネットワークを忘れる、パスワード再入力を行う。
  3. 設定確認: セキュリティプロトコル、IP設定、MACフィルタ等を確認する。
  4. エスカレーション: 管理者や回線業者にログや詳細を渡して調査してもらう。

ワンライングロッサリー

  • DHCP: ネットワーク機器が自動でIPアドレスを割り当てる仕組み
  • 静的IP: 管理者やユーザーが手動で割り当てる固定IPアドレス
  • WPA/WPA2/WPA3: 無線LANのセキュリティ規格
  • Captive Portal: 公衆Wi‑Fiでログイン画面が表示される仕組み

まとめ

  • 多くの認証エラーはルーター再起動、パスワード再入力、ネットワークの再設定で解決します。
  • DHCP取得に失敗する場合は一時的に静的IPを割り当てて接続を試してください。
  • 企業や学校のネットワークでは追加の認証やアクセス制御が原因のことがあるため、管理者に問い合わせてください。

重要: root操作やルーター設定の変更は慎重に行い、分からない場合は専門家に相談してください。

ご感想や追加の質問があればコメントで教えてください。この記事がお役に立てば、周りの人にも共有して認知を広げてください。

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