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Google SheetsでCHAR関数を使って記号や改行を挿入する方法

2 min read スプレッドシート 更新されました 28 Sep 2025
Google SheetsでCHAR関数を使って記号と改行を挿入
Google SheetsでCHAR関数を使って記号と改行を挿入

Google Sheetsのロゴと下に並んだ記号

CHAR関数とは何か

CHAR関数は、Google Sheetsで文字コード(10進数)を受け取り、その文字を返す関数です。構文は非常にシンプルです:

=CHAR(char_code)
  • 引数は1つ、文字コード(数値)だけです。1つのCHARは1文字を返しますが、複数のCHARを連結すれば単語やフレーズを作成できます。
  • Google Sheetsが使うのはUnicodeの10進数コードです。特定の文字コード一覧は外部のUnicodeリファレンス(たとえば Wikipedia の Unicode ページ)で確認できます。

重要: CHARは「表示する文字」を返しますが、実際にその文字が正しく表示されるかはフォントや表示環境(OS・ブラウザ)に依存します。対応していない場合は四角や空白に見えることがあります。

基本的な使い方:文字を並べる

たとえば、セルに「MUO」をCHARで表示するには次のようにします。

=CHAR(77) & CHAR(85) & CHAR(79)

Google SheetsでMUOをCHARで出力した例

アンパサンド(&)で複数のCHARを連結できます。これは手で打てない記号や、コード計算で生成した文字を表示したいときに便利です。ただし単純なアルファベットなら直接入力した方が速いことが多いです。

特殊記号の挿入(よく使う例)

Google SheetsにはGoogle Docsのような「特殊文字を挿入」メニューがないため、CHARで補えます。以下は実務でよく使う記号とUnicode(10進)例の一覧です。

説明文字Unicode(10進)CHARでの書き方

| 箇条書き(丸) | • | 8226 | =CHAR(8226) | 円で囲んだ丸 | ⦿ | 10687 | =CHAR(10687) | 右向き矢印の矢尻 | ➤ | 10148 | =CHAR(10148) | ハート(白抜き) | ♡ | 9825 | =CHAR(9825) | チェック(チェックマーク) | ✓ | 10003 | =CHAR(10003) | 掛け算記号(×) | × | 215 | =CHAR(215) | 星(黒) | ★ | 9733 | =CHAR(9733)

挿入手順(例:右向き矢印)

  1. シンボルを挿入したいセルを選択します。
  2. 数式バーに以下を入力します:
=CHAR(10148)
  1. Enterキーを押します。

CHARで矢印を挿入した例

この例では10148が右向き矢印のコードです。別のコードに置き換えれば別の文字が出ます。

改行を挿入する(CHAR(10))

改行は非表示文字の一種で、Google SheetsではUnicodeのコード10が改行に対応しています。セル内で複数行にしたい場合はCHAR(10)を文字列と連結します。

  • 注意: セル内で改行を可視化するには「テキストの折り返し」を有効にする必要があります(メニューまたはツールバーのアイコン)。

手順の例:

  1. 出力したいセルを選択します。
  2. 数式バーに「=」を入力します。
  3. 最初の行を引用符で囲んで入力し、& をつけます。
  4. CHAR(10) を挿入してさらに & を付けます。
  5. 次の行を引用符で囲んで入力します。
  6. Enterキーを押します。

例:

="このテキストは" & CHAR(10) & "セル内で2行になります"

CHARでセル内改行を作る例

よくある用途別の使い方(実践的なヒント)

  • リスト表示(セル内で箇条書き風に見せる): CHAR(8226) と CHAR(10) を組み合わせる。 例: =CHAR(8226)&” “&A1&CHAR(10)&CHAR(8226)&” “&A2
  • ステータス列にチェックを入れる: 条件付き書式と組み合わせて CHAR(10003) を表示。
  • 異なる列から取り込んだフラグ文字を結合してレポートを作る。

代替アプローチといつ使うか

  • コピー&ペースト:ウェブ上や文字表から必要な記号をコピーしてセルに貼るのが最速。短期作業や単発の挿入に向く。
  • OS/ブラウザの絵文字・記号ピッカー(例: Windows の [Win]+[.]、macOS の文字ビューア):視覚的に選べるが自動化には不向き。
  • スクリプト(Google Apps Script):大量挿入やルールに基づく変換が必要な場合に有効。

いつCHARを選ぶか(ヒューリスティック):

  • 同じ記号を多数のセルで生成する必要がある → CHAR
  • 記号を動的に生成(数値から変換)したい → CHAR
  • 一度だけ手動で入れる → コピー&ペースト

CHARが期待どおりに動かない場合(例外・制限)

  • フォント非対応:特定のUnicodeグリフが使用環境でサポートされていない場合、空白や四角で表示される。
  • 結合文字やダイアクリティカルマークの扱い:合成されず別々に表示されることがある。
  • 互換性の問題:他のアプリケーション(Excel等)に移すとコードや表示が変わることがある。
  • 非表示文字の扱い:一部の印刷・エクスポートで改行や制御文字が無視される場合がある。

チートシート:よく使うCHARコード(まとめ)

  • 改行: CHAR(10)
  • 半角スペース: CHAR(32)
  • 箇条書き(丸): CHAR(8226)
  • 矢印(矢尻): CHAR(10148)
  • チェック: CHAR(10003)
  • ハート: CHAR(9825)
  • 星: CHAR(9733)

ミニSOP: チームでCHARを安全に使う手順(テンプレート)

  1. 使用する記号と対応コードをチーム共通のドキュメントで一覧化する。
  2. 表示確認:代表的なOS/ブラウザ(Windows/Chrome、macOS/Safari、Linux)で見え方を確認する。
  3. 自動生成ルールがある場合はApps ScriptかARRAYFORMULAで試作してレビューする。
  4. レポート出力(PDF/CSV)時の見え方を事前にチェックする。
  5. 問題があれば代替文字(類似のUnicode)を検討する。

チェックリスト:役割別

  • データアナリスト:
    • CHARを使った文字列結合でデータが壊れていないか確認。
    • 出力をエクスポート(CSV/PDF)して表示を確認。
  • スプレッドシート管理者:
    • 主要記号一覧を社内テンプレートに追加。
    • フォントや表示の推奨設定をドキュメント化。
  • ローカリゼーション担当:
    • ローカル環境で符号化や文字表示を検証。
    • 他言語の特殊文字(アクセントや合字)も確認。

自動化の例:ARRAYFORMULAで複数行に適用する

複数の行に一括で箇条書き記号を付けたい場合の考え方(例):

=ARRAYFORMULA(IF(A2:A="","",CHAR(8226)&" "&A2:A))

この式はA列の各行に対して、値があれば先頭に丸印を付けて一覧にします。

決定ツリー(どの方法を使うべきか)

flowchart TD
  A[記号を一度だけ入れる?] -->|はい| B[コピー&ペースト]
  A -->|いいえ| C[大量・動的に生成する?]
  C -->|はい| D[CHAR関数またはApps Script]
  C -->|いいえ| B
  D --> E[表示確認とフォントチェック]

まとめとベストプラクティス

  • CHARはUnicodeの10進コードを使って任意の1文字を返します。CHAR(10)でセル内改行が作れるのが実務で特に有用です。
  • 大量に生成・自動化する場合はCHARを中心に考え、単発であればコピー&ペーストやOSの記号ピッカーを使って効率化しましょう。
  • 表示の不具合はフォントやプラットフォーム依存なので、クロスプラットフォームでのチェックを忘れないでください。

重要: レポートやPDFに出力する前に、代表的な閲覧環境で記号が正しく表示されるかを必ず確認してください。

FAQ

CHARとUNICHARの違いはありますか?

Google Sheetsでは一般的にCHARがUnicodeの10進数コードを受け取ります。環境によってはUNICHARという関数名を見ることがありますが、Sheetsの公式ドキュメントに従ってCHARを使うことで広く動作します。互換性の必要がある場合は、目的のプラットフォームで事前検証してください。

CHARで表示した文字が四角になる/表示されない場合はどうすればよいですか?

その文字が現在のフォントでサポートされていない可能性があります。代替の類似文字を探すか、表示環境(OSやブラウザ)のフォント設定を変更して再確認してください。また、PDF出力時のフォント埋め込み設定にも注意してください。


最後に覚えておくポイント:CHARは手元のキーボードやメニューにない文字を再現する強力なツールです。自動化・テンプレート化と組み合わせることで、見やすく統一されたシート作成が可能になります。

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