Microsoft EdgeでCopilotを無効化する方法

重要: ここで説明する設定はブラウザ内のオプションを切り替える手順です。OSレベルでのCopilot統合(WindowsのCopilotなど)を完全に削除する場合は別途OSの設定や更新プログラムの管理が必要です。
Copilotとは簡単に
CopilotはMicrosoftがEdgeやWindowsに組み込むAIベースのアシスタント機能群の総称です。一行で定義すると: AIを使って検索・要約・提案を行い、ブラウジング体験を補助する機能の集合です。
関連する呼称(意図のバリエーション):
- Copilotを無効化する
- EdgeでCopilotをオフにする
- Microsoft Edge Copilot 設定解除
- EdgeのAI検索提案を消す
無効化できる主要なCopilot機能
Edge内でユーザーが直接オン/オフできる代表的な機能:
- Copilot Mode(新しいタブにCopilot風UIを表示)
- Copilot-inspired New Tab Page(「Search & Chat」や「Ask Copilot」などの要素)
- Built-in Copilot Search(アドレスバーや検索時のAI提案)
- Context CluesやCopilot Suggestions(Find on Pageやページ内検索の補助)
これらは既定でオンになっていることが多く、ブラウザを起動するたびに表示されるため「余計な表示」「プライバシー懸念」と感じる方もいます。
Copilotを無効化する手順
以下はPC版Microsoft EdgeでCopilot関連機能を無効にする標準的な手順です。
- 右上の「…」(三点)をクリックして「Settings」を選択します。
- メニュー内に「Copilot Mode」が見つからないときはアドレスバーに次のURLを入力して直接開いてください。
edge://settings/CopilotMode
「Copilot Mode」を見つけたらスイッチをオフにします。これで新しいタブのCopilot風UI(Copilot-inspired New Tab Page)とContext Cluesの表示が停止します。
さらに「Customize your experience」セクションを探し、そこにある「Built-in Copilot Search」をオフに切り替えます。これによりAIによる検索候補や補助が表示されなくなります。
- 設定完了後、新しいタブを開いて変化を確認してください。AIによるプロンプトやチャットボックスが表示されない、よりシンプルなタブ画面になっているはずです。
メモ: これらの設定はブラウザ側のオン/オフ切り替えであり、変更は永続的に保存されます。いつでも同じ手順で再度有効化できます。
代替アプローチと補足
- 一時的に表示を抑えたい場合は、拡張機能やコンテンツブロッカーで特定のUI要素を隠す方法もあります。ただし拡張機能は信頼性や更新の観点で注意が必要です。
- 企業環境ではグループポリシーやIntuneなどの管理ツールで組織単位で無効化するのが推奨されます。個別設定より適用漏れが少ないため管理しやすいです。
- 完全に端末から関連ソフトウェアを削除したい場合は、Windowsの設定(「アプリ」→「オプション機能」など)やMicrosoftの公式ドキュメントを確認してください。OS統合の度合いによっては追加の手順が必要です。
いつ無効化すべきかと失敗例
無効化が有効なケース:
- 企業ポリシーでAI利用が制限されている場合
- プライバシー懸念からデータを外部AIに送信したくない場合
- 単にUIを簡潔にして作業効率を上げたい場合
無効化が向かないケース(期待通りに効かない例):
- WindowsレベルでCopilotがOSと統合されている環境では、Edgeの設定だけで完全除去できないことがあります。
- 管理者により設定が強制されている端末では、ユーザー側の設定変更がすぐに上書きされる可能性があります。
重要: 企業管理下の端末では個人の判断で設定を変更せず、必ずIT管理者に相談してください。
役割別チェックリスト
エンドユーザー
- 設定画面で「Copilot Mode」と「Built-in Copilot Search」をオフにする
- 新しいタブを開いてUIが変わったことを確認する
IT管理者
- グループポリシー/MDMでCopilotを無効化する方針を確認する
- エンドユーザー向けに手順と注意点を配布する
- 監査ログやアップデートで設定が維持されているか確認する
セキュリティ担当
- Copilotによる外部通信の有無を評価する
- データ分類ポリシーと照らし合わせて適切な運用ルールを作成する
リスクと緩和策
リスク: Copilotの無効化はユーザーの体験をシンプルにしますが、以下の点に留意してください。
誤設定による機能喪失: 重要な検索補助が不要に無効化されると業務効率が下がる可能性があります。 緩和策: 変更前に簡単な受け入れテストを実施し、必要ならロールバック手順を用意する。
管理の不整合: 個別設定が組織ポリシーと矛盾する場合があります。 緩和策: 組織全体の設定をMDMで統一し、例外は文書化する。
プライバシー誤解: ユーザーが「オフにしたからすべて送信されない」と誤解する場合がある。 緩和策: どのレベルでデータが外部に送信されるか、公式ドキュメントで確認し、FAQを用意する。
受け入れ基準
- 新しいタブを開いてAI関連の要素が表示されない
- 検索バーにAI提案が出ない
- 設定をブラウザの再起動後も維持できる
簡易プレイブック(SOP)
- 目的の確認: Copilotを無効化する理由を明示する(個人設定、企業ポリシーなど)。
- バックアップ: 必要ならブックマーク、拡張機能設定をバックアップ。
- 手順実行: 上述の設定手順を実施。
- 検証: 新しいタブや検索を試して表示が消えたことを確認。
- ドキュメント化: 変更内容を記録し、必要ならIT部門に通知。
- ロールバック: 解除手順を保持しておく(同じ設定画面でオンに戻す)。
プライバシーとコンプライアンスの注意点
- Copilotは入力内容や検索クエリを処理するため、組織のデータ分類に影響を与える可能性があります。個人情報や機密情報をCopilotに入力しないポリシーを策定してください。
- 欧州や日本の法令(GDPRや個人情報保護法)に関する組織方針に従って、外部AIサービスとのデータ送信を管理してください。法的な解釈が必要な場合は法務部門に相談してください。
よくある質問
EdgeでCopilotをオフにしてもWindowsのCopilotは消えますか
いいえ。Edgeの設定はブラウザ内の機能を制御するもので、Windowsに統合されたCopilotや他のOSレベルのサービスは別途管理が必要です。
設定をオフにしたのに再度オンになることがありますか
企業の端末で管理ポリシーが設定されている場合、管理者がポリシーを適用するとユーザー側の設定が上書きされることがあります。
戻す方法は簡単ですか
はい。同じ設定画面でスイッチをオンに戻すと機能は復活します。
まとめ
Copilotを無効化することで、よりシンプルでプライバシーに配慮したブラウジング体験が得られます。ユーザー側での切り替えは簡単ですが、企業環境やOSレベルの統合がある場合は追加の対応や管理者との調整が必要です。まずは設定画面で「Copilot Mode」と「Built-in Copilot Search」をオフにし、新しいタブで表示が消えたことを確認してください。
まとめのチェックリスト:
- Copilot Modeをオフにした
- Built-in Copilot Searchをオフにした
- 新しいタブでAI要素が消えたことを確認した
- 必要ならIT管理者へ変更を通知した
ソーシャルプレビュー案: 「Microsoft EdgeでCopilotを素早く無効化して、よりシンプルでプライバシーに配慮されたブラウジングに戻す方法を解説します。」