iPhone 6 / 6 Plus の背面アップルロゴをLEDに交換するDIYガイド

iPhone 6 / 6 Plus の背面アップルロゴをLEDに交換するDIY手順を、日本語でわかりやすく整理しました。分解・バッテリー取り外し・ロゴの撤去・LED取り付け・バックライトヒューズへの配線接続までの流れと、必要工具・注意点、受け入れ基準、トラブル対処を含みます。作業はリスクがあり、保証対象外・故障の可能性があるため自己責任で行ってください。
概要
このガイドは、Reddit/Imgurの投稿を元にしたiPhone 6 / 6 Plus背面のAppleロゴをLEDに置き換えるDIY手順を日本語で整理したものです。作業内容は端末を開けて内部コネクタに配線するため、作業ミスで端末が動作しなくなる(brick化)リスクがあります。LEDキットは多くが汎用品で、作者は白色LEDキットを使い、LEDは画面のバックライトヒューズに接続するため画面オン時のみ点灯すると報告されています。
重要: 作業前に必ずデータをバックアップしてください。自己責任で実施してください。分解は保証を無効にします。
用語(1行定義)
- バックライトヒューズ: 画面バックライトに電力を供給する回路上の保護素子。ここに電源を取り出すことで画面がオンのときにロゴが光るようにできます。
必要工具と部材チェックリスト
- Appleロゴ用LEDキット(iPhone 6 / 6 Plus 対応)
- Pentalobeドライバー(iPhone底部のネジ用)
- 精密ドライバーセット(トルクス/Y字などプロジェクトに応じて)
- プラスチックスパッジャー(ヘラ)
- 吸盤(画面取り外し用)
- iSesamoなどの薄い開口ツール
- ピンセット
- 絶縁テープ(電気用)
- はんだごて(キットに必要な場合)
- 作業用トレイ(ネジを管理するため)
- 保護手袋、眼鏡(任意)
準備と安全ルール
- バックアップを取る(iCloud、iTunesなど)。
- 作業前に静電気対策をする(静電気防止リストストラップが望ましい)。
- 可能なら作業は明るい平坦な場所で行う。小さなネジやケーブルを紛失しないように管理する。
- 重要: 端末の電源を切り、作業開始直後にバッテリーコネクタを外して回路に通電しない状態にする。これは「ルール #1」です。
ステップバイステップ手順
1. Pentalobeネジを外す
- まず底面のpentalobeネジを外します。ネジは小さいため紛失しないように注意。
2. 吸盤とスパッジャーで画面アセンブリを浮かせる
- 吸盤をホームボタン付近ではなく上部側に近い位置に付け、慎重に隙間を作る。
- プラスチックスパッジャーを使って、画面周縁の爪を少しずつ外していく。
3. バッテリーを最初に切り離す
- カバー(EMIシールド)を外し、バッテリーのコネクタを必ず先に取り外す。
- これにより回路への通電を防ぎ、ショートや故障のリスクを大幅に減らせます。
4. 画面アセンブリのコネクタを外す
- プラスチックのスパッジャーまたは指でコネクタを優しく持ち上げて外す。
- 金属工具はショートの原因になるため避ける。
5. バッテリー取り外し
- iPhone 6 系は引き出しタブをゆっくり引くとバッテリーが外れます。加熱や無理なこじ開けは不要。
6. 元のAppleロゴを取り外す
- iSesamo等の薄いツールでロゴ周囲を慎重に剥がす。接着剤残りに注意。
- 表面を傷つけないようにゆっくり行う。
7. LEDロゴをはめ込み固定する
- 新しいLEDパーツをサイズ確認した上ではめ込み、必要なら少量の接着剤で固定する(自己責任)。元の位置と面一になるように調整。
8. バックライトヒューズへ配線を接続する
- ケーブル上部を画面のバックライトヒューズ(電気テープで覆われていることが多い)に接続します。はんだ付けが必要な場合は少量で素早く行い、絶縁テープで保護します。
- LEDはバックライトと同じ電源を用いるため、画面がオンのときのみ点灯します。
9. 組み立て直しと動作確認
- バッテリーを接続し、画面アセンブリのコネクタを戻す。
- EMIシールドとネジを元の順序で取り付ける。
- 電源を入れて画面をオンにし、LEDロゴが点灯するか確認する。
受け入れ基準
- 端末が正常に起動する。
- 画面をオンにしたときにロゴLEDが安定して点灯する(ちらつき・異音なし)。
- タッチ操作・カメラ・スピーカー・センサーなど主要機能が影響を受けていない。
- ネジやシールドが全て戻され、端末外観に異常がない。
リスクマトリクスと対策
- 電源を入れたまま作業する(高リスク)→ 対策: 必ずバッテリーコネクタを外す。
- コネクタ破損(中〜高リスク)→ 対策: プラスチックツールを使用、金属工具を避ける。
- はんだ付け不良によるショート(高リスク)→ 対策: はんだは最小限、作業後は絶縁テープで保護する。
- 画面やケーブルの物理破損(中リスク)→ 対策: 力を入れすぎない、部品を整理して作業する。
代替アプローチと注意点
- 外装を交換してロゴ部分を透明に加工する専門業者に依頼する(リスク低、費用高)。
- LEDキットを内蔵せず、磁気・粘着式で外付けライトを付ける方法(簡易・非恒久的)。
- バックライトから電源を取る方式は画面オン時のみ点灯する利点がありますが、別電源を用いると常時点灯にできる反面バッテリー消費が増えます。
テストケースと確認項目
- 画面オン/オフでLEDの点灯が同期するか。
- 画面の明るさ調整でLEDの挙動が不自然でないか。
- 通知や着信時に電子干渉が発生しないか。
- 長時間使用で過熱や接触不良が出ないか(短時間の通電テスト推奨)。
トラブルシューティング
- LEDが点灯しない: バッテリーコネクタ/画面コネクタの接続を再確認。はんだ接点に断線がないか確認。
- 端末が起動しない: EMIシールドやネジ、コネクタ配置を再確認。最悪の場合は元のロゴへ戻すことを検討。
- ちらつきや不安定な点灯: 接触不良、はんだ不良、またはキットの配線不良が考えられる。
エッジケースギャラリー(よくある問題例)
- キットサイズが微妙に合わない → 微調整や別キット検討。
- 元ロゴの接着剤が強くて取りにくい → ヘラをゆっくり差し込み、熱を控えめに使う。
- バックライトヒューズの位置が機種差でわかりにくい → 修理ガイドや分解写真を参照。
ミニメソドロジー(要点まとめ)
- バックアップと静電気対策。2. 電源を切りバッテリーを最初に外す。3. 画面コネクタは慎重に扱う。4. ロゴ取り外し→新LED装着→バックライトから電源取得。5. 組み立て直しと動作確認。
判断フローチャート
flowchart TD
A[ロゴをLEDにしたいか?] -->|はい| B{自分で分解できるか}
B -- できる --> C[必要工具を準備]
B -- できない --> D[専門業者に依頼]
C --> E[バッテリーを外して作業]
E --> F[LED取り付けと配線接続]
F --> G[動作確認]
G --> H{問題あり?}
H -- はい --> I[接続・はんだを再確認]
H -- いいえ --> J[完了]
一行用語集
- Pentalobe: iPhoneの底面ネジの特殊形状ドライバー。
- EMI: 電磁干渉シールド。
結論と注意事項
この改造は見た目を大きく変え、画面オン時にロゴが光るクールな効果を得られますが、作業は高度でリスクを伴います。自信がない場合や端末が高価な場合は専門業者に依頼することを推奨します。
まとめ:
- バックアップとバッテリー切断を最優先に。
- コネクタ破損・ショートに注意。
- 動作確認と受け入れ基準を満たすことを確認して完了してください。
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