MinecraftのPiglin/Parrot/Crossbowエラー対処法

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Minecraftは世界中で毎日何百万人もが遊ぶ人気タイトルのため、サーバー負荷や認証まわりで断続的なエラーが発生します。ここで取り上げるのは、複数のプレイヤーが報告している「Piglin」「Parrot」「Crossbow」といったエラー名で表示されるサインイン・接続不具合のチェーンです。この記事は原則として一般プレイヤー向けの手順と診断手順を一貫してまとめた実践ガイドです。
重要: この記事では第三者の報告と公式の一般的な対処を組み合わせて解説します。特定の環境で確実に直ることを保証するものではありません。
何が起きているか
複数のユーザー報告から読み取れる主な現象は次のとおりです。
- サインイン時に「Piglin」「Parrot」「Crossbow」などのエラーコードが表示され、ログインできない、あるいはログインがループする。
- Nintendo Switch(Bedrock版)やXbox、Amazon Fireなど複数プラットフォームで報告がある。
- ネットワークを切り替えた際や複数機器で同一アカウントを使っている場合に再現しやすい。
- 一時的に解消するケースがあり、再試行で入れることがある。
観察されている他のエラー名例:
- Error Code: Drowned
- Error Code: Creeper
- Error Code: Glowstone
- Error Code: 9
これらは命名の遊び心があるエラー名で、原因は認証や接続の競合、セッション管理の問題である可能性が高いです。
まず試すべき基本対策
1 サインインを繰り返してみる
最も短く試せる対策です。ゲームを完全に終了し、数秒待ってから再起動してサインインを繰り返します。短時間のサーバー負荷や一時的なセッション切れで直ることがあります。
重要: サインインの試行中は同一アカウントで他デバイスのログインやリダイレクト(aka.ms/remoteconnect 等)を同時に行わないでください。
2 サインインデータのクリアと再ログイン
多くの報告で有効だった手順です。手順はプラットフォームごとに若干異なりますが、共通する考え方は「古い・壊れたセッション情報を消して再認証する」ことです。
一般手順:
- Minecraft内でMicrosoftアカウントからログアウトする。
- 設定にあるサインインデータ/キャッシュをクリアする(項目がある場合)。
- ゲームを完全終了する。
- 再度ゲームを起動してMicrosoftアカウントでログインする。
- aka.ms/remoteconnect のような外部認証ページに案内されたら、画面の指示に従って再接続する。
注記: 「サインインデータをクリア」する機能が見つからない場合は、該当プラットフォームのアプリ削除と再インストールを検討してください。
3 最新バージョンへ更新する
報告では古いバージョンを使っているユーザーの方が影響を受けやすい傾向があります。可能であればまずMinecraft本体とプラットフォーム(Nintendo Switchの本体ソフト、Xboxのシステムやストアアプリ、Fire OSのアップデート)を最新にしてください。
Bedrock版で問題が出るケースが多く報告されているため、Bedrockを複数機器で同時に使う場合は特に最新化が重要です。
4 ネットワークは切り替えない
複数の報告にあるように、Wi‑Fiとモバイルホットスポットの切り替え、あるいは家のWi‑Fi→外出先のWi‑Fiなどネットワーク切替時にエラーが発生しやすいです。可能ならプレイ中はネットワークを固定してください。
例: 自宅Wi‑Fiからスマートフォンのテザリング(ホットスポット)に切り替えた際にPiglinエラーで切断され、再ログインを要求されたという報告があります。
5 Amazon Fire HD Kids向けの対処
Fire HD(Kids/Freetime)で発生する場合、保護者アカウントの設定やアプリ権限が影響することがあります。手順:
- 設定→子供のプロフィール→コンテンツを追加→アプリとゲーム→XBOXアプリを追加
保護者側アカウントでXBOXアプリやMicrosoftアカウント連携が許可されているか確認してください。
プラットフォーム別の詳細手順
Nintendo Switch(Bedrock版)
- ゲームを完全に終了する。
- Switch本体のインターネット設定で現在接続中のネットワークを忘れる(必要なら再設定するが、切替は避ける)。
- Switch上のMinecraftを起動し、サインイン画面で表示される指示(aka.ms/remoteconnect等)に従いスマホやPCから認証する。
- 同一Microsoftアカウントを複数デバイスで使っている場合は、他デバイスをログアウトしてから試す。
注意: Switchのインターネット接続が断続的な場合、認証トークンの取得に失敗しやすいです。
Xbox
Xboxでの0x80a40008のようなエラーと症状が似ているとの報告があり、対策の多くは共通です。以下を試してください。
- Xboxのプロフィールからサインアウト→再サインイン。
- キャッシュのクリア: コンソールの電源を完全に切り、コンセントから抜いて1分以上待つ。
- Microsoftのサービス障害情報や公式サポートページで広域障害が出ていないか確認する。
公式のトラブルシューティングページが更新されている場合があります。
PC(Windows 10/11)
- Microsoft Storeに同じアカウントでログインしているか確認する。Minecraft(Windows版)の購入/引き換え状態を確認する。
- Minecraftランチャーのサインアウト→サインインを行う。
- 必要ならMinecraftをアンインストールして再インストールする。保存データはバックアップを推奨。
再現性の診断とエスカレーション手順(SOP)
短いSOP(運用手順)を以下に示します。問題が再発する場合は順に実行してください。
- 状況確認: デバイス種別、Minecraft版(Bedrock/Java)、表示されたエラー名、時刻、ネットワークの種類を記録する。スクリーンショットを残す。
- 最新化: 本体OSとMinecraftを最新にする。
- 単独動作確認: 同アカウントで他のデバイスのログインを停止し、1台のみでログインを試す。
- キャッシュ/サインインデータのクリア: アプリ内のサインアウトとキャッシュ削除を実行。
- 再ログイン: aka.ms/remoteconnect等の外部認証を行い接続を確立。
- 障害継続なら公式サポートに報告: 発生時間、再現手順、スクリーンショット、使用デバイス情報を添えて報告する。
これで改善しない場合は、Minecraft公式サポートまたはプラットフォーム(Nintendo/Xbox/Amazon)のサポートへエスカレーションしてください。
追加のチェックリストと役割別手順
プレイヤー、保護者、コミュニティモデレータ向けに役割別チェックリストを作成しました。
プレイヤー(コンソール/PC):
- 最新のゲーム/システムアップデートを適用しているか。
- 他デバイスで同アカウントを同時使用していないか。
- ネットワークを切り替えていないか。
- サインインデータを消去して再ログインを試したか。
- 問題発生時にスクリーンショットと発生時刻を保存したか。
保護者(子供用端末):
- 子供用プロフィールの権限設定でMicrosoft関連アプリの追加を確認したか。
- Fire HDのFreetime/Kids+設定でXBOXアプリが追加されているか。
- 子供が複数端末で同一アカウントを使っていないか確認したか。
コミュニティ管理者/モデレータ:
- 報告を受けたら発生環境を整理してテンプレートで受け取る(デバイス・OS・Minecraft版・エラー名・時刻・再現手順)。
- 複数報告が集中している時間帯や地域を記録して、広域障害の可能性を評価する。
判断フロー(簡易)
以下の決定木は問題の切り分けに使えます。
flowchart TD
A[ゲーム起動時にエラーが出るか?] -->|いいえ| B[通常プレイ可能]
A -->|はい| C[最新バージョンか?]
C -->|いいえ| D[更新して再試行]
C -->|はい| E[他デバイスで同アカウント使用中か?]
E -->|はい| F[他デバイスからログアウトして再試行]
E -->|いいえ| G[サインインデータをクリアして再ログイン]
G --> H[改善しない場合は公式サポートへ報告]
失敗する場合と代替アプローチ
- 一時的に回避できても、根本原因がサービス側の認証システムにある場合は再発します。その場合は広範囲の障害情報を待つか公式の修正対応を待ちましょう。
- アカウントや購入権限に問題がある場合は、Microsoftアカウント側のサポートで確認が必要です。購入履歴や引き換えコードの状態をチェックしてください。
代替アプローチ:
- 一時的な回避として、同一アカウントでログインする機器を1台に限定してプレイする。
- ローカルでのシングルプレイに切り替え、オンラインサービスを使わない方法で遊ぶ(マルチプレイやマーケットプレイスは利用不可になります)。
1行用語集
- Piglin: ネザーにいる中立的なモブ。この記事ではエラー名として言及。
- Bedrock: 複数プラットフォームで動くMinecraftのエディションの一つ(Switch/Xbox/Windowsなど)。
- aka.ms/remoteconnect: Minecraftの外部認証ページ。画面の案内に従いコードを入力してマイクロソフトアカウントを接続する。
よくある質問
質問: エラーが一時的に直るが頻繁に再発する。どうしたらよいか?
回答: まずは上で示したSOPを実施し、同一アカウントの同時使用を避けてください。再発が続く場合は発生ログ(スクリーンショット・発生時刻・デバイス情報)をそろえて公式に報告してください。
質問: aka.ms/remoteconnectで接続できない場合は?
回答: 入力したコードの有効期限切れやブラウザのキャッシュが影響することがあります。ブラウザを再起動して新しいコードで再試行し、必要なら別の端末で認証してください。
質問: 保護者アカウントで子供のFire HDにMinecraftを入れているがエラーが出る。どうする?
回答: 子供のプロフィールの設定でXBOXアプリが追加されているか確認し、保護者側で許可設定が有効になっているか確認してください。
まとめ
- 多くのケースではサインアウト→サインイン、サインインデータのクリア、最新化、ネットワーク切替の回避で改善します。
- それでも改善しない場合は、スクリーンショットと環境情報を用意して公式サポートに報告してください。
- 一時的回避策としては、同アカウントを1台に限定するか、オフラインでのプレイに切り替える選択肢もあります。
重要: この記事の対処は一般的なトラブルシューティング手順です。根本的な修正はMinecraft側のアップデートやプラットフォーム側の対応が必要になる場合があります。
参考: 問題が長引く場合はMinecraft公式Twitterやサポートページで広域障害情報を確認してください。
FAQ
- エラーが直った場合でも再発する可能性があります。再発時は発生情報を記録してください。
- 決定木とSOPを使えば、原因の切り分けとサポートへの報告準備が速やかにできます。