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Microsoft EdgeでCopilotモードを有効化して使う方法

2 min read ブラウザ 更新されました 06 Oct 2025
Microsoft EdgeでCopilotモードを有効化して使う方法
Microsoft EdgeでCopilotモードを有効化して使う方法

概要

このガイドは、Microsoft EdgeでCopilotモードを有効にする手順と、日常利用・管理・プライバシー対応までをカバーします。短い定義: Copilotモードとは、Edgeの検索・閲覧体験をMicrosoftのCopilot(AIアシスタント)中心に置き換える機能です。

重要: Copilotモードは既定で無効化されています。機能の利用前に組織のセキュリティ方針と個人のプライバシー設定を確認してください。


Windows 11 laptop on table with copilot icon on screen

画像説明: テーブル上のWindows 11ノートパソコンの画面に表示されたCopilotアイコン

必要条件と準備

  1. MicrosoftアカウントでEdgeにサインインしていること。企業環境ではAzure ADアカウントを利用する場合があります。
  2. Microsoft Edgeのバージョンが138以上であること。確認方法: 右上メニュー → ヘルプとフィードバック → Microsoft Edgeについて。

Microsoft Edge About Page showing Edge's version

画像説明: Edgeの「Microsoft Edgeについて」画面とバージョン番号の表示

ヒント: 自動更新が有効でない場合は手動で最新バージョンに更新してください。企業ポリシーで更新が管理されている場合はIT部門に連絡します。

Copilotモードを有効にする手順

  1. Edgeの右上メニューから「設定」を開く。
  2. 左側のメニューで「AIイノベーション」を選択。
  3. 「Copilotモード」をオンにする。

Enabling Copilot Mode in Edge

画像説明: Edge設定画面のAIイノベーションにあるCopilotモード切り替え

  1. 情報ページが開くので、再度Copilotモードをオンにして機能ツアーを完了する。

Enabling Copilot Mode on Microsoft Website

画像説明: Microsoftウェブサイト上のCopilotモード有効化の情報ページ

設定に項目が見当たらない場合(フラグの有効化)

  1. アドレスバーに次を入力して実験的機能へアクセスします:
edge://flags
  1. 検索ボックスに「copilot mode」と入力し、”Edge Copilot Mode”フラグを有効にします。
  2. ブラウザを再起動すると、設定のAIイノベーションにCopilotモードが表示されます。

Enabling Copilot Mode Flag

画像説明: edge://flagsの検索結果に表示されたEdge Copilot Modeフラグ

ヒント: 迅速アクセスのために「Edge Copilot Mode Profile Toggle」フラグを有効にすると、プロフィールメニューから直接トグルできます。

Copilotモードの基本的な使い方

Copilotモードを有効にすると、新しいタブや更新したタブで検索フィールドがCopilotの「Search & Chat」モードに置き換わります。Copilotはクエリの意図を解析して、回答するかBingで検索するかを自動判断します。

Copilot Mode search bar in new tab

画像説明: 新しいタブで表示されるCopilotのSearch & Chat検索バー

  • 単純なサイト名検索などではBing検索にリダイレクトされます。
  • 明確な質問であれば、Copilotが直接回答を生成し、関連リンクを提示します。
  • ウェブサイトを明記して質問した場合は、CopilotがBingを使う傾向があります。
  • 検索バー(アドレスバー)は引き続き既定の検索エンジンを使用するため、従来の検索と併用できます。

さらに、アドレスバーにはフォーカス中のタブについて質問できるCopilotボタンが追加されます。複数タブの文脈を跨いで理解するため、同じインターフェイスでタブ横断的な質問・要約が可能です。

Copilotクイックアシストの使い方

ページを開いた状態で、アドレスバー左のCopilotボタンをクリックすると「クイックアシスト」パネルが開きます。ここではタブの内容について要約したり、特定セクションを展開する等の操作ができます。

Opening Copilot Quick Assist Panel

画像説明: Copilotのクイックアシストパネルを開いた様子

機能例:

  • ページの要点を短くまとめる
  • 指定した節や用語を詳しく説明する
  • ページ内検索で見つけづらい情報を抽出する
  • 新しいチャットを開いて以前の会話は保存・参照可能

複数タブの分析と比較

Copilotクイックアシストと新しいタブのCopilot検索バーは、全タブの内容を同時に参照できます。現在フォーカス中のタブが優先されるため、他タブの情報を扱うときは対象タブを明示するのがベターです。

  • タブ横断の要約: 複数レシピの材料一覧を1つにまとめる。
  • 情報比較: 複数の製品レビューや仕様表を比較・整理する。

Copilot comparing two mice in quick assist panel

画像説明: クイックアシスト内で二つのマウス(製品)を比較している画面

タブを限定して答えさせたい場合は、クイックアシストの「+(プラス)アイコン」→「タブを追加」で対象タブを選択します。

Addings Tabs in Copilot

画像説明: クイックアシストでタブを追加選択する画面

実運用のベストプラクティス(ユーザー別チェックリスト)

  • エンドユーザー:

    • 事前にMicrosoftアカウントでログインする。
    • 個人データの送信を制御する設定を確認する。
    • 機密情報やパスワードは入力しない。
  • IT管理者:

    • グループポリシーやIntuneで展開前に許可/拒否ポリシーを検討する。
    • テストグループで安定性とパフォーマンスを検証する。
    • ログと監査の取り方を定義する。
  • プライバシー担当者:

    • Copilotのデータ処理フローを確認する(どのデータがサービスへ送られるか)。
    • ユーザー通知と同意の要否を評価する。

テストケースと受け入れ基準

  • 機能テスト:

    • Copilotモードが設定画面でオン/オフできること。
    • 新しいタブでSearch & Chatが表示され、Chat応答が生成されること。
    • クイックアシストが現在タブと指定タブの内容を要約・比較できること。
  • パフォーマンステスト:

    • ページ応答時間が許容範囲内(既存のSLAに基づく)。
    • メモリ/CPU消費が許容範囲内。
  • セキュリティ/プライバシーテスト:

    • 機密情報が外部に送信されないことを確認する手順がある。

合格基準: 主要機能の正常動作、重大なパフォーマンス低下なし、組織ポリシーとの整合性。

失敗するケース・制約(カウンター例)

  • ローカル網内のイントラサイトや認証が必要なページは、Copilotが正確に解析できないことがあります。
  • 非公開・暗号化されたコンテンツは要約できない場合がある。
  • 一部の問いではCopilotがBing検索を使用し、即時回答と検索結果が切り替わるため一貫性がないと感じることがあります。
  • 大量のタブや重いウェブアプリと併用すると、応答性が低下する可能性があります。

代替アプローチ

  • Copilotを使わずに従来の検索体験を保ちたい場合は、Copilotモードを無効化してアドレスバーの既定検索を利用する。
  • サードパーティ製のAI補助拡張機能(プライバシー方針を確認)を検討する。
  • 組織向けには専用の内部ナレッジベースとAIを組み合わせたカスタムチャットボット構築を検討する。

プライバシーとコンプライアンスの注意点

  • Copilotはサーバー側で処理を行うため、クエリやページ内容がMicrosoftのサービスに送信される可能性があります。個人情報・機密情報は入力しないでください。
  • GDPRや各国のデータ保護法に従った利用規約と同意の取り扱いを確認してください。組織は利用前に法務/プライバシーチームと協議することを推奨します。

重要: 企業環境では従業員に対する明確な使用指針と監査手順を用意してください。

ロールアウトSOP(プレイブック)

  1. パイロットグループ(10〜50ユーザー)で1週間のベータ運用。
  2. 機能動作、パフォーマンス、ユーザーフィードバックを収集。
  3. プライバシー影響評価(PIA)を実施し、必要な同意フローや制限を決定。
  4. ポリシーを策定し、広範なロールアウトを段階的に実施。
  5. 定期的なレビュー(30〜90日ごと)で設定やアクセス権を見直す。

ロールバック手順

  • 予期せぬ障害が発生した場合:
    1. Copilotモードを無効化する(設定→AIイノベーション→Copilotモードをオフ)。
    2. 影響範囲を特定し、ログを収集する。
    3. 必要に応じてedge://flagsで関係するフラグを元に戻す。

評価のミニメソッド(信頼チェック)

  1. 目的を定義: Copilotを使って何を達成したいか。
  2. リスク評価: 機密データ、法令順守、業務影響。
  3. 実験: 小規模で実証、要件を満たすか検証。
  4. 本番移行: 運用ルールと監査体制を用意。

決定フローチャート

以下はCopilotモードを導入すべきか判断する簡易フローです。

flowchart TD
  A[導入を検討] --> B{機密データを頻繁に扱うか}
  B -- Yes --> C[一旦導入を保留し、プライバシー評価を実施]
  B -- No --> D{組織で管理可能か}
  D -- Yes --> E[パイロット導入]
  D -- No --> F[個人利用で試行]
  E --> G{問題なし}
  G -- Yes --> H[段階的ロールアウト]
  G -- No --> I[ロールバックと再評価]

用語集(1行定義)

  • Copilotモード: EdgeのAIアシスタント中心の閲覧モード。
  • クイックアシスト: 現在タブや選択タブの内容をAIで解析するパネル。
  • edge://flags: Edgeの実験的機能を管理する内部ページ。

まとめ

Copilotモードは、日常のブラウジングや調査作業を効率化する強力なツールです。ただし、プライバシー、パフォーマンス、組織ポリシーの観点から事前検証と段階的導入を推奨します。問題が見つかった場合のロールバック手順を用意しておくと安心です。

重要なチェックポイント:

  • Edgeのバージョン確認(138以上)
  • Microsoftアカウントでのサインイン
  • プライバシー影響評価の実施(組織利用時)

この記事は、Copilotモードの有効化手順、日常での使い方、運用・セキュリティ面の考慮事項、運用プレイブックをまとめた実践ガイドです。ぜひテストグループでまずは試して、運用方針を固めてください。

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