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iPhone 11シリーズでフレーム外を撮影する方法

1 min read 写真 更新されました 20 Oct 2025
iPhone 11でフレーム外を撮影する方法
iPhone 11でフレーム外を撮影する方法

概要

iPhoneの写真では通常、撮影時に見えているフレームがそのまま最終画像になります。iPhone 11シリーズの「フレーム外を撮影」機能は、メイン(広角)センサーで撮影している間に、超広角センサーが補助的に周辺のわずかな領域も記録しておく仕組みです。これにより、撮影時にうっかり被写体を切ってしまった場合や、構図を後から微調整したい場合に救済措置として役立ちます。

iPhone 11でフレーム外を撮影する方法のイメージ。カメラ越しのフレームと余剰領域を示す写真

重要: この機能は、超広角カメラで直接撮影したときには機能しません。あくまで広角(メイン)カメラで撮影した際に、超広角センサーが予備的に余白を保存する仕組みです。

仕組みを一行で定義

超広角センサーが広角撮影時の周辺領域を同時に保存し、後から編集で引き出せるようにする機能です。

使い方(設定から撮影後の編集まで)

以下は有効化と編集の手順です。短いチェックリスト形式でまとめます。

有効化(撮影前)

  1. iPhoneの「設定」を開きます。
  2. 下にスクロールして「カメラ」をタップします。
  3. 「写真をフレーム外で撮影」と「ビデオをフレーム外で撮影」のトグルが表示されます。
  4. 両方(必要に応じて)をオンにします。トグルを緑にして有効化してください。

iPhone カメラ設定画面のスクリーンショット。『写真をフレーム外で撮影』トグルが見える

撮影後に追加領域を表示・利用する

  1. 写真アプリで編集したい写真を開きます。追加領域が保存されている写真は、ギャラリー上で右上に小さな四角+星アイコンが表示されます。
  2. 写真を開いたら右上の「編集」をタップします。
  3. トリミング(切り取り)アイコンを選びます。
  4. 画像をできるだけ引き(ズームアウト)すると、超広角で保存されていた追加領域が現れます。好きな範囲に調整して保存してください。

ギャラリーで撮影後に編集し、トリミングでフレーム外の追加領域が表示される例

ヒント: カメラが自動的に追加領域を使って構図を修正する場合、写真上部に青い「自動(Auto)」バッジが付くことがあります。このときは自動補正済みの構図が既に保存されていますが、自分で編集して元に戻すことも可能です。

いつこの機能が効かないか(失敗例/制約)

  • 超広角レンズで撮影した写真には適用されません。超広角センサーは補助的に働くのみです。
  • 被写体や周囲に十分な情報がないと、追加領域は保存されない場合があります(暗所や動きが激しい場面など)。
  • 撮影時に機能をオンにしていないと追加領域は記録されません。
  • 追加領域は永久保存ではありません。未使用の追加データは30日後に自動削除されます。

注意: 追加領域が保存されているかどうかは、写真の右上に小さな四角+星アイコンが表示されない限り判別できません。

いつ使うと便利か(ユースケース)

  • 人物撮影で被写体がフレーム際にいるときに、後から余裕を持たせたい。
  • 集合写真で端の人が切れてしまったときに救済したい。
  • 動画撮影時に構図を微調整して、後で編集で切り替えたい(ビデオ用にも同様のトグルあり)。

代替アプローチ(この機能がない場合や併用したい場合)

  • 撮影時に意識的に少し引き(被写体との距離を取る)か、ズームアウトして余白を確保する。
  • 同じシーンを複数の焦点距離(標準/超広角)で撮影しておき、後で合成・選択する。
  • 高解像度のRAWで撮影して後処理でトリミングや拡大を行う(ファイルサイズとワークフローのコストを要する)。

ミニメソドロジー — ベストプラクティス(撮影前〜編集後)

  1. 機能をオンにする。
  2. 重要な被写体はフレーム中央寄りに配置する。
  3. 追加領域アイコン(四角+星)を確認する習慣をつける。
  4. 編集は保存前に行い、必要なら別名でエクスポートしてオリジナルを保持する。
  5. 30日以内に追加領域を利用するか、必要なデータを保存する。

役割別チェックリスト(短縮)

  • カジュアルユーザー: 機能をオンにして普段通り撮る。写真を定期的に見直す。
  • スマホ写真好き: 撮るときは常に余白を残し、追加領域がある写真は積極的に編集して比較する。
  • ソーシャル投稿者: 投稿前に追加領域を確認し、トリミングで構図を最適化。プラットフォームのアスペクト比に合わせて保存する。

プライバシーと保存期限

機能自体は端末内での追加データ保存を行います。追加領域は自動的に30日後に削除されます。サードパーティのバックアップやクラウドに同期される場合、そのコピーの扱いは各サービスのポリシーに従います。個人情報の扱いや法律に関する特別な手続きは不要ですが、肖像権や撮影許可には注意してください。

重要: 追加領域は端末内で管理され、不要なら手動で早めに削除できます。

実践上のヒューリスティック(心的モデル)

  • 「余白は保険」:重要な被写体がいる撮影では常に少し余白を残す。
  • 「自動=候補」:カメラの自動補正は候補の一つ。最終判定は自分の目で行う。
  • 「30日ルール」:追加領域は30日で消えるので、重要ならその期間内に処理する。

よくある質問(簡潔)

  • Q: 追加領域は画質が落ちる?
    A: 追加領域は補助センサー由来なので、超広角由来の画角のため若干の歪みや画質差が出ることがあります。用途に応じて判断してください。
  • Q: 機能をオンにしてもストレージを多く使う?
    A: 追加データは撮影ごとに保存されますが、長期保存されないため、常用で許容範囲に収まる設計になっています。大量に撮る場合はストレージ使用量に注意してください。

まとめ

iPhone 11シリーズの「フレーム外を撮影」機能は、撮影時の構図ミスを後から救済する便利な機能です。設定で有効にし、ギャラリーで四角+星アイコンを見つけたら編集画面でズームアウトして追加領域を確認してください。追加領域は30日後に削除されるため、必要な画像は早めに編集・保存しましょう。

要点:

  • 設定→カメラで機能をオンにする。
  • 四角+星アイコンがある写真だけ追加領域が記録されている。
  • 編集でズームアウトすると追加領域が見える。
  • 未使用の追加領域は30日で削除される。

1行用語集:

  • フレーム外を撮影: 広角撮影時に超広角センサーが周辺領域を補助的に保存する機能。
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