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MetaMask Learnで学ぶ Web3入門

1 min read Web3学習 更新されました 19 Oct 2025
MetaMask Learnで学ぶ Web3入門
MetaMask Learnで学ぶ Web3入門

暗号アイコン背景にMetaMask Learnロゴ

なぜWeb3を学ぶべきか、どこから始めるべきか、何が重要か──多くの人が抱える疑問に対して、MetaMask Learnは短時間で答えを提示します。本記事ではコースの中身、利用方法、利点と限界、実践的な学習ロードマップ、役割別チェックリストなどをまとめます。

MetaMask Learnとは

MetaMask Learnは、Web3の基本要素を短時間で学べる無料のオンラインコースです。現在は8つの短いレッスンで構成されており、各レッスンは数分で終わります。学習の目的は概念理解と初歩的な実践体験の提供です。

定義(ワンライン): Web3は、分散型台帳技術(ブロックチェーン)を基盤に、自己主権的なIDや資産管理、分散型アプリケーションを中心にしたインターネットの次の段階を指します。

含まれる主なレッスン

  • Web3とは何か
  • 暗号資産ウォレットとは何か
  • デジタルアイデンティティの時代
  • セルフカストディ(自己管理)とは
  • デジタル所有権の到来
  • NFTとクリエイター
  • 分散型ファイナンス(DeFi)
  • コミュニティの重要性

MetaMask自体はブラウザ拡張とモバイルアプリのEthereumウォレットですが、コースの内容はMetaMask専用ではなく、どのウォレットユーザーにも有用です。

アクセス方法

MetaMask Learn ウェルカムページのスクリーンショット

  1. MetaMask Learnのサイトへ行くだけ。サインイン不要で誰でも閲覧できます。
  2. ホーム下部からニュースレター登録の案内がありますが、登録は任意です。

重要: サインイン不要のため進捗は保存されません。好きな順で学習できますが、履歴やバッジなどのゲーミフィケーションはありません。

レッスンの構成と学習体験

各レッスンは、短い解説文、簡単なアクティビティ、さらに学ぶための外部リンク、最後の要点まとめで構成されています。技術的な説明でも平易な言葉で整理されており、入門者に配慮されています。

例:

  • シミュレーション: Web1/Web2/Web3のログインプロトコルを体験
  • セキュリティ演習: リカバリーフレーズを書き留める実習
  • ハンズオン: NFTの作成を疑似的に練習

外部リンクはMetaMaskのサポート記事やブログに加え、W3Cなどの第三者資料、ブロックチェーンエクスプローラーなど実ツールへの参照も含まれており、深掘りの出発点として有用です。

MetaMask Learn上でNFT作成を練習する画面

MetaMask Learnを受ける価値はあるか

短答: 初心者や概念の整理をしたい中級者には価値があります。各レッスンは概念の概要を短時間で復習するのに適しています。

長所:

  • 無料で短時間、学びやすい
  • 実践的なシミュレーションがある
  • 外部の信頼できる参考リンクが含まれる

短所/限界:

  • 進捗管理や認定がない
  • 深い技術解説や実務レベルのチュートリアルは少ない
  • 一部にはイデオロギー寄りの表現もあり、批判的検討が必要

代替リソース: 大学の講座、オープンコース(Coursera、edX)、公式仕様(Ethereum、W3C)、開発者向けドキュメントやハンズオンワークショップ。

どんな人におすすめか

  • Web3の全体像を短時間で把握したい初心者
  • ウォレットやNFTの基本操作を安全に学びたいクリエイター
  • コミュニティや分散型経済の概念を学びたい一般利用者

開発者やプロのセキュリティ担当は、より専門的な教材や実運用での検証が必要です。

いつ役に立たないか(失敗例)

  • プロダクトの設計やスマートコントラクト監査など、実務で深い知識が必要な場合
  • 規制・税務を含む法的助言が必要なケース
  • 進捗や資格が重視される教育プランの一部としては不十分

学習ロードマップ(5ステップ)

  1. 用語集を一読して主要概念を押さえる(ウォレット、公開鍵・秘密鍵、ブロックチェーン、スマートコントラクト)
  2. MetaMask Learnで各レッスンをスキップせずに通し読みする
  3. 興味のある分野(NFT/DeFi/アイデンティティ)を深掘りするため、レッスン末のリンクを利用する
  4. 実際のツール(テストネットのウォレット、ブロックチェーンエクスプローラー)を触る
  5. 小さな実験(テストネットでトランザクションを送る、NFTを作ってみる)を行い、学びを実務に結びつける

意思決定ツリー

flowchart TD
  A[Web3を学びたい?] -->|はい| B{既にウォレットを持っているか}
  B -->|持っている| C[MetaMask Learnの中級〜上級レッスンへ]
  B -->|持っていない| D[ウォレットの基礎を学ぶレッスンから開始]
  C --> E{目的は何か}
  D --> E
  E -->|NFT/クリエイター| F[NFTレッスン+実践]
  E -->|DeFi| G[DeFiレッスン+小さな実験]
  E -->|コミュニティ| H[コミュニティ運営と参加の章]
  F --> I[テストネットで作ってみる]
  G --> I
  H --> I

役割別チェックリスト

初心者:

  • まずMetaMask Learnの「Web3とは何か」を読む
  • リカバリーフレーズの重要性を理解し、安全な場所に保管する
  • 試しにNFT作成のシミュレーションを行う

クリエイター:

  • NFTとクリエイターのレッスンを深掘り
  • 著作権や収益化の基本概念を別途学ぶ
  • テストネットで作品をアップロードして流れを確認

開発者:

  • レッスンで概念を整理した後、スマートコントラクトやテストフレームワークを学ぶ
  • 実運用前にセキュリティ監査の知識を得る

投資家・一般利用者:

  • ファイナンス関連のレッスンを理解し、リスク管理の考え方を学ぶ
  • 規制や税務の基礎情報は別途確認する

ミニメソドロジー:5つの学習ルール

  1. 小さく始める(まず画面や概念に慣れる)
  2. 実践で学ぶ(読むだけでなく、テスト環境で手を動かす)
  3. 批判的に読む(ステークホルダー視点を持つ)
  4. 情報源を分散する(公式仕様や第三者の記事も参照)
  5. セキュリティ最優先(秘密情報は決して共有しない)

受講後にやるべきこと

  • 興味のある分野の外部リソースに移る(開発者ドキュメント、公式規格、コミュニティフォーラム)
  • 小さな実験を一つ設定して完了までやり抜く
  • 学んだ内容を友人やコミュニティで説明して理解を定着させる

まとめ

MetaMask Learnは、Web3の基礎を短時間で学びたい人にとって扱いやすい入口です。完璧な教材ではありませんが、無料でアクセスしやすく、実践的なシミュレーションと外部リンクによる深掘りの道筋が用意されています。深い専門知識や法務的助言が必要な場合は、別途専門家や上級教材を利用してください。

重要: ショートレッスンは知識の「入口」であり、実際の利用や開発は追加の学習と慎重な検証が必要です。

用語集(ワンライン):

  • ウォレット: ブロックチェーン上の資産管理と署名を行うソフトウェア
  • セルフカストディ: 自分で秘密鍵を保管すること
  • NFT: 唯一の識別情報を持つデジタル資産
  • DeFi: ブロックチェーン上で動く金融サービス

注意: コースは常に更新される可能性があります。実際に資産を扱う際は、最新ドキュメントと公式情報を必ず確認してください。

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