Windows 11でExplorer Patcherをアンインストールする方法

目次
- アンインストールの前にやるべきこと
- Windows 11でExplorer Patcherをアンインストールする
- 設定アプリからアンインストールする方法
- コントロールパネルからアンインストールする方法
- コマンドプロンプトからアンインストールする方法
- セットアップファイル名を変更してアンインストールする方法
- Explorer Patcherの設定を完全に削除する(レジストリ)
- 失敗したときの対処(トラブルシューティング)
- 安全手順とロールバック(復元ポイント・レジストリバックアップ)
- 決定フロー(どの方法を選ぶべきか)
- 役割別チェックリスト
- まとめ
アンインストールの前にやるべきこと
重要: レジストリやシステムに変更を加える前に必ずバックアップを作成してください。問題が起きた場合に元に戻せるように、以下を行います。
- システムの復元ポイントを作成する(推奨)。
- 必要ならExplorer Patcherの設定をエクスポートするか、スクリーンショットで設定内容を保存する。
- レジストリを編集する場合は、対象キーをエクスポートしてバックアップする。
簡単な用語定義: 「Explorer Patcher」— Windowsの外観と操作を変更するオープンソースツール。アンインストールで不具合が解決する場合がある。
Windows 11でExplorer Patcherをアンインストールする
ここでは、初心者向けのGUI操作から、インストーラを使った上級者向けの方法まで4つの手順を説明します。手元にインストーラ(ep_setup.exe など)があるかどうかで推奨する方法が変わります。
1. 設定アプリからアンインストールする方法
最もシンプルです。通常のアプリと同じ手順で削除できます。
手順:
- キーボードで Win + I を押して設定アプリを開きます。
- 左ペインで「アプリ」を選択します。
- 右ペインで「インストール済みアプリ」を選びます。
- アプリ一覧をスクロールして ExplorerPatcher を探します。
- ExplorerPatcherの右にある三点リーダー(…)をクリックして「アンインストール」を選びます。
- 表示される確認ダイアログで再度「アンインストール」を選んで実行します。
注意: 管理者権限が必要な場合があります。アンインストールが途中で止まる、またはオプションが表示されない場合は次の方法を試してください。
2. コントロールパネルからアンインストールする方法
レガシーな方法ですが、動作することが多いです。
手順:
- Win + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- ボックスに Control と入力して Enter を押します。コントロールパネルが開きます。
- 画面右上の「表示方法」を「カテゴリ」に設定します。
- 「プログラム」カテゴリの下にある「プログラムのアンインストール」をクリックします。
- アプリ一覧から ExplorerPatcher を選び、「アンインストール」をクリックします。
- 画面の指示に従ってアンインストールを完了させます。
3. コマンドプロンプトからアンインストールする方法
インストーラがある場合、コマンドで直接アンインストールできます。インストール時に使用したセットアップファイルが必要です。
手順:
- Windows + E でエクスプローラーを開き、インストーラ(ep_setup.exe など)を保存したフォルダに移動します。
- エクスプローラーのアドレスバーをクリックし、
CMD
と入力して Enter を押します。これでそのフォルダをカレントディレクトリとしたコマンドプロンプトが開きます。
- 以下のコマンドを実行します(セットアップファイル名は実際の名前に置き換えてください)。
ep_setup.exe /uninstall
- 実行後、確認プロンプトが出たら「はい」を選択して進めます。
Note: ファイル名が異なる場合はその名前に一致するように置き換えてください。管理者権限が必要な場合、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」すること。
4. セットアップファイル名を変更してアンインストールする方法
一部のインストーラはファイル名に応じて動作を切り替えるため、名前を変更することでアンインストールモードで実行できます。公式インストーラがそのように設計されている場合に有効です。
手順:
- タスクバーのフォルダーアイコンをクリックするか Windows + E を押してエクスプローラーを開きます。
- Explorer Patcherのセットアップファイルがあるフォルダに移動します。
- 該当ファイルを選択して F2 を押し、名前を次のように変更します:
ep_uninstall.exe
。
- 名前を変えたファイルをダブルクリックで実行し、表示される確認ダイアログで「はい」を選択します。
成功すればアンインストールが進行します。
Explorer Patcherの設定を完全に削除する(レジストリ)
アンインストール後に設定やカスタマイズが残る場合は、レジストリに残ったキーを手動で削除します。レジストリ編集はリスクがあるため、操作前に必ずバックアップを取ってください。
手順:
- Win + R を押し、ボックスに regedit と入力して Enter を押します。
- レジストリエディター左上のアドレスバーをクリックし、次のキーを入力して移動します:
HKEY_CURRENT_USER\Software\ExplorerPatcher
- 左側で
ExplorerPatcher
を右クリックし、「削除」を選びます。
- 確認ダイアログで「はい」を選択して削除を確定します。
- 次に以下のキーにも同様のエントリが残っていないか確認します。存在する場合は削除します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ExplorerPatcher
- 両方のキーを削除したら、PCを再起動して変更を適用します。
重要: レジストリの誤削除はシステム障害を招く可能性があります。対象キーのエクスポート(ファイル→エクスポート)でバックアップを必ず保存してください。
バックアップ方法(例):
- レジストリエディターで対象キーを選択 → メニュー「ファイル」→「エクスポート」 → ファイル名を指定して保存。
- 万が一戻す必要がある場合は、保存した .reg ファイルをダブルクリックして復元します。
失敗したときの対処(トラブルシューティング)
想定される問題と対応:
- アンインストールメニューが表示されない: インストーラを使った方法(方法3・4)を試す。または管理者権限で実行。
- Explorerが再起動してもUIが変わらない: タスクマネージャーで explorer.exe を終了し、再起動する。手順: Ctrl+Shift+Esc → プロセス一覧 → Windows エクスプローラー → 再起動。
- アンインストール後に設定が残る: レジストリの該当キーを削除、ユーザープロファイル内の関連フォルダ(%APPDATA% など)があれば手動削除。
- アンインストーラがエラーを出す: インストーラを最新版で上書きインストールしてから再度アンインストールを試す。
高度な対処:
- セーフモードでログオンし、アンインストールまたはレジストリ削除を試す。セーフモードはドライバーや一部の常駐サービスを無効化するため、競合を避けられます。
- システムの復元を使って、Explorer Patcher導入前の復元ポイントに戻す。
安全手順とロールバック
推奨手順(SOP風):
- システムの復元ポイントを作成する: 「復元ポイント作成」→「作成」。
- レジストリの対象キーをエクスポートしてバックアップする。
- アンインストールを実行(設定/コントロールパネル/コマンド)。
- 削除後に再起動し、UIやパフォーマンスを確認する。
- 問題がある場合は復元ポイントから復旧するか、エクスポート済みの .reg ファイルをダブルクリックしてレジストリを復元する。
レジストリをコマンドでバックアップする例:
reg export "HKEY_CURRENT_USER\Software\ExplorerPatcher" explorerpatcher-backup.reg
復元するには保存した .reg ファイルを右クリックして「マージ」するか、ダブルクリックして適用します。
ロールバック(復旧)手順:
- システム復元を使う: 設定→システム→回復→「復元ポイント」から戻す。
- エクスポートしたレジストリをマージする: explorerpatcher-backup.reg を実行。
決定フロー
以下の簡易フローで方法を選んでください。
flowchart TD
A[インストーラ(ep_setup.exe)を持っている?] -->|はい| B[コマンドまたは名前変更でアンインストール]
A -->|いいえ| C[設定またはコントロールパネルからアンインストール]
B --> D[アンインストール成功?]
C --> D
D -->|はい| E[レジストリ残存を確認して再起動]
D -->|いいえ| F[セーフモードまたは復元ポイントを検討]
役割別チェックリスト
一般ユーザー:
- 設定 → アプリ → インストール済みアプリ からアンインストールを試す。
- PCを再起動して動作を確認する。
- 問題が残る場合はサポートに連絡する。
管理者 / IT担当者:
- インストーラ有無を確認する。
- レジストリのバックアップを取得する。
- コマンドラインまたは名前変更でアンインストール。
- グループポリシーや配布パッケージでクリーンアップ手順を文書化する。
まとめ
- Explorer Patcherは便利ですが、互換性やパフォーマンス問題が発生することがあります。問題が出たらアンインストールを検討してください。
- まずは設定アプリかコントロールパネルからのアンインストールを試します。インストーラがある場合はコマンド実行やファイル名変更の方法が確実です。
- レジストリやシステムを編集する前に必ず復元ポイントとレジストリのバックアップを取り、手順に従って安全に作業してください。
重要: レジストリの操作は慎重に。操作ミスはシステムの不安定化を招くため、バックアップと復元方法を準備してから行ってください。
主要なチェックポイント
- アンインストール方法は4種類(設定、コントロールパネル、コマンド、ファイル名変更)。
- レジストリに残る設定は手動で削除できるが、事前に必ずバックアップを取る。
- 問題がある場合はセーフモード、再インストールしてからのアンインストール、またはシステム復元を検討する。
よくある質問
Q: Explorer Patcherをアンインストールしても元に戻らない表示がある。
A: explorer.exeを再起動するかPCを再起動してください。残った設定はレジストリにある可能性があるため、前段のレジストリ削除手順を確認してください。
Q: セットアップファイルがない場合、どの方法を使うべきですか?
A: 設定アプリまたはコントロールパネルからアンインストールしてください。表示されない場合はインターネットから同じバージョンのインストーラを入手してからアンインストールする手法もあります。
参考(小さなチェックリスト)
- 作業前: 復元ポイント作成、レジストリキーのエクスポート
- 作業中: 管理者権限で実行、セーフモードの検討
- 作業後: 再起動、UIとパフォーマンスを確認