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Windows 10でユーザーフォルダーを既定の場所に復元する方法

1 min read Windows 更新されました 20 Oct 2025
Windows 10でユーザーフォルダーを既定に復元する方法
Windows 10でユーザーフォルダーを既定に復元する方法

Windows 10でユーザーフォルダーを移動する操作

Windows 10では、ユーザーの個人フォルダー(3D オブジェクト、ドキュメント、ダウンロード、ミュージック、ビデオ、ピクチャなど)を任意の場所に移動できます。後で元に戻したくなった場合は、簡単な手順で各フォルダーを既定の場所へ復元できます。本記事では安全で標準的な方法を順を追って説明します。

準備(所要時間の目安)

  • 所要時間: 各フォルダーごとに数分〜数時間(容量とファイル数による)。
  • 必要条件: 管理者権限は通常不要ですが、対象フォルダーのアクセス権が必要です。

重要: OneDriveにあるフォルダーはこの方法では復元できません。OneDriveは別の設定手順が必要です(後述)。

ユーザーフォルダーを既定の場所に戻す手順

  1. ファイルエクスプローラーを開きます(デスクトップの「PC」やタスクバーのフォルダーアイコンから)。
  2. アドレスバーに以下を入力してEnterを押します:
`shell:UsersFilesFolder`
  1. これで自分のユーザーフォルダーが表示されます。共有される個人フォルダー一覧が見えるはずです。

Windows 10のユーザーフォルダー表示

  1. 戻したいフォルダーを右クリックして「プロパティ」を選びます。
  2. 「場所」タブに切り替えます。
  3. 「既定に戻す」ボタンをクリックし、「OK」を押します。

Windowsでユーザーフォルダーを既定に復元するダイアログ

  1. 「この場所にフォルダーを作成しますか?」のような確認が出たら「はい」を選択します。
  2. 続いて「ファイルを新しい場所(既定)に移動しますか?」と尋ねられたら「はい」を選んで移動を開始します。

注意: フォルダーのサイズによっては移動に時間がかかります。移動中はPCの電源を切らないでください。

よくある問題と対処法(トラブルシューティング)

  • 権限エラーが出る場合: 対象フォルダーやその親フォルダーのNTFSアクセス権を確認し、必要なら管理者アカウントで実行します。
  • 移動先に同名のフォルダーやファイルが既にある場合: 上書きやマージのプロンプトが表示されます。内容を確認してから実行してください。
  • 移動が途中で止まる/遅い: 大容量ファイルや多数の小ファイルが原因です。外付けドライブ経由で移動している場合は接続を確認してください。
  • OneDriveフォルダーについて: 本手順ではOneDriveを既定に戻せません。OneDriveの場所を変更するには、OneDriveを解除(リンク解除)して再度セットアップし、新しい場所を指定する必要があります。

代替アプローチと上級オプション

  • 手動移行: フォルダーを既定場所へ手動で作成し、必要なファイルをドラッグ移動する方法。ただし特別フォルダー(既定の「ドキュメント」など)の登録情報は残るため、不整合が生じることがあります。
  • レジストリ編集(上級者向け): “User Shell Folders”キー(HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders)を編集して既定パスを修正できます。誤操作でプロファイルが壊れる可能性があるため、必ずバックアップを取ってから行ってください。
  • PowerShellでの確認: PowerShellで現在の特殊フォルダーのパスを確認することはできますが、自動で安全に戻す標準コマンドはありません。管理者がスクリプトでファイル移動を自動化することは可能です。

代替アプローチを選ぶ際の目安: GUIで戻せるならそちらが最も安全です。レジストリやスクリプトは、複数台のPCを一括対応するときや、GUIでは解決できない特殊ケースに適します。

OneDriveフォルダーを既定に戻す方法(概要)

OneDriveは同期クライアントです。場所を既定に戻したい場合は、以下の流れが基本です。

  1. タスクトレイのOneDriveアイコンを右クリックし、設定を開く。
  2. アカウントのリンクを解除する。
  3. OneDriveセットアップを再実行し、同期先に既定のユーザーフォルダー(C:\Users\<ユーザー名>\OneDrive)を指定する。

注意: 同期解除や再リンク時にファイルの重複や同期ポリシーに注意してください。

役割別チェックリスト

  • 一般ユーザー:

    • 対象フォルダーを確認する(ドキュメント、ダウンロード等)
    • ファイル容量を把握する(移動時間の見積)
    • 手順どおりに「場所」タブから既定に戻す
  • IT管理者:

    • グループポリシーやプロファイル管理の影響を確認
    • 大量マシン操作はスクリプトやイメージで自動化を検討
    • 万が一に備えバックアップとロールバック手順を用意

判断のための簡易フローチャート

flowchart TD
  A[フォルダーを既定に戻したい?] --> B{フォルダーはOneDriveにあるか}
  B -- はい --> C[OneDriveをリンク解除して再設定]
  B -- いいえ --> D[ファイルエクスプローラーで場所タブから既定に戻す]
  D --> E{問題が発生したか}
  E -- はい --> F[権限/容量/重複を確認]
  E -- いいえ --> G[完了]

失敗例・この方法が使えない場面

  • OneDriveで同期されているフォルダーは別手順が必要です。
  • 管理者がグループポリシーでフォルダーリダイレクトを適用している環境では、ローカル手順で戻らない場合があります。
  • プロファイル破損やファイルシステムの問題がある場合は、専門的な復旧が必要です。

まとめ

  • ファイルエクスプローラーの「場所」タブの「既定に戻す」で簡単に復元できます。
  • OneDriveやグループポリシー管理下の環境は別手順や管理者対応が必要です。
  • 大量のデータを移動する前にバックアップを取ることを推奨します。

重要: 不安がある場合は、作業前に重要ファイルのバックアップを必ず行ってください。

1行用語集:

  • ユーザーフォルダー: 各ユーザーが持つ個人用フォルダー群(ドキュメント、ピクチャ等)。
  • 既定の場所: Windowsがユーザー用フォルダーを標準で置く場所(通常はC:\Users\<ユーザー名>)。
  • OneDrive: Microsoftのクラウド同期サービス。同期先を変えるとローカル配置が変わる。

提供: この手順は標準のWindows 10機能に基づく一般的な操作手順です。環境によって表示や選択肢が若干異なる場合があります。

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