SnapchatのMemories料金と無料でデータを守る方法

Snapchatは2016年からMemories機能でスナップを保存してきました。最近、同機能の保存容量に関して新しい料金体系を導入すると発表しました。多くの古くからの利用者は不満を表していますが、支払いを避けてデータを保持する方法はいくつかあります。本記事はその実践的な手順をまとめたガイドです。
重要ポイント
- Snapchatは無料で5GBまでの保存を維持します。5GBを超えるユーザーは有料プランの選択を求められます。プラン例は100GB、250GB(Snapchat+)、5TB(Snapchat Platinum)です。
- 変更の適用は即時ではなく、12か月の猶予期間があります。この期間にバックアップや整理を行いましょう。
何が変わるのか
Memoriesはアーカイブ機能です。スナップやストーリーをアプリ内に保存し、後で閲覧・再利用できます。サービス側は多くのユーザーが長年分のスナップを保存したため、無制限のままではコストが嵩むと判断しました。運営は影響を受けるのは少数派だと説明していますが、反応は様々です。
ここからは「支払わずにデータを守る」ための具体的な方法を段階的に説明します。手順は短時間でできるものから、多少時間がかかるが完全にバックアップできるものまで含みます。
保存プランの要点
- 無料ストレージ: 5GB
- 100GB: Memoriesのみのオプション
- 250GB: Snapchat+
- 5TB: Snapchat Platinum
- 猶予期間: 12か月(その間は超過分も保存される)
重要: 猶予期間内に行動することで、追加料金を回避できる可能性があります。
1. スナップを個別に保存する(手早く重要なものだけ残す)
小さなギャラリーや、残したいスナップが限られている場合は個別保存が最も簡単です。
手順(個別保存)
- Snapchatアプリを開く。
- カメラ画面でシャッターボタンの左側にあるアイコンを押す。レンズを使っていると左にスワイプして表示する必要がある場合があります。
- Memoriesライブラリから保存したいスナップを見つけ、タップして全画面表示にする。
- 右上の三点メニューを押し、表示されるメニューで書き出しまたは送信の項目を選択する。
- 共有先の中で「ダウンロード」を選ぶと端末に保存されます。
- 必要に応じて三点メニューから元のMemories内のスナップを削除して、容量を確保します。
注意: 個別保存は時間がかかりますが、重要な瞬間だけを確実に残せます。
2. 複数スナップを一括で保存する(まとめて処理)
Memoriesが大規模な場合は、複数選択して一括ダウンロードする方が効率的です。
手順(まとめて保存)
- SnapchatのMemoriesにアクセスする。
- 画面上部の選択アイコンをタップする。
保存したいスナップを選ぶ(最大100個まで同時選択可能)。
“Export”(書き出し)をタップし、次に”Download”を選ぶ。
- ダウンロード完了後、元のMemoriesから削除して容量を空けられます。
補足: 一括で処理しても、選択数とダウンロード先の空き容量を事前に確認してください。
3. アカウントデータをリクエストして全データを取得する
Memoriesを個別に選ぶ手間を省き、アーカイブ全体を一括で取得するには「My Data」からデータ要求を行います。これによりMemoriesを含むアカウントデータがHTMLまたはJSONで受け取れます。
手順(データ要求)
- Snapchatアプリでプロフィールを開き、右上の設定(歯車)アイコンをタップする。
- 下にスクロールしてアカウント操作のセクションから「My Data」を選ぶ。
- HTMLかJSONのどちらで受け取るか選択し、パケットサイズ設定で大きなファイルを分割する設定も選べます。
- ダウンロード対象をMemoriesのみに切り替え、次へ進む。
- 期間は「All Times」を選び、確認メールを送信して申請する。
- ファイル生成には時間がかかる場合があります。完了後に登録メールに通知が届きます。
注意: 出力フォーマットがHTMLだとブラウザで閲覧しやすく、JSONだと解析や他サービスへの移行がしやすいです。
4. 新しいスナップをMemoriesに保存しない設定に切り替える
今後、Memoriesへの新規保存を止めればストレージの増加を防げます。代わりに端末のカメラロールに保存する設定に変更します。
手順(保存先をカメラロールに変更)
- Snapchatのプロフィールから設定(歯車)を開く。
Privacy ControlセクションにあるMemoriesを選ぶ。
Save Buttonの設定を開き、Camera Roll Onlyに切り替える。
- ストーリーについてはデフォルトで自動保存がオンになっている場合があるので、Auto-Save My Story Snapsの設定を「保存しない」に変更する。
これで新しいスナップやストーリーは端末にのみ残り、Memoriesの使用量を増やしません。
代替のバックアップ先と移行の検討
支払いを避けるため、Memories以外のバックアップ先を検討しましょう。代表的な選択肢は次の通りです。
- iCloud(iPhone利用者向け): カメラロールと同期しておけば、端末に保存した写真は自動でクラウドに残ります。
- Google Photos: 自動アップロード機能で大量写真のバックアップに適します。無料容量と有料プランを確認してください。
- 外付けハードドライブやNAS: 大容量を安価に保持できます。ローカルに完全所有したい場合に有効です。
- パソコンへのローカル保存: USB転送で手動バックアップが可能です。ファイルの整理が容易です。
各選択肢のポイント
- 自動化の有無: 自動で同期されると手間が減りますが、クラウドの料金体系に注意。
- プライバシー: クラウドは運営会社の規約に従います。機密性の高いデータは暗号化して保存しましょう。
- 互換性: 出力がHTML/JSONの場合、どのサービスで扱えるか事前に確認してください。
簡単な決定フロー(どの方法を選ぶべきか)
以下は短い判断フローです。技術的に分岐する場面を簡潔にまとめています。
flowchart TD
A[データ量は少ないか?] -->|はい| B[個別または一括でダウンロード]
A -->|いいえ| C[完全アーカイブが必要か?]
C -->|はい| D[My DataでHTML/JSONをリクエスト]
C -->|いいえ| E[重要なものを選んでカメラロールへダウンロード]
D --> F[クラウドまたは外付けに保存]
B --> F
E --> F
F --> G[Memoriesから不要分を削除]
いつこの方法が失敗するか(反例と注意点)
- 端末の空き容量が不足している場合: ダウンロードに失敗します。事前に空き容量を確保してください。
- 大量のメディアがある場合: 一括選択は100件までの制限があるため、分割して処理する必要があります。
- My Dataのエクスポートは時間がかかる: ファイル生成に数時間〜数日かかることがあります。急ぐ場合は個別ダウンロードを検討してください。
- メタデータやエフェクトが失われる場合: 一部の編集情報やARレンズの効果はエクスポート時に再現されないことがあります。
チェックリスト(役割別)
個人ユーザー
- 重要スナップを選別する
- カメラロール保存をONにする
- 端末の空き容量を確認
パワーユーザー(大量アーカイブ保持者)
- My DataでHTML/JSONを要求する
- 出力データをクラウドまたはNASに移す
- 定期的にローカルバックアップを自動化する
保護者・管理者(家族アカウントを管理)
- 子どもの思い出のバックアップ方針を決める
- 同意やプライバシーについて家族と合意する
- 保存先のアクセス制御を設定する
SOP:Memoriesを完全にバックアップして整理する手順
- 端末と保存先の空き容量を確認する。
- 優先度に応じて個別保存または一括選択でダウンロードする(100件ずつ)。
- すべての重要データをダウンロードしたら、My Dataで全体アーカイブを申請して補完する。
- ダウンロードデータをクラウド、外付けHDD、あるいはNASへ移す。
- 移行完了後、Memories内の不要な項目を削除して総ストレージ使用量を5GB以下にするか、有料プランを契約する。
- カメラロールへの自動保存を設定し、今後の増加を防止する。
受け入れ基準(Критерии приёмки)
- すべての重要スナップが少なくとも1つのバックアップ先に保存されている。
- ダウンロードしたファイルが開けることを確認した。
- Memories内の削除でストレージ使用量が期待通り減った。
リスクマトリクスと緩和策
- リスク: ダウンロード中にファイルが失われる。緩和策: ダウンロード後にファイルの整合性を確認し、別の場所へコピーして冗長化する。
- リスク: サービス側のエクスポートに時間がかかる。緩和策: 早めにリクエストを出し、優先度の高いものは個別ダウンロードする。
- リスク: プライバシー漏洩。緩和策: 暗号化保存、パスワード保護、クラウドのアクセス権限を厳格化する。
プライバシーと法的注意点(日本向け)
- データを第三者サービスに移行する場合、サービス提供者の利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。
- 個人情報や第三者が写った写真を保存・共有する際は、該当者の同意やプライバシー配慮を行ってください。
- GDPR等の海外法規は適用範囲が限定されますが、国際的に共有する際は各地域の法令を確認することをおすすめします。
最後に:推奨フローとまとめ
推奨される実行順序(短時間で安全に守る方法)
- まず、カメラロール保存を有効にして新規増加を止める。
- 次に、重要なスナップを個別または一括でダウンロードする。
- 最後にMy Dataで全体アーカイブを取得して、長期保存先へ移行する。
まとめ
- Snapchatは5GBを超えるMemoriesに対して有料化を導入しますが、12か月の猶予があります。
- 個別保存、一括保存、My Dataリクエスト、カメラロール保存への切替で支払いを避けることが可能です。
- 大量データを扱う場合はクラウドや外部ドライブへの移行を計画し、定期的なバックアップ運用を確立してください。
重要: 今すぐ行動すれば、賢くデータを守りつつ余計な出費を回避できます。
要点の箇条書き
- 無料は5GBまで。超過分は有料プラン。猶予期間は12か月。
- 個別ダウンロード/一括ダウンロード/My Dataでエクスポートの3つが主要な回避策。
- カメラロール保存に切り替えて以降の増加を止める。
短いチェックリストを印刷して作業すると効率的です。問題が発生した場合はアプリのサポートページやヘルプを参照してください。