WhatsAppの認証コードが届かない時の完全対処ガイド

重要: この記事ではSMSと自動音声(Call)による電話番号認証のみが有効であることを前提としています。WhatsAppはメールでの認証をサポートしていません。
目次
- なぜWhatsAppの認証コードが届かないのか
- すぐできる基本チェック(優先順)
- 詳細な対処手順
- 電話番号と国番号の確認
- 通話とSMSが利用可能か確認
- 自動音声でコードを受け取る
- WhatsAppの権限を確認する
- DNSを一時変更してみる
- キャッシュとデータを消去する
- アンインストールと再インストール
- WhatsAppサポートに連絡する
- AndroidとiPhoneの違いチェックリスト
- いつこれらの方法で解決できないか
- 代替アプローチと予防策
- トラブルシューティングのフローチャート
- よくある質問
- 要点まとめ
なぜWhatsAppの認証コードが届かないのか
認証コードが届かない原因は複数あります。主な要因を一行で説明します。
- 回線やプランの問題: 通話やSMSが有効なモバイル回線契約になっていない。
- 番号入力ミス: 国番号や桁数の誤り。
- 権限の不足: アプリにSMSや通話の許可が与えられていない。
- ネットワーク障害やDNSの問題: ISPや端末のネットワーク設定の影響。
- アプリ側の不具合: 古いアプリや壊れたキャッシュ。
各項目は独立して起こることも、複合的に影響することもあります。まずは「すぐできる基本チェック」から順番に進めてください。
すぐできる基本チェック(優先順)
- 電話番号(国番号を含む)と国をもう一度確認する。
- 電波(モバイルデータ/音声回線)があるか確認する。
- SMSや通話が利用できるプランに加入しているか確認する。
- 端末の受信箱(メッセージアプリ)のスパムフォルダをチェックする。
- 連続失敗で「しばらく待ってください(一時間)」の待ち時間が発生していないか確認する。
これらで解決しない場合は下の詳細手順を参照してください。
詳細な対処手順
電話番号と国番号の確認
- 国番号(例: 日本は+81)を含めて正確に入力しているか確認する。先頭の0は国番号入力時に不要です(例: 090-1234-5678 → +81 90 1234 5678)。
- 番号の桁数や市外局番が正しいかを再度チェックしてください。国コードを間違えると別国の番号に認証を送信してしまいます。
重要: 複数回送信しても届かない場合は、送信元のWhatsAppが一時的にブロックをかけるために待ち時間が発生することがあります。この場合は表示される待ち時間が解けるまで待ってから再試行してください。
通話とSMSが利用可能か確認
- SIMが正しく挿入されているか、機内モードがオフになっているか確認。
画像説明: Androidの通知パネルで機内モードアイコンが表示されている状態。機内モードのオン/オフで回線リフレッシュを試す。
手順:
- 機内モードを30秒間オンにしてからオフにする。これによりモバイルネットワークが再接続されることがあります。
- 他の電話番号から自分の番号へ着信やSMSを送るテストを行う。これで受信可能かを確認できます。
- キャリアのエリアや料金プランによってはSMS受信が制限されている場合があります。キャリアに連絡して制限がないか確認してください。
スパムフォルダの確認:
一部端末ではWhatsAppの自動SMSがメッセージアプリの「スパム」や「迷惑メッセージ」フォルダに振り分けられることがあります。
画像説明: メッセージアプリのスパムフォルダのサンプル画面。受信箱に見当たらない場合は必ずチェックする。
自動音声でコードを受け取る
SMSが届かない場合は「音声で受け取る(Call Me)」を選択できます。手順:
- WhatsAppの認証画面で「認証コードが届かない」または「Didn’t get a verification code」をタップ。
- 「Call Me」または「電話で受け取る」を選択。
- 自動音声から6桁の数字を伝えられるので、聞き取り次第WhatsAppに入力する。
注: 自動音声通話も通信事業者の着信拒否設定や端末の設定でブロックされることがあります。着信拒否が有効になっていないか確認してください。
WhatsAppの権限を確認する
WhatsAppはSMSや電話に関する権限(Androidでは特に重要)を必要とします。権限が拒否されていると自動処理が動作しません。
手順(Androidの代表手順):
- WhatsAppアイコンを長押しして「アプリ情報」をタップ。
- 「権限」を開く。
画像説明: Androidのアプリ情報画面で権限項目を開いている様子。
- SMSと通話(Calls)の権限が許可になっているか確認。
- 許可されていない場合は「許可」を選択して有効にする。
画像説明: WhatsAppにSMS権限を与えるための許可確認画面。許可を選ぶことで自動読み取りや着信処理が行える。
iPhoneの場合は設定 > プライバシー でSMS読み取りの項目は限定的ですが、着信に影響する設定やキャリアの設定を確認してください。
DNSを一時変更してみる
一部のユーザーはDNSやネットワーク経路の問題が原因でSMSや音声の到達に影響が出ることを報告しています。恒久的な解決策ではありませんが、一時的にCloudflareの1.1.1.1(WARP)を使うことで改善する場合があります。
手順:
- Google PlayまたはApp Storeから「1.1.1.1 + WARP」アプリをインストール。
- アプリを開き「Install VPN profile」またはプロファイルインストールを実行。
画像説明: Cloudflare 1.1.1.1アプリのVPNプロファイルインストールボタン画面。
- 許可を求められたら「OK」をタップし、トグルをオンにしてDNS経由を有効化。
画像説明: 1.1.1.1アプリのトグルをオンにして接続する様子。接続後にWhatsAppで再度認証を試す。
- WhatsAppで再度電話番号を入力してコードを送信する。
- 問題解決後はアプリをアンインストールして元に戻して構いません(一時的使用が推奨)。
注意: VPNやDNSアプリを使うと国や地域によっては規約上の問題や通信事業者の制限に触れる可能性があります。自己責任で行ってください。
キャッシュとデータを消去する
アプリのキャッシュが破損していると認証プロセスに影響することがあります。まずはキャッシュの消去を行い、それでダメならデータ消去(ログアウト状態になる)を検討してください。
手順(Android代表):
- WhatsAppアイコンを長押しして「アプリ情報」を開く。
- 「ストレージ」をタップ。
画像説明: AndroidでWhatsAppのストレージ管理画面を表示してキャッシュ消去を選ぶ様子。
- 「キャッシュを消去」をタップ。
- 問題が続く場合は「データを消去」または「ストレージを管理」からアプリデータを初期化する。ただし、チャット履歴が消える可能性があるため事前にバックアップを取ってください。
アンインストールと再インストール
キャッシュ消去で改善しない場合は、WhatsAppをアンインストールして再インストールする手順も有効です。必ず事前にチャットのバックアップ(Google Drive/iCloud)を取ってください。
手順:
- WhatsAppのアプリ情報で「アンインストール」を選択。
画像説明: Androidのアンインストール確認画面。アンインストール後にストアから再インストールする。
- PlayストアまたはApp Storeから再インストールする。
- インストール後、必要な権限を許可して電話番号の認証を再試行する。
WhatsAppサポートに連絡する
上記のすべてを試しても認証できない場合はWhatsAppサポートへ問い合わせます。問い合わせには以下を用意してください。
- 使用している電話番号(国番号付き)
- デバイス機種名とOSバージョン(例: Android 12, iPhone 14 iOS 17)
- 試した対処手順のリスト
- 発生しているエラーメッセージのスクリーンショット
WhatsApp内のヘルプ(設定 > ヘルプ > 問い合わせ)または公式サポートページから連絡してください。返信には時間がかかる場合があります。
AndroidとiPhoneの違いチェックリスト
- Android: SMS自動読み取り権限がある場合、入力不要で自動認証される可能性がある。権限を無効にすると自動化が機能しない。
- iPhone: SMS自動読み取りは限定的。基本は手動入力か自動音声を利用する。
- 共通: キャリアのSMS到達性、着信拒否、番号の有効性はOSに依存しない。
いつこれらの方法で解決できないか
- キャリア側で番号に対してブロックやフィルタが設定されている場合。
- 用いている電話番号がVoIP番号や一部のSIPサービスでWhatsAppがサポートしていない場合。
- 国や地域の規制でWhatsAppの認証SMS/通話が遮断されている場合。
このようなケースではキャリアに問い合わせるか、別の電話番号(信頼できるモバイル番号)を使って試行する必要があります。
代替アプローチと予防策
- 予防: WhatsApp移行前に必ずチャットのバックアップを取る。バックアップは定期的に実行する。
- 代替番号: 別の携帯番号(家族や別回線)を一時的に借りて認証を完了し、その後必要ならアカウント設定を変更する。
- キャリア相談: キャリアのSMS到達性や短縮番号ブロックが原因の場合はキャリア側でのフィルタ解除を依頼する。
トラブルシューティングのフローチャート
flowchart TD
A[認証コードが届かない] --> B{電話番号の入力は正確か}
B -- No --> C[国番号と桁数を修正して再送信]
B -- Yes --> D{モバイル回線/通話/SMSは有効か}
D -- No --> E[機内モードON/OFF、SIM再挿入、キャリアに確認]
D -- Yes --> F{WhatsAppに権限があるか}
F -- No --> G[権限を許可して再試行]
F -- Yes --> H{スパムフォルダに届いてないか}
H -- Yes --> I[スパムフォルダから確認して入力]
H -- No --> J{DNSやネット設定の問題か}
J -- Yes --> K[1.1.1.1で一時的に接続して再試行]
J -- No --> L[キャッシュ消去・再インストール]
L --> M{解決したか}
M -- Yes --> N[完了]
M -- No --> O[WhatsAppサポートに連絡]
この流れに沿って実施すると、原因切り分けが効率的に行えます。
よくある質問
Q1: 認証コードは何桁ですか?
A1: WhatsAppの認証コードは通常6桁の数字です。SMSまたは自動音声で通知されます。
Q2: メールで認証できますか?
A2: いいえ。WhatsAppはメールでの電話番号認証をサポートしていません。SMSか自動音声(電話)でのみ認証が行われます。
Q3: VoIP番号や固定電話は使えますか?
A3: 一部のVoIP番号や固定電話はWhatsAppの認証で正常に動作しないことがあります。特にSMSが受信できない番号は登録できません。固定電話であれば自動音声(Call Me)で受け取れる場合があります。
要点まとめ
- 最初に電話番号(国番号含む)と回線状態、SMS/着信可否を確認する。
- 権限(SMS/通話)を許可していないと自動処理が機能しない。
- DNSアプリ(1.1.1.1)や機内モードのリフレッシュは一時的に有効なケースがある。
- キャリア側のフィルタやVoIP番号の制約が原因の場合はキャリアやWhatsAppサポートへ問い合わせる。
重要: 認証作業を行う前に必ずチャットのバックアップを行ってください。特にアプリの再インストールやデータ消去を行う場合はデータ損失を避けるための事前準備が不可欠です。
1行用語集:
- 認証コード: WhatsAppがSMSまたは自動音声で送る6桁の数字。
最後に: もし上記すべてを試しても解決しない場合は、別の信頼できる電話番号を一時的に使うか、キャリアおよびWhatsAppサポートに状況を詳しく説明して対応を依頼してください。