PS4のnw-31292-6(「Wi‑Fiが見つからない」)エラーの直し方

重要: PSN(PlayStation Network)の障害や回線業者側の問題が原因の場合もあります。まずは基本的な切り分け(自分の他デバイスで接続できるか)を行ってから進めてください。
問題の概要 — nw-31292-6とは何か?
PS4で表示されるnw-31292-6は「Wi‑Fiネットワークが見つからない」などのネットワーク接続エラーです。他のスマホやPCが正常に接続できる場合、PS4固有の設定・受信感度・ソフトウェアの問題である可能性が高いです。
よくある原因(要点):
- ルーターからの電波干渉や混雑(近隣のネットワークや家電)
- SSIDが非表示(ブロードキャスト無効)になっている
- PS4とルーター間の受信信号が弱い(距離や障害物)
- ルーターのチャネルが混雑している
- PS4のシステムソフトウェア(ファームウェア)が古い
- PSN側や回線事業者側の一時的な障害
早期チェックリスト(最初にやること)
- 他のスマホ・PCが同じWi‑Fiに接続できるか確認する。
- PS4をルーターの近くに移動して再試行する。
- 可能なら一時的に有線(Ethernet)接続を試す。
1. コンソールのインターネット接続をテストする
- ホームメニューで「設定」を選択します。
- メニューの「ネットワーク」をクリックします。
- 「インターネット接続をテスト」を選び、テストの完了を待ちます。
- テストの結果でエラーが継続するか確認してください。エラーの詳細(接続失敗、IP取得エラー、DNS応答なしなど)をメモして次の手順で活用します。
2. ルーターの電源を切って再投入(Power cycle)&SSIDブロードキャストを有効にする
手順:
- ルーターの電源を切り、コンセントから抜きます(バッテリー搭載機器は取り外す)。
- 1分ほど待ってから再度電源を入れます。
- WindowsなどのPCでタスクバーのネットワークアイコンを右クリックし「ネットワークとインターネットの設定」を開きます。
- 「ネットワークと共有センター」を選択します。
- 「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリックします。
- 「ワイヤレス ネットワークに手動で接続する」を選び「次へ」を押します。
- ネットワーク名(SSID)、セキュリティの種類、セキュリティキー(パスワード)を正確に入力します。入力ミスがあると接続できません。
- 「ネットワークがブロードキャストされていない場合でも接続する」と「この接続を自動的に開始する」を有効にして「次へ」。
- この手順でPCが接続できれば、同じ情報をPS4の「手動でネットワークを設定」画面で入力してみてください。
注: ルーター側でSSIDのブロードキャストを無効にしている場合は、管理画面にログインしてSSDI broadcast(SSID公開)を有効に戻すことを推奨します。
3. ルーターのチャネルを変更する
隣接するWi‑Fiが多い場合、チャネルの重複で接続が不安定になります。チャネルを変更して改善することがあります。
手順:
- タスクバーのネットワークアイコンをクリックして、接続中のWi‑Fiを選び「プロパティ」を開きます。
- 下にスクロールして「ネットワークチャネル」を確認します。
- ブラウザでルーターの管理画面にログイン(本体シールやマニュアルの管理者名・初期パスワード参照)し、ワイヤレス設定のチャネルを変更します。
ヒント: 2.4GHz帯では一般的にチャネル1/6/11の非干渉構成が使われます。具体的な最適値は周囲の環境に依存するため、Wi‑Fiスキャナー(スマホアプリやPC用ソフト)で実際の混雑状況を確認すると効率的です。
4. PS4のシステムソフトウェア(ファームウェア)を更新する
- PS4を起動します。
- 安定したインターネット接続に接続します(可能なら有線)。
- コントローラーのPlayStationボタンを押します。
- 「設定」→「システムソフトウェアのアップデート」を選びます。
- 「インターネットを使用してアップデート」を選択し、画面の指示に従って更新を完了させます。
注: 更新中は電源を切らないでください。更新でネットワーク関連の不具合が修正されることがあります。
5. 有線接続(Ethernet)を試す
Wi‑Fi固有の問題かを切り分けるために、可能であればPS4をルーターに直接有線接続して接続できるか確認してください。有線で正常ならWi‑Fi側の設定/電波が原因です。
追加の対処(代替アプローチ)
- Wi‑Fi中継器(リピーター)やメッシュWi‑Fi導入で電波を安定化する。
- ルーターの2.4GHz/5GHz帯を切り替えて試す(2.4GHzは到達距離、5GHzは速度と遅延に優れる)。
- PS4のネットワーク設定を「カスタム」にしてIPアドレスを静的に設定する(上級者向け)。
- 別のルーター/スマホのテザリングでPS4に接続して挙動を比較する。
切り分け用:いつこの方法は失敗するか(カウンター例)
- PSN全体のサービス障害が発生している場合(自宅環境関係なし)。
- PS4の内蔵Wi‑Fiモジュールのハードウェア故障がある場合(修理が必要)。
- 回線事業者側で接続制限やメンテナンスが行われている場合。
トラブルシューティングSOP(簡易プレイブック)
- 他デバイスでWi‑Fi接続を確認(成功→PS4側、失敗→回線/ルーター側)。
- PS4で「インターネット接続テスト」を実行してログを確認。
- ルーターを電源オフ→待機→再起動。
- 有線接続での接続確認。
- ルーター側でSSID公開、チャネル、周波数帯(2.4/5GHz)、セキュリティ設定(WPA2等)を確認・調整。
- PS4のシステムソフトウェアを更新。
- それでも不可ならPS4ハードウェア診断/修理またはPlayStationサポートへ連絡。
テストケース(受け入れ基準)
- テストA: PS4が有線LANで安定してPSNにログインできる → ネットワーク経路は良好
- テストB: PS4がルーター近傍のWi‑Fiで接続・オンラインになれる → 電波強度に起因する問題ではない
- テストC: 他デバイスが同SSIDで正常にインターネット利用できる → ルーターと回線は正常
1行用語集
- SSID: Wi‑Fiネットワークの名前
- チャネル: 無線周波数の区画(干渉回避に関連)
追加のヒント(役割別チェックリスト)
- ゲーマー: PS4をルーターに近づける、有線接続を優先、低レイテンシの設定を確認
- ホーム/初心者: ルーターを再起動、SSIDとパスワードを再入力、簡単なWi‑Fi中継器を検討
- IT/上級: ルーターのファームウェア更新、チャネル最適化、固定IP/DNS設定
まとめ
PS4のnw-31292-6エラーは多くの場合、電波(SSID・チャネル・距離)やソフトウェア(PS4のシステム、ルーターの設定)に起因します。上の順序で「接続テスト → ルーターの再起動とSSID確認 → チャネル変更 → PS4のアップデート → 有線確認」を行えば、ほとんどのケースで原因の切り分けと解決が可能です。最後まで解決しない場合は、PlayStationサポートや販売店でのハードウェア診断をご検討ください。
参考関連記事:
- 6 Easy Ways to Solve The Wc-40383-8 PS4 Error Code
- PlayStation Error CE-108877-1: Something Went Wrong [Solved]
その他ご不明点があれば、試した手順とテスト結果を添えてコメントを残してください。