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- 数秒待つ
- タスクマネージャで firefox.exe を終了する
- コンピューターを再起動する
- プロファイルのロックを削除する
Firefoxで「Firefox is already running, but is not responding(すでに実行中ですが応答がありません)」というエラーが出たとき、多くの場合コンピューターを再起動しなくても解決できます。多くはバックグラウンドで firefox.exe が残っているか、Firefox が終了処理中に固まっているだけです。稀にプロファイルのロックファイルが残っている場合があります。
数秒待つ
ウィンドウを閉じてすぐに再起動を試した場合、Firefoxが終了処理(履歴やセッションの保存)を行っているだけのことがあります。数秒待ってから再度起動してみてください。多くの場合これで解決します。
タスクマネージャで firefox.exe を終了する
数秒待っても改善しない場合は、Firefox のプロセスが正しく終了していません。見かけ上ウィンドウは閉じられていても、バックグラウンドで firefox.exe が動いている可能性があります。これを終了させれば問題は解決します。
- Ctrl+Shift+Esc を押してタスクマネージャを開きます。タスクバーを右クリックして「タスク マネージャー」を選んでも開けます。
- 「プロセス」タブを選びます。実行中のウィンドウ一覧には表示されないため、プロセス一覧を見る必要があります。(Windows 8 では「バックグラウンド プロセス」配下にあります。詳細を確認するには「詳細」タブを使ってください。)
「f」をタイプすると firefox.exe へすばやくジャンプできます。あるいは「イメージ名」ヘッダーをクリックしてアルファベット順に並べ、firefox.exe を探します。
firefox.exe を選択して「タスクの終了」または「プロセスの終了」をクリックします。確認ダイアログが出たら続行してください。
操作を確定すると、Firefox のプロセスが強制終了されます。これで再び Firefox を起動できます。
重要: タスクマネージャでプロセスを終了する前に、保存していないデータが失われる可能性があることを理解しておいてください。クラッシュやフリーズが原因であればやむを得ない対処です。
コンピューターを再起動する
再起動は最終手段に近い「核のボタン」です。全プロセスを終了させるため確実ですが、通常はタスクマネージャで解決できます。再起動は時間がかかり、作業中のデータが失われる可能性があるため、初心者向けの簡単な対処法として推奨されることが多いだけです。
プロファイルのロックを削除する
上記すべてを試しても解決しない場合、プロファイルのロックファイルが残っている可能性があります。Firefoxは同一プロファイルを同時に複数起動しないようにロックファイルを使います。異常終了でロックが残ると、次回起動時に「既に実行中」と認識されます。削除は慎重に行ってください。
手順(Windows):
- Firefox が完全に終了していることを確認します(タスクマネージャで firefox.exe が存在しないこと)。
- Windows キー + R を押し、次のパスをコピーして Enter を押します。
%appdata%\Mozilla\Firefox\Profiles
- 表示されたフォルダの中にある、末尾が .default で終わるプロファイルフォルダをダブルクリックします。プロファイル名は環境ごとに異なります。
- parent.lock(Windows)を探して削除します。Mac では .parentlock、Linux では .parentlock と lock の両方を削除します。
削除後、Firefox を起動して動作を確認してください。
注意: プロファイルフォルダを操作する際は、必ず Firefox が完全に終了していることを確認してください。プロファイルを誤って編集・削除するとブックマークや設定が失われる可能性があります。
代替アプローチと追加の対処
- セーフモードで起動: 拡張機能やテーマが原因のときは、Firefox をセーフモード(アドオン無効)で起動して問題の切り分けを行います。
- プロファイルマネージャ:
firefox.exe -P
(Windows のコマンド ラン)でプロファイルを新規作成して、既存プロファイルに問題があるか確認します。 - 最近の更新または拡張機能を疑う: 問題発生直後にインストール/更新した拡張やソフトがあれば、一旦無効化して様子を見ます。
代替手順は状況に応じて使い分けてください。再発する場合は新しいプロファイルに移行して、データを段階的に復元することを検討します。
いつこの方法では解決しないか(反例)
- プロファイル自体が破損している場合、ロック解除だけでは起動できないことがあります。
- ウイルス対策ソフトやセキュリティ製品がプロセスをブロックしている場合、終了→起動を繰り返しても改善しないことがあります。
- システムファイルやディスクの深刻な不整合があると、Firefox の正常動作を妨げることがあります。
これらのケースでは、プロファイルの復旧、セキュリティソフトの一時無効化、ディスクチェックなど別の対処が必要です。
トラブルシューティングのチェックリスト(役割別)
初心者
- 数秒待つ
- タスクマネージャを開く(Ctrl+Shift+Esc)
- firefox.exe を終了する
- それでもダメなら再起動
中級ユーザー
- セーフモードで起動してアドオンを無効化
- プロファイルをバックアップして新規プロファイルを作成
- イベントビューアやログで関連するエラーを確認
管理者/上級者
- プロセスダンプを取得してクラッシュ原因を解析
- セキュリティ製品のログを確認
- プロファイルディレクトリの権限と整合性を検証
ミニ手順書(SOP)
- 問題確認: エラーメッセージを記録し、再現手順を簡潔にメモする。
- 単純対処: 5〜10秒待ち、再起動を試す。
- タスクマネージャでプロセス終了。
- プロファイルロックを確認・削除(必要時)。
- セーフモード起動でアドオンをチェック。
- 新規プロファイルで問題が再現するか確認。
- 必要ならデータをエクスポートしてプロファイルを再作成。
決定フロー(簡易)
flowchart TD
A[Firefoxが「既に実行中」と表示] --> B{Firefoxが終了しているか?}
B -- はい --> C[タスクマネージャでfirefox.exeを確認]
B -- いいえ --> D[ウィンドウが残っているなら閉じる]
C --> E{firefox.exeが存在するか}
E -- はい --> F[プロセスを終了して再起動]
E -- いいえ --> G[プロファイルのロックを確認]
G --> H{ロックファイルがあるか}
H -- はい --> I[ロックを削除して再起動]
H -- いいえ --> J[セーフモードや新規プロファイルを試す]
1行用語集
- プロファイル: Firefox が設定や履歴、拡張を保存するユーザーデータの格納場所。
- ロックファイル: 同時起動を防ぐために置かれる一時ファイル。
まとめ
- まずは数秒待つ。多くはこれで解決します。
- タスクマネージャで firefox.exe を終了するのが最も直接的な解決策です。
- 再起動は確実だが最後の手段。プロファイルのロック削除は慎重に行ってください。
- それでも直らない場合は、新しいプロファイルで問題が再現するか確認し、必要に応じてデータを移行してください。
重要: ファイルやプロファイルを操作する前に必ずバックアップを取り、操作は慎重に行ってください。最悪のケースに備えてブックマークやパスワードなど重要データのバックアップを常日頃から行いましょう。