Windows 10 の 8007000E エラーを修正する方法

重要: 操作前に重要なデータのバックアップを取ってください。管理者権限で実行する必要があるコマンドがあります。
概要
Windows 10 でのエラーコード「8007000E」は、主にWindows Updateの処理中に発生します。多くの場合、ダウンロード済みの更新データが入る「SoftwareDistribution」フォルダや、システムファイル自体の破損が原因です。本記事では、ユーザー向けに段階的で実行しやすい対処手順を示します。
このガイドの対象読者
- 家庭用PCの一般ユーザー
- 社内のIT管理者で、Windows Updateの障害対応をする方
なぜ発生するか(簡単な理由)
- 更新データのダウンロードや書き込みが途中で失敗した
- システムファイルが破損している
- 更新履歴や一時ファイルに矛盾が生じている
いつこの対処が有効か、失敗する場合
有効な場合:
- 更新のダウンロードに失敗する、または更新の検証でエラーが出る場合
失敗する場合:
- ディスクに深刻な物理障害がある場合
- ルートレベルでの権限問題やポリシーで更新がブロックされている場合(企業環境)
必要なら、企業のITポリシーや管理ツール(WSUS、Intune など)も確認してください。
修正手順一覧(優先度順)
- SFC(システムファイルチェッカー)を実行
- DISM(イメージ修復)を実行
- Windows Update トラブルシューティングを実行
- SoftwareDistribution フォルダをリセット(再作成)
- Microsoft の System Update Readiness Tool または特定の KB 更新を適用
以下で各手順を詳しく説明します。
SFC コマンドを使って修復する
SFC はシステムファイルの整合性をチェックして、置換可能な破損ファイルを修復します。簡単でまず試すべき手順です。
手順 1: Windows 検索バーに「コマンド プロンプト」と入力し、表示された「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選びます。
手順 2: コマンドウィンドウで次を入力して実行します。
sfc /scannow
スキャンが完了するまで待ちます。完了したらコマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動してください。問題が解決する可能性があります。
System Update Readiness Tool を使う
Microsoft の System Update Readiness Tool(更新準備ツール)は、更新の準備状態に関連する問題を修正します。Windows のバージョンに合わせてダウンロードして実行してください。
- ダウンロード後、ツールを実行してインストールが成功したら再起動します。
ダウンロードリンクは Microsoft の公式サイトから入手してください。
KB3102810 更新を使った手順(必要に応じて)
一部の環境では、Internet Explorer 11 と KB3102810 を順に適用することで更新関連の問題が解決することがあります。手順は以下の通りです。
手順 1: Internet Explorer 11 をダウンロードしてインストールします。インストール後、PCを再起動します。
手順 2: KB3102810 をダウンロードしますが、まずインストールせずに一度再起動を行い、その後にインストールを行い、再度再起動します。
手順 3: Windows 検索バーで「サービス」と入力してサービス管理ツールを開きます。
手順 4: リストを下にスクロールして「Windows Update」を探します。
手順 5: 右クリックして「停止」を選択します。
手順 6: エクスプローラーを開き、C: ドライブ → Windows フォルダへ移動します。
手順 7: 「SoftwareDistribution」フォルダを見つけ、削除するか名前を “SoftwareDistributionOLD” に変更します。
手順 8: 再度「サービス」を開きます。
手順 9: 「Windows Update」を探して右クリックし、「開始」を選択します。
これで、Windows Update の一時ファイルが再作成され、問題が解決することが多いです。
Windows Update トラブルシューティングを実行する
手順 1: Windows 検索バーに「トラブルシューティング」と入力して開きます。
手順 2: トラブルシューティング画面で「Windows Update」を選択します。
手順 3: 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックして、提示される修復案を適用します。
トラブルシューティングは自動でいくつかの問題を検出して修正します。推奨される手順をすべて実行してください。
DISM ツールを使ってイメージを修復する
DISM は Windows イメージの問題を修復します。SFC と組み合わせて使うことで高い効果が期待できます。
手順 1: Windows 検索バーで「コマンド プロンプト」を検索し、「管理者として実行」します。
手順 2: 以下のコマンドを一つずつ実行します(順番どおり)。各コマンド後に Enter を押してください。
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
処理が完了したらコマンド プロンプトを閉じ、PC を再起動します。
実行チェックリスト(役割別)
エンドユーザー
- 管理者アクセスが可能か確認する
- 重要データをバックアップする
- SFC → DISM → トラブルシューティング → SoftwareDistribution の順で実行する
- 毎回再起動して挙動を確認する
IT管理者
- WSUS やグループポリシーで更新がブロックされていないか確認する
- ネットワークのプロキシやファイアウォール設定を検証する
- 大規模環境なら先にテスト端末で手順を確認する
トラブルシューティングの意思決定フローチャート
次の簡単なフローで順に試してください。
flowchart TD
A[開始] --> B{SFC を実行したか}
B -- いいえ --> C[SFC を実行]
B -- はい --> D{問題解決したか}
C --> D
D -- はい --> Z[完了]
D -- いいえ --> E[DISM を実行]
E --> F{問題解決したか}
F -- はい --> Z
F -- いいえ --> G[Windows Update トラブルシュータ実行]
G --> H{問題解決したか}
H -- はい --> Z
H -- いいえ --> I[SoftwareDistribution をリセット]
I --> J{問題解決したか}
J -- はい --> Z
J -- いいえ --> K[IT 管理者に問い合わせ]
よくある失敗と代替案
- フォルダ削除ができない: サービスが停止しているか、権限が不足している可能性があります。サービスを停止しているか再確認し、管理者権限で操作してください。
- DISM がオンラインで失敗する: インターネット接続や Windows Update サービスの状態を確認してください。必要であればオフライン修復用のソースを指定する手順を検討します(企業環境向け)。
簡易用語集(1行)
- SFC: システムファイルチェッカー。破損したシステムファイルを検出・修復するツール。
- DISM: Windows イメージの検査・修復を行うツール。
- SoftwareDistribution: Windows Update が一時ファイルやダウンロード済み更新を保持するフォルダ。
まとめ
- まず SFC を実行し、次に DISM を試してください。多くの 8007000E 問題はこれで解決します。
- 自動トラブルシューティングと SoftwareDistribution のリセットも有効です。
- 企業環境やポリシーで管理されている端末は、IT 管理者に相談してください。
問題が解決しない場合は、実行した手順と表示されたエラーメッセージをメモして技術サポートに連絡すると対応が速くなります。
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