Origin エラー 65546:0 の原因と解決方法

Origin はゲームのダウンロードと起動に使う無料プラットフォームです。Windows アプリケーションであるため、動作中にさまざまなエラーが発生することがあります。そのうちの一つが「エラー 65546:0」で、主にゲームのインストール中に表示されます。この記事はその原因と段階的な対処法、検証方法、回復手順をわかりやすくまとめたガイドです。
重要: 以下の操作では管理者権限やシステムファイルの編集が必要になる場合があります。作業前に重要なデータのバックアップを推奨します。
主な原因(簡潔に)
- キャッシュや一時ファイルの破損。
- サードパーティ製アンチウイルスやセキュリティソフトによるブロック。
- Origin を管理者権限なしで起動している。
- Windows Defender / ファイアウォールでブロックされている。
- システムの日付や時刻が正しくない。
- ローカルの Hosts ファイルによるサーバー名の書き換え。
- Origin サーバー側の障害やダウンタイム。
注意: エラーコード自体はアプリの状態を示す目安です。まず簡単な操作(ログアウト/再ログインや再起動)で解決することが多いです。
目次
- Check 1: Origin サーバー稼働状況の確認
- Check 2: サインアウト→再サインイン
- Check 3: 管理者権限で起動
- Check 4: Windows ファイアウォールでの許可
- Check 5: 日付と時刻の確認
- Check 6: Hosts ファイルをリセット
- Check 7: Origin のキャッシュをクリア
- 実行前チェックリスト
- ロール別チェックリスト
- テストケースと受け入れ基準
- ロールバック手順(問題が悪化した場合)
- 決定木(Mermaid)
- FAQ
1. Origin サーバー稼働状況の確認
最初に Origin サーバーが稼働しているかを確認します。サーバー側がダウンしていると、クライアント側でできることはほとんどありません。
手順:
- ブラウザを開きます。
- Downdetector などのサービス(例: Downdetector)にアクセスします。
- 検索ボックスに「Origin」と入力して検索します。
結果: サーバーがダウンしている場合は復旧を待ちます。稼働中ならクライアント側の対処に進みます。
重要: サードパーティのステータス確認サイトは参考情報です。EA の公式ステータスページや公式 Twitter アカウントも確認してください。
2. サインアウトして再サインイン
一時的な認証バグやセッションの不整合でエラーが発生することがあります。サインアウト→再サインインで解決する場合があります。
手順:
- Origin を起動します。
- 画面左上の Origin をクリックし、Sign out を選択します。
- Origin を閉じます。
- キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押してタスクマネージャーを開きます。
- 「Origin」や「EA」関連のプロセスをすべて右クリックして End task(タスクの終了)を選択します。
- PC を再起動します。
- Origin を起動し、アカウント情報でサインインします。
確認: 再度ゲームのインストールを試し、エラーが出るか確認してください。
3. 管理者権限で Origin を実行
Origin はインストールやパッチ適用で管理者権限を必要とする場合があります。権限不足でファイルアクセスに失敗するとエラーが発生します。
手順:
- デスクトップ上の Origin ショートカットを右クリックし、Properties を選びます。
- Compatibility タブに切り替えます。
- 「Run this program as an administrator」にチェックを入れます。
- Apply → OK をクリックして設定を保存します。
- Origin を起動し、インストールを再試行します。
注意: 常時管理者権限で実行することによるセキュリティ面の影響を理解した上で設定してください。
4. Windows ファイアウォールで Origin を許可する
Windows Defender や他のファイアウォール設定によって通信が遮断されると、サーバーとの接続に失敗します。
手順:
- スタートメニューを開き、Windows Defender Firewall と入力して Enter を押します。
- 左ペインから Allow an app or feature through Windows Defender Firewall を選びます。
- Change settings をクリックします。
- リストから Origin(または EA 関連アプリ)を探し、Private と Public のチェックボックス両方にチェックを入れます。
- OK を押して閉じます。
補足: サードパーティのセキュリティソフトがある場合は、そちらの設定でも Origin を例外(ホワイトリスト)に追加してください。
5. システムの日付と時刻を正しく設定する
日付/時刻がずれているとサーバー認証に失敗する場合があります。まず正確な日時に設定しましょう。
手順:
- Win + I で設定を開きます。
- 左ペインで Time & language を選択します。
- Date & time をクリックします。
- 「Set the date and time manually」の横にある Change をクリックし、正しい日時を入力して Change を押します。
確認: 日時を修正後、Origin を再起動してインストールを試します。
6. Hosts ファイルをリセット
Hosts ファイルにサーバー名の上書きがあると接続先が書き換えられ、接続失敗が発生します。初期状態のサンプルに戻します。
手順:
- メモ帳(Notepad)を管理者権限で開く方法を推奨します。
- 下記のサンプル内容をコピーして新規ファイルに貼り付けます。
# Copyright (c) 1993-2006 Microsoft Corp.
#
# This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows.
#
# This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each
# entry should be kept on an individual line. The IP address should
# be placed in the first column followed by the corresponding host name.
# The IP address and the host name should be separated by at least one
# space.
#
# Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual
# lines or following the machine name denoted by a '#' symbol.
#
# For example:
#
# 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server
# 38.25.63.10 x.acme.com # x client host
#
# localhost name resolution is handled within DNS itself.
# 127.0.0.1 localhost
# ::1 localhost
- ファイルを「Hosts」としてデスクトップに保存します(初期保存では .txt が付くため、拡張子を手動で変更してください)。
- エクスプローラーで以下のフォルダを開きます。
%WinDir%\System32\Drivers\Etc
- 既存の Hosts ファイルを「Host.old」などにリネームして退避します(管理者権限が必要)。
- デスクトップの新しい Hosts ファイルを上記フォルダにコピーします。
注意: Hosts を書き換える作業は慎重に行ってください。企業ネットワークではポリシーで上書き禁止の場合があります。
7. Origin のキャッシュをクリア
Origin のキャッシュが破損するとインストールや接続でエラーが出ます。キャッシュを削除してクライアントをクリーンな状態に戻します。
手順:
- Win + R で「ファイル名を指定して実行」を開きます。
%ProgramData%\Origin
と入力して Enter を押します。- フォルダ内のすべてのファイルを削除します(但し LocalContent フォルダは残してください)。
- 再度 Win + R を押し、
%AppData%
と入力して Enter。 - 表示された AppData フォルダで Local を開きます。
- その中の Origin フォルダを右クリックして Delete を選択します。
- PC を再起動して Origin を起動し、再度インストールを試みます。
補足: キャッシュ削除後は初回起動時に設定やダウンロード済みデータの再確認が行われるため、起動に少し時間がかかることがあります。
実行前チェックリスト
- ネットワーク接続が安定している。
- Origin サーバーが稼働中であることを確認した。
- 重要なゲームデータやセーブをバックアップした(念のため)。
- 管理者アカウント、または管理者権限を持つユーザーで作業する。
- 使用中のアンチウイルスの一時停止・例外設定の準備ができている。
ロール別チェックリスト
- 一般ユーザー: サインイン、再起動、日付・時刻の確認、Origin の再起動を実施。
- 管理者/IT 担当者: Hosts リセット、ファイアウォール設定、キャッシュ削除、ログの収集(%ProgramData% や AppData のログ)を実行。
- ネットワーク担当: DNS 設定とプロキシ設定の検証、社内ファイアウォールの許可ルール確認。
テストケースと受け入れ基準
- テストケース1: ゲームのインストールを開始してインストールウィザードが最後まで進むこと。
- テストケース2: Origin を再起動後、サインインが成功すること。
- テストケース3: ダウンロードが中断せずに完了すること。
Критерии приёмки:
- インストールが完了し、ゲームが起動できること。
- 同一の操作を 3 回試して再現しないこと(再現性がなければ修正完了)。
ロールバック手順(問題が悪化した場合)
- 最新の変更(Hosts ファイル、ファイアウォール設定、アンチウイルスの除外設定)を元に戻す。
- バックアップしておいた Hosts.old を元の名前(Hosts)に戻す。
- Origin キャッシュを戻せるバックアップがある場合は復元。
- 問題が改善しない場合は、変更前のシステム復元ポイントを使用して復元します。
重要: システム復元やレジストリ編集を行う前に必ずバックアップを作成してください。
決定木(簡易トラブルシューティング)
flowchart TD
A[エラー 65546:0 が発生] --> B{Origin サーバー稼働?}
B -- No --> Z[復旧を待つ]
B -- Yes --> C[サインアウト→再起動]
C --> D{解決したか}
D -- Yes --> END1[終了]
D -- No --> E[管理者で起動設定]
E --> F{解決したか}
F -- Yes --> END2[終了]
F -- No --> G[ファイアウォールとアンチウイルス確認]
G --> H[Hostsをリセット]
H --> I[キャッシュ削除]
I --> J{解決したか}
J -- Yes --> END3[終了]
J -- No --> K[ログを収集してサポートへ連絡]
1行用語集
- キャッシュ: 一時保存されたデータ。高速化のために使われるが破損しやすい。
- Hosts ファイル: ローカルでホスト名と IP の対応を上書きするテキストファイル。
よくある質問(FAQ)
Q1: サードパーティ製アンチウイルスを無効にしても良いですか?
A1: 一時的に無効にして問題が解決するか確認できます。ただし無効化中はリスクが増すため、インターネット接続を制限するか、確認後は必ず有効に戻してください。
Q2: Hosts ファイルの編集は危険ですか?
A2: 適切に行えば危険は少ないですが、誤った書き換えで接続障害が発生します。元の Hosts ファイルをバックアップしてから操作してください。
Q3: すべて試しても直らない場合はどうすればいいですか?
A3: Origin のアンインストール→再インストールや、EA サポートへのログ送付を検討してください。エラーログや行った操作をメモしておくと対応が早くなります。
Q4: Origin のクリーンインストール手順は?
A4: Origin をアンインストールし、残存する %ProgramData%\Origin と %AppData%\Local\Origin を削除してから最新インストーラーで再インストールします。実行前にセーブデータのバックアップを推奨します。
Q5: モバイルやコンソール版に同じエラーは出ますか?
A5: 本ガイドは Windows 用の Origin クライアントを対象としています。コンソールやモバイルは別の手順が必要です。
最後に — まとめと推奨順序
要点まとめ:
- まず Origin サーバーの稼働状況を確認する。
- サインアウト→タスク終了→再起動で多くは直る。
- 次に管理者権限、ファイアウォール例外、日付・時刻の確認を行う。
- Hosts のリセットとキャッシュのクリアは確実な解決策になることが多い。
推奨ワークフロー(優先度順): サーバー確認 → サインアウトと再起動 → 管理者権限設定 → ファイアウォール&アンチウイルス確認 → 日付時刻確認 → Hosts リセット → キャッシュ削除。
もしすべて試しても解決しない場合は、収集したログと操作履歴を添えて EA サポートに問い合わせてください。