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Midjourneyで「The Application Did Not Respond」エラーを修正する方法

2 min read トラブルシューティング 更新されました 08 Oct 2025
Midjourney「The Application Did Not Respond」エラー修正ガイド
Midjourney「The Application Did Not Respond」エラー修正ガイド

重要: 本記事はMidjourneyをDiscord経由で利用している前提で書かれています。用語定義: Midjourney — テキストから画像を生成するAIサービス。Discord — Midjourneyへの代表的なアクセス手段。ボット — Discord内でMidjourneyを動かす自動化プログラム。

問題の概要

Midjourneyを使って画像生成を行おうとした際に「The Application Did Not Respond」というエラーが出ると、プロンプトを送ってもBotが応答せず進行できません。原因は端末、ネットワーク、Discordクライアント、あるいはMidjourney側(ボット/サーバー)のいずれか、または複合的です。本ガイドでは、簡単なチェックから管理者向けの対処まで、実務的で順序立てた手順を示します。


トラブルシューティングの全体像

技術的な原因を短く整理すると、以下の3層で考えると早く原因を特定できます。これは診断のためのメンタルモデルです。

  • デバイス層: あなたのPC・スマホのDiscordアプリやブラウザ設定、キャッシュ。
  • ネットワーク層: Wi‑Fi、ルーター、ISP、VPNやプロキシ設定。
  • リモート層: Discordサーバー、Midjourneyボット、サービス側のメンテナンスやレート制限。

各層を上から下へ(デバイス→ネットワーク→リモート)順にチェックすると効率的です。


トップの対処法(順序どおり実施してください)

以下は一般ユーザー向けの手順です。管理者やモデレーター向けの手順は後段にまとめています。

1. ネットワーク接続を確認する

ネットワークの不安定さは最も多い原因です。

  • 簡易チェック: 別のサイト(例: google.com)やSpeedtestで通信速度と遅延(ping)を確認してください。通信が頻繁に切れる、極端に遅い、パケットロスがある場合はネットワークが原因です。
  • ルーター再起動: 電源を落として20秒待ってから再起動します。多くの家庭用問題はこれで改善します。
  • 別ネットワークで試す: モバイル回線のテザリングや別のWi‑Fiに接続して動作するか確認してください。
  • DNSの一時切替: 公開DNS(例: 1.1.1.1、8.8.8.8)へ変更すると一部の接続問題が解消します。
  • VPN/プロキシ: 有効になっている場合は一旦無効にして試してください。VPN経由で特定のDiscordリージョンに接続され、遅延やブロックが起きることがあります。

Windowsでのコマンド(問題が続く場合):

  • ipconfig /flushdns(DNSキャッシュをクリア)
  • ping discord.com(疎通確認)

macOSでのコマンド例:

  • sudo dscacheutil -flushcache
  • ping discord.com

重要: ISP側の断続的な障害や地域的な規制が疑われる場合は、ISPに問い合わせてください。

家庭内ネットワークルーターと安定したWi-Fi接続の例

2. Discordを終了して再起動する

クライアントの一時的な不具合は再起動で直ることが多いです。

  • Windows: タスクバーでDiscordを右クリックして終了、あるいはタスクマネージャーで「Discord」を選び「タスクの終了」。その後再起動。
  • macOS: Command+Qで終了、アクティビティモニタでプロセスを終了して再起動。
  • モバイル: アプリ履歴から完全にスワイプして再起動。

手順(Windowsの例):

  1. Windows + X を押してメニューを開く。
  2. 「タスク マネージャー」を選ぶ。
  3. プロセス一覧からDiscordを右クリックして「タスクの終了」を選択する。
  4. 数秒待ってからDiscordを起動する。

タスクマネージャーでDiscordを終了する様子

3. Discordのキャッシュをクリアする

アプリのキャッシュが壊れると表示や通信に影響が出ます。

  • Windows: %appdata%\Discord\Cache フォルダを手動で削除(Discord終了中に実行)。
  • macOS: ~/Library/Application Support/discord/Cache を削除。
  • モバイル: アプリ設定からキャッシュをクリア(Android)またはアプリ削除後再インストール(iOSでのキャッシュ消去は再インストールが確実)。

注意: AppData/Libraryの削除は個人設定に影響する可能性があるので、心配な場合はスクリーンショットで重要設定を保存してください。

4. Midjourneyボットの状態を確認する/リセットを依頼する

個人ユーザーではボットの再起動権限がない場合が多いので、次のように対応します。

  • サーバーのモデレーター/管理者に状況を伝え、ボットの再起動(アンインストール→再招待やボットの再起動)を依頼してください。
  • エラーメッセージを正確に伝える(例: “The Application Did Not Respond”)と原因特定が早くなります。
  • 自分が管理者であれば、ボットを一度サーバーから削除して数分後に再招待すると多くの問題は解消します。

管理者向けのチェック:

  • ボットの権限(Send Messages, Embed Links, Attach Files など)が正しく付与されているか確認。
  • ボットトークンの有効性、あるいはボット側のログ(可能なら)でエラー内容を確認。

5. DiscordやMidjourneyのダウン情報を確認する

サービス側の問題かどうかを確認するため、以下を使います。

  • Downdetectorなどの障害監視サイト。地域別の障害報告が見られます。
  • Twitter/XやRedditで「Discord down」「Midjourney down」などの投稿や公式アカウントをチェック。
  • Discord公式ステータスページ: status.discord.com(Discordの公式メンテナンス情報)。

DowndetectorなどでDiscordの障害を調べるイメージ

6. リフレッシュとクイック操作

  • デスクトップ版でサーバー画面を開き、Ctrl + R(Windows)または Command + R(macOS)でリロードしてみてください。
  • モバイルは画面を下に引っ張って更新する「プル・トゥ・リフレッシュ」を試してください。

この操作で一時的なUIの不整合や接続切れが解消することがあります。

7. Discordをアンインストールして再インストールする

他の方法で直らない場合の最終手段です。手順例(Windows):

  1. スタートメニューで「コントロール パネル」を開く。
  2. 「プログラムと機能」を選択する。
  3. インストール済みアプリからDiscordを探し、右クリックして「アンインストール」を選ぶ。

コントロールパネルでDiscordをアンインストールする

アンインストール後、Microsoft Storeや公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールしてください。

Microsoft StoreからDiscordを再インストールする

補足(Windows): アンインストール後に %appdata% と %localappdata% の Discord フォルダを手動で削除して完全クリアすることで、残存キャッシュ問題を防げます。


代替アプローチと追加の対処法

  • Midjourneyのウェブインターフェース(midjourney.com/app)にログインできる場合は、そちらから試すとDiscord固有の問題を回避できます。
  • 別のDiscordクライアント(ブラウザ版)で接続してみる。デスクトップ版が不調でもブラウザ版は動くことがあります。
  • 同じサーバー内の別チャンネルでBotにアクセスするとチャンネル固有の権限問題を見つけられる場合があります。

いつ、この方法では直らないか(例外)

  • Midjourney側で計画的なメンテナンスや深刻な障害が発生している場合は、ユーザー側でできることはほとんどありません。公式の復旧を待つ必要があります。
  • アカウントやサブスクリプションの問題(支払い未完了、アカウント制限)による挙動は管理画面やサポート問い合わせが必要です。
  • 企業や教育機関のネットワークで管理者が特定のポートやサービスをブロックしているケースでは、ネットワーク管理者への依頼が必要です。

管理者/モデレーター向けプレイブック(簡潔)

  • 受信報告を受けたら:利用者から状況(エラーメッセージのスクリーンショット、発生時刻)を受け取る。
  • ログ確認:ボットのログ、Discordの監査ログ、サーバー負荷を確認。
  • ボットの再招待手順:ボットをサーバーから削除→数分後に公式招待リンクで再招待→権限を最小限から必要権限へ順次付与して動作確認。
  • 影響範囲の通知:問題が広範な場合は告知チャンネルでユーザーに一時的な回避策(ブラウザ版の案内等)を示す。

事後検証のテストケース(受け入れ基準)

  • 期待される振る舞い: 同一プロンプトに対して、Botが10秒〜数十秒以内に応答すること。
  • 成功判定: 3回連続で同じプロンプトを送信し、全てで正常に画像が生成されること。
  • 失敗判定: いずれかで「The Application Did Not Respond」やタイムアウトが発生する場合は再発とみなす。

障害判断フローチャート

flowchart TD
  A[問題発生: The Application Did Not Respond] --> B{ローカル接続正常?}
  B -- はい --> C{Discordアプリ正常?}
  B -- いいえ --> D[ルーター再起動 / 別ネットワークで確認]
  C -- はい --> E{ボットが応答しないか?}
  C -- いいえ --> F[アプリ再起動 / キャッシュ削除 / 再インストール]
  E -- はい --> G[モデレーターに連絡 / ボット再起動依頼]
  E -- いいえ --> H[サービス側の障害を確認'Downdetector, 公式']
  G --> H
  D --> H
  F --> H
  H --> I[復旧を待つ / 代替: ウェブ版で操作]

役割別チェックリスト

ユーザー:

  • ネットワークを切り替えて試す
  • Discordを再起動してキャッシュを削除
  • ブラウザ版や別デバイスで確認
  • スクリーンショットと発生時刻を記録して報告

サーバー管理者/モデレーター:

  • ボットの権限とログを確認
  • 必要ならボットを再招待して権限を再付与
  • 利用者向けに回避策を案内

ISP/ネットワーク管理者:

  • ルーターやファイアウォールのログを確認
  • DNSやルーティングの問題をチェック

セキュリティとプライバシーの注意

  • ボット再招待やトークン取り扱い時は、公開トークンを第三者に共有しないでください。
  • キャッシュフォルダをクリアする際、個人情報が含まれる可能性のあるファイルは取り扱いに注意してください。

用語集(1行定義)

  • Midjourney: テキストプロンプトから画像を生成するAIサービス。
  • Discord: ゲーマー発祥のチャットプラットフォームで、ボットを介してMidjourneyにアクセス可能。
  • ボット: Discord内で自動で動作するアカウント(ミッドジャーニー実行者)。
  • ダウンタイム: サービスが利用できない時間帯。

よくある質問

Q: 一時的な回避策はありますか?

A: ブラウザ版での操作や別のDiscordサーバー、または別デバイスからの接続が有効な回避策です。

Q: Midjourneyのサブスクリプションが関係することはありますか?

A: アカウントやプランの問題はボットの応答性に影響する可能性があります。アカウントの状態をMidjourneyの管理画面で確認してください。

Q: 同じエラーが頻発します。根本対策は?

A: ネットワーク機器の交換やISPとの協調、サーバー管理者とボット側のログ調査が根本対策になります。

短い告知文(100–200字)

Midjourneyが「The Application Did Not Respond」と表示される場合、まずご自身のネット接続とDiscordクライアントを確認してください。繰り返す場合は、モデレーターに報告してボットの再起動を依頼するか、公式の障害情報を確認してください。ブラウザ版や別ネットワークが有効な回避策です。

まとめ

  • まずはローカル(端末)→ネットワーク→リモート(Discord/Midjourney)の順で原因を切り分けてください。
  • 多くは接続不良やDiscordクライアントの一時不具合で、再起動やキャッシュ削除で直ります。
  • サーバー側の障害やボットの設定不備は管理者の対応が必要です。エラーメッセージのスクリーンショットと発生時刻を添えて報告すると早く解決します。

もしこの記事で解決しない場合は、発生時のログやスクリーンショットを付けてサーバーの運営者やMidjourneyのサポートに連絡してください。

ご意見や体験談があればコメントで共有してください。役立つ手順や回避策があれば随時追記します。ありがとうございました。

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