- League of Legendsが起動時やチャンピオン選択、ゲーム中に黒い画面になる場合、まずはGPUドライバーの更新、クリーンブート、管理者実行、表示スケーリングとフルスクリーン最適化の無効化を試してください。これらで多くのケースは解決します。さらに問題が残る場合は、ゲームファイル修復やConfig/Logsの削除、ウィンドウモードへの強制切替、DNS変更、ランタイムライブラリの再インストールを行います。
重要 問題箇所を1つずつ試し、変更を加えたらクライアントを再起動して結果を確認してください
League of Legendsの起動時、読み込み中、チャンピオン選択後、またはゲーム中に黒い画面が発生することがあります。この記事では原因別に検証順を示し、PC環境とゲームクライアントの両面から段階的に解決する方法を解説します。
目的と範囲
- 対象: Windows 10 / Windows 11上のLeague of Legends
- 現象: 起動時、読み込み、チャンピオン選択、またはゲーム中の黒画面やレンダリング停止
- ゴール: 最短で画面描画が復帰する状態まで復旧し、恒久対策を検討する
このガイドで定義する用語
- クライアント: Riotが提供するLeague of Legendsの起動用プログラム
- ログ: Clientやゲームが出力するテキスト記録。トラブル診断で重要
目次
- GPUドライバーを更新する
- クリーンブートを行う
- Windowsを更新する
- 表示スケーリングを無効にする
- 有線接続を使う
- クライアントを管理者権限で実行する
- フルスクリーン最適化を無効にする
- ゲームファイルを修復する
- ConfigとLogsフォルダを削除する
- ゲームをウィンドウモードに設定する
- オーバーレイを無効にする
- DirectXとVisual C++を更新する
- DNS設定を変更する
- トラブルが続く場合の追加検討事項と受け入れ基準
- 役割別チェックリスト、プレイブック、リスク評価、簡易フローチャート
- よくある質問
1. GPUドライバーを更新する
最初に疑うべきはディスプレイドライバーの古さや破損です。以下を順に試してください。
1.1 デバイスマネージャーを使う
- Windowsキー + X を押して Device Manager を選択
- Display adapters を展開する
- グラフィックドライバーを右クリックし Update driver を選択
- Search automatically for drivers を選び、掃描とインストールを待つ
注意 Windowsの自動検索は最新とは限りません。製造元サイトのほうが現行の正式リリースを取得できる場合が多いです
1.2 メーカーサイトから入手する
NVIDIA、AMD、Intelなど、GPUのメーカーが配布するドライバーは機種とOSに合わせて選びます。モデル番号とOSを正確に確認してからダウンロードしてください。
代替策 ドライバー更新ユーティリティを使うと安全に自動更新できますが、信頼できるソフトを選んでください
1.3 自動更新ツールを検討する
手動で誤ったドライバーを当ててしまうと深刻な不具合になるため、信頼できる自動更新ツールでバックアップを取りながら更新する方法が安全です
2. クリーンブートを行う
サードパーティの常駐アプリやサービスが干渉している可能性があります。クリーンブートでそれを切り分けます。
- Windows + R を押し、msconfig と入力して実行
- Servicesタブで「Hide all Microsoft services」をチェックし、Disable all をクリック
- Startupタブから Task Manager を開き、全てのスタートアップ項目を無効化
- 適用してPCを再起動
効果 クリーンブートでは最小限のサービスだけが起動されるため、黒画面問題が消えれば追加ソフトが原因であることが確定します
3. Windowsを更新する
OSの更新はグラフィックスタックやランタイムに影響を与えるため、最新に保つことが重要です。
- Windowsキー + I で設定を開く
- Update & Security を選択
- Windows Update で「Check for updates」を実行
備考 多くのゲーマーが最新のWindows更新で安定性向上やフレームレート改善を報告しています
4. 表示スケーリングを無効にする
高DPI環境では表示スケーリングが原因で描画が正しく行われない場合があります。
- League of Legends ランチャーを右クリック
- Properties を開き Compatibility タブへ
- Disable Display Scaling on high DPI Settings にチェックを入れる
- 必要に応じて Run as Administrator を有効化し、Compatibility mode を解除
効果 表示スケーリングを無効にすると、フルスクリーン遷移時の黒画面や描画崩れが解消されることが多いです
5. 有線接続を使う
Wi-Fiの不安定さが原因で通信が途切れ、クライアントが正常にレンダリングに移行できないケースがあります。可能な限り有線LANを使ってください
6. クライアントを管理者権限で実行する
権限不足がリソースやファイルアクセスの失敗を招き、黒画面につながる場合があります。LeagueClient を右クリックして Run as administrator を試してください
7. フルスクリーン最適化を無効にする
フルスクリーン最適化は全画面遷移の処理に介入します。これがレンダリングを阻害することがあるため、無効化を推奨します
- LeagueClient を右クリックし Properties を開く
- Compatibility タブで Disable fullscreen optimizations にチェック
- Apply と OK を押す
8. ゲームファイルを修復する
破損したファイルがあるとクライアントやゲームの起動処理が失敗します。
- クライアントを起動
- 右上のギアアイコンをクリック
- Initiate Full Repair を選んで完了まで待つ
9. Config と Logs フォルダを削除する
設定ファイルやログが破損している場合、削除して再生成させると復旧します。
- League of Legends インストール先を開く
- Config フォルダと Logs フォルダを削除
- クライアントを再起動してログと設定を再生成する
注意 カスタムキー設定などを失う可能性があるため、必要であれば事前にバックアップを取ってください
10. ゲームをウィンドウモードに設定する
黒画面がフルスクリーン遷移で発生する場合、ウィンドウモードで起動すると描画が安定します。
- League の Config フォルダを開く
- game configuration ファイルをテキストエディタで編集
- WindowMode の値を 1 に変更
- 保存して再起動
11. オーバーレイを無効にする
Discord、NVIDIA GeForce Experience、Razer などのオーバーレイがレンダリングに干渉することがあります。これらは起動前に無効化して確認してください
12. DirectX と Visual C++ を更新する
必要なランタイムが欠けていると、クライアントが正しく描画できない場合があります。
- DirectX End-User Runtime をインストール
- Visual C++ Redistributables を最新版に更新
13. DNS設定を変更する
DNSが不安定だとクライアントが資源を取得できず読み込みに失敗することがあります。Google DNSなどの公開DNSへ変更してみてください。
- ネットワーク設定でアダプターのオプションを変更
- 使用中の接続を右クリックし Properties
- IPv4 のプロパティで Preferred DNS を 8.8.8.8、Alternate DNS を 8.8.4.4 にする
- OKしてリーグを再起動
なぜLeague of Legendsが黒い画面になるのか
代表的な原因は以下です。
- 古いまたは破損したディスプレイドライバー
- 権限不足や競合する常駐ソフトウェア(オーバーレイ、録画ソフトなど)
- 高DPIやフルスクリーン最適化の絡みで生じる描画の不整合
- 破損したゲームファイルや設定ファイル
- ネットワークやDNSの問題で読み込み処理がハングする
- 必要なランタイムが欠けている
状況に応じて上から順に切り分けることを推奨します
受け入れ基準
以下を満たしたら、復旧完了と判断してください。
- クライアントが起動し、ログイン画面が正常に表示される
- チャンピオン選択後に試合に入場でき、最初の読み込みで黒画面が発生しない
- ゲーム中にフレームが安定し、現象が再現しない
- 30分以上のプレイで黒画面が再発しない
速攻プレイブック(SOP)
- GPUドライバーを更新しPCを再起動
- クライアントを管理者で起動して確認
- 表示スケーリングとフルスクリーン最適化を無効化
- Config/Logs をバックアップ後削除しクライアントを再起動
- フル修復を実行
- それでも直らない場合はクリーンブートと有線接続を試す
- 最後にDirectXとVisual C++を再インストール
役割別チェックリスト
プレイヤー
- GPUドライバー更新、管理者実行、オーバーレイ無効化を実施
- Config と Logs を削除して再起動
システム管理者
- ドライバーやランタイムの配布、グループポリシーでの互換性設定確認
- ネットワークのDNSやルーター設定をチェック
サポート担当
- クライアントログを回収し、特定のエラーコードや例外を確認
- 再現手順の取得とスクリーンショットを依頼
ミニメソドロジー: 効果的な切り分け手順
- 再現手順を整理する(いつ、どの場面で黒画面になるか)
- 影響範囲を確認する(全ユーザーか特定PCか)
- 低侵襲の対応から実行する(ドライバー更新、管理者実行)
- 変更ごとにログと状態を記録する
- 根本原因が判明したら恒久策を展開する
簡易フローチャート
flowchart TD
A[黒画面発生を確認] --> B{クライアントは起動するか}
B -- 起動しない --> C[管理者で起動して確認]
C --> D{改善するか}
D -- はい --> Z[完了]
D -- いいえ --> E[GPUドライバー更新]
B -- 起動する --> F{ログインまで行くか}
F -- いいえ --> G[ゲームファイル修復とConfig削除]
F -- はい --> H{チャンピオン選択後に黒画面か}
H -- はい --> I[ウィンドウモードに変更し再試行]
H -- いいえ --> Z
E --> G
G --> I
I --> Z
リスクマトリクスと緩和策
- 高 設定変更でゲームデータが失われるリスク: 緩和策は事前バックアップと手順記録
- 中 手動ドライバー誤適用による不具合: 緩和策はメーカーの公式ドライバーを使用し復元ポイントを作成
- 低 ネットワーク設定変更が他サービスに影響する: 緩和策は一時的に元の設定を控えておく
テストケースと受け入れ基準
- TC1: クライアント起動からログイン画面表示までの所要時間が2分以内であること
- TC2: チャンピオン選択からゲーム内入場まで30秒以内で黒画面が発生しないこと
- TC3: 30分プレイで描画停止やフリーズが再現しないこと
合格条件は上記3点すべてを満たすこと
用語集(1行定義)
- クライアント: Riotが提供するゲーム起動・更新用プログラム
- Config: ローカル設定ファイル群
- Logs: 実行時に出力される動作記録
いつこの手順が効かないか(反例)
- GPUが物理的に故障している場合はドライバー更新で直らない
- OS自体に深刻な破損がある場合はクリーンインストールが必要
- ネットワーク障害が外部サーバ側で発生している場合はローカル側では解決できない
地域とプライバシーに関する短い注意
ログや設定をサポートチームに送る際は個人情報が含まれていないか確認してください。ユーザーデータの扱いは各自のプライバシーポリシーに従ってください
よくある質問
Q. 起動時に黒画面が出る主な原因は何ですか
A. 権限、オーバーレイ、破損した設定ファイル、古いドライバーが主な原因です
Q. チャンピオン選択後に黒画面が出る場合の対処は
A. Configフォルダの削除、ウィンドウモード化、フルスクリーン最適化の無効化を試してください
Q. DiscordやGeForceのオーバーレイは原因になりますか
A. はい。これらのオーバーレイは描画パスに干渉することがあり、無効化で改善する場合が多いです
まとめ
- 多くの黒画面問題はドライバー更新、管理者実行、表示/フルスクリーン設定の調整、及びゲームファイル修復で解決します
- 問題の切り分けは低侵襲な手順から順に実行し、変更ごとに結果を確認することが重要です
- 根本原因が特定できない場合は、ログと手順を揃えてサポートへ連絡すると調査がスムーズになります
さらにサポートや追加の質問があればコメント欄で共有してください
FAQ
なぜ起動時に黒画面になるの
権限不足、オーバーレイ、破損した設定ファイルが多い原因です。まずは管理者実行やConfig削除を試してください
チャンピオン選択後の黒画面はどう直すか
Configフォルダを削除し、ウィンドウモードを有効にし、フルスクリーン最適化を無効化して再試行してください
DiscordやGeForceのオーバーレイは影響するか
はい。これらのオーバーレイは描画エンジンに干渉することがあるため、無効化して検証してください