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Discordのテキスト読み上げ(TTS)が動作しないときの対処法

2 min read トラブルシューティング 更新されました 11 Oct 2025
DiscordのTTSが動作しない時の完全ガイド
DiscordのTTSが動作しない時の完全ガイド

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Discordはテキスト・ボイス・ビデオを提供する人気のチャットプラットフォームです。マイクが無くても会話に参加できるよう、Discordはテキストを音声に変換するText-to-Speech(TTS)機能を備えています。しかし、TTSが期待どおりに動作しないことがあり、その場合は原因を順に切り分けて修正する必要があります。

短い定義: Text-to-Speech (TTS) — テキストを合成音声に変換して再生する機能。

重要: DiscordのTTSはサーバー設定やチャンネル設定、使用するクライアント(デスクトップ/ウェブ/モバイル)によって挙動が異なります。モバイルアプリではTTSがサポートされていない場合があります。

この記事で扱うこと

  • TTSの有効化方法(ユーザー設定 / チャンネル権限)
  • 一般的なトラブルシューティング手順(再有効化、OS更新、音声出力確認など)
  • 管理者向けチェックリストとロール別対応
  • 代替手段、失敗例、よくある原因と対策のフローチャート
  • 簡単なFAQと受け入れ基準

検索意図(主要と関連キーワード)

Discord TTSで検索する人は「Discordでテキストを読み上げたい」「TTSが鳴らない・機能しない原因を知りたい」「サーバー側の設定方法を知りたい」という意図が中心です。


1. まずは確認:TTSが使える環境か

  • デスクトップアプリ(Windows / macOS)とウェブ版はTTSをサポートします。モバイル版は現在サポート外のことが多いです。
  • サーバーとチャンネルがTTSを許可している必要があります。
  • 自分のユーザー設定でTTSの再生が許可されている必要があります。

注意: サーバーオーナーや管理者がチャンネルごとにTTS送信を禁止している場合、ユーザーがTTSを有効にしても読み上げられません。

2. ユーザー側のTTS有効化手順(デスクトップ/ウェブ)

  1. Discordアプリを起動するか、ウェブでログインします。
  2. 画面左下のユーザー名横にある設定アイコン(ユーザー設定)をクリックします。

Discord Settings - Discord Text to Speech Not Working

 この画像は「ユーザー設定」を示しています。

  1. メニューから「通知」を選びます。
  2. 「テキスト読み上げ(Text-to-Speech)通知」セクションで、読み上げを有効にします(Allow Playback / Allow usage of /tts command の類に相当する設定)。

Dicord Text to Speech- Discord Text to Speech Not Working

  1. 「テキスト読み上げの速度」やプレビューで発声を確認できます。スライダーで速度を調整し、プレビュー再生で確認してください。

ヒント: UI表記はDiscordのアップデートで変わることがあるため、設定メニュー内の「TTS」「読み上げ」「通知」などのキーワードで探すと早いです。

3. サーバー/チャンネル側の許可を確認(管理者向け)

サーバー管理者またはチャンネルの管理権限がある場合は、チャンネル単位でTTS送信の許可を設定できます。

  1. 対象のチャンネルを右クリックして「チャンネルの編集」または歯車アイコンを開きます。
  2. 「権限(Permissions)」を選ぶ。
  3. 「詳細権限(Advanced Permissions)」内の「メッセージでテキストを読み上げる(Send Text-to-Speech Messages)」に対してチェックを入れて許可してください。

Advanced Permissions- Discord Text to Speech Not Working

保存を忘れないでください。

Send Text to Speech Messages - Discord Text to Speech Not Working

4. 実際のTTS送信フォーマット

チャンネルでTTSが有効な場合、メッセージの先頭にコマンド「/tts」を付ける(あるいはTTSコマンドが有効な環境で入力)と読み上げが行われます。ブラウザやOSのTTSエンジンが音声を再生します。

例の出力形式(読み上げ時):

username said message

つまり、ユーザー名が先に読み上げられ、その後にメッセージ内容が再生されます。


トラブルシューティング:TTSが動作しないとき(優先度順)

以下は現場で使いやすいチェックリストです。1つずつ試してください。

  1. ユーザー設定でTTSがオンになっているか(通知 → テキスト読み上げ)。
  2. チャンネル・サーバー権限で「テキストを読み上げる」権限が許可されているか(管理者に確認)。
  3. ブラウザやOSの音量がミュートでないか、正しい出力デバイス(スピーカー/ヘッドホン)が選ばれているか。アプリではDiscordの音量ミキサーも確認。
  4. Discordアプリやブラウザを再起動する(キャッシュの問題を解消)。
  5. Discordが最新版かを確認し、更新があれば適用する。
  6. OS(Windows/macOS)のアップデートを確認。古いOSが原因でTTSエンジンに不具合が出ることがあるため更新を推奨。
  7. 他の拡張機能(ブラウザ拡張)やサウンドドライバーの競合がないか確認。
  8. サーバーにTTSを読み上げないBotが侵入している等、カスタムスクリプトで音声が抑止されていないか確認。

具体的な操作例:TTSの再有効化(再設定)

  • Discordの「ユーザー設定」→「テキストと画像」→「テキスト読み上げ」パネルへ移動します。
  • 「再生を許可(Allow Playback)」と「/ttsコマンドの使用を許可(Allow usage of /tts command)」を一度オフにして保存、アプリを閉じてから再度オンにします。

この操作は一時的な設定不整合を解消するのに有効です。

Windowsアップデート手順(簡易説明)

  1. Discordを終了する。
  2. Windowsキー + I で設定を開く。
  3. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」を実行。
  4. 更新があればインストールし、PCを再起動。

Windows Update - Discord Text to Speech Not Working

OSの更新後にTTSの問題が解決することがありますが、更新前に重要なデータのバックアップを推奨します。


追加の対策と代替アプローチ

  • ブラウザを変更して試す(例: Chrome ↔ Firefox)。ウェブ版でTTSが動く場合、デスクトップアプリ特有の問題を切り分けられます。
  • 別の端末で同じアカウントにログインして動作確認。端末固有の設定やドライバー問題を確認できます。
  • サーバー内でBotを使用してTTSを行う代替案。BotはBot側で合成音声を再生するため、クライアント側のTTS設定に依存しない場合があります。ただしBotの導入は管理者の許可が必要です。

いつこの方法が効かないか(反例)

  • モバイルアプリではTTSがサポートされていない場合があるため、モバイル端末でのTTS不具合はこの手順では解決しません。
  • サーバーやチャンネルで明示的にTTS送信が禁止されている場合、ユーザー側で有効化しても読み上げはされません。
  • OSやブラウザ側で音声合成エンジン自体が壊れている/利用不可な場合は、Discord側の設定変更だけで解決しません。

管理者とユーザー別チェックリスト(役割別)

  • ユーザー(一般):

    • ユーザー設定でTTSを有効にした
    • 出力デバイスと音量を確認した
    • /tts を使用してメッセージを送信して確認した
    • 別端末/ブラウザで動作確認した
  • サーバー管理者:

    • 対象チャンネルの「メッセージでテキストを読み上げる」権限を確認した
    • ロールによる権限衝突がないか確認した(denyが優先される)
    • BotやプラグインがTTSを妨げていないか確認した
    • 変更後にユーザーに再ログインを促した

トラブルシューティングの簡易フローチャート

flowchart TD
  A[ユーザー: TTSが聞こえない] --> B{ユーザー設定でTTSが有効?}
  B -- いいえ --> C[設定でTTSを有効にする]
  B -- はい --> D{チャンネル/サーバーでTTS送信が許可されている?}
  D -- いいえ --> E[管理者に権限を変更してもらう]
  D -- はい --> F{出力デバイスは正しいか}
  F -- いいえ --> G[OS/Discordの音声設定を修正]
  F -- はい --> H{Discordアプリの更新/再起動済みか}
  H -- いいえ --> I[更新/再起動を行う]
  H -- はい --> J[別端末やブラウザで確認、必要なら管理者に相談]

互換性・注意点(まとめ)

  • デスクトップ/ウェブ: TTSサポートあり(ただしブラウザやOSに依存)。
  • モバイル: 一部機能がサポート外の場合あり。モバイルで動作しない場合はデスクトップ/ウェブでの利用を推奨。
  • 権限設定はチャンネル→ロール→メンバーの順で評価され、明示的な「拒否(deny)」があると許可が無効になる点に注意。

セキュリティとプライバシーに関する注意

  • TTSはチャット内容を音声で再生するため、パブリックなチャンネルでのプライバシーに注意してください。個人情報や機密情報をTTSで流さないようガイドラインを設けるとよいでしょう。
  • Botを導入する場合、Botが扱うテキストの保存や外部送信に関するプライバシーポリシーを確認してください。

受け入れ基準(Критерии приёмки)

  • ユーザーがTTSを有効化して /tts コマンドでメッセージを送ると、対象チャンネルの参加者の正しい出力デバイスから合成音声が再生される。
  • サーバー/チャンネルの権限で「テキストを読み上げる」が許可されていること。
  • クライアント(デスクトップ/ウェブ)のTTS設定がオンになっていること。

よくある質問(FAQ)

Q: モバイルでTTSを使えますか?

A: 現在の多くのモバイルクライアントではTTSが制限されているかサポートされていません。デスクトップまたはウェブでの利用を推奨します。

Q: /tts コマンドが使えないと言われます。どうすればいいですか?

A: まずチャンネルの権限で「テキストを読み上げる」が許可されているか確認してください。無ければ管理者に依頼して許可してもらう必要があります。また、ユーザー側の設定でTTSが有効なことを確認してください。


まとめ

DiscordのTTSが動作しない多くの原因は、ユーザー設定やチャンネル権限、音声出力の選択ミス、アプリやOSの古さに起因します。まずはユーザー設定でTTSを有効にし、次にチャンネル/サーバー権限、さらにOSやブラウザ周りの設定を順に確認することで大半の問題は解決します。管理者は権限管理とBotの導入状況を確認し、必要ならユーザー向けの運用ルールを作成してください。

もしこの記事で分からない点があれば、具体的な状況(使用クライアント、エラーメッセージ、試した手順)を添えてコメントを残してください。より詳しく案内します。


1行用語集

  • TTS: テキストを合成音声に変換して再生する機能。

ソーシャル用・短い案内文(100–200字)

DiscordのTTSが聞こえない?まずはユーザー設定でTTSを有効化、次にチャンネルの「テキストを読み上げる」権限を確認し、音声出力やアプリの再起動を試してください。管理者向けチェックリスト付きで原因を順に切り分けます。

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