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Windows 11でAmazon Appstoreを有効にしAndroidアプリを使う方法

2 min read ハウツー 更新されました 14 Sep 2025
Windows 11でAmazon Appstoreを有効化する方法
Windows 11でAmazon Appstoreを有効化する方法

前提と要件

要点:

  • Windows 11が動作するPCであれば基本的に対応します。短い定義: 仮想化はCPUとファームウェア(BIOS/UEFI)で提供されるハードウェア機能です。
  • 必須: 仮想化が有効になっていること(Task ManagerのPerformanceタブで確認可能)。
  • 地域: 現時点ではAmazon Appstoreの配布は米国向けが優先されるため、Microsoftアカウントの地域設定やWindowsの地域設定を一時的に米国にする必要がある場合があります。

重要: 仮想化を有効にする方法はメーカーごとに異なります。BIOS/UEFI設定やメーカーのサポートページを参照してください。

タスクマネージャーで仮想化が表示されている画面

手順 — Amazon Appstoreを有効にする

以下は標準的な手順です。順番どおりに実行してください。

1. 地域を米国に変更する

  1. スタートメニューを開き、[設定]アイコンをクリックします。
  2. 左側のメニューで Time & language を選びます(日本語表示では 時刻と言語)。
  3. 次に Language & region(日本語: 言語と地域)を選択します。
  4. 「Region」(国または地域)のドロップダウンから United States を選びます。

メモ: プライバシーを維持したい場合はVPNを使う選択肢もあります。例としてPrivate Internet Accessなどの市販VPNが利用可能です。

設定の時刻と言語の画面

2. 仮想マシンプラットフォームを有効にする

  1. 検索バーで「Windows Features」と入力します。
  2. 表示された「Turn Windows features on or off」(Windowsの機能の有効化または無効化)を開きます。
  3. リストから Virtual Machine Platform(仮想マシンプラットフォーム)にチェックを入れます。
  4. [OK] をクリックし、指示に従って再起動します。

メモ: 再起動後にTask ManagerのPerformanceタブで「Virtualization」が「Enabled」になっているか確認してください。

Windowsの機能ウィンドウで仮想マシンプラットフォームにチェックを入れる画面

3. Microsoft Storeを更新する

  1. スタートメニューから Microsoft Store を開きます。
  2. 左下の Library をクリックします。
  3. 利用可能なアップデートが表示されるので、表示がない場合は Get Updates をクリックします。
  4. Microsoft Storeが自動で更新されるのを待ちます。

Microsoft Storeのライブラリ画面

4. Amazon Appstoreをインストールする

  1. Microsoft Storeの検索バーで「Amazon Appstore」を検索します。
  2. 表示されたエントリをクリックし、Install を押してインストールします。
  3. インストール完了後に Open Amazon Appstore をクリックします。
  4. Amazonアカウントでサインインしてストアへのアクセスを取得します。

Amazon Appstoreのインストール画面

使い方の概要と期待できるアプリ

Amazon Appstoreを通じて、ビデオゲーム、学習アプリ、フィットネス、音楽プレーヤー、ショートビデオ系アプリなど幅広いジャンルのAndroidアプリが入手可能です。ただし、Google Play依存のアプリ(Google Play Servicesが必須な機能等)は動作しないか制限される場合があります。

Windows上で実行されるAndroidアプリの例

トラブルシューティング — よくある問題と対処

  • 仮想化が無効になっている: Task Manager → Performance → CPUで「Virtualization」が「Enabled」か確認。無効ならBIOS/UEFIで有効にするかメーカーサポートへ連絡。
  • Microsoft Storeの更新が失敗する: ネットワーク接続を確認。改善しない場合は「SoftwareDistribution」フォルダのクリアやストアのトラブルシューティングを実行。
  • Amazon Appstoreが表示されない/検索で見つからない: システムの地域設定が米国になっているか、Microsoft Storeが最新か、Windows Updateで必要な更新があるかを確認。
  • アプリがクラッシュする/動作しない: 該当アプリがGoogle Play依存ではないか確認。互換性問題の可能性あり。

いつこの方法が通用しないか(反例)

  • 古いCPUやWindows 11のハードウェア要件を満たさないPCでは動作しません。
  • 一部の企業管理下にある端末(グループポリシーやIntuneでロックされている)では機能を有効にできない場合があります。
  • Amazon Appstoreの配布ポリシー変更で国別ロールアウトが変わった場合、地域変更だけでは解決しない可能性があります。

代替アプローチと考慮点

  • Windows Subsystem for Android(WSA)を手動でインストールする方法があります。上級者向けで、Microsoft StoreやAmazon経由より柔軟ですが、手順が増えます。
  • エミュレーター(例: Bluestacks)を使うと、より広い互換性でAndroidアプリを動かせる場合があります。ただしエミュレータはパフォーマンスやセキュリティの違いに注意。

セキュリティとプライバシーの注意

  • サードパーティのAPKや非公式ソースからアプリを入手しないでください。公式ストア経由が推奨です。
  • 会社の端末ではITポリシーを確認し、承認を得てから設定変更を行ってください。

チェックリスト(利用前)

  • Windows 11が実行されている
  • Task Managerで仮想化が有効
  • Windowsの地域をUnited Statesに設定(必要時)
  • Microsoft Storeが最新
  • Amazonアカウントの用意

ロール別の短い作業リスト

  • 一般ユーザー: 地域変更 → 仮想化確認 → Microsoft Store更新 → Amazon Appstoreインストール
  • IT管理者: グループポリシーの確認 → 必要なサービスの許可(Virtual Machine Platform)→ セキュリティ設定の策定

受け入れ基準

インストール後、次が満たされていれば成功です:

  • Amazon Appstoreが起動し、Amazonアカウントでサインインできる。
  • 選んだAndroidアプリをダウンロードして起動できる。
  • 著しいパフォーマンス低下や継続的なクラッシュがない。

まとめ

Windows 11でAmazon Appstoreを利用するのは、仮想化の有効化と地域設定の調整が主なポイントです。手順に沿って設定を進めれば、多くのAndroidアプリをPC上で利用できます。問題が発生した場合はトラブルシューティングの項目を参照し、必要に応じてメーカーやIT管理者に連絡してください。

重要: すべてのアプリが完璧に動作するわけではありません。Google Playサービス依存の機能は制限されることがあります。

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