目次
- ステッカーを作る方法の概要
- Stickyアプリで作る方法(iOS / Android)
- Sticker Makerで作る方法(iOS / Android)
- 実践チェックリスト(ステッカープロジェクト)
- よくある問題と対処法
- 代替アプローチと注意点
- プライバシーと著作権の注意
- 結論
ステッカーを作る方法の概要
WhatsAppは2018年にステッカー機能を導入しましたが、ステッカーの作成は公式にはサポートされていません。そのため、ユーザーはサードパーティ製アプリを利用してステッカーを作り、WhatsAppにエクスポートする流れになります。ステッカー作成の大まかな流れは次のとおりです:
- 画像を用意する(撮影または既存の写真)
- 背景を切り抜く/透過にする
- 必要なら編集(サイズ調整、境界線、影、文字)
- ステッカーパックとして保存し、WhatsAppへ追加する
「切り抜き」と「透過」はステッカー品質を左右する重要工程です。AIで自動切り抜きするアプリと、手動でアウトラインを描くアプリのどちらかを選べます。
重要: ステッカー作成にはサードパーティ製アプリの利用が必要です。公式のWhatsAppアプリ単体ではステッカーのフル作成はできません。
Stickyアプリで作る方法(iOS / Android)
StickyはAI(画像処理)による自動切り抜きを売りにするアプリです。人物の顔や体の輪郭を高精度に検出してくれるため、背景の手動処理を最小限に抑えられます。StickyはPrisma Labsが開発したアプリとされています。
実際の手順(簡潔なステップ)
- アプリを起動します。
- カメラで撮影するか、画面を上にスワイプしてギャラリーから画像を選択します。
- 画像を選ぶと自動で切り抜き処理(AI)が走り、編集画面が開きます。
- AIが人物の輪郭を取れない場合は、消しゴム/復元ツールで手動調整します。サイズ変更や移動も可能です。
- 編集が完了したら、ステッカーを端末のギャラリーに保存します。
- 保存後、WhatsAppにステッカーパックとして追加します(アプリ内の「Add to WhatsApp」などの機能を使うか、作成した画像をSticker Maker等のツールでまとめて追加します)。
重要なポイント
- AIの得意分野は「人物の切り抜き」です。物体や複雑な輪郭は手動調整が必要になることがあります。
- 細かい調整がしやすい消しゴム/復元ツールの使い方を習熟すると、仕上がりが大きく向上します。
Sticker Makerで作る方法(iOS / Android)
Sticker MakerはAI自動切り抜き機能を持たない代わりに、手動で精密にアウトラインを作れるツールです。画像編集ソフトのラッソツールやペンツールに慣れている人に向いています。
実際の手順(簡潔なステップ)
- アプリを起動します。
- 「Create a new sticker pack」をタップして新規パックを作成します。
- パック名を付けて「Create」をタップし、生成したパックを選択して編集を始めます。
- Tray Icon(パックの代表アイコン)を設定します。これはステッカーパック一覧で表示される画像です。
- 各スロットをタップして画像を選ぶか撮影します。
- 編集画面で指またはスタイラスを使い、背景を手動で切り抜きます。ズームして細部を丁寧に処理してください。
- 切り抜きが終わったら保存し、パックをWhatsAppに追加します。
重要なポイント
- 手動切り抜きは練習が必要です。手ブレや細部の処理ミスはやり直しの原因になります。
- スタイラスや大きめの画面(タブレット)を使うと作業しやすいです。
実践チェックリスト(ステッカープロジェクト)
- 準備
- 目的を決める(友達用、ブランド用、汎用表情など)
- 使用する画像を選定する(顔のアップ、アイコン、イラスト等)
- 編集
- 画像をトリミングして被写体を中心にする
- 自動/手動で背景を切り抜く
- 必要なら影や境界線を追加して視認性を改善する
- 透過PNGとして保存する(白背景ではなく透過推奨)
- パック作成と追加
- 8〜30個のステッカーを1パックにまとめる(WhatsAppはパック形式に対応)
- Tray Iconを設定する
- パックをWhatsAppに追加して表示を確認する
- 確認
- 各サイズと縁取りがチャットで見やすいか確認する
- 友人にテスト送信して見え方をチェックする
よくある問題と対処法
問題: AIが人物以外を正しく切り抜けない 対処: 手動の消しゴムツールで境界を調整する。あるいは背景が単色になるよう撮影時に工夫する。
問題: 切り抜きのエッジがギザギザ 対処: アプリのアンチエイリアスや境界ぼかしを使う。あるいはエッジを少し内側に縮小して保存する。
問題: WhatsAppに追加できない 対処: アプリのエクスポート手順を再確認。必要に応じて別のステッカーアプリに透過PNGをインポートしてパック化する。
問題: 画質が荒く見える 対処: 元画像の解像度を上げる。撮影は十分な光量の下で行う。
代替アプローチといつ使うか
- デスクトップで作る(Photoshop / GIMP): 高精度の切り抜きや細かい補正を行いたいプロ向け。完成したPNGをスマートフォンに転送してパック化します。
- オンライン自動切り抜きサービス: バッチ処理で多数の画像を一括処理したい場合に有効。ただしプライバシーに注意。
- イラストをベクターツールで作成(Illustrator、Inkscape): ブランド用ステッカーやロゴはベクターで作ると拡大・縮小で劣化しません。
カウンター例(いつうまくいかないか)
- 背景と被写体の色が似すぎていると自動切り抜きが失敗しやすい。
- 細かい髪の毛や透過部分(網目、レース)は自動処理だけでは満足できないことが多い。
ミニメソッド: 5分で作るクイックステッカー
- 単色背景で顔写真を撮る(スマホのポートレートモード推奨)。
- Stickyで自動切り抜き→微調整。
- 保存してSticker Makerでパックに追加→WhatsAppにエクスポート。
この手順なら準備からWhatsApp送信まで約5分〜10分で完了します。
プライバシーと著作権の注意
- 個人の写真(第三者の顔など)をステッカー化する際は相手の同意を得てください。
- 他人が作成したイラストや商標を無断でステッカー化すると著作権侵害になる可能性があります。
- オンライン自動切り抜きサービスにアップロードする画像には個人情報が含まれる場合があるため、利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。
互換性と移行のヒント
- iOS/Android両対応のアプリが多いですが、アプリのUIやエクスポート方法はプラットフォームで異なります。
- 既に大量のPNGを持っている場合は、どのステッカーアプリでも透過PNGをまとめてパック化できるかを確認してください。
役割別チェックリスト
- カジュアルユーザー:
- シンプルな被写体、人物の顔を使う
- Stickyで自動作成→最低限の微調整
- クリエイター/デザイナー:
- デスクトップで切り抜き、影やトーンを整える
- Tray Iconやパックのテーマを統一する
- ブランド担当者:
- 使用許諾とロゴのガイドラインを確認
- 低解像度でも視認性のよいデザインにする
結論
WhatsAppのステッカーは、テキストでの感情表現を豊かにする便利な機能です。公式の作成ツールがないため、StickyのようなAIベースのアプリで素早く作るか、Sticker Makerのような手動ツールで精密に仕上げるかを選びます。目的や求める精度、プライバシー要件に応じて方法を使い分けてください。
重要: 公開前に必ず権利関係とプライバシーに問題がないか確認しましょう。
まとめ
- WhatsApp自身はステッカー作成ツールを提供していないため、サードパーティアプリが必要です。
- StickyはAI自動切り抜きが得意、Sticker Makerは手動での精密切り抜き向けです。
- 透過PNGで保存し、ステッカーパックにまとめてWhatsAppに追加します。
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