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Windows 11 のスタートアップサウンドを変更する方法

2 min read 「Windows 11」 更新されました 21 Oct 2025
Windows 11でスタートアップサウンドを変更する方法
Windows 11でスタートアップサウンドを変更する方法

Windows 11 のサウンド設定画面を表示したノートパソコン

概要と目的

このガイドは、Windows 11 で既定では変更できないスタートアップ(ログオン)サウンドを変更する手順を、リスクと回復手順を含めて分かりやすく説明します。作業は主にレジストリの小さな値の変更と、通常のサウンド設定画面での変更操作です。

重要: レジストリ編集はシステムに影響を与える可能性があります。必ずバックアップを取り、管理者権限で実行してください。

スタートアップ音は変更できるのか?

Windows 11 のシステムサウンド設定のスクリーンショット

ほとんどの Windows サウンドは簡単にカスタマイズできますが、Windows 11 ではスタートアップ(ログオン)サウンドが一時的に「除外(変更不可)」扱いになっています。これは過去のバージョンと異なる動作で、Microsoft がなぜこうしたかの公式説明は明確ではありません。

ただし、レジストリの該当エントリを変更すれば、以前と同じように「Windows Logon」のサウンドを指定できます。以下で手順を説明します。

手順 1 — レジストリの除外を解除する

Windows レジストリエディタの画面

準備:

  • 管理者権限のユーザーでサインインする。
  • システムの復元ポイントを作成する(推奨)。
  • レジストリの該当キーをエクスポートしてバックアップする。

手順:

  1. 「スタート」メニューで「regedit」と入力してレジストリエディタを管理者として開く。
  2. 以下のキーへ移動します:
HKEY_CURRENT_USER/AppEvents/EventLabels/WindowsLogon
  1. 右ペインに表示されるエントリのうち、ExcludeFromCPL をダブルクリックします。
  2. 表示されるダイアログで 値のデータ(Value data)1 から 0 に変更して [OK] を押します。
  3. レジストリエディタを閉じます。

結果: これでサウンドコントロールパネルで「Windows Logon」が選べるようになります。

重要: Windows Update により同じ除外設定が再適用されることがあります。そうなった場合は、上記手順を再度実行してください。

手順 2 — サウンドを変更する(サウンドコントロールパネル)

手順:

  1. 「ファイル名を指定して実行(Win+R)」で mmsys.cpl と入力して [OK](またはコントロールパネル → ハードウェアとサウンド → サウンド)を開きます。
  2. 「サウンド」タブを選択します。
  3. 「プログラムイベント」一覧から Windows Logon(表示名は『Windows ログオン』など)を探します。
  4. ドロップダウンまたは [参照] で別のシステム音や自分で用意した .wav ファイルを指定します。
  5. 選択後に [適用] を押してから [OK] を押します。

補足: Windows は通常、.wav フォーマットをサポートします。互換性を保つために 16-bit PCM、44.1 kHz の WAV を使うと問題が起きにくいです。

変更が反映されない・失敗したときのチェックリスト

  • レジストリの ExcludeFromCPL が 0 になっているか。
  • サウンドファイルが .wav 形式で、破損していないか。
  • サウンドコントロールパネルで正しいイベントを選んでいるか。
  • 管理者権限で作業しているか。
  • Windows Update 後に除外が再適用されていないか。

元に戻す(ロールバック)手順

  1. レジストリエディタで先ほどのキーに戻る:
HKEY_CURRENT_USER/AppEvents/EventLabels/WindowsLogon
  1. ExcludeFromCPL の値を 0 から 1 に戻す。
  2. 必要に応じて、レジストリのバックアップやシステム復元ポイントから復元する。

これで設定画面から再び変更不能に戻りますが、既に設定済みのサウンドは残る場合があります。

代替アプローチと注意点

  • サードパーティ製ユーティリティを使ってサウンドを変更する方法もあります。ただし信頼性・セキュリティを確認した上で使用してください。
  • グループポリシーや管理テンプレートで一括管理している環境では、IT 管理者がポリシーで変更を制限している可能性があります。
  • 企業環境では必ず内部の IT ポリシーに従い、変更前に承認を得てください。

テストケース(簡易受入条件)

  • 受入条件 1: レジストリの ExcludeFromCPL を 0 に設定できる。
  • 受入条件 2: サウンド設定画面で Windows Logon を選択し、別の .wav ファイルに変更できる。
  • 受入条件 3: ログオン時に新しいサウンドが再生される(ミュートやサウンドデバイスに依存)。

役割別チェックリスト

  • 一般ユーザー:
    • レジストリ編集は行わず、IT に依頼するか、必ずバックアップを作成する。
  • パワーユーザー:
    • レジストリをバックアップ → 値を変更 → サウンドを指定 → 動作確認。
  • IT 管理者:
    • グループポリシーの影響を確認。複数端末へ適用する場合は手順書を用意し、影響を評価する。

セキュリティとプライバシーの注意

  • 不正な .wav ファイルは脆弱性を突かれる可能性があるため、信頼できるソースのファイルのみ使用してください。
  • レジストリを編集する際は最小限の変更に留め、ログを残すことを推奨します。

1 行用語集

  • レジストリ: Windows の設定を格納する階層型データベース。
  • ExcludeFromCPL: サウンド項目をコントロールパネルから除外するフラグ。
  • Windows Logon: ユーザーがサインインしたときに再生されるシステムイベント名。

よくある質問(FAQ)

Q: 変更後に音が鳴らないのはなぜ? A: 音量がミュートになっている、出力先デバイスが違う、ファイル形式が非対応(.wav 以外)などが考えられます。

Q: Windows Update で元に戻されました。どうする? A: 再度 ExcludeFromCPL を 0 に戻してください。更新で自動的に上書きされることがあります。

まとめ

この手順で、Windows 11 のスタートアップ(ログオン)サウンドを安全に変更できます。作業前に必ずレジストリのバックアップと復元ポイントを作成し、企業環境では管理者と相談してください。変更は小さなカスタマイズですが、サインイン体験に大きく影響します。

重要: レジストリ操作は慎重に行い、疑問があれば専門家に相談してください。

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