概要
Windowsは長年にわたって多くの機能を追加してきましたが、標準ではフォルダーの色を変更する機能は提供されていません。フォルダーに色を付けると視認性が向上し、用途別に整理しやすくなります。本稿では、代表的な方法と注意点、代替手段、運用チェックリストを日本語で分かりやすくまとめます。
準備と必要なツール
- 必要なツール: Folder Colorizer(配布サイトからダウンロードしてください)
- サポートOS(配布元の表記を参照): Windows 8 / 7 / Vista / XP
重要: 配布元やダウンロードリンクは常に公式サイトを確認し、インストーラーをダウンロード後にウイルススキャンを行ってください。
手順(Folder Colorizerを使う場合)
- Folder Colorizerをダウンロードしてインストールします。インストール時に「Microsoft .NET Framework 3.0」などの依存コンポーネントを求められたら、必要に応じてインストールしてください。
- インストール中にバンドルソフトのインストールを促す画面が出たら、チェックを外して不要なソフトを入れないでください。
- インストールが完了したら、色を付けたいフォルダーを右クリックします。
- コンテキストメニューから「Colorize」または「Folder Colorizer」などの項目を選びます。
- 表示されたカラーパレットから希望の色をクリックすると、その場でフォルダーの色が変わります。
再変更する場合は同じ手順を繰り返してください(右クリック → Colorizer → 色を選択)。
トラブルシューティング(よくある問題と対処)
- 色が反映されない: エクスプローラーを再起動する(タスクマネージャーから explorer.exe を再起動)。管理者権限やファイルシステムのアクセス権が原因になる場合もあります。
- インストーラーに不要なソフトが含まれている: インストール時のチェックを外す、または公式の配布ページから「カスタム」インストールを選択する。
- Windows 10/11で動作しない可能性: Folder Colorizerの公式サポート情報を確認してください。動作保証がない環境では慎重にテストすること。
重要: 企業や組織の管理者は、ユーザーが任意のソフトをインストールできない場合があるため、事前にITポリシーに沿って承認を取ってください。
代替アプローチ
- カスタムアイコンを使う: フォルダーに.icoファイルを割り当てて色付きのアイコンを使用する方法。手作業で行うか、アイコン変更ソフトを使います。
- サードパーティのファイルマネージャーを使用: 色分けやタグ管理をネイティブにサポートするファイルマネージャーに切り替える。
- グループポリシーやプロファイル管理ツール: 大規模環境では、IT管理者が集中管理できる方法を検討する。
運用チェックリスト(役割別)
- エンドユーザー:
- 公式サイトからインストーラーを入手したか確認する
- インストール前にアンチウイルスでスキャンする
- インストール時は不要なオプションを無効化する
- 変更後にフォルダーアクセスやショートカットへの影響を確認する
- IT管理者:
- ソフトウェアの導入可否をポリシーで判断する
- テスト用マシンで動作確認を行う
- ユーザー教育資料を配布する
テストケース(確認すべき項目)
- 色を適用して即時に表示が変わること
- システム再起動後も色が維持されること
- アクセス権やファイル操作に影響が出ないこと
- アンチウイルスやバックアップソフトとの互換性
セキュリティとプライバシーの注意点
- 必ず公式配布元からダウンロードすること。非公式ミラーサイトは悪意あるコードが含まれる可能性があります。
- インストーラーに含まれる追加ソフトをインストールしないでください。
- 企業環境では導入前にセキュリティチームと合意を取ってください。
小さな用語集(一行)
- フォルダーアイコン: エクスプローラー上でフォルダーを視覚的に表す画像ファイル(.icoなど)。
- シェル拡張: Windowsエクスプローラーの右クリックメニューなどを拡張するソフトウェアコンポーネント。
いつ使うべきでないか(反例)
- 管理ポリシーでサードパーティーソフトの導入が禁止されている環境
- 重要な業務サーバーや監視対象の端末で、未知のソフトを動かしたくない場合
まとめ
Folder Colorizerのようなツールを使えば、簡単にフォルダーに色を付けられますが、インストール元の確認、不要ソフトの無効化、企業ポリシーの遵守などの注意が必要です。代替としてアイコン変更や別のファイルマネージャーの検討も有効です。
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