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YouTubeの視聴履歴を確認・削除・自動削除・一時停止する方法

2 min read プライバシー 更新されました 25 Sep 2025
YouTube視聴履歴を確認・削除・自動削除・一時停止する方法
YouTube視聴履歴を確認・削除・自動削除・一時停止する方法

概要

オンラインで過ごす時間が増えるにつれて、プライバシー意識も高まっています。YouTubeは視聴履歴や検索履歴、いいね、コメントなどを記録し、それらを基に動画や広告を表示します。自分の履歴を管理することで、パーソナライズされたおすすめやターゲティング広告の精度を下げることができます。本記事では、視聴履歴の表示・個別削除・全削除・自動削除の設定・一時停止のやり方と、その運用上の注意点や代替手段をまとめます。

重要: 履歴の「自動削除」設定を行うと、視聴履歴だけでなく検索履歴など関連する記録も削除されることがあります。設定前に何が削除されるかを確認してください。

主な内容(このページの目的)

  • YouTube視聴履歴の仕組みと保存理由
  • Androidアプリとウェブでの操作手順(画面キャプチャ参照)
  • 自動削除と一時停止の違いと使い分け
  • 代替アプローチ(シークレットモード、別プロフィール、拡張機能など)
  • 実践的なチェックリストと運用手順(SOP)
  • テストケースと検証手順
  • プライバシー法(GDPR等)での留意点

なぜYouTubeは視聴履歴を保存するのか

YouTubeはコンテンツ発見プラットフォームであり、視聴者に適切な動画を提案するためにアルゴリズムを使います。視聴履歴は「ユーザーがどんなコンテンツに興味があるか」を示すシグナルになり、次に表示する動画や広告を決める材料となります。

メリット:

  • 個別化されたおすすめで目的のコンテンツを見つけやすくなる
  • ドラマや連続ものの視聴継続性が保たれる(途中から再生など)

デメリット:

  • 個人の嗜好データが広告やターゲティングに使われる
  • 家族や共有端末での視聴でおすすめが混ざる可能性がある

注意: 視聴履歴をオフにするとおすすめの精度が落ちる場合がありますが、ターゲティング広告の精度は下がります。

Androidアプリで視聴履歴を表示・個別削除する手順

以下はYouTube公式アプリ(Android)での基本手順です。画面は端末やアプリのバージョンにより若干異なることがあります。

  1. YouTubeアプリにログインするか、使用しているGoogleアカウントを選択します。
  2. 画面下部またはメニューから「ライブラリ」をタップします。

YouTube視聴履歴の表示と削除(サムネイル一覧)

  1. 「履歴」や「視聴履歴」セクションで最近見た動画の一覧を確認します。検索アイコンで履歴内検索が可能です。

ライブラリ内の履歴アイコン表示(Android)

  1. 個別に削除したい動画があれば、動画サムネイルを左へスワイプして「削除」や「REMOVE」を選択します(UIは英語表記の場合があります)。赤い線は再生済みの長さを示す場合があります。

視聴履歴の個別削除(スワイプ操作)

  1. 全履歴を削除したい場合は、プロフィールアイコン→「設定」→「履歴とプライバシー」→「視聴履歴を削除」→「CLEAR WATCH HISTORY(CLEAR WATCH HISTORYの確認)」の順に操作します。

設定画面から履歴を削除する操作画面

成功すると、視聴履歴はそのアカウントのデータから削除されます。ただし、同アカウントで別端末を使用している場合は、同期のタイミングによっては表示に遅延が出ることがあります。

ウェブ(PCブラウザ)で視聴履歴を表示・削除する手順

PCのブラウザでも同様に履歴の確認・削除が可能です。以下は代表的な手順です。

  1. GoogleアカウントでYouTubeにログインします。
  2. 画面左上の三本線(ハンバーガーメニュー)をクリックし、「履歴」を選択します。

ウェブ版のハンバーガーメニューと履歴選択

  1. 履歴ページで検索バーから履歴内検索ができます。個別の動画カードにマウスを乗せると右上に「X」やメニューが表示され、そこから個別削除が可能です。

履歴内検索の入力欄表示

  1. 全削除する場合は「CLEAR ALL WATCH HISTORY」ボタン→確認ダイアログで「CLEAR WATCH HISTORY」を選択します。

ウェブで視聴履歴を全削除するボタン表示

注意: 全削除後も新たに視聴すれば履歴が再び溜まります。定期的に履歴を消すのが面倒であれば自動削除機能を使うのが現実的です。

視聴履歴の自動削除を設定する方法

自動削除を設定すると、YouTubeの視聴履歴(および関連する検索履歴)は指定した期間経過後に自動的に削除されます。設定はGoogleのMyActivityページから行います。

  1. Googleの「マイアクティビティ(My Activity)」ページにアクセスし、ログインします。
  2. 「YouTubeの履歴(YouTube History)」を選択します。

MyActivityでYouTube履歴を選択する画面

  1. 「自動削除」セクションまでスクロールし、デフォルトではオフになっている場合があります。「自動削除オプションを選択」をクリックします。

自動削除オプションの画面

  1. 選択肢から保持期間(例: 3か月、18か月、36か月など)を選び、「次へ」をクリックして確認、そして「確認」→「OK」で完了します。

自動削除の保持期間選択画面

注意点:

  • デフォルト設定として、2020年以降に作成したアカウントでは36ヶ月(3年)が適用されるケースがあります。ユーザーはこの期間を変更できます。
  • 自動削除は、同じGoogleアカウントに紐づくすべてのデバイスに適用されます。

視聴履歴を一時停止する方法と使いどころ

「一時停止(Pause watch history)」は、今後の視聴が履歴に記録されないようにする機能です。短期間だけ視聴履歴を残したくない場合に有効です。

Androidアプリでの手順:

  1. プロフィールアイコン→「設定」→「履歴とプライバシー」へ進む。
  2. 「視聴履歴を一時停止」トグルをオンにして「PAUSE」を選択します。

視聴履歴の一時停止トグル表示(Android)

ウェブでの手順:

  1. 左メニューの「履歴」を選択。
  2. ページ内の「PAUSE WATCH HISTORY」ボタンをクリックし、確認ダイアログで「PAUSE」を選択します。

注意:

  • 一時停止中は新しい視聴が履歴に残らないため、おすすめの精度が変わることがあります(必ずしも悪化するとは限りませんが、パーソナライズは弱まる可能性があります)。
  • 既存の履歴は一時停止操作で削除されません。既存履歴を消したい場合は個別削除か全削除を行ってください。

実用的な運用パターンと使い分けの指針

  • 家族共有の端末: プロフィールを分けるか、視聴履歴を頻繁に削除する。家族マネージャーは他メンバーの視聴履歴を閲覧できない点に注意。
  • プライバシー重視: 常に一時停止、またはシークレット(プライベート)モードで視聴。
  • 推奨を活用したい場合: 履歴はオンのままにして、時々不要な履歴を削除。
  • 仕事用とプライベートを分ける: ブラウザプロフィールや別のGoogleアカウントを使い分ける。

代替アプローチ(欠点と利点)

  1. シークレット/プライベートブラウジング

    • 利点: ローカルの履歴が残らない。ログインしなければYouTubeアカウントに紐づけられない。
    • 欠点: ログインしていると効果が薄れる。シークレット中の視聴はそのセッション限定。
  2. 別アカウント/プロフィールの利用

    • 利点: アクティビティを完全に分離できる。
    • 欠点: アカウント管理が増える。サブスクリプションや購入も別管理になる。
  3. ブラウザ拡張機能(履歴ブロック系)

    • 利点: サードパーティの拡張でトラッキングや一部のリクエストをブロックできる。
    • 欠点: 拡張自体のプライバシーポリシーを確認する必要がある。YouTubeの公式機能ほど確実ではない。
  4. ルーターやDNSレベルでのフィルタリング

    • 利点: 家庭内通信を制御できる。特定サービスのログを収集しない設定が可能。
    • 欠点: 専門知識が必要。限定的な制御しかできない場合がある。

「いつ失敗するか」の逆例(Counterexamples)

  • 複数アカウントを使っていると、どのアカウントの履歴が影響を受けているか把握しづらい。誤ったアカウントでログインして自動削除を設定すると期待通りに働かない。
  • 端末側のキャッシュやオフラインデータが残っている場合、完全に消えたように見えても再同期で一時的に復活することがある。
  • 一時停止中でもサードパーティのログや別サービス(広告ネットワーク)のデータは収集され続ける可能性がある。

簡易SOP(ミニ手順): 毎月のプライバシーチェック

  1. 月初にMyActivityにログインしてYouTubeの「履歴」設定を確認。
  2. 自動削除が有効かどうかを確認(必要なら期間を短縮)。
  3. 一時停止の状態を確認(オンになっていないか)。
  4. 不要な履歴があれば個別削除、または全削除を実行。
  5. 使用している端末のGoogleアカウントが正しいかを確認(誤ったアカウントで操作していないか)。

役割別チェックリスト

  • 一般ユーザー:

    • 視聴履歴を定期的に確認する
    • 自動削除を3か月または18か月など短めの期間に設定する(必要に応じて)
    • 共有端末では別プロファイルを用意する
  • 技術に詳しいユーザー(パワーユーザー):

    • ブラウザプロファイルやコンテナを使い分ける(例: Firefox Multi-Account Containers)
    • ルーターやDNSで不要なトラッキングをブロックする
    • 信頼できる拡張機能のコードやポリシーを確認する
  • 親/保護者:

    • 子どものアカウント設定を監督し、自動削除や一時停止を活用する
    • 家族共有設定と購入管理を分離する
  • 企業のIT管理者:

    • 業務アカウントと個人アカウントを明確に分離するポリシーを徹底する
    • 社員への教育資料として視聴履歴の扱いを定める

テストケースと受け入れ基準(確認手順)

目的: 視聴履歴の削除・自動削除・一時停止が期待通りに機能することを検証する。

テスト1: 個別削除

  • 前提: GoogleアカウントAで動画Xを視聴し、履歴に表示されていることを確認。
  • 操作: 履歴ページで動画Xを個別に削除。
  • 期待結果: 即座に履歴から消える。別の端末で同アカウントを確認しても削除されている。

テスト2: 全削除

  • 操作: 履歴ページで全削除を実行。
  • 期待結果: 履歴一覧が空になる。ログアウトして再ログインしても履歴は表示されない。

テスト3: 自動削除

  • 前提: 自動削除を短期間(テスト用)に指定できる場合はそれを利用。
  • 操作: 自動削除設定を適用し、指定期間経過後に履歴が消えているかを確認。
  • 期待結果: 指定の保有期間を越えた項目が削除される。

テスト4: 一時停止

  • 操作: 一時停止をオンにしてから新しい動画を視聴。
  • 期待結果: 新しい視聴が履歴に記録されない。トグルをオフに戻すと再び記録が始まる。

セキュリティとハードニング

  • 二要素認証(2FA)を有効化してGoogleアカウントの不正アクセスを防ぐ。
  • 共有端末では必ず個別プロフィールを作成する。ゲストモードを活用。
  • 信頼できる拡張機能のみをインストールし、権限を最小にする。
  • 定期的にログイン履歴と接続デバイスを確認し、不審なデバイスがあればセッションを終了する。

プライバシー法(GDPR等)に関する要点

  • EU域内のユーザーはデータ主体としてアクセス権・削除(忘れられる権利)などの請求が可能です。Googleはアカウント設定でデータの管理機能を提供していますが、具体的な削除手続きやデータの取り扱いについてはGoogleのプライバシーポリシーと地域の法律が優先されます。
  • 個人が自分の履歴を削除することは、自己決定権に基づく一般的な対処法です。企業やサービス提供者に対して追加のデータ削除を求める場合は、該当サービスのサポート窓口を通じて正式に請求してください。

重要: ここに記載した法的助言は一般的なガイダンスであり、具体的な法的助言を必要とする場合は専門の弁護士に相談してください。

YouTube Musicの履歴とShortsについて

  • YouTube Music: 音楽専用プラットフォームの履歴は、YouTube本体の履歴と別項目で管理されている場合があります。プロフィール→履歴から「YouTube Music」の再生履歴を確認できます。

YouTube Musicの履歴画面

  • YouTube Shorts: ショート動画(Shorts)の視聴履歴も通常の視聴履歴と同じ場所に記録されます。短尺動画だからといって別管理にはならない点に留意してください。

よくある質問(FAQ)

YouTubeは視聴履歴をどれくらい保存しますか

新しいアカウントを作成したり履歴が初めて有効化された場合、デフォルトで36か月(3年)の保持が適用される場合があります。ユーザーは自動削除設定でこの期間を変更できます。

YouTubeは視聴履歴を自動的に削除しますか

一部のアカウント(2020年以降に作成されたアカウントなど)ではデフォルトで36か月の自動削除が適用される場合があります。ただし、ユーザーは設定で期間を変更したり、自動削除を無効にすることができます。

他の人が私のYouTube履歴を見ることはできますか

あなたの視聴履歴はあなたのGoogleアカウントに紐づいており、基本的に公開されません。Googleアカウントにアクセスできる人(パスワードや端末を共有している人)は履歴を見られる可能性がありますので、アカウントの管理に注意してください。

ファミリーマネージャーは私の視聴履歴を見られますか

いいえ。ファミリーグループのマネージャーは購入やサブスクリプションの管理はできますが、個々のアカウントの視聴履歴や検索履歴まで閲覧する権限は持ちません。

ミニ用語集(1行定義)

  • 視聴履歴: YouTubeで再生した動画の記録。
  • 検索履歴: YouTube上で検索したキーワードの記録。
  • 自動削除: 指定した期間経過後に履歴が自動的に削除される設定。
  • 一時停止: 新しい視聴を履歴として記録しない設定。

ソーシャルプレビュー(共有用の短文)

OGタイトル: YouTubeの視聴履歴を管理する完全ガイド OG説明: 視聴履歴の確認・個別/全削除、自動削除の設定、一時停止の方法と運用チェックリストを日本語で解説します。

発表文(短い告知文: 100–200文字)

YouTubeの視聴履歴を安全に管理するための日本語ガイドを公開しました。モバイルとウェブの両方での削除手順、自動削除の設定、一時停止、代替手段、運用チェックリストを網羅しています。

まとめ

  • YouTubeの視聴履歴はおすすめや広告に影響する重要なシグナルです。
  • 個別削除、全削除、自動削除、一時停止の4つの基本手段を理解して適切に使い分けましょう。
  • 共有端末ではプロフィール分離や一時停止が有効です。企業や保護者はさらに厳格な運用ルールを設けるとよいでしょう。

ご質問や設定で困った点があれば、コメントで教えてください。設定画面のスクリーンショットや使用中の環境(Androidバージョン、ブラウザ名)を添えていただければ、より具体的にサポートします。

参考画面(記事内で使用した画像)

YouTube視聴履歴のサムネイル一覧(視認用)

Androidで履歴を個別削除する画面例(スワイプで削除)

設定画面の履歴とプライバシー項目表示

ウェブ版で履歴を表示する画面例

ウェブで履歴から個別削除するためのX表示

自動削除設定画面の例(保持期間選択)

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