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What You’ll Need
Installing Tether
Troubleshooting Your Tether Installation
必要なもの
まずは準備物を揃えます。ダウンロードを除けば手元にあるものだけで作業できます。
- Androidスマートフォン
- ノートパソコン、ネットブック、またはデスクトップPC
- Android用のUSB同期ケーブル
- ClockworkMod Tether Alpha(Windows/Mac/Linux用のインストーラ)
ダウンロードが終わったら次に進みます。
Tetherのインストール
インストール用のアプリをダウンロードしたら起動します。インストール中に管理者権限や未署名ドライバの承認を求められる場面があります。Windows Vista/7などでは警告が強く出ますが、手順に従って承認してください。
途中でコマンドプロンプトのウィンドウが現れ、未署名ドライバのインストールを承認する画面が出ます。ここは「承認」してください。
インストール終了時に、Tetherは既定ブラウザでClockworkModのドライバページを開きます。既にお使いの端末に最新のUSBドライバが入っていればこのステップはスキップできます。ドライバが未インストールまたは古い場合は、機種に対応したドライバをダウンロード・インストールしてください。端末が一覧に見つからない場合は、Googleが提供する汎用ドライバ一覧も確認できます。
注意: 以前にPDAnetをインストールしていると競合します。PDAnetがインストールされている場合はアンインストールしてください。
Tetherを初回起動すると待機状態になります。ここでAndroid端末をUSBで接続します。Android側で「設定 > アプリケーション > 開発」へ進み、USBデバッグ(USBデバッグを許可)を有効にしてください。USBデバッグをオンにして、PC側でTetherの「Start」ボタンを押します。
Tetherは自動的にAndroid側へTetherアプリをインストールします。自動でインストールされない場合は、インストーラが配置した以下のフォルダから手動でAPKを端末にインストールできます。
\ClockworkMod\Tether\Common\
インストールと接続が正しく行われると、PC側とAndroid側の両方のTetherアプリでUSBアイコンが緑色になります。
これでAndroid端末経由でインターネット接続が使えるようになります。外出先でWi-Fiを探す手間が省けます。
重要: Tetherはアルファ版です。業務で常時稼働を要する場合は、PDAnetなどの成熟した代替ツールやキャリアのモバイルルータを検討してください。
よくあるトラブルと対処(拡張)
以下は実運用で頻出する問題とその対策です。
重要な最初の手順
- PCとAndroidを再起動してから最初からやり直す。
- タスクマネージャで tether.exe と node.exe を停止してから再起動する(初回起動で失敗し、再起動で解決する報告がある)。
- PDAnetが残っていないか確認する。古いインストールの残骸が原因となることがある。
よくあるエラーと解決法
- DUN Nullエラー: PDAnetが残っていることが多い。完全アンインストールを確認する。
- 接続が途中で止まる: USBドライバが古いために完全な接続が確立できていない可能性がある。製造元またはGoogleのドライバを最新化する。
- インストール失敗: インストーラを管理者権限で実行して、ドライバインストールを承認する。
- AndroidにTetherアプリがインストールされない: 手動で APK をインストールする(\ClockworkMod\Tether\Common\ 配下)。
ログの読み方
Tetherデスクトップアプリにはログウィンドウがあります。接続時のエラーメッセージや、ドライバの問題、権限不足などが出力されるので、コピーしてフォーラムやサポートに提示すると診断が速くなります。
追加のチェック
- 別のUSBポートや別のケーブルで試す。ケーブルの充電専用タイプだと同期(データ通信)ができない。
- 別PCで同じ手順を試し、PC固有の問題かを切り分ける。
- Android側のOSが極端に古い/新しい場合は互換性の問題が出る可能性があります。
フォーラムやスレッド
問題が解決しないときは、ClockworkMod Tetherのディスカッションスレッドにログと環境情報を書き込むと、開発者や経験者からアドバイスを得られることがあります。
代替アプローチと比較
主な代替手段を挙げ、長所と短所を示します。
- PDAnet
- 長所: 安定版で長期間使われている。互換性の高いドライバを提供。
- 短所: 以前は有料だった(状況により価格や配布形態は変わる)。Tetherと競合するため同時利用不可。
- Android組み込みのUSBテザリング(標準機能)
- 長所: 公式機能なので安定。追加ソフト不要。
- 短所: 一部のキャリアや端末で制限されている場合がある。OSバージョン依存。
- Wi‑Fiホットスポット(Wi‑Fiテザリング)
- 長所: 複数デバイスが同時接続可能。USBケーブル不要。
- 短所: バッテリ消費が大きい。セキュリティ設定を適切にしないと他人に接続される危険あり。
- Bluetoothテザリング
- 長所: 省電力。ケーブル不要。
- 短所: 速度が低め。ペアリングの手間。
Decision heuristic(判断基準)
- 安定性重視、業務利用: PDAnetまたはOS標準のUSBテザリング。
- ケーブルで簡単接続、追加ソフト可: ClockworkMod Tetherが手早い(ただしアルファ)。
- 複数端末を接続したい: Wi‑Fiホットスポット。
インストールプレイブック(チェックリスト)
管理者向けプレイブック: 事前準備と手順
- 対象PCに管理者権限でログインする。
- 既存のPDAnetをアンインストールする。
- ClockworkMod Tetherのインストーラをダウンロードする(OSに合うもの)。
- AndroidのUSBドライバを確認し、必要なら最新化する。
- AndroidでUSBデバッグを有効にする(設定 > アプリ > 開発)。
- USBケーブルで接続し、PCでTetherを「Start」。
- 必要に応じて未署名ドライバを承認する。
- 接続確認後、利用ポリシーやログの保全方法をユーザーへ案内する。
エンドユーザー向け簡易チェックリスト
- USBケーブルで接続
- USBデバッグをオンにする
- PC側でTetherを起動してStartを押す
- スマホ側でTetherアプリがインストールされ、USBアイコンが緑になるか確認
受け入れ基準
- PC側のTetherで「Connected」表示が出る。
- PCとスマホの両方でUSBアイコンが緑色になる。
- PCからインターネットにアクセスできる(ブラウザでウェブページを開く)。
- ping 8.8.8.8 などで応答がある(ICMPが通る場合)。
- 接続が10分間安定して切れない。
テストケース/受け入れテスト
- インストール権限テスト: 非管理者アカウントでインストーラを実行→管理者権限を求められることを確認。
- ドライバ承認テスト: 未署名ドライバの承認プロンプトが表示され、承認後にデバイスとして認識されること。
- 再接続テスト: ケーブルを抜き差ししても再接続が成功すること。
- 比較テスト: 同一端末でOS標準のUSBテザリングと比較し速度・安定性を評価。
セキュリティとプライバシーの注意点
- 公共の環境でPCや端末を使うときは、不要な共有や公開サービスをオフにしてください。
- テザリング経由の通信はキャリアや使用するアプリによりログが残る場合があります。機密データを扱う際はVPNの併用を推奨します。
- GDPRや各国のプライバシー規制については一般的な注意事項のみ提示しています。個別の法的助言が必要な場合は専門家に相談してください。
トラブル時のロール別チェックリスト
ユーザー
- ケーブルを交換して再接続
- Android側でUSBデバッグを有効化する
- アンチウイルスやファイアウォールがブロックしていないか確認
IT管理者
- tether.exe と node.exe を完全に終了させて再起動
- ドライバのクリーンインストール
- ログを収集してフォーラムに投稿
よくある質問
Q: PDAnetと何が違うのか? A: PDAnetは長年利用されている成熟したツールです。TetherはClockworkMod開発者が提供する無料のアルファ版で、将来的には機能差が縮まる可能性がありますが、現状は安定性を重視するならPDAnetやOS標準の方法を検討してください。
Q: USBデバッグとは何か? A: USBデバッグは、PCとAndroid間で高度な通信を可能にする開発者モードの一つです。Tetherはこの機能を利用してPCからAndroidへテザリング用の通信トンネルを作ります。
Q: 未署名ドライバを許可しても安全か? A: 未署名ドライバは正式に署名されたドライバよりリスクが高い可能性があります。ClockworkModのドライバは多くの環境で使われていますが、企業や重要システムではセキュリティポリシーに従って承認プロセスを行ってください。
まとめ
ClockworkMod Tetherを使えば、ルート化せずにAndroid端末をUSBモデムとして利用できます。ただし、現時点ではアルファ版のため、業務での常用や高可用性が求められる場面ではPDAnetや公式のUSBテザリングを優先してください。インストール前にUSBドライバの最新化と既存のテザリングツールのアンインストールを忘れないでください。
重要: 何か問題があればまずはPCと端末の再起動、次に tether.exe と node.exe のプロセス終了を試してください。ログを収集すれば原因特定が速くなります。
1行用語集
- USBデバッグ: Androidの開発者向けモード。PCとのデータ通信を許可する。
ソーシャルプレビュー(例)
OGタイトル: Androidをモデムにする方法(ルート不要)
OG説明: ClockworkMod TetherでUSB接続のテザリングを設定する手順とトラブル対処をわかりやすくまとめました。