テクノロジーガイド

AndroidでiMessageを使う方法(AirMessageを利用)

2 min read モバイル 更新されました 27 Sep 2025
AndroidでiMessageを使う方法(AirMessage)
AndroidでiMessageを使う方法(AirMessage)

このガイドの目的

このガイドは、Apple純正のメッセージ(iMessage)を公式にサポートしないAndroid端末で、非公式ながら実用的にiMessageを使う手順を日本語でわかりやすくまとめたものです。AirMessageを使う方法に加え、よくある失敗例、代替手段、セキュリティ上の注意点、導入チェックリストとトラブルシューティングを含めています。

主要な用語(1行定義)

  • iMessage: Appleの端末間で動作するメッセージサービス。SMSとは別。
  • AirMessage: Mac上で動くサーバーと、Androidクライアントで構成される非公式ブリッジ。

目次

  • 前提条件
  • 手順の概要
  • ステップ 1: MacにAirMessageをインストール
  • ステップ 2: AirMessageにアクセス許可を与える
  • ステップ 3: Androidアプリをダウンロードしてログイン
  • ステップ 4: Macを常時稼働させる方法
  • トラブルシューティング
  • 代替アプローチといつ使うか
  • セキュリティとプライバシーの注意
  • 導入チェックリスト
  • 受け入れ基準
  • よくある質問
  • まとめ

前提条件

  • macOSが動作するMac(メッセージが使えるApple IDでサインイン済み)
  • MacとAndroidがインターネットに接続されていること
  • Googleアカウント(AirMessageのログインに使用)
  • 管理者権限での設定操作ができること

手順の概要

  • AirMessageをMacにインストールしてサーバー化する
  • MacでAccessibility、Full Disk Access、Automationなどの許可を与える
  • AndroidにAirMessageクライアントを入れ、Googleアカウントで連携
  • Macをスリープさせない設定にして常時接続を維持する

手順の概観(箇条書き)

  • AirMessageをインストール
  • Googleアカウントで接続
  • Accessibility/ディスク/Automationの許可を与える
  • Androidにアプリを入れてGoogleでログイン

How to Use iMessage on Android Mobile? 1

ステップ 1. MacにAirMessageをインストール

あなたのMacは、着信を受け取りAndroidへ中継するサーバーになります。

  1. まず最新版のAirMessage ServerをMacにダウンロードします。
    AirMessageのzipファイルのダウンロード画面
  2. ダウンロードしたzipを展開するとAirMessageアプリが現れます。アプリを開いてください。
    AirMessageアプリを開く様子
  3. 初回は「Open」や「開く」をクリックしてアプリの起動を許可します。
    AirMessageアプリの開くボタン
  4. アプリ起動後に「Connect an Account (Recommended)」を選びます。
    アカウント接続を促すAirMessage画面
  5. 既定のブラウザが開き、Googleアカウントでのログインを求められます。「Continue」をクリックしてGoogleと接続し、Macを登録します。
    Googleアカウントでのログインを続行する画面
    Macが登録されたことを示す画面

ステップ 2. AirMessageにアクセスを許可する

AirMessageがメッセージを中継するためには、macOS上でいくつかの権限が必要です。順に有効にしてください。

  1. 「Accessibility(アクセシビリティ)」の許可を与えます。
    AirMessageにアクセシビリティアクセスを与える画面
  2. 「プライバシーとセキュリティ」からアクセシビリティのトグルをオンにします。
    AirMessageのアクセシビリティ有効化トグル
  3. 続いてフルディスクアクセスを求められたら「Open Full Disk Access Settings」をクリックします。
    フルディスクアクセス設定を開く画面
  4. フルディスクアクセスのトグルを有効にします。パスワード入力が必要になる場合があります。
    AirMessageのディスクアクセス有効トグル
  5. 設定後に「Quit and Reopen」をクリックしてAirMessageを再起動します。これで必要なアクセスが反映されます。
    AirMessageを再起動する指示画面
    アクセス権限が有効になった状態の画面
  6. さらに「Automation(自動操作)」の設定でAirMessageに対してMessagesおよびSystem Eventsへのアクセスを許可します(チェックを入れる)。
    Automation設定でMessagesとSystem Eventsにチェックを入れる画面
  7. 以上でサーバー準備完了です。

ステップ 3. Androidアプリをダウンロード

Android端末にAirMessageクライアントをインストールして、先ほど登録したGoogleアカウントでログインします。

  1. Google PlayからAirMessageをダウンロードします。
    AndroidでAirMessageを開く画面
  2. Googleアカウントでログインします。過去のチャットを取り込むオプションが表示されます(ダウンロードするかスキップ)。
    Googleアカウントでログインする画面
    過去チャットをダウンロードするオプション画面
  3. ログインが成功すれば、Android上でiMessageの送受信が可能になります。
    Android上でiMessageのテスト送受信を行っている画面
    Androidで表示されたiMessageの会話画面

ステップ 4. Macを常時稼働させる(重要)

AirMessageはMacを「ブリッジ」サーバーとして使うため、Macがスリープしたりシャットダウンすると接続が切れます。常時アクセスを維持する方法を用意してください。

  • Amphetamine(App Store)などの無料ユーティリティを使う。セッション制御、条件付きでの常時稼働が可能です。
  • macOS標準のコマンド「caffeinate」を使うと、ターミナルで一時的にスリープを防げます(例: caffeinate -i -t 3600)。

重要: ノートパソコンの蓋を閉じたまま常時稼働させる設定はハードウェアや電源設定によってはトラブルの原因になります。長時間運用する場合は冷却や電源に注意してください。

トラブルシューティング

  • 接続できない/メッセージが送受信できない

    • Macがスリープ状態になっていないか確認する。
    • AirMessageサーバーが最新版か確認する。
    • macOSのアクセス許可(アクセシビリティ、フルディスク、Automation)がオンになっているか確認する。
    • 同一GoogleアカウントでAndroid側とMac側が接続されているか確認する。
  • 過去のチャットが取り込めない

    • iMessageのローカルバックアップが必要な場合があります。取り込みに時間がかかることがあります。
  • 通知が届かない

    • Android側の通知設定、バッテリー最適化(省電力)設定を確認して、AirMessageを最適化対象から除外してください。

よくある失敗例(いつこれが使えないか)

  • Macが常にオンラインにできない環境では安定しない。
  • 会社や学校のネットワークで特定のポートがブロックされている場合、接続に失敗する可能性がある。
  • Appleのアップデートでサードパーティーの動作が影響を受けることがある(非公式のため完全な互換保証はない)。

代替アプローチ

  • Apple純正機器を併用する(iPhoneやiPadを常にオンラインにして、Androidはサブ端末として使う)
  • サードパーティのメッセージングサービス(Signal、Telegram、WhatsAppなど)に移行する — 組織や友人が同意する場合に検討
  • クラウド上の常時稼働Macレンタルを使う(有料) — 自宅のMacを動かせない場合の選択肢。ただしセキュリティとコストをよく検討すること。

セキュリティとプライバシーの注意

  • AirMessageはメッセージを中継するため、あなたのメッセージはMacを経由します。信頼できるネットワークで運用してください。
  • Googleアカウントでログインするため、アカウントの2段階認証を有効にすることを推奨します。
  • 自宅外から接続する場合はVPNなどでネットワークを保護することを検討してください。
  • GDPRや地域のデータ保護法に関しては、個人利用では通常問題になりにくいですが、業務データを扱う場合は組織の規定を確認してください。

導入チェックリスト(役割別簡易版)

  • 管理者(Mac側)

    • macOSを最新に更新
    • AirMessage Serverをダウンロードしてインストール
    • Accessibility、Full Disk Access、Automationを許可
    • Macのスリープ設定を調整またはAmphetamineを導入
  • 利用者(Android側)

    • Google PlayからAirMessageをインストール
    • 同じGoogleアカウントでログイン
    • 通知のバッテリー最適化をオフに設定

受け入れ基準

  • Android端末でiMessageの送受信ができること
  • 既存のiMessage会話(任意)が取り込めること
  • Macが稼働している限り通知が遅延なく届くこと

1行用語集

  • Amphetamine: Macのスリープを防ぐ無料ユーティリティ
  • caffeinate: macOSに組み込まれたコマンドラインツールで、スリープを一時的に止められる

よくある質問

Q: 無料で使えますか? A: AirMessageのサーバーソフトは無料のものもありますが、クライアントや追加機能に課金がある場合があります。Amphetamineは基本無料です。

Q: Macをシャットダウンしたらどうなりますか? A: AirMessageはMacを経由しているため、Macがオフだとメッセージは送受信できません。

Q: セキュリティ面で問題はありますか? A: メッセージはMacを経由するため、運用環境のセキュリティが重要です。Googleアカウントの2段階認証やVPN利用を検討してください。

まとめ

  • AirMessageを使えば、技術的にはAndroidでiMessageを送受信できます。
  • 成功させるには、Macに必要なアクセス権を与え、Macを常時オンラインにしておくことが必須です。
  • 常時運用には冷却・電源・ネットワークの管理と、セキュリティ対策が必要です。

重要: これはApple公式の機能ではありません。環境やOSアップデートによっては動作が変わる可能性があります。

もし設定中に問題が発生したら、上のトラブルシューティングを確認し、具体的な症状を記載してコメントしてください。サポートや代替案について一緒に検討します。

短い告知文(ソーシャル用): AndroidでiMessageを使いたいですか?AirMessageを使ってMacを小さなサーバーにするだけで実現できます。手順と注意点を日本語で詳しく解説しました。

共有する: X/Twitter Facebook LinkedIn Telegram
著者
編集

類似の素材

YouTubeプレイリストを簡単にダウンロードする方法
チュートリアル

YouTubeプレイリストを簡単にダウンロードする方法

Windows10でUbuntuをデュアルブートする方法
チュートリアル

Windows10でUbuntuをデュアルブートする方法

YouTubeの視聴履歴を表示・削除する完全ガイド
プライバシー

YouTubeの視聴履歴を表示・削除する完全ガイド

Python oxzep7 エラーの直し方
テクニカルサポート

Python oxzep7 エラーの直し方

Macで空にしたゴミ箱を復元する方法
データ復旧

Macで空にしたゴミ箱を復元する方法

AI要約の偽電話番号詐欺から身を守る
セキュリティ

AI要約の偽電話番号詐欺から身を守る