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Kodiをプラットフォーム別に更新する方法

2 min read ソフトウェア 更新されました 16 Oct 2025
Kodiを更新する方法(全プラットフォームガイド)
Kodiを更新する方法(全プラットフォームガイド)

Kodi

重要: 更新前に必ずメディアライブラリと設定のバックアップを取ってください。Kodiは通常アプリの再インストールでライブラリを保持しますが、環境によっては例外があります。

概要

このガイドは、主要なOSとデバイスごとにKodiを安全に最新バージョンへ更新する具体的手順を説明します。セクションごとに必要な前提、コマンドやUI操作、よくあるトラブルとその修正方法、役割別チェックリストを載せています。

重要な用語(1行定義):

  • LibreELEC/OpenELEC: ラズベリーパイなどでKodiを軽量に動かす専用Linuxディストリビューション。
  • ARMV7a/32bit, ARM64/ARMv8: AndroidやFire TVでのアーキテクチャ指定(ダウンロード時に正しい方を選ぶ)。

更新前の共通チェックリスト

  • バックアップ: メディアライブラリ、設定ファイル、アドオン設定をバックアップする。
  • 接続: 安定したインターネット接続を確認する。
  • ストレージ: デバイスに十分な空き容量があるか確認する。
  • 互換性: インストール済みアドオンが新バージョンで動作するかを確認する(可能ならリリースノートを確認)。

重要: サイドロードや非公式リポジトリを使用する場合は、信頼性とセキュリティリスクを理解した上で実行してください。


Windowsでの更新手順

Windows用Kodiインストーラーを指す画面

前提: Windows版Kodiはストア経由以外にZIP経由でインストールする仕組みがあり、専用のインストーラーやスクリプトを使う方法があります。以下は一般的な手順です。

  1. お使いのPCでブラウザを開き、Kodi公式サイトのWindowsインストーラーのページを開く。
  2. 「Windows」リンクからZIPファイルをダウンロードする。ダウンロードしたファイルの保存場所を確認する。
  3. Kodiを起動し、メインメニューで「アドオン」へ移動する。
  4. 「ボックスアイコン(パッケージインストーラー)」をクリックし、「ZIPファイルからインストール」を選択する。
  5. 先ほどのZIPファイルのパスに移動し、ZIPファイルを選択してインストールする。
  6. スクリプトがインストールされたら、アドオン一覧から該当アドオンを開き、最新のKodiバージョンを選択して更新を実行する。
  7. 更新終了後、Kodiを再起動する。

注意: 手順は使用しているインストーラーやスクリプトによって若干異なります。公式リリース以外のソースはリスクがあるため注意深く検討してください。


macOSでの更新手順

macOSでのダウンロード画面

  1. macOS上でKodiの公式サイトにアクセスする。
  2. ナビゲーションの「ダウンロード」ページへ移動する。
  3. プラットフォーム一覧から「macOS」を選択し、「推奨(Recommended)」タブが選ばれていることを確認する。
  4. 「Installer (64 Bit)」ボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードする。
  5. ダウンロードが完了したらインストーラーパッケージをダブルクリックして開く。
  6. KodiアプリケーションアイコンをApplicationsフォルダへドラッグ&ドロップする。
  7. 置き換えの確認が出たら「置き換える(Confirm)」を選択して更新を完了する。

メモ: Gatekeeperの警告が出る場合、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」から許可する必要がある場合があります。


Linuxでの更新手順

前提: ディストリビューションによりパッケージ管理が異なります。ここではDebian系(Ubuntuなど)を想定したaptコマンド手順を示します。

ターミナルを開いて次のコマンドを順に実行します。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get dist-upgrade

これでシステム全体のパッケージが更新され、Kodiもリポジトリに新しいバージョンがあれば更新されます。

注意: Kodiが公式リポジトリにない場合やPPAを利用している場合は、PPAの追加や手動ダウンロード(.deb)の手順が別途必要です。


Androidでの更新手順

AndroidでKodiを更新するためのGoogle Playの画面

Android端末ではGoogle Playストア経由で更新するのが最も安全です。

  1. デバイスでGoogle Playストアを開く。
  2. プロフィールアイコンをタップし、「アプリとデバイスの管理」を選択する。
  3. 「更新を確認」一覧からKodiを探す。
  4. 更新がある場合は「更新」をタップしてインストールする。

代替: サイドロードでapkを直接インストールする場合、必ず公式のAPK配布元か信頼できるソースを利用し、アーキテクチャ(armv7/arm64)を正しく選んでください。


Fire TV / Firestickでの更新手順

Fire TVでのインストール手順画面

  1. Amazon Appstoreから「Downloader」アプリをインストールする(必要に応じてサイドロード用ツール)。
  2. Downloaderを開き、ブラウザ上で https://kodi.tv にアクセスする。
  3. ダウンロードページでAndroidを選び、「推奨」タブが選択されていることを確認する。
  4. 自分のFire TVに合ったアーキテクチャ(通常はARMV7a(32ビット)かARM64)を選択してダウンロードする。
  5. ダウンロードしたAPKを開き、インストール手順に従う。

注意: Fire OSのバージョンやデバイスによっては、サイドロード時に不明なアプリのインストールを許可する設定が必要です。


Xboxでの更新手順

  1. Xbox本体でXboxボタンを押してガイドを開く。
  2. 「マイ アプリとゲーム > すべて表示」を選択する。
  3. 左側メニューで該当アプリを選び、「管理」を選択する。
  4. 更新可能な場合は右側に「更新」ボタンが表示されるのでクリックして更新する。

メモ: Microsoft Store経由で配布されているKodiはストア更新に従います。自動更新設定が有効なら手動操作は不要です。


Nvidia Shield TVでの更新手順

  1. ShieldでGoogle Playストアを開く。
  2. 「マイアプリ」を選択してインストール済みアプリの一覧を表示する。
  3. Kodiを見つけ、「更新」または「すべて更新」を選択して更新を実行する。

注意: ShieldはAndroid TVベースなので、Playストアが利用できる限り通常のAndroid手順と同様です。


Raspberry Pi(LibreELEC/OpenELEC)での更新手順

  1. 設定メニューから「LibreELEC/OpenELEC」を開く。
  2. 「システム」に移動し、更新(Updates)セクションを探す。
  3. 「Update Channel(更新チャンネル)」でMain版(安定版)を選択する。
  4. 「Available Versions(利用可能なバージョン)」から最新のバージョンを選び、更新を確定する。
  5. LibreELECが自動でダウンロード・適用を行い、完了後に再起動する。

メモ: 手動でイメージを差し替える方法もありますが、まずは組み込みのアップデート機能を利用することを推奨します。


Android搭載スマートTVでの更新手順

Android TV搭載のスマートテレビはGoogle Playストアを介してKodiを更新できます。

  1. Android TVでGoogle Playストアを開く。
  2. 左側メニューの「マイアプリ」を選択する。
  3. インストール済みアプリ一覧からKodiを見つけ、更新があれば「更新」を選択する。

注意: tvOS(Apple TV)やiOS、Chrome OSでは公式にKodiを配布していない・アップデート手段が制限されているため、一般的には既存アプリを削除して再インストールするのが現実的な方法です。


更新が失敗する一般的なケースと対処法

  • インストールが途中で止まる: ストレージ不足、破損したダウンロード、あるいは権限不足が原因です。空き容量を増やし再ダウンロード、管理者権限で実行してください。
  • アドオン互換性の問題: 新バージョンで動かないアドオンがある場合は、該当アドオンのアップデートを確認するか、互換性のある代替アドオンへ切り替えます。
  • ライブラリが空になる: 事前にバックアップを取っていない場合、一部設定やライブラリのパスが変わると再スキャンが必要です。設定のパスや外部ストレージの認識を確認してください。
  • サイドロードしたAPKがインストールできない: デバイス設定で不明ソースからのインストールを許可しているか確認してください。

代替アプローチとベストプラクティス

  • 可搬性重視: 設定とメディアライブラリを定期的に外部にバックアップしておき、トラブル時にすぐ復元できる状態にする。
  • ステージング: 大きなアップデートはまずテスト環境や別のデバイスで確認してから本番機へ適用する。
  • 自動更新管理: サポートされているデバイスではストアの自動更新を有効にすると管理負担が減る。
  • セキュリティ: 非公式リポジトリや配布元からのダウンロードは最小限にし、公式サイトか信頼できるソースを利用する。

役割別チェックリスト

ホームユーザー:

  • バックアップを取る(設定とメディアパス)
  • ストア経由で更新可能ならそれを優先
  • 更新後に再生テストを行う

パワーユーザー/管理者:

  • カスタムアドオンの互換性を確認
  • テスト環境でアップデート検証
  • 必要に応じて設定のエクスポート/インポート手順を準備

組織/公共施設の管理者:

  • 更新手順を標準化してSOPを作成
  • 複数デバイスへの配布ポリシーを定義
  • アップデート前後の健全性チェックを実施

簡易プレイブック(SOP): 個人ユーザー向け

  1. 事前: 設定とライブラリのバックアップを外部ドライブへ保存する。
  2. 更新: 対応する手順(上のプラットフォーム別)を実行する。
  3. 検証: 起動して各主要メディアを再生確認、アドオン動作確認。
  4. 問題発生時: ログを確認し、必要なら旧バージョンへロールバック(バックアップから復元)。

1行用語集

  • APK: Android用のアプリパッケージファイル。
  • PPA: Ubuntuなどでサードパーティソフトを提供するパッケージアーカイブ。
  • Side-loading(サイドロード): ストア以外からアプリを手動でインストールすること。

FAQ(よくある質問)

Q: 更新でライブラリや設定が消えることはありますか? A: 基本的には消えませんが、パスやストレージの認識が変わると再設定/再スキャンが必要になる場合があります。必ずバックアップを取ってください。

Q: iOSやtvOSでKodiを更新できますか? A: 公式にはiOSやtvOS向けの一般公開された更新方法がなく、多くの場合は既存アプリを削除して再インストールするしかありません。非公式な手段はリスクを伴います。

Q: アップデート前にアンインストールする必要はありますか? A: 多くのプラットフォームでは上書きインストール(またはアップデート)が可能で、ライブラリは保持されますが、念のためバックアップを推奨します。


まとめ

  • Kodiの更新はプラットフォームごとに方法が異なります。ストア経由が最も安全で、LinuxやRaspberry Piではコマンドや専用の更新機能を使います。
  • 更新前のバックアップと互換性チェックを必ず行ってください。
  • 問題が発生した場合はログ確認、バックアップからの復元、あるいはテスト環境での検証が有効です。

重要: 非公式ソースからのインストールはセキュリティリスクを伴います。できる限り公式の配布元と手順を利用してください。

共有: このガイドが役立ったら、Kodiを利用している仲間と共有してください。プラットフォーム別に網羅しているので、たいていのケースで対応できます。

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