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PayPalからPayoneerへ送金する方法

2 min read 決済ガイド 更新されました 16 Oct 2025
PayPalからPayoneerへ送金する完全ガイド
PayPalからPayoneerへ送金する完全ガイド

PayPalからPayoneerへ送金する方法のイラスト

概要

オンラインビジネスやフリーランス、個人が国際送金や決済でPayPalとPayoneerを併用するケースは多くあります。両サービスの間で資金移動が必要な場合、主に次の2つの方法があります。

  • Payoneer口座をPayPalの「銀行口座」としてリンクして直接引き出す方法
  • Wise(旧TransferWise)やRemitlyなどの第三者サービスを経由する方法

それぞれの手順、メリット・デメリット、注意点を順に解説します。

目次

  • 口座連携で直接送金する方法
  • 第三者サービスを使う方法
  • 手数料と処理速度に影響する要因
  • 事前チェックリスト(テンプレート)
  • 役割別チェックリスト(フリーランサー・事業者)
  • リスクと対策(リスクマトリクス)
  • 受け入れ基準とテストケース
  • まとめ

口座連携で直接送金する方法

Payoneer口座をPayPalに「銀行口座」として登録し、PayPalからその口座へ出金(Withdraw)する方法です。費用が安く、処理が比較的早いのが特徴です。

手順(ステップバイステップ)

PayPalへ銀行口座を追加する画面のスクリーンショット

  1. PayPalにログインする。
  2. Wallet」セクションに移動する。
  3. Link a card and bank」を選ぶ。
  4. Link a new bank account」を選択する。
  5. 居住国を選ぶ。
  6. Payoneerで取得したルーティング番号(Routing number)と口座番号を入力する。
  7. Accept and link」を選択して登録を進める。
  8. PayPalからのマイクロデポジット(小額入金)を確認し、金額を入力して口座を検証する。

PayPalで銀行口座をリンクする操作のイメージ

口座が承認されたら、出金操作は以下の手順です。

  1. PayPalにログインする。
  2. Transfer」を選択する。
  3. Withdraw funds」 → 「To your bank account」を選ぶ。
  4. 宛先としてリンク済みのPayoneer口座を選択する。
  5. 出金したい金額を入力する。
  6. 内容を確認し「Transfer now」をクリックする。

PayPalからPayoneerへの送金手順を示す画面キャプチャ

PayPal口座の確認(マイクロデポジット)画面の例

メリット

  • 手数料が低い(通常は口座間振替レベル)。
  • 手続きは一度設定すれば以降は簡単。
  • 直接送金なので中間サービスを使わない分、透明性が高い。

デメリット・制約

  • 国や通貨、Payoneerのアカウント種類によっては「銀行口座として登録」できない場合がある。
  • マイクロデポジットの検証に数日かかる。
  • PayPal側の出金制限やアカウント状態により拒否される場合がある。

第三者サービスを使う方法

Payoneerを直接リンクできない、またはリンクしたくない場合に有効です。WiseやRemitlyなどのサービスを通じて資金を移動します。

Wise(旧TransferWise)のロゴと送金イメージ

手順(一般的な流れ)

  1. WiseやRemitlyなどのサービスにアカウントを作成する。
  2. 必要に応じて本人確認(KYC)を行う。
  3. サービス側でPayPalから送金できる方法があるか確認する(サービスによってはPayPalから直接受け取れない場合がある)。
  4. サービスにPayoneer口座情報を登録する、または自分の銀行口座を経由して受け取る設定にする。
  5. PayPalから第三者サービスへ資金を送る(あるいはサービス経由でPayPal残高を現地通貨に換金してPayoneerへ振替)。
  6. サービス上で送金を確定する。

メリット

  • Payoneerを直接リンクできない国でも柔軟に対応できる場合がある。
  • 為替レートや手数料が明示的で、比較的分かりやすい。

デメリット

  • 手数料がやや高くなる傾向がある。
  • 手続きが複雑になり、処理時間が長くなる場合がある。
  • サービスによっては利用制限や受取条件がある。

手数料と処理速度に影響する主な要因

  • 送金ルート(直接出金 vs 第三者経由)
  • 通貨変換の有無と為替レートマージン
  • 各プラットフォームの内部手数料
  • 国別の銀行システムや決済ネットワーク
  • アカウント検証やセキュリティチェックの有無

重要: 事前に両方のプラットフォームで表示される「見積もり金額」と手数料の明細を確認してください。透明性が高い方法を選ぶことで、想定外の差額を防げます。

事前チェックリスト(転送テンプレート)

チェック項目実施/確認内容備考
PayPalアカウントの状態ロックや制限なし受取許可/取引制限を確認
Payoneerの口座情報ルーティング番号、口座番号が正確国・通貨ごとのアカウント種別を確認
マイクロデポジットの確認入金額をチェック検証未完了だと出金不可
為替レート必要なら事前に換算通貨間で損益が発生する可能性
手数料の合算PayPal + 銀行/第三者の手数料総コストを把握
記録の保持取引ID、日時、金額の保存確認や税務のために必須

役割別チェックリスト

フリーランサー向け

  • 小額でテスト送金を行う($10〜$50相当)
  • マイクロデポジットの確認は即対応
  • 為替差損を最小化するため必要時は通貨を合わせる

小規模事業者向け

  • 月次で送金ポリシーを定める
  • 会計ソフトと取引を連携する
  • 送金手数料を見直し、コスト最適化を図る

大口/エージェンシー向け

  • バッチ送金の可否を検討
  • 送金フローの自動化とログ保管
  • 複数ルートの冗長化を計画

リスクと対策(リスクマトリクス)

  • リスク: 口座リンク失敗 — 対策: Payoneerのサポートに連絡し、国・アカウント種別を確認する
  • リスク: 不正アクセスや不正出金 — 対策: 2要素認証(2FA)を有効化し、取引通知をオンにする
  • リスク: 為替変動損失 — 対策: 重要な送金は固定レートやヘッジツールを検討
  • リスク: 第三者サービスの手数料隠し — 対策: 送金前に明細をスクリーンショットで保存

受け入れ基準

  1. PayPalから指定のPayoneer口座に資金が着金すること。
  2. 着金額が手数料・為替差を考慮した期待値と整合すること。
  3. 送金履歴にトランザクションIDが残ること。
  4. 出金/入金の通知が両アカウントで確認できること。

テストケースと検証事項

  • テスト1: 小額送金($10相当)を実施し、24時間以内に着金するか確認する。
  • テスト2: 異なる通貨(例: USD→EUR)で送金し、為替処理が期待通りか確認する。
  • テスト3: マイクロデポジット検証プロセスを完了できるか確認する。

代替アプローチと落とし穴(いつ失敗するか)

  • 代替1: 自分の国内銀行口座を経由してPayoneerに入金する方法。落とし穴: 余計な両替コストや振込手数料が増える。
  • 代替2: 仮想通貨を経由する方法。落とし穴: 各プラットフォームの受け入れ可否と税務リスクがある。

シンプル運用のためのミニ手順書(SOP)

  1. 送金前に両アカウントの状態を確認。
  2. 小額でテスト送金を実施。
  3. マイクロデポジットの検証を完了。
  4. 本送金を実施し、取引IDを保存。
  5. 着金確認後、会計処理を行う。

意思決定フローチャート

以下の簡易フローチャートで、どの方法を選ぶべきか判断できます。

flowchart TD
  A[PayoneerをPayPalにリンク可能か?] -->|はい| B[直接連携して出金]
  A -->|いいえ| C[第三者サービスを検討]
  C --> D{第三者はPayPal受取に対応?}
  D -->|はい| E[第三者経由で送金]
  D -->|いいえ| F[代替ルート(銀行/仮想通貨)を検討]

セキュリティとプライバシーの注意点

  • 2段階認証(2FA)を両方のサービスで必ず有効にする。
  • 個人情報やアカウント情報のスクリーンショットは安全な場所に保存する。
  • GDPRや現地のデータ保護法に関わる場合は、取引履歴の扱いに注意する。

よくある質問

Q: PayoneerをPayPalに必ずリンクできる?

A: いいえ。国やアカウント種別、PayPalの地域ポリシー次第でリンクできない場合があります。事前にPayoneerサポートに確認してください。

Q: 送金にどのくらい時間がかかる?

A: 直接出金は通常数時間〜数営業日、第三者経由はサービスによって数分〜数営業日と幅があります。

まとめ

PayPalからPayoneerへの送金は、用途や居住国、手数料許容度に応じて最適なルートを選べます。直接リンクはコスト効率が高くシンプルです。一方で、直接リンクが使えない場合はWiseやRemitlyなどの第三者サービスが代替となります。送金前には必ず小額テストを行い、手数料・為替・セキュリティを確認してください。

重要: 送金に関する変更は各サービスの規約改定により変わる可能性があります。実行前に最新のサポート情報を確認してください。

もしこの記事が役に立ったら、コメント欄に経験や質問を書いてください。また、DigitBinのYouTubeチャンネルで動画チュートリアルも配信しています。よろしくお願いします。

まとめのポイント

  • PayoneerをPayPalに「銀行口座」としてリンクするのが基本。
  • リンク不可の場合は第三者サービスが代替手段。
  • 事前テスト送金と記録保存を必ず実施。
  • 2FAを有効化して不正利用を防ぐ。
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