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Windows 11でSteps Recorderを開く方法

2 min read Windows 更新されました 18 Oct 2025
Windows 11でSteps Recorderを開く全9方法
Windows 11でSteps Recorderを開く全9方法

ノートパソコンで作業する男性

重要: Steps Recorderは通常管理者権限を必要としませんが、組織のポリシーやUAC設定によっては実行時に許可が求められることがあります。

概要

Steps Recorder(別名 PSR, Problem Steps Recorder)は、ユーザーの操作を順に記録してスクリーンショットと説明付きで保存できるWindowsの軽量ツールです。トラブルシューティング資料や操作手順書の作成、社内ヘルプへの添付などに適しています。以下ではWindows 11での具体的な起動方法を手順付きで紹介します。


目次

  • Runコマンドで開く
  • Windows検索で開く
  • スタートメニューで開く
  • コマンドプロンプト/PowerShellで開く
  • ファイルエクスプローラーで開く
  • デスクトップショートカットを作る
  • コントロールパネルから開く
  • タスクマネージャーから開く
  • タスクバーにピン留めする
  • 使い方のミニプレイブック、トラブルシューティング、代替案、チェックリスト

Runコマンドで開く

RunダイアログはWindowsでアプリを素早く起動するための組み込みツールです。以下は手順です。

  1. キーボードで Win + R を押してRunダイアログを開きます。

Runダイアログを開いたWindows画面のスクリーンショット

  1. テキストボックスに PSR と入力して Enter キーを押します。

  2. 初回実行時はユーザーアカウント制御(UAC)の許可を求められる場合があります。表示されたら「はい」を選んで続行してください。

ポイント: コマンドは大文字小文字を区別しません。ショートカットを好む場合は覚えておくと便利です。

Windows検索で開く

Windows検索はインストール済みアプリや設定を素早く探すために便利です。

  1. Win + S を押して検索を開きます。

Windows検索ボックスのスクリーンショット

  1. 検索ボックスに PSR と入力し、Enter を押すか結果から Steps Recorder を選択します。

注: 検索で見つからない場合は、システムファイルが別名で登録されているか、実行ファイルが削除されている場合があります。エクスプローラーで C:\Windows\System32\psr.exe を直接確認してください。

スタートメニューで開く

  1. スタートを開き、右上の「すべてのアプリ」をクリックします。

  2. リストを下へスクロールし「Windows ツール」を選択します。

Windowsツールの一覧が表示されたスクリーンショット

  1. 表示されたツール一覧から Steps Recorder をダブルクリックして起動します。

コントロールパネルからWindowsツールを選ぶ画面のスクリーンショット

ヒント: 頻繁に使うなら次の「タスクバーにピン留めする」や「デスクトップショートカットを作る」を併用すると起動が早くなります。

コマンドプロンプトまたはPowerShellで開く

コマンドラインから起動する場合の手順です。管理者権限で開きたい場合は「管理者として実行」してから進めます。

  1. Win + R を押して Run を開きます。

  2. cmd(コマンドプロンプト)または powershell と入力し、Ctrl + Shift + Enter を押して管理者特権で起動します。

管理者特権でコマンドを実行する画面のスクリーンショット

  1. コマンドプロンプト/PowerShell のプロンプトが出たら、次のように入力して Enter を押します。
PSR

これで Steps Recorder が起動します。

注意: 非管理者プロセスからでも通常は起動できますが、組織のポリシーやUACによっては管理者許可が必要になることがあります。

ファイルエクスプローラーで開く

File Explorer のアドレスバーを使って直接実行ファイルを開けます。

  1. Win + E を押してエクスプローラーを開きます。

  2. アドレスバーに次を入力して Enter を押します。

C:\Windows\System32\psr.exe
  1. Steps Recorder のウィンドウが表示されます。

利点: ファイルの存在確認も同時にできるため、起動できない時の原因切り分けに有効です。

デスクトップショートカットを作る

頻繁にSteps Recorderを使う場合はデスクトップにショートカットを作ると便利です。

  1. デスクトップの空白部分を右クリックして「新規作成」→「ショートカット」を選択します。

  2. 作成ウィンドウの入力欄に以下を入力します。

C:\Windows\System32\psr.exe
  1. 「次へ」をクリックしてショートカットに名前(例: Steps Recorder)を付け、「完了」で作成します。

デスクトップのショートカット作成画面のスクリーンショット

使い方: ショートカットをダブルクリックすると即起動します。ショートカットのプロパティで『管理者として実行』を設定しておけば、常に管理者権限で起動することもできます。

コントロールパネルから開く

  1. スタートメニューで「コントロールパネル」と入力して検索し、結果を開きます。

  2. 表示方法を「大きいアイコン」に変更し、一覧から「Windows ツール」をクリックします。

  3. 表示されたツール一覧から Steps Recorder をダブルクリックします。

タスクマネージャーから開く

タスクマネージャー経由で任意のアプリを実行できます。

  1. Ctrl + Shift + Esc を押してタスクマネージャーを開きます。

  2. 上部のメニューから「新しいタスクの実行」を選択します。

タスクマネージャーの新しいタスク作成画面のスクリーンショット

  1. ダイアログに PSR と入力して「OK」をクリックします。

この方法は、GUIが応答しないときや、他の方法で起動できないときの代替手段として有効です。

タスクバーにピン留めする

何度も使うならタスクバーにピン留めしてすぐ起動できるようにします。

  1. Win + Q を押して検索を開き、PSR と入力します。

  2. 検索結果の Steps Recorder を右クリックし「タスクバーにピン留めする」を選択します。

Tasks Recorderをタスクバーにピン留めする操作のスクリーンショット

完了後はタスクバーのアイコンをクリックするだけで起動できます。


Steps Recorder で良い記録を作るためのミニプレイブック

目的: 受け手が問題を再現できるレベルの詳細な手順を短時間で記録する。

  1. 録画前の準備

    • 不要なアプリや通知を閉じる。
    • 録画したい操作のゴールを決める(例: 印刷設定の変更)。
    • 重要なパスワードや個人情報が表示されないことを確認する。
  2. 記録中のベストプラクティス

    • 各操作の前に1秒程度の間隔を空ける(画面が切り替わるタイミングを確実にキャプチャするため)。
    • 誤操作をした場合は停止してから最初に戻り、やり直す。
    • 必要なら「コメントの追加」機能で注釈を付ける。
  3. 保存と共有

    • 適切なファイル名とフォルダを設定して保存する。
    • 社内で共有する場合はファイル名に日付と問題の要約を含める(例: 2025-10-11-printer-settings.zip)。

受け手の受け取り方を意識した保存を行うと、調査やマニュアル作成がスムーズになります。

受け手別チェックリスト

エンドユーザー

  • 録画前に通知をオフにしたか
  • 個人情報が映らないか確認したか
  • ファイル名に日付と簡潔な説明を入れたか

ITサポート

  • スクリーンショットと手順が再現可能か確認したか
  • 録画で必要なログや追加情報を依頼したか

ドキュメント担当

  • 録画を基に手順書を作成したか
  • 重要なスクリーンショットに注釈を追加したか

よくあるトラブルと対処法

問題: Steps Recorderが起動しない

  • 対処: C:\Windows\System32\psr.exe が存在するか確認。存在しない場合はWindowsの機能やポリシーで無効化されている可能性があるため、管理者やIT部門に問い合わせてください。

問題: 記録が途中で止まる/スクリーンショットが欠ける

  • 対処: 録画前に十分な表示間隔を取り、不要なアニメーションや遅延を避ける。必要なら短いセグメントに分けて録る。

問題: 個人情報が記録されてしまった

  • 対処: 該当ファイルを削除し、再録画する。共有済みなら受け手に削除を依頼し、影響範囲を確認する。

いつSteps Recorderが不向きか(制限・例外)

  • 長時間の画面収録や音声を含むプレゼンテーションを録る場合は不向きです。Steps Recorderは短い手順を示す目的のツールであり、動画編集や音声録音を必要とする用途は、OBSや他の画面録画ツールを使った方が良いです。
  • 高フレームレートやゲームプレイの録画には適しません。代替として Xbox Game Bar や外部録画ソフトを検討してください。

代替ツールの比較(短評)

  • Xbox Game Bar: ゲームや画面収録向け、音声や高フレームレート対応。短い操作デモも可。
  • Snipping Tool / 切り取り & スケッチ: 静止画のスクリーンショット向け。注釈が簡単。
  • OBS Studio / ShareX: 高度な録画・配信・編集が可能。長時間録画や音声を含む場合に最適。

選択のコツ: 目的が「手順の説明」であるならSteps Recorder、画質や音声が重要なら別ツールを選びます。

簡単な意思決定フロー

flowchart TD
  A[何を記録したい?] --> B{短い操作手順か?}
  B -- はい --> C[Steps Recorder を使う]
  B -- いいえ --> D{音声や長時間が必要か?}
  D -- はい --> E[OBS / Xbox Game Bar を検討]
  D -- いいえ --> F[静止画で良ければ Snipping Tool]
  C --> G[保存して共有]
  E --> G
  F --> G

セキュリティとプライバシーの注意点

  • 録画前に機密情報や個人情報が画面に表示されていないか必ず確認してください。
  • 社内ポリシーでスクリーンキャプチャが制限されている場合、IT部門に許可を取ってから実行してください。

1行用語集

  • PSR: Problem Steps Recorder の略称、Steps Recorder の実行コマンド名。
  • UAC: ユーザーアカウント制御。特定操作で管理者権限を求める仕組み。
  • psr.exe: Steps Recorder の実行ファイル(通常は C:\Windows\System32 に存在)。

まとめ

  • Steps Recorder は短く明確な操作手順の記録に適した軽量ツールです。
  • 本記事で紹介した9つの起動方法から自分の環境に合ったものを選んでください。
  • 長時間録画や音声付きの記録には別ツールの使用を検討しましょう。

重要: 起動できない、ファイルが見つからないなど問題が発生した場合は、まず C:\Windows\System32\psr.exe の存在を確認し、組織内のIT担当に相談してください。


この記事が、Windows 11でSteps Recorderを素早く見つけて使い始める手助けになれば幸いです。必要に応じて、録画手順のテンプレートや社内共有用のファイル命名ルールも別途提供できます。

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