クイックリンク
- テンプレートを選ぶ
- 履歴書を作る
- ダウンロードまたは印刷する
Microsoft Officeがなくても、プロフェッショナルな見た目の履歴書を作成できます。Google ドキュメントは無料で使える上に、複数の履歴書テンプレートを備えているため、書式調整に時間を取られずにスキルや経験のアピールに集中できます。
Microsoft が提供する Office Online(旧 Office Web Apps)にもオンライン版はありますが、テンプレート数は限られており、履歴書専用テンプレートはありません。自分でレイアウトを一から整える必要があるため、手早く仕上げたい場合は Google ドキュメントが最も簡単で迅速です。
テンプレートを選ぶ
関連: アップグレード料不要: Microsoft Officeの代わりにGoogle ドキュメントやOffice Web Appsを使う
Google ドキュメントはブラウザで使える無料のオフィス互換アプリです。現在は Google ドライブの一部として提供され、テンプレートギャラリーから簡単に履歴書テンプレートを利用できます。
なぜテンプレートを使うべきか: テンプレートは見出し、余白、フォントサイズ、段落間隔など細かな書式をあらかじめ整えてくれるため、見栄えの良い履歴書を短時間で作成できます。手作業でWordやWordPadの書式を整えようとすると時間と労力が大きくかかります。
- Google ドキュメントのテンプレートギャラリーにアクセスします。サインインしていない場合は Google アカウントでサインインしてください(アカウントは無料で作成できます)。
- 検索ボックスに「resume」あるいは「履歴書」と入力して検索します。上位に表示されるテンプレートは Google が公式に用意した履歴書テンプレートです。
テンプレートの「プレビュー」をクリックしてデザインを確認し、「このテンプレートを使用」を選んでください。
履歴書を作る
テンプレートを選ぶと、Google ドキュメントが新規ドキュメントを作成して開きます。テンプレートのプレースホルダを、あなたの氏名、連絡先、職務経歴、教育、スキルなどに置き換えて編集してください。Google ドキュメントは入力中に自動保存されます。
ポイント:
- 書式はシンプルに保つ: フォントは読みやすいもの、箇条書きは短い文で。採用担当者は素早く情報を読み取れることを重視します。
- 要約(プロフェッショナルサマリー)は最初に2〜3行で書く: あなたが何を提供できるかを一文で伝える短い紹介。
- 数値や成果は具体的に: 「売上を改善」ではなく「売上を前年比15%増に貢献」など可能な範囲で明確に。
カバーレターについてもテンプレートギャラリーに複数用意されています。応募先に合わせてカバーレターを用意しておくと選考通過率が上がる場合があります。
注意: 履歴書の「内容」や「どの情報を強調するか」は職種や応募先によって変わります。経験が浅い場合はプロジェクトや成果、学習経験、関連スキルを強調してください。
ダウンロードまたは印刷する
編集が終わったら、履歴書を出力します。印刷する場合は Google ドキュメントの「ファイル」メニューから「印刷」を選んでください。ブラウザの印刷機能を直接使うと、ウェブページ全体が印刷される場合があるため、必ずドキュメント内の「ファイル」→「印刷」を使います。
ファイルとして送付またはアップロードする際は、企業が指定する形式(例: PDF、Microsoft Word)を確認してください。形式の選び方の目安:
- PDF: 見た目を固定したい場合に最適。ほとんどの環境で表示が崩れないため、最終版の提出におすすめ。
- Microsoft Word(.docx): 応募先が編集を前提にしている場合や、過去の求人で.docxが指定されている場合に選ぶ。複雑なレイアウトは変換時に崩れることがある。
Google ドキュメントからのダウンロード手順は「ファイル」→「ダウンロード」から希望の形式を選びます。
重要な注意点:
- 企業の指定フォーマットを優先すること。募集要項に「PDFで提出」や「.docxで提出」と明記がある場合はそれに従ってください。
- PDFを選ぶ場合でも、送信前に必ず自分の端末でPDFが正常に表示されるか確認してください。
代替アプローチと使い分け
- Office Onlineを使う: Microsoft製のオンラインサービスだが、履歴書テンプレートは少なく自力で調整する必要がある。既にOfficeに慣れている場合は選択肢になる。
- LibreOfficeやOpenOfficeを使う: 完全オフラインで無料。高度な書式調整が可能だが、テンプレートやクラウド連携は限定的。
- 専用の履歴書作成サービスを使う: デザインやATS(応募者トラッキングシステム)対応のテンプレートを提供する有料/無料サービスがある。見映え重視やATS最適化が必要な場合に有用。
いつこの方法が向かないか
- 特殊なレイアウトやポートフォリオを含む履歴書が必要な場合は、専用のデザインツール(例: Adobe InDesign)やポートフォリオサイトを使うほうが適している。
- 採用側が「必ず.docxで」と指定し、かつ社内でフォーマットを加工される可能性が高い場合は、Wordで最終チェックした方が安全です。
短いSOP(標準作業手順): 5ステップで完成
- Google アカウントにサインインして Google ドキュメントのテンプレートギャラリーを開く。
- 履歴書テンプレートを検索し、デザインを選んで「このテンプレートを使用」する。
- 氏名・連絡先・職歴・学歴・スキルを入力し、要約を追加する。箇条書きと数値を活用。
- カバーレターが必要ならマッチするテンプレートを作成する。
- 「ファイル」→「ダウンロード」からPDFまたは.docxで保存し、最終確認の上で提出する。
フォーマット選択の判断ツリー
flowchart TD
A[応募要項を確認] --> B{提出形式が指定されているか}
B -- はい --> C[指定形式で出力]
B -- いいえ --> D{相手の環境を考慮}
D -- Windows中心/編集の可能性あり --> C
D -- 表示崩れを避けたい --> E[PDFを選ぶ]
C --> F[提出]
E --> F
職種別チェックリスト(ロール別)
新卒
- 学歴、専攻、卒業研究やゼミでの成果を明確に
- インターンや課外プロジェクトを記載
- 学業成績や資格(必要なら)を追記
中途転職
- 直近3〜5年の業務実績を詳細に
- 数値で示せる成果を先に記載
- 職務要約を冒頭に置く
フリーランス/クリエイティブ
- 代表的なプロジェクトをポートフォリオリンクで紹介
- 使用ツールや技術スタックを明記
- クライアント名や成果(可能なら)を掲載
テンプレートを使うときの落とし穴と対策
落とし穴: テンプレートのデザインに依存し過ぎて内容が薄くなる。 対策: テンプレートはあくまで見た目。実績とスキルの中身を優先。
落とし穴: 色やアイコンがATSで読み取れない場合がある。 対策: 重要情報はテキストで明確に記載し、ATSフレンドリーなシンプル版も用意する。
FAQ
Q: Google ドキュメントで作った履歴書は安全ですか? A: Google ドライブ上のファイルはGoogleのセキュリティポリシーに基づいて保護されていますが、応募先に送る際はPDF化して余計なメタデータを除くことを推奨します。
Q: どのファイル形式を送ればいいですか? A: 応募先の指定がある場合はそれに従うのが最優先。指定がない場合は見た目が崩れないPDFを推奨します。
Q: テンプレートはどれを選べばよいですか? A: 応募先の業界や職種を考慮し、フォーマルな業界はシンプルで整然としたレイアウト、クリエイティブ業界は少しデザイン性のあるテンプレートが適します。
まとめ
Google ドキュメントのテンプレートを使えば、Microsoft Officeがなくても迅速に見栄えの良い履歴書とカバーレターを作成できます。必ず応募先のファイル形式指定を確認し、最終的にはPDFで提出するのが無難です。テンプレートは見た目を整えるツールに過ぎないため、内容(成果やスキルの記載)を重視してください。
重要: Office 365の無料体験期間を利用する手もありますが、長期的には料金が発生します。必要に応じて試用を検討してください。
短いチェックリスト(提出前の最終確認):
- 氏名・連絡先の誤字脱字チェック
- 日付や職歴の年代に矛盾がないか確認
- PDF表示の最終確認
- 応募先のフォーマット指定を再確認