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Windows 10/11でUSBをFAT32にフォーマットする方法

2 min read ガイド 更新されました 12 Sep 2025
WindowsでUSBをFAT32にフォーマットする方法
WindowsでUSBをFAT32にフォーマットする方法

重要: フォーマットはUSB上の全データを消去します。必ずバックアップを作成してください。

概要

このガイドは、Windows 10およびWindows 11上でUSBドライブ(USBメモリ/フラッシュドライブ)をFAT32ファイルシステムにフォーマットする複数の方法を、図とコマンド例つきでわかりやすく説明します。どの手順もWindows 10と11でほぼ同一に動作します。

  • 主な目的: USBをFAT32に変換して、古いデバイスやクロスプラットフォームでの互換性を高める。
  • 注意点: FAT32は単一ファイルの最大サイズが4GB、パーティション上限等の制約があります。

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FAT32とは(1行定義)

FAT32は「File Allocation Table(ファイル割り当て表)」の32ビット版で、多くの古い機器や異なるOS間での互換性に優れる軽量ファイルシステムです。


目次

  • 方法一覧(GUI/コマンド/ツール)
  • 各手順の詳細(ファイルエクスプローラー、ディスクの管理、コマンドプロンプト、DiskPart、専用ツール)
  • よくある問題と対処法
  • 代替オプションと推奨シナリオ
  • 互換性と制限(事実箱)
  • 役割別チェックリスト(一般ユーザー/IT管理者)
  • まとめ

方法一覧(要約)

  1. ファイルエクスプローラーでフォーマット(最も簡単)
  2. ディスクの管理ツールでフォーマット
  3. コマンドプロンプト(formatコマンド)
  4. DiskPart(詳細なディスク管理)
  5. 専用ツール(例: AOMEI Partition Assistant)

1. ファイルエクスプローラーを使う(GUI — 簡単)

手順:

  1. Win + E を押してファイルエクスプローラーを開く。
  2. USBドライブを右クリックして「フォーマット」を選択する。

  1. 「ファイルシステム」ドロップダウンでFAT32を選ぶ。

  1. ボリュームラベル(ドライブ名)を入力しても良い。
  2. 「開始」ボタンをクリックする。

  1. フォーマットが完了したらドライブが使用可能になる。

Notes:

  • 容量が非常に大きいUSBや既存のパーティション構成によっては、エクスプローラーのGUIでFAT32が選べない場合があります(Windowsは一定のサイズ以上でFAT32を表示しないことがあります)。その場合は下記の方法を試してください。

2. ディスクの管理を使う(GUI — パーティション単位)

手順:

  1. Winキーを押してスタートを開く。
  2. 「ディスクの管理」または「ハードディスクのパーティションの作成とフォーマット」を検索して開く。

  1. USBドライブの該当パーティションを右クリックして「フォーマット」を選択。
  2. ボリュームラベルを設定できる。

  1. ファイルシステムからFAT32を選択してOKをクリック。

  1. プロセスが完了するまで待つ。

Notes:

  • ディスクの管理はパーティション単位での操作に向いています。複雑なパーティション構成を扱う際に便利です。

3. コマンドプロンプトを使う(CLI — シンプル)

管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行します。GUIが使えない場合やスクリプト化したいときに便利です。

  1. スタートメニューで「コマンドプロンプト」を管理者として実行。

  1. 以下のコマンドを入力して実行(XはUSBのドライブ文字に置き換える)。
format /FS:FAT32 X:
  1. プロンプトが進行し、フォーマットが始まる。

Notes:

  • コマンド実行中に「ボリュームラベル」を尋ねられることがあります。
  • この方法はシンプルですが、ドライブが大容量かつWindowsがFAT32をサポートしていない場合は失敗することがあります。

4. DiskPartを使う(CLI — 詳細操作)

DiskPartはより低レベルでディスク/パーティションを操作できます。誤った操作はデータを失うため、ディスク番号やパーティション番号を慎重に確認してください。

  1. Win + R、diskpartと入力してEnter。

  1. 以下のコマンドを順に入力(Enterごとに実行)。
list disk
select disk n   (※nをUSBのディスク番号に置き換え)
list partition
select partition m   (※mを該当パーティション番号に置き換え)
format fs=fat32 quick

Notes:

  • quick を外すと完全フォーマット(ゼロフィル/完全消去)になりますが時間がかかります。
  • 誤ったディスクを選択すると取り返しが付きません。特にシステムドライブを選ばないよう注意してください。

5. 専用ツールを使う(GUI — 柔軟で多機能)

AOMEI Partition Assistantなどのサードパーティツールは、パーティションサイズ変更、マージ、分割、フォーマットをGUIで安全に行えます。

手順(AOMEIの例):

  1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードしてインストール。
  2. プログラムを起動。
  3. USBドライブを右クリックして「Format Partition」を選択。

  1. ファイルシステムでFAT32を選択してOK。

  1. 「Apply」をクリックして適用。

Notes:

  • 商用ソフトの中には無料版で対応できる操作と有料機能があるため、目的に応じて選択してください。
  • GUIで視覚的に操作できるため、間違いが起きにくい利点があります。

FAT32を選ぶべきケースと避けるべきケース(いつ使うか/いつ使わないか)

  • 推奨: 古いスマートTV、ゲーム機、デジタルカメラ、USBでのOS間の互換性を優先するとき。
  • 非推奨: 4GBを超える単一ファイル(動画等)を扱うとき、セキュリティや高機能なファイル属性が必要なとき(NTFSやexFATが適切)。

Counterexample(失敗例):

  • 8GB以上のパーティションをFAT32にしようとした際、WindowsのGUIが選択肢を表示しないケースがある。
  • 大容量ファイル(例: 4.5GBのバックアップイメージ)はFAT32では保存不可。

互換性と制限(事実ボックス)

  • 最大ファイルサイズ: 4GB未満(実質的に4,294,967,295バイト)
  • 推奨パーティション上限(歴史的/実運用): 一部ツールでは大きなパーティションを作れますが、互換性を保つなら数百GB以下が安全。
  • 互換性: Windows、macOS、Linux、ゲーム機、カメラなど多数の機器でサポートされている。

よくある問題と対処法(トラブルシューティング)

  • GUIでFAT32が選べない: DiskPartやサードパーティツールを使う。コマンドプロンプトのformatやAOMEI等が有効。
  • 「アクセスが拒否されました」/管理者権限エラー: 管理者として実行する。
  • コマンドで失敗する: USBを一度ディスクの管理でパーティション削除→再作成し直してから試す。

代替アプローチ

  • exFAT: 4GB以上のファイルを扱いたい場合に推奨。広い互換性と大ファイル対応を両立。
  • NTFS: Windows専用またはWindows中心のネットワーク利用で権限管理や大容量に強い。
  • 変換ツール: 一部ユーティリティはexFAT↔FAT32の変換をサポートするが、データ損失リスクがあるためバックアップ必須。

役割別チェックリスト

一般ユーザー(目的: 持ち運び用USBをFAT32にする)

  • 重要データをバックアップしたか?
  • 使用する機器でFAT32が必要か確認したか?(例: TV/ゲーム機)
  • GUI(エクスプローラー)で試したか?
  • ファイルサイズが4GBを超えないか確認したか?

IT管理者(目的: 多数デバイスへの配布用USBを準備)

  • イメージ化が必要ならファイルサイズの制限を考慮しているか?
  • 自動化スクリプト(diskpartスクリプト等)を用意したか?
  • 部署向けに互換性表を用意したか?(Windows/macOS/機器)

ミニ方法論(チェックフロー)

以下はUSBをFAT32にする短い決定フロー(Mermaid):

flowchart TD
  A[USBをフォーマットしたい?] --> B{単一ファイル>4GB?}
  B -- はい --> C[exFATまたはNTFSを検討]
  B -- いいえ --> D{GUIでFAT32が選べる?}
  D -- はい --> E[ファイルエクスプローラーでフォーマット]
  D -- いいえ --> F[DiskPartまたは専用ツールを使用]
  C --> G[互換性が必要ならexFAT]

小さなテンプレート: DiskPartスクリプト(再利用可能)

以下はDiskPartを自動化するバッチファイルの例(実行前にdisk番号を確認してください)。

select disk 2
clean
create partition primary
format fs=fat32 quick
assign letter=F
exit

注意: clean はディスク上の全パーティションを削除します。必ず対象を確認してください。


FAQ(簡潔)

Q: FAT32で4GB以上のファイルを保存できますか? A: いいえ。FAT32の単一ファイル上限は約4GBです。

Q: WindowsでGUIからFAT32が選べない場合は? A: DiskPartかサードパーティのツール(AOMEI等)を使用してください。


参考と関連ガイド

  • DirectX診断ツール(dxdiag)の使い方
  • Windows 11でのXbox Game Barの使い方
  • SDカードのフォーマットに使えるツールまとめ
  • 外付けHDDのフォーマット問題を解決する方法

まとめ

  • ファイルエクスプローラーやディスクの管理は初心者向けで簡単。
  • 大きなドライブやGUIでFAT32が出ない場合はDiskPartか専用ツールを使う。
  • FAT32は互換性は高いが、4GB制限やセキュリティ面の制約がある。

重要: フォーマット前に必ずデータをバックアップしてください。

ご不明点があれば、どの方法で問題が発生したか(エラーメッセージ・ドライブ容量)をコメントで教えてください。

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