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Windows 10でのINET_E_RESOURCE_NOT_FOUNDエラーを修正する3つの方法

2 min read Windows 更新されました 11 Oct 2025
Windows 10でINET_E_RESOURCE_NOT_FOUNDを3つの方法で修正
Windows 10でINET_E_RESOURCE_NOT_FOUNDを3つの方法で修正

Windows Edgeのエラー画面と「このページにアクセスできません」のメッセージ

イントロダクション

最近のWindows 10アップデート後にMicrosoft EdgeやInternet Explorerで「Hmm… cannot reach this page」や「The DNS server might be having problems. Error Code: INET_E_RESOURCE_NOT_FOUND」と表示されるケースが報告されています。これは主にブラウザのネットワーク機能やキャッシュ、DNSの状態に起因する問題です。本記事では、優先度の高い3つの解決方法をわかりやすく説明します。

目次

  • 方法 1: TCP Fast Openを無効にする
  • 方法 2: DNSをフラッシュする
  • 方法 3: InPrivateブラウズでの回避
  • 追加の代替アプローチ
  • いつ効果がないか(反例)
  • トラブルシューティングチェックリスト
  • フローチャート(簡易)
  • 用語集とまとめ

方法 1: TCP Fast Openを無効にする

概要: 多くのケースで最も効果があった手順は、EdgeのEnable TCP Fast Openを常にオフにすることです。TCP Fast Openは接続の高速化を目的とした機能ですが、一部の環境や更新と相性が悪い場合があります。無効化しても通常のブラウズに支障は出ません。

手順:

  1. Microsoft Edgeを開き、アドレスバーにabout:flagsと入力します。
  2. 次に、キーボードでCtrl + Shift + Dを押して診断設定を表示します。

Edgeの診断設定でTCP Fast Openを探している画面

  1. 下にスクロールして「Networking」セクションを探します。
  2. Enable TCP Fast Openの設定でAlways offを選択します。
  3. ブラウザを再起動します。

期待される結果: 多くのユーザーでページが正常に読み込まれるようになります。効果がない場合は次の手順(DNSフラッシュ)を試してください。

重要: UIの表記や配置はEdgeのバージョンで変わることがあります。about:flagsが利用できない場合は、次の方法へ進んでください。


方法 2: DNSをフラッシュする

概要: キャッシュ化されたDNS情報が壊れていると名前解決に失敗し、このエラーが出ることがあります。DNSフラッシュでローカルのキャッシュをクリアして再試行します。

手順:

  1. 「スタート」検索でcmdと入力します。
  2. 検索結果のコマンドプロンプトを右クリックし、管理者として実行を選択します。

管理者権限でコマンドプロンプトを実行する画面

  1. 管理者権限のコマンドプロンプトで次のコマンドを入力し、Enterを押します:
ipconfig /flushdns
  1. 実行後、exitと入力してウィンドウを閉じます。

期待される結果: DNSキャッシュが消去され、ネットワーク名解決が正常化すればEdgeが復旧します。PCを再起動すると確実です。


方法 3: InPrivateブラウズでの回避

概要: 即効の回避策として、InPrivate(プライベート)ウィンドウを使うことで一時的に問題を回避できます。履歴や一時ファイルを利用せずにページを開くため、キャッシュや拡張機能の影響が減ります。

手順: ブラウザ右上の「…」メニューをクリックし、InPrivate ウィンドウを選択します。

期待される結果: 一時的にページが開けるようになり、作業を続けられます。ただし根本解決には別の手順が必要です。


追加の代替アプローチ

  • ブラウザの拡張機能を無効化する: 特定の拡張機能がネットワーク通信に干渉することがあります。拡張機能をすべて無効にして確認してください。
  • Edgeのリセットまたは再インストール: 設定のリセットやブラウザの再インストールで壊れた構成を修復できます。
  • ネットワークアダプタのドライバー更新: 古いドライバーが原因でTCP関連の問題が発生することがあります。デバイスマネージャーで更新を確認してください。
  • DNSサーバーを変更する: 一時的にGoogle DNS(8.8.8.8 / 8.8.4.4)やCloudflare(1.1.1.1)に切り替えて動作を確認します。

いつ効果がないか(反例)

  • サーバー側の問題: アクセス先のDNSやホスティング側で障害が発生している場合は、ローカル側でできる措置は限られます。
  • 企業ネットワークのプロキシ/ファイアウォール設定: 会社や学校のネットワークでポリシーによるブロックがあると個人が修正できません。ネットワーク管理者に問い合わせてください。
  • ルーターやISP側のDNSキャッシュに問題がある場合: ルーターの再起動やISPへの確認が必要です。

トラブルシューティングチェックリスト(役割別簡易)

ユーザー向けチェックリスト:

  • Edgeを再起動したか
  • InPrivateで開けるか
  • 拡張機能を無効にしたか
  • DNSをフラッシュしたか

管理者向けチェックリスト:

  • ネットワーク機器のログを確認したか
  • プロキシやACLでブロックされていないか確認したか
  • クライアントのアップデート状況を確認したか

簡易フローチャート

flowchart TD
  A[ページが開けない] --> B{InPrivateで開くか}
  B -- はい --> C[一時回避: InPrivateを使用]
  B -- いいえ --> D{Enable TCP Fast Openがオンか}
  D -- はい --> E[無効化して再起動]
  D -- いいえ --> F[DNSをフラッシュ]
  F --> G{改善したか}
  G -- はい --> H[完了]
  G -- いいえ --> I[拡張機能無効化、Edgeリセット、管理者へ連絡]

事実ボックス: 要点

  • 優先すべき対処は3つ: TCP Fast Open無効化、DNSフラッシュ、InPrivateでの回避。
  • 多くの事例でTCP Fast Openの無効化が効果的。
  • サーバー側やネットワーク管理者が関与する問題は個人で解決できない場合がある。

用語集(1行ずつ)

  • DNS: ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組み。
  • フラッシュ: キャッシュを削除して最新の情報を取得する操作。
  • InPrivate: ブラウザのプライベートウィンドウ。履歴を残さない。
  • TCP Fast Open: TCP接続の高速化機能。

まとめ

ここではWindows 10上のEdge/IEで発生する「INET_E_RESOURCE_NOT_FOUND」を修正する実践的な手順を示しました。まずはTCP Fast Openをオフ、次にDNSのフラッシュを試してください。即効の回避はInPrivateウィンドウです。これらで解決しない場合は、ネットワーク管理者やISPに相談してください。

ご不明点や追加の状況(使用中のEdgeバージョンやネットワーク環境)をコメントで教えていただければ、さらに絞った支援を提供します。

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