Windows 10 Creators Updateのインストールエラーを修正する方法

重要: 以下の手順は管理者権限で実行する必要があります。データのバックアップを先に取ってください。
この記事の目的
Creators Update(Windows 10 Creators Update)をインストール中に発生する代表的なエラーコード別の原因と対処手順を、実行順にわかりやすくまとめます。初心者でも実行できるように短い手順と追加の代替策、トラブル時のチェックリスト、簡単なフローチャートを付けています。
事前準備(共通)
- MicrosoftのUpdate Troubleshooterをダウンロードして実行してください(まずは自動修復を試す)。
- 重要なファイルは外部ドライブやクラウドにバックアップしてください。
- 管理者アカウントでログインしてから作業してください。
よく使うコマンド(説明付き)
- DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- Windowsのイメージの整合性をチェックし、必要なら修復するコマンド。
- sfc /scannow
- システムファイルチェッカー。破損したシステムファイルを検出して修復を試みる。
エラー 80240020、8007002C、80246007、80070004 の対処
これらは主に更新キャッシュの破損や一時ファイルが原因で発生します。
手順:
管理者権限のコマンドプロンプトを使う前に、まず更新キャッシュを削除します。
- エクスプローラーで次のフォルダーを開き、中のファイルをすべて削除します。
C:\Windows\SoftwareDistribution\Download
- エクスプローラーで次のフォルダーを開き、中のファイルをすべて削除します。
管理者としてコマンドプロンプトを起動します([スタート]→検索で「cmd」と入力 → 右クリック→「管理者として実行」)。
以下を実行します(各コマンド実行後、完了を待ってから次へ)。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
sfc /scannow- コマンドが完了したらコマンドプロンプトを閉じ、Windows Updateを再実行してください。
注: 更新キャッシュを削除するとダウンロード済みの更新ファイルは再取得されます。時間がかかる場合があります。
インストールが99%で停止する場合
インストールがほぼ終了してから長時間止まるケース。
手順:
- ハードディスクのアクセスLED(またはSSDのアクセスを示すインジケーター)を確認し、ディスクアクセスが続いているなら最大3時間ほど待ちます。
- 3時間待っても進まない場合は、PCの電源を切り、電源プラグを抜いて10分待ちます。
- ノートPCならバッテリーを取り外せる場合は外します(内蔵バッテリーは無理に外さない)。
- インターネットを切断した状態でPCを起動し、セットアップが完了するか待ちます。
- セットアップが完了してスタートメニューが表示されたら、ネットワークを有効にしてドライバーと更新を行います。
重要: 再起動や電源断を行うときは、データ損失リスクがあるため可能であれば事前にバックアップを取得してください。
エラー 0xc000021a、0xc0000001 の対処
これらはシステムファイルの破損やドライバーの問題が原因で発生することがあります。
手順:
管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
次を実行します。
sfc /scannow
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealthもう一度Creators Updateをインストールしてみます。
それでも
0xc000021aが出る場合は、スタートアップ修復やドライバー署名の検証を一時的に無効化してインストールを試みます。手順:
- [スタート] → 電源ボタン → Shiftキーを押しながら「再起動」をクリック
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→ 「ドライバー署名の強制を無効化(Disable driver signature enforcement)」→ 再起動
このオプションにより、署名されていないドライバーが“破損”や“危険”として扱われなくなり、インストールが先に進む場合があります。インストール後は必要なドライバーを署名された最新版に更新してください。
エラー 0x80d02002、0x80070652 の対処
Windows Updateサービスやコンポーネントの競合が疑われます。以下を管理者コマンドプロンプトにコピー&ペーストして一括実行してください。
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
pause実行後にコマンドプロンプトを閉じ、Creators Updateのインストールを再試行します。
エラー 0x80200056
説明: アップグレード中に予期しない再起動や割り込みがあった場合に表示されます。通常はインストールを最初からやり直すことで解決します。
手順:
- PCを再起動して、もう一度アップデートを開始してください。
- 自動再起動を避けるため、設定→更新とセキュリティ→Windows Updateで再起動設定を確認します。
エラー 0xC1900208 - 0x4000C(互換性のないアプリ)
説明: 互換性のないアプリケーションがアップグレードをブロックしています。
対処:
- 最近インストールしたアプリやセキュリティソフトをアンインストールしてから再試行してください。
- 互換性が不明な場合は、クリーンブート(スタートアップアプリを無効化)で試してください。
エラー 0xC1900200 - 0x20008 / 0xC1900202 - 0x20008(ハードウェア互換性)
これらはPCがCreators Updateの最小要件を満たしていないことを示します。
対処:
- メーカーのサポートページで該当モデルがアップデート対応か確認してください。
- ドライバーやBIOSのアップデートがある場合は、メーカー提供の最新版に更新してから再試行してください。
参考: DellやHPなど主要メーカーは機種別に対応状況を公開しています。
代替アプローチ(失敗した場合の選択肢)
- Media Creation Toolを使ってアップグレードを実行する(Microsoft公式ツール)。
- ISOをダウンロードしてインプレースアップグレードまたはクリーンインストールを行う(クリーンインストールはデータ消失のリスクあり)。
- Windowsの復元ポイントやバックアップから復元してから再試行する。
- ベンダー(PCメーカー)やソフトウェア提供元に問い合わせる。
いつこの方法が通用しないか(反例)
- ハードウェアの欠陥(故障したHDD/SSD、RAM不良)がある場合は、上記ソフトウェア的修復では解決しません。ハード診断を実行してください。
- OEM(特注機)でカスタムドライバーが必要な場合は、メーカーの対応がないとアップグレードできないことがあります。
ミニ方法論:効果的なトラブルシューティングの順序(SOP)
- 簡単な再起動とUpdate Troubleshooterを実行
- 更新キャッシュの削除 → DISM → SFC
- ドライバーを最新化、署名の問題を一時的に回避
- サービスのリセット(上記net stop/ren/net start)
- Media Creation ToolまたはISOで代替インストール
- ハードウェア診断、メーカーサポートへ連絡
役割別チェックリスト
- エンドユーザー:
- バックアップを取る
- Update Troubleshooterを実行
- 提示されたエラーコードをメモ
- 社内IT担当:
- 管理者権限でDISM/SFCを実行
- クリーンブートでアプリの干渉を確認
- 必要ならグループポリシーやWSUSの設定を確認
- サポート担当(メーカー):
- 互換性リストを確認
- BIOS/ドライバーの公式アップデート提供
- ハードウェア診断ツールを案内
トラブルシュートのフローチャート(簡易)
flowchart TD
A[開始: インストール失敗] --> B{Update Troubleshooterを実行済み?}
B -- いいえ --> C[実行して結果を確認]
B -- はい --> D{エラーコード確認}
D -- キャッシュ系 --> E[キャッシュ削除 → DISM → SFC]
D -- サービス系 --> F[サービス停止→catroot2/SoftwareDistributionのリネーム→再起動]
D -- 互換性系 --> G[互換性のないアプリを削除/BIOS/ドライバーを更新]
E --> H[再試行]
F --> H
G --> H
H --> I{解決した?}
I -- はい --> J[完了]
I -- いいえ --> K[Media Creation Tool / ISO / ハード診断]
K --> L[メーカーへ連絡]1行用語集
- DISM: Windowsイメージの修復ツール。
- SFC: システムファイルチェッカー。破損ファイルを検出し修復する。
- Media Creation Tool: Microsoft公式のインストール/アップグレード用ツール。
追加の注意点と推奨
- セキュリティソフトは一時的に無効化すると効果が出る場合があります。ただし、ネットワーク接続を切って作業するなどリスクを下げてください。
- 署名されていないドライバーの無効化や無視は一時的な措置です。インストール成功後は正規・署名済みのドライバーに戻してください。
まとめ
- 多くのインストールエラーは更新キャッシュの削除、DISM/SFC実行、サービスのリセットで解決します。
- 互換性やハードウェア障害が原因の場合は、メーカーのサポートやハード診断が必要です。
- それでも解決しないときはMedia Creation Toolやクリーンインストールを検討してください(事前に全面バックアップを)。
ご自身で対処できないエラーや別のエラーコードが出る場合は、コメントでエラーコードと実施済みの手順を教えてください。可能な限り追記と修正を行います。