WarzoneでDev Error 6068を修正する方法
Important: 改変するファイルや設定は自己責任です。重要なファイルはバックアップを取ってから作業してください。
概要
Dev Error 6068はCall of Duty: Warzone(および一部のケースでCOD: Vanguard)で報告される、DirectX関連の致命的なクラッシュエラーです。症状はランダムなクラッシュ、クラッシュ時に表示される「Dev Error 6068」や「unrecoverable DirectX issue」といったメッセージです。このガイドはWindows 10/11環境向けに、実際に有効だったと報告される対処法を、優先度別にまとめ、失敗時の代替案や確認ポイント、役割別チェックリスト、簡易診断フローを提供します。
用語定義(ワンライン)
- VRAM: GPUが使用するビデオ専用メモリ。多すぎる割り当てはエラーの原因になる場合がある。
- VideoMemoryScale: Warzoneの設定ファイル内でVRAM使用量の比率を決める値。
目次
- DirectX11で起動する
- ゲーム優先度を上げる
- AMD GPUのMax Frequency調整
- DirectXの再インストール
- 仮想メモリ(ページファイル)の拡張
- VideoMemoryScaleを下げる
- グラフィックドライバーを更新する
- クリーンブートで余計なプロセスを止める
- Warzoneを再インストールまたはスキャン&修復
- Windowsメモリ診断でRAMをチェック
- 追加セクション: いつこれらが効かないか、代替アプローチ、トラブルシューティングフロー、チェックリスト、FAQ
1. DirectX11で起動する
問題: DirectX 12での互換性やバグが原因でクラッシュすることがあります。まずはDirectX11でゲームを起動して様子を見ます。
手順(Battle.net経由):
- Battle.netアプリを開く。
- 左上またはライブラリから「すべてのゲーム」を選び、Call of Duty: Warzoneを表示する。
- Warzoneのプレイボタン横のオプションをクリックする。
- ゲーム設定を選択する。
- 追加のコマンドライン引数のチェックボックスをオンにする。
- 入力欄に以下を追加して保存します。
-d3d11
- 完了または保存を押して終了し、ゲームを起動して検証します。
検証ポイント:
- クラッシュ頻度が減るか。減らない場合は次の項目へ進む。
2. ゲーム優先度を上げる
理由: Windowsのタスクスケジューラは優先度に基づきリソース配分を行います。優先度を上げると、他プロセスよりもCPUスケジュールやメモリ割当が有利になる場合があります。
手順:
- Warzoneを起動するか、起動直後のプロセスを表示するためにタスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く。
- 「詳細」タブに切り替え、呼び出されているWarzoneプロセス(例: ModernWarfare.exe)を右クリックする。
- 「優先度を設定」→「通常より高い」または「高」に変更する。
注意: 常時「高」優先度を使うと他のアプリの応答性に影響が出ることがあります。ゲーム以外で重要なタスクがある場合は戻してください。
3. AMDカードのMax Frequencyを調整する(AMDユーザー向け)
理由: 一部のAMD GPUでは高クロック駆動が不安定さを招き、ゲーム側でDirectX系のエラーが発生することがあります。Max Frequencyを適度に下げると安定化するケースがあります。
手順:
- デスクトップを右クリックして「AMD Radeon Software」を選択する。
- 「パフォーマンス」→「チューニング」を開く。
- 「チューニングコントロール」を「手動」に設定する。
- 「Max Frequency(最大クロック)」のスライダーを左へ動かし、目安として「-20」程度に設定する。
注: 値の効果はGPUモデルや冷却環境に依存します。段階的に下げてテストを行ってください。
4. DirectXを再インストールする
理由: Dev Error 6068のメッセージはDirectX関連の問題を示唆するため、DirectXランタイムを再導入して壊れたライブラリを修復します。
手順:
- MicrosoftのDirectX End-User Runtime Web Installerの公式ページへ行く。
- 「ダウンロード」を選ぶ。
- ブラウザのダウンロードからdxwebsetup.exeを実行する。
- 「I accept(同意する)」を選び、Nextを押す。
- 不要なオプション(例: Bing Bar)をオフにしてNextを押す。
- インストールが完了したらPCを再起動する。
補足: Windows UpdateもDirectXの更新を含むため、Windows Updateを実行して最新状態にしてください(Windows + I → Windows Update → 更新プログラムのチェック)。
5. 仮想メモリ(ページファイル)を拡張する
理由: 実メモリ(RAM)が不足している環境では、Windowsの仮想メモリ(ページファイル)を増やすことで一時的にメモリ不足が緩和され、クラッシュが減ることがあります。
手順(概要):
- Windowsキー + R を押し、sysdm.cpl と入力してシステムのプロパティを開く。
- 「詳細設定」タブ → 「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリック。
- 「パフォーマンス オプション」→「詳細」→「仮想メモリ」→「変更」をクリック。
- カスタムサイズを選び、初期サイズと最大サイズを増やす。推奨: 実装RAMの1.5〜3倍を目安に。例: 8GBなら24000MB(24,576MB)など段階的にテスト。
- 設定を保存してPCを再起動する。
Note: 仮想メモリはHDD/SSD上の領域なのでSSDの寿命やパフォーマンスも考慮してください。
6. VideoMemoryScaleを下げる
理由: Warzoneの設定ファイルにあるVideoMemoryScaleは、ゲームがVRAMをどれだけ積極的に使用するかを制御します。高すぎるとVRAM割当によりDirectX関連のクラッシュが発生することが報告されています。値を下げる(例: 0.5)と安定する場合があります。
手順:
- ファイルエクスプローラーを開く(Win + E)。
- 次のフォルダへ移動する:
C:\Users[ユーザー名]\Documents\Call of Duty Modern Warfare\players
- adv_options.ini を右クリックして「開く」を選ぶ。
- メモ帳などで adv_options.ini を開く。
- VideoMemoryScale の現在の値を探し、次のように変更する:
VideoMemoryScale 0.5
- 上書き保存してメモ帳を閉じる。
注意: 変更後にクラッシュが減らなくても値を元に戻すか、別の値で再テストしてください。
7. グラフィックドライバーを更新する
理由: GPUベンダー(NVIDIA / AMD)はドライバーで不具合修正や最適化を常に行っています。古い/破損したドライバーはクラッシュの原因になります。
方法:
- 自動更新(GeForce Experience、AMD Adrenalinなど)を使う。
- 手動で公式サイトから最新ドライバーをダウンロードしてインストールする(クリーンインストール推奨)。
チェック項目:
- ドライバーの既知の不具合情報をリリースノートで確認する。
- DDU(Display Driver Uninstaller)を使って完全に旧ドライバーを削除してから新ドライバーを入れることも有効です。
8. クリーンブートで不要プロセスを停止する
理由: サードパーティ製の常駐ソフトやオーバーレイ、録画ソフトがWarzoneと競合してクラッシュを引き起こすことがあります。クリーンブートで最小構成にして検証します。
手順:
- Windows + R を押し、msconfig と入力してシステム構成を開く。
- 「全般」タブ → 「スタートアップ項目を読み込む」のチェックを外す。
- 「サービス」タブに移動し、「Microsoftのサービスを隠す」にチェックを入れる。
- 「すべて無効化」をクリックしてサードパーティのサービスを停止する。
- 適用→OK→再起動してクリーンブート状態でWarzoneを起動して確認する。
注意: クリーンブート後は必要なサービスを1つずつ戻して、どれが干渉しているか特定してください。
9. Warzoneを再インストールまたはスキャン&修復
理由: ゲームファイルの破損は想像以上にトラブルの原因になります。まずはスキャン&修復を試し、効果がない場合はアンインストール→再インストールを行います。
手順:
- Battle.netクライアントを開く。
- Warzoneを選択し、オプションメニューを開く。
- まず「Scan and Repair(スキャン&修復)」を実行する。
- それで解決しない場合は同じメニューから「アンインストール」→ 再インストールを行う。再インストールは50GB以上のダウンロードが必要になる点に注意。
10. Windowsメモリ診断でRAMをチェックする
理由: RAMの欠陥や不安定なメモリはクラッシュの原因になります。Windows内蔵のメモリ診断でまず確認します。
手順:
- Windowsキー + S で検索を開き、「Windows メモリ診断」と入力する。
- ツールを起動し「今すぐ再起動して問題を確認する(推奨)」を選択する。
- 再起動後、検査結果が表示されます。不良が検出された場合はRAMの交換を検討してください。
追加: これらの対処法が効かない場合の考え方
- 何を既に試したかをログ化する(試行順、結果、再現性の有無)。
- ハードウェア的な問題(電源不足、GPU不良、マザーボードのスロット不良)を疑う。
- システムのクリーンインストール(最終手段)を検討する。
- ActivisionのサポートフォーラムやRedditで同モデル・同構成の事例を検索する。特に同じGPUドライバーバージョンやWindowsビルドでの報告は有益です。
Counterexamples / いつ効かないか:
- GPU自体にハードウェア障害がある場合、ソフト側の設定変更では解決しません。
- OSやドライバーの根本的な不整合(特定のWindowsアップデートとドライバーの相性問題)が原因の場合は、該当アップデートのロールバックや次期ドライバーの公開を待つ必要があります。
代替アプローチ:
- 別ユーザーアカウントでの起動や別のWindowsプロファイルでの検証。
- 一時的に低画質設定でプレイして安定するか確認(プリセット: 低〜中)。
トラブルシューティング・フローチャート
以下は簡易診断の流れです。該当する手順を順に試してください。
flowchart TD
A[ゲームがクラッシュする] --> B{DirectX12で起動しているか}
B -- はい --> C[DirectX11で起動(-d3d11)を試す]
B -- いいえ --> D[次へ進む]
C --> E{クラッシュ改善?}
E -- はい --> Z[完了]
E -- いいえ --> D
D --> F[VideoMemoryScaleを0.5に設定]
F --> G{改善?}
G -- はい --> Z
G -- いいえ --> H[GPUドライバーをクリーンインストール]
H --> I[AMDの場合はMax Frequencyを-20で試す]
I --> J[クリーンブートで競合ソフトを除外]
J --> K[メモリ診断と仮想メモリ拡張]
K --> L{改善?}
L -- はい --> Z
L -- いいえ --> M[Scan & Repair→それでもだめなら再インストール]
M --> Z
役割別チェックリスト
ゲーマー(手早く試したい場合):
- DirectX11で起動(-d3d11)
- VideoMemoryScaleを0.5に変更
- グラフィック設定を低〜中にして挙動確認
- Scan & Repairを実行
パワーユーザー/PCビルダー:
- GPUドライバーをDDUで完全削除 → 最新ドライバーをクリーンインストール
- AMDならMax Frequencyを-20でテスト
- 仮想メモリのカスタム設定
- BIOSのメモリ設定(XMP)を見直す
システム管理者/上級サポート:
- イベントビューア(Windowsログ)でクラッシュ時刻のエラーを抽出
- Minidumpやクラッシュダンプを収集して原因を特定
- ハードウェアのストレステスト(MemTest86, FurMarkなど)を実施
リスクマトリクスと緩和策(定性的)
設定変更(VideoMemoryScale、-d3d11)
- リスク: 低(ゲーム挙動や画質低下)
- 緩和策: 元の設定をメモしてから変更する
ドライバーのクリーンインストール
- リスク: 中(万が一ドライバー不整合による起動不能)
- 緩和策: 復元ポイント作成、別のドライバーバージョンを用意
再インストール
- リスク: 低〜中(時間と帯域、保存設定の消失)
- 緩和策: 保存データのバックアップ、ダウンロード計画
ハードウェア交換(RAM/GPU)
- リスク: 高(コストと互換性)
- 緩和策: まずは診断ツールで不良確定、返品保証を確認
小技・チェックポイント(ショートリスト)
- Windowsの高速スタートアップをオフにする(再起動時のクリーンな状態確保)。
- ゲームのオーバーレイ(Discord, GeForce Experience, AMD Overlayなど)をオフにしてテストする。
- 管理者権限でBattle.netを実行してみる。
- 電源プランを「高パフォーマンス」にしてテストする。
1行グロッサリー
- VRAM: GPU専用メモリ。
- DDU: Display Driver Uninstaller。ドライバーを完全に削除するツール。
- XMP: メモリの高速動作プロファイル設定(BIOS)。
FAQ
Q: -d3d11を使うとパフォーマンスが落ちますか? A: 使う環境による。DirectX11は互換性重視のため一部設定でパフォーマンスが下がることがありますが、安定性が優先される場合は推奨されます。
Q: VideoMemoryScaleはどの値が安全ですか? A: 推奨値は0.5から段階的に上げる方法です。GPUのVRAM容量が大きい環境では1.0でも問題ないことが多いですが、クラッシュが出る場合は低めに設定して検証してください。
Q: 再インストール前にバックアップしておくべきものは? A: 設定ファイル(Documents\Call of Duty Modern Warfare\players内)、キー設定、スクリーンショットなどの個人データ。
要約
- Dev Error 6068はDirectX・VRAM・ドライバー・メモリ等の問題が原因で起こることが多い。
- 優先して試すべきはDirectX11起動、VideoMemoryScaleの低減、GPUドライバーのクリーン更新、仮想メモリ拡張、クリーンブート。
- ハードウェアの不良が疑われる場合はメモリ診断やストレステストを行い、必要ならRAMまたはGPUの交換を検討する。
OGプレビュー用短縮文(SNS用): WarzoneのDev Error 6068を解消するための確実な手順とチェックリスト。DirectX設定、VRAM調整、ドライバー更新、メモリ診断まで網羅。