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Macで大きなファイルを見つけて削除する方法

2 min read Mac 更新されました 07 Oct 2025
Macで大きなファイルを見つけて削除する方法
Macで大きなファイルを見つけて削除する方法

目的と概要

Macを日常的に使っていると、ダウンロードした大きなファイルがいつの間にかストレージを圧迫します。ここでは、Finderの検索機能を使って「指定したサイズ以上のファイル」を見つけ、削除して空き容量を確保する手順をわかりやすく説明します。加えて、失敗しやすいケースや代替手段、運用チェックリストも載せます。

重要: Finderで見つかるのはユーザーがアクセスできるファイルのみです。システム領域や一部のバックアップ(Time Machineのローカルスナップショットなど)は表示されません。

準備: 覚えておくと良い用語(1行定義)

  • Finder: macOS標準のファイル管理アプリ。ファイル検索や移動、削除を行う中心ツール。
  • ゴミ箱: 削除後に一時的に置かれる場所、空にすると完全削除されディスク領域を解放。

Finderで大きなファイルを見つける手順

  1. デスクトップまたはDockからFinderを開きます。画面左上にFinderメニューが表示されます。
  2. メニューから「ファイル」→「検索」をクリックするか、ショートカットの「Command + F」を押します。

Finderメニューから「ファイル」→「検索」を選ぶ画面

  1. 検索ウィンドウで、最初のドロップダウンを「種類(Kind)」にして、隣のメニューで「その他(Other)」を選びます。

検索ウィンドウで「種類」を選択する画面

  1. ウィンドウ内の「+」ボタンをクリックして検索条件を追加します。新しい条件で「ファイルサイズ(File Size)」を選び、比較演算子を「より大きい(is greater than)」にします。
  2. サイズ欄に数値を入れ、単位をKB/MB/GBから選択します。通常は「GB」を選ぶと大容量ファイルが対象になります。

サイズを入力すると検索結果が即時に表示される画面

  1. 結果が一覧表示されます。不要なファイルを右クリックして「ゴミ箱に移動」を選び、最後にFinderメニューから「ゴミ箱を空にする」で完全削除します。

実践ヒントと短い判断基準(メンタルモデル)

  • 何を残すか決めると早い: 「仕事で使うか」「再ダウンロードできるか」「再生/インストールが簡単か」を順に問い、Noが多ければ削除候補です。
  • 基準サイズ例: 一般ユーザーなら1GB以上を「大きい」、パワーユーザーや映像編集者は10GB以上を検討します。

代替方法とそれぞれの利点・欠点

  • ストレージ管理(Appleメニュー → このMacについて → ストレージ → 管理)
    • 利点: ファイルカテゴリ別に整理され、不要なファイルを特定しやすい。
    • 欠点: 細かなサイズフィルタが使いづらい場合がある。
  • サードパーティアプリ(例: DaisyDisk、GrandPerspective)
    • 利点: ビジュアルにディスク使用量を表示し、直感的に大容量ファイルを探せる。
    • 欠点: 外部ソフトの導入・権限設定が必要。プライバシーやセキュリティに注意。
  • ターミナルコマンド(find / -size … / du -sh)
    • 利点: 高速かつスクリプト化可能。大量ファイルの一括処理に有利。
    • 欠点: コマンドの誤用で重要ファイルを消す危険がある。初心者は注意。

よく見落としがちな場所と注意点

  • ダウンロードフォルダ: 一時的に大きなファイルが溜まりやすい。
  • ムービー/音楽ライブラリ: iTunes/Music・Photosライブラリは巨大になり得る。
  • iCloud最適化: 「Macのストレージを最適化」が有効だと、ローカルに残らないはずのファイルがあると誤認する場合がある。
  • Time Machineのローカルスナップショット: ローカルに一時的に容量を使うがFinderには表示されない。ターミナルやTime Machine設定で管理する。

トラブルシューティング: 検索に出てこない/削除できない場合

  • 権限不足: システム領域や他ユーザーのファイルは表示・削除できない。必要なら管理者権限で操作するか、該当ユーザーでログインする。
  • 隠しファイル: Finderはデフォルトで隠しファイルを表示しない。表示するにはFinderの表示設定を変更するか、ショートカット(Command + Shift + .)を使う。
  • ストレージがすぐに回復しない: ゴミ箱を空にしてもすぐに容量が戻らない場合は、ログアウト/再起動やTime Machineのスナップショット確認を試す。

実務向けチェックリスト(SOP)

  • Finderで「ファイルサイズ」検索を設定する。
  • まず1GB以上を対象に一覧を作る。
  • 各ファイルについて「必要性」を3秒で判断する(残す/削除)。
  • 削除する前にバックアップが必要か確認する。
  • ゴミ箱を空にして容量回復を確認する。
  • 定期実行のリマインダーを設定(例: 月1回)。

事実ボックス(単位の目安)

単位表示目安
1 KB短いテキストや小さな設定ファイル
1 MB写真(高画質で数MB〜数十MB)
1 GB動画、仮想マシン、ディスクイメージ

いつこの方法が向かないか(反例)

  • システムレベルで消費している領域(macOS自体やシステムキャッシュ)はFinderのサイズ検索では対処できません。
  • Time MachineやiCloudの最適化など、macOSが自動管理している領域の解放は別の手続きが必要です。

小さな自動化の提案(応用)

  • 定期的に大きいファイルを検出して通知するなら、AutomatorやショートカットアプリでFinder検索を組み込むと便利です。
  • ターミナルでのルーチン例(参考、実行時はパスを確認): find ~/Downloads -type f -size +1G -print

意思決定フローチャート

flowchart TD
  A[ストレージ不足を感じる] --> B{大きなファイルを探す}
  B -->|はい| C[FinderでFile Size検索]
  C --> D{重要か?}
  D -->|はい| E[保持]
  D -->|いいえ| F[ゴミ箱に移動]
  F --> G[ゴミ箱を空にする]
  G --> H[容量回復を確認]
  B -->|いいえ| I[Time MachineやiCloud設定を確認]

まとめ

Finderの「ファイルサイズ」検索は、簡単かつ確実にローカルの大容量ファイルを検出して削除する方法です。システム領域やバックアップは別の管理が必要なので、手順とチェックリストを使って安全に運用してください。

まとめのポイント:

  • Finder検索で「File Size」を条件にする。
  • まずは1GB以上を目安に検索する。
  • 削除前にバックアップと必要性の確認を行う。

注意: サードパーティ製ツールを使う場合は、最新のmacOS互換性とレビューを事前に確認してください。

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