ChkLnks.exeで壊れたショートカットを一括削除する方法

概要
MicrosoftのツールChkLnks.exeは、システム内の無効なショートカット(リンク切れ)をスキャンして一覧化し、不要なショートカットをユーザーが選んで削除できる小さなユーティリティです。インストール不要で実行でき、短時間で結果を確認できます。
重要: このツールはショートカット自体(.lnkファイル)を削除するものであり、元のアプリケーションやファイルを復元するものではありません。
対応OSと互換性
- 確認済み: Windows Server 2003、Windows XP、Windows Vista
- 動作報告あり: 多くの利用者はWindows 7でも正常に動作すると報告していますが、環境差により結果が異なる可能性があります。必ずバックアップを取るか、削除前に選択内容を確認してください。
必要なもの
- ChkLnks.exe本体(約364KBの単体実行ファイルが存在しましたが、配布元リンクは削除されています)
- 管理者権限は通常不要ですが、システムフォルダ内のショートカットを扱う場合は管理者権限が必要になることがあります。
注意: ダウンロード元のリンクが古い場合があります。信頼できるサイトから入手するか、Resource Kit全体を利用する方法もあります。
使い方(ステップバイステップ)
ChkLnks.exeを実行します(インストールは不要)。
画面には「Link Check Wizard(リンクチェックウィザード)」が表示されます。
「Next」ボタンを押してスキャンを開始します。
プログラムはスキャンを実行し、見つかった壊れたショートカットをリアルタイムで一覧表示します。各項目の左にチェックボックスがあります。
削除したい項目にチェックを入れます。すべて削除するなら「Select All」を使います。壊れたショートカットは機能に影響を与えないため、安全に選択できます。
実行すると数秒で処理が完了し、ダイアログで完了が報告されます。
テストマシンでは多数の孤立した(オーファン)ショートカットが表示され、Finishを押して削除しました。
よくある質問(FAQ)
Q: 削除したショートカットは元に戻せますか? A: 基本的にはごみ箱に入るなどの復元手段は期待できません。削除する前に選択内容を確認してください。
Q: ショートカットを削除してもアプリ本体は消えますか? A: いいえ。ショートカット(.lnk)だけを削除します。アプリ本体やデータファイルには影響しません。
代替手段と比較
- 手動検索: エクスプローラーでショートカットを探して手作業で削除する方法。確実だが時間がかかる。
- サードパーティ製クリーンアップツール: より多機能(レジストリクリーニングなど)だが、信頼性と安全性の確認が必要。
- ChkLnks.exe: シンプルで軽量、スキャンと削除に特化。余計な機能がない分、安全に使いやすい。
管理者・ユーザー別チェックリスト
一般ユーザー:
- 事前に重要なショートカットのスクリーンショットを取る。
- 「Select All」前に一覧を確認する。
システム管理者:
- 複数PCで実行する場合はテスト環境で先に試す。
- ポリシーで配布する場合は配布前に一括実行スクリプトの動作を確認する。
転ばぬ先の杖(ミニSOP)
- 重要なファイルとショートカットのバックアップを取る。
- ChkLnks.exeを実行してスキャン。
- 一覧を確認し、誤って削除したくないショートカットのチェックを外す。
- 削除を実行し、完了ダイアログを確認する。
いつ使うべきか・失敗しやすいケース
- 使うべき場面: 長年使ってきた環境で多数のアンインストール痕跡がある場合や、ユーザーのデスクトップ/スタートメニューが荒れているとき。
- 失敗しやすいケース: 管理者権限が必要なフォルダ内のショートカットを扱う場合や、同名のショートカットが重要ファイルへの別経路を指している場合。
1行用語集
- ショートカット: 実ファイルやアプリケーションへの参照(.lnk)。
まとめ
ChkLnks.exeは、インストール不要で壊れたショートカットを素早く検出・削除できるシンプルなツールです。特に古いシステムやテスト用マシンのクリーンアップに有用です。配布元が古い場合があるため、信頼できるソースから入手し、操作前に一覧を必ず確認してください。
重要: 元のダウンロードリンクは記事内で削除されています。入手時は配布元の信頼性を確認してください。