概要
Windows 10では、スタートメニュー、アクションセンター、タスクバー上のフライアウト(通知バナー)など複数の場所でアプリ通知が表示されます。メールアプリはWindowsの通知システムを利用して新着メールを知らせます。本手順はシステム側とアプリ側の両方を設定する方法です。
重要: Focus Assist(集中モード)や通知の優先度設定が有効だと通知が届かない場合があります。後述のトラブルシューティングを参照してください。
必要な前提事項
- 管理者権限は不要ですが、Windowsアカウントでサインインしていること。
- メールアプリがアカウントの同期を許可していること。
手順(ステップごとに設定する)
- スタートメニューを開き、設定をクリックします。
- 「システム」をクリックします。
- 左側の一覧から「通知とアクション」を選びます。
- 右側の「通知」セクションで「アプリの通知を表示」をオンにします。スライダが「オン」になっていることを確認してください。
- 設定画面を閉じます(右上の×ボタン)。
- スタートメニューからメールアプリを起動します。タスクバーの検索ボックスに「メール」と入力して開くこともできます。
- メールアプリの左ペイン下部で「設定に切り替える」をクリックします。
- 右側から飛び出す設定メニューで「オプション」をクリックします。
- 「オプション」ペインの下部にある「通知」セクションまでスクロールし、「アクションセンターに表示」をオンにします。
- 新着メールでタスクバー上にフライアウト通知(通知バナー)を表示したい場合は、「通知バナーを表示する」にチェックを入れます。
- オプションペインを閉じるには、右ペイン下部の封筒アイコンをクリックします。
- メールアプリを閉じたい場合はウィンドウ右上の×ボタンをクリックします。
トラブルシューティングとよくある原因
通知が届かない場合の確認ポイント:
- Focus Assist(集中モード)がオンになっていないか。時間帯やアラームのみ許可などの例外を確認する。
- システムの「アプリの通知を表示」がオフになっていないか。
- メールアプリのアカウント同期がオフになっていないか。
- バックグラウンドアプリの設定でメールアプリが制限されていないか。
- Windows Updateで既知の不具合がないか(アップデート後に問題が発生した場合は再起動や更新履歴の確認を推奨)。
通知は受け取れるが内容が見えない場合:
- 通知の優先度や表示形式(バナーのみ、アクションセンターのみ)を再確認。
いつこの方法が適さないか(例外)
- 管理ポリシー(企業のグループポリシー)で通知が一括制御されている場合、個別ユーザーは設定を変更できません。IT管理者に問い合わせてください。
- サードパーティのメールクライアントを使用している場合は、そのクライアント内の通知設定を確認する必要があります。
すばやいチェックリスト(役割別)
- エンドユーザー:
- システム設定でアプリ通知をオンにする
- メールアプリでアクションセンター表示と通知バナーを有効にする
- IT管理者:
- グループポリシーで通知がブロックされていないか確認
- 必要に応じてユーザー向け文書を配布
受け入れ条件(動作確認の基準)
- 新着メール受信時、画面右下(またはタスクバー上)に通知バナーが表示される。
- アクションセンターにメール通知が記録される。
1行用語集
- アクションセンター: 右下に表示される通知とクイックアクションの履歴パネル。
- 通知バナー: 画面上に一時的に表示される新着通知のポップアップ。
- Focus Assist(集中モード): 通知を一時的に抑止する機能。
要約
- Windowsのシステム設定とメールアプリ内のオプションを両方確認して通知を有効にする。
- 通知が届かない場合は集中モードや同期、バックグラウンドの制限を確認する。
注意: 企業管理下の端末では管理者権限により本手順で変更できないことがあります。問題が解決しない場合はIT部門に問い合わせてください。
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