目次
- 自分のVODをTwitchからダウンロードする方法
- サードパーティ製ダウンローダーの比較と使い方
- UnTwitch
- Clipr
- KeepVid Twitch VOD Downloader
- Twitch Leecher
- 代替手段と失敗するケース
- 選び方のチェックリスト(配信者/視聴者別)
- プライバシーと利用上の注意
- まとめ
自分のVODをTwitchからダウンロードする方法
Twitchは配信者のVODをアカウントの種別に応じて14〜60日で自動削除する仕組みを持っています(通常/Prime/パートナーで期間が異なります)。重要な配信を残したい場合は、配信直後にアーカイブ設定とダウンロードを行ってください。
重要な手順(簡潔)
- クリエイターダッシュボードにアクセスします(Creator Dashboard)。
- チャンネル設定を開きます(Channel settings)。
- 設定 > チャンネル > アーカイブ設定で「ブロードキャストの自動アーカイブ」を有効にします。
- 動画を保存するには、メインメニューから「ビデオマネージャー」または「コンテンツ」>「ビデオ」を選び、保存したいVODをダウンロードします。
重要: UIの配置はTwitchの更新で変わることがあります。英語UIが表示される場合は同等のラベル(Creator Dashboard, Channel & Videos, Stream Key & Preferences など)を探してください。
注意: 自分のVODは配信者本人のみがダウンロード可能です。ほかの配信者の非公開VODや削除済みVODは取得できません。
サードパーティ製ダウンローダーの比較と使い方
以下は、視聴者が公開されているTwitchのクリップやVODを保存する際に使える主要なツールです。各ツールの特徴、長所・短所、使い方のポイント、失敗しやすい場面を併記します。
1. UnTwitch
概要
- URLを貼り付けるだけで、Twitchに元々あった解像度でダウンロード可能。
- フル動画だけでなく、トリミングして短いクリップだけを保存できる。
- 音声のみの抽出も可能。
長所
- 操作が直感的で、広告は目立たない。
- 必要な範囲だけを切り出して保存できるため、長時間VODの一部を共有したいときに便利。
短所・失敗するケース
- 非公開や削除済みの動画は取得できない。
- 非公式ツールなのでTwitchの仕様変更で一時的に動作しなくなる可能性がある。
使い方のポイント
- Twitchの動画URLをコピーする。
- UnTwitchのサイトへURLを貼り付ける。
- 解像度と開始/終了時間を指定してダウンロードする。
2. Clipr
概要
- 単純明快な操作で1回につき最大1時間のクリップを保存可能。
- 長時間の配信は1時間ごとに分割してダウンロードする必要がある。
長所
- 「貼り付けてダウンロード」のワンステップが分かりやすい。
短所・失敗するケース
- 1時間以上の一括ダウンロードは不可。長時間配信の保存は手間がかかる。
- 一部のURL形式に対応しないことがある。
使い方のポイント
- クリップもしくはVODのURLを貼り付け。
- 必要に応じて時間を指定して保存。
3. KeepVid Twitch VOD Downloader
概要
- インターフェースがシンプルで使いやすい。
- トリミング機能は提供していないが、スマートフォンへ直接ダウンロードできる点が便利。
長所
- モバイルに直接保存できるため、PCを介さずスマホで利用したい場合に有利。
短所・失敗するケース
- トリミングができないため、長時間のVODをそのまま保存する必要がある。
- ブラウザ固有の制限や広告ブロッカーが動作に影響を与える場合がある。
使い方のポイント
- 動画URLを貼り付ける。
- 画面の指示に従い、保存先(スマホまたはPC)を選択する。
4. Twitch Leecher
概要
- オープンソースで、PC(Windows)向けのクライアント。複数VODを一括ダウンロード可能。
- ソフト内検索でチャンネル名、動画ID、URLから探せる。フィルター(公開日、直近10本、今日のみ等)で絞り込み可能。
要件
- Windows 7 SP1 以上、.NET Framework 4.8 以降が必要。
長所
- 大量のVODをまとめて保存したい場合に最適。
- フィルターや検索機能により特定の動画を見つけやすい。
短所・失敗するケース
- Windows以外のOSでは動作しない。
- インストールが必要なので、手軽さではウェブサービスに劣る。
使い方のポイント
- Twitch Leecherをインストールする。
- 検索ボックスにチャンネル名、動画ID、もしくはURLを入力して検索。
- ダウンロードしたい動画を選び、解像度や保存先を指定して実行する。
代替手段と失敗するケース
代替手段
- 画面収録(OBS、WindowsのXbox Game Bar、macOSの画面収録など): 最も確実だが画質やファイルサイズの管理が必要。
- 配信者に直接ファイルを送ってもらう: 許可が得られる場合は最も簡単で合法的。
よくある失敗パターン
- 非公開設定や削除済みのVODはダウンロード不可。
- Twitchの仕様変更によりWebツールが一時的に使えなくなる。
- ダウンロードしたコンテンツの利用が著作権や配信者の方針に抵触する場合がある。
重要: 他人のコンテンツをダウンロードして再配布する場合は、配信者の許可を必ず得てください。商用利用や二次配布は法的リスクを伴います。
選び方の簡易メソッド(ミニメソッド)
- 目的を決める: 単発のクリップか、長時間のVODか、音声のみか。
- デバイスを確認: Windows専用か、モバイルで完結させたいか。
- 手間と頻度で選ぶ: 毎回保存するならインストール型(Twitch Leecher)。単発ならウェブ型(UnTwitch/Clipr/KeepVid)。
- 法的・倫理的確認: 配信者の許可があるか、配信の公開状態を必ずチェック。
配信者/視聴者別チェックリスト
配信者向け(VODを残したい)
- 自動アーカイブをオンにしたか
- 保存したいVODをダウンロードしてローカルに保存したか
- 必要ならバックアップ先(外付けHDD、クラウド)を決めたか
- 個人情報や映り込みに問題がないか確認したか
視聴者向け(他人のVODを保存する場合)
- 動画が公開設定になっているか
- 配信者の利用規約や配信内のルールに違反しないか確認したか
- 再配布や編集して公開する場合は配信者の明示的な許可を得たか
技術的互換性と移行の注意
- Twitch LeecherはWindows専用のデスクトップアプリです。.NET Framework 4.8が必要です。
- ウェブベースのツールはブラウザ互換性(Chrome/Edge/Firefox)に依存します。広告ブロッカーやプライバシー拡張は動作を阻害することがあるため、一時的に無効にして試してください。
- モバイル端末に直接保存する場合、ブラウザのダウンロード制限やストレージの空き容量を確認してください。
プライバシーと法令順守の注意
- 公開された動画であっても、コンテンツの著作権は配信者や映像内の原著作者に帰属します。配信者の許可なしに商用利用や大幅な再配布を行わないでください。
- EUや日本の個人情報保護法(GDPR/個人情報保護法)に関わる映像(第三者の顔が明確に写っている等)を公開する場合は、当事者の同意を得る必要があります。
- ツール利用時に個人情報を入力する場面がある場合、信頼性とプライバシーポリシーを事前に確認してください。
テストケースと受け入れ基準
ダウンロード手順を検証するための簡単なテストケース例を示します。
ケース1: 60分未満の公開VODをUnTwitchでダウンロード
- 前提: 公開VODのURLを取得済み
- 操作: URLをUnTwitchに貼り付け、720pでダウンロード
- 期待結果: 動画ファイルが再生可能で、指定解像度で保存されている
ケース2: 90分の配信をCliprで取得しようとする
- 前提: 90分のVODのURLを取得済み
- 操作: Cliprでは1時間制限があるため、分割してダウンロードを試みる
- 期待結果: 1時間分のみが取得でき、残りは別途分割して保存する必要がある
受け入れ基準
- ダウンロードしたファイルの再生に支障がない
- 指定した解像度・時間範囲が反映されている
- 保存先のディスクに十分な空きがある
まとめ
- 自分のVODはTwitchの設定から自動アーカイブを有効にして、必ずローカルにバックアップを取ってください。サードパーティ製ツールは手軽ですが、公開設定や配信者の許可が必要です。
- 使い分けの目安: 1回だけならUnTwitch/Clipr/KeepVid、複数まとめて保存するならTwitch Leecher、確実性を重視するなら画面収録。
- 法的・倫理的な配慮を常に優先し、配信者の権利を侵害しないようにしてください。
重要: ツールの利用は自己責任で行ってください。Twitchの仕様変更やツール側の提供停止が発生する可能性があります。
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