WhatsAppの短縮リンク(Click to Chat)を作る方法

目次
- WhatsAppのClick to Chatとは
- 自分専用のWhatsAppリンクを作る方法
- WhatsApp Businessで短縮リンクを作る方法
- メッセージをあらかじめ入れる方法
- うまくいかないときの原因と対処
- 代替手段と運用のヒント
- 役割別チェックリスト
- セキュリティとプライバシーの注意点
- まとめ
WhatsAppのClick to Chatとは
Click to Chatは、相手の電話番号をアドレス帳に保存しなくても、ブラウザやアプリから直接チャットを開始できる公式機能です。ワンライナー定義: 電話番号を特定形式のURLに埋め込み、クリックでチャットを開く仕組みです。
重要: これは公式機能です。非公式のサードパーティ製ツールには個人情報やセキュリティのリスクがあります。
自分専用のWhatsAppリンクを作る方法
手順(個人向け)
- 国際電話番号の「国番号+市外局番+番号」を数字だけで用意します。先頭の+や空白、ハイフン、括弧は入れません。
- 次の形式に番号を当てはめます。
https://wa.me/
例: 日本の国番号が+81で電話番号が090-1234-5678(先頭の0を除くと90 1234 5678)なら、リンクは次のようになります。
https://wa.me/819012345678
注意: リンクに「+」や括弧、ハイフン、スペースを入れないでください。正しい形式でないとエラーになります。
WhatsApp Businessで短縮リンクを作る方法
WhatsApp Businessアプリは、ビジネス用に短縮リンクを自動生成し、既定メッセージ(テンプレート)を設定できます。手順(アプリ操作):
- WhatsApp Businessを開きます。
- 画面下の「設定」または右上の3点メニューをタップします。
- 「ビジネスツール」を選びます。
- 「短縮リンク」をタップします。
- 表示される自動生成リンクをコピー、または共有ボタンで送信します。
- 鉛筆アイコンをタップすると、既定メッセージを編集できます。
このリンクは顧客対応やプロフィールページへの導線として便利です。
メッセージをあらかじめ入れる方法
チャットを開く際にメッセージをプレフィル(事前入力)したい場合は、URLにテキストパラメータを付けます。テキストはURLエンコードしてください。
形式:
https://wa.me/?text=
例(英語例を日本語でエンコードする一例):
https://wa.me/819012345678?text=%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF%20%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B
注意: 長すぎるメッセージや不正なエンコードは動作しない場合があります。事前にURLデコード/エンコードを確認してテストしてください。
うまくいかないときの原因と対処
よくある原因
- 番号形式が間違っている(+やハイフンが混ざっている)。
- 国番号の先頭0を残している(国際表記では0を除く場合があります)。
- ユーザーがWhatsAppをインストールしていないか、WhatsAppアカウントが存在しない。
- 電話番号がブロックされている、またはプライバシー設定でメッセージを受け取れない。
- ブラウザ/ネットワークがWhatsAppのドメインをブロックしている。
対処法
- 番号を数字だけ(国番号含む)に整形して再生成する。
- 別の端末やプライベートブラウザでリンクをテストする。
- WhatsApp Businessの短縮リンク機能を使って自動生成されたリンクを使う(人為ミスを減らせます)。
代替手段と運用のヒント
代替手段
- api.whatsapp.com/send?phone=
&text= を使う方法(同様にクリックで送信画面を開けます)。 - 自社のランディングページから短縮URL(例:URL短縮サービス)を作り、その先に wa.me リンクを置く。クリック数や流入元を管理しやすくなります。
運用ヒント
- マーケティングで使う場合は、短縮URLやランディングページを介してUTMで計測すると効果測定がしやすいです(短縮サービス経由を推奨)。
- 既定メッセージは簡潔に。長文は読みづらく、エンコードの失敗原因になります。
- 海外向けには国番号の表記ミスが多いので、コピー用ボタンでミスを防ぎます。
役割別チェックリスト
マーケティング担当者
- 短縮リンクのA/Bテストを計画する。
- ランディングページやUTMパラメータで効果測定を行う。
- 既定メッセージをブランドトーンに合わせる。
カスタマーサポート
- WhatsApp Businessの短縮リンクをFAQや対応テンプレートに掲載する。
- 応答テンプレートを用意し、最初の返信で同意や個人情報の取扱いを明記する。
開発者/運用担当
- リンク生成ロジックをサーバー側で検証し、不正な文字を取り除く。
- 外部短縮サービスを使う場合は、短縮先が常に wa.me に向くか監視する。
セキュリティとプライバシーの注意点
- 無断で大量にメッセージを送るとスパムとして報告され、アカウントが制限される可能性があります。
- 個人データを扱う場合は、各国のプライバシー法(例: GDPR)や利用規約に従ってください。顧客の同意を得ることが重要です。
- サードパーティ製の短縮リンク生成サービスは、どの情報を収集するかを必ず確認してください。
重要: 個人情報は最小限に留め、安全な保存と削除ポリシーを設けてください。
まとめ
WhatsAppの短縮リンク(Click to Chat)は、手早くチャットを開始する強力なツールです。個人利用では wa.me/
要点
- 正しい形式は数字のみ、+や記号は入れない。
- Businessアプリは短縮リンク生成と既定メッセージ編集が可能。
- 事前テストとプライバシー遵守が重要。
短い告知文(社内外用)
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