iPodのノートから直接アルバム/アーティスト/曲を再生するリンクを作る方法
はじめに
iPodのノート機能は見た目より強力です。特定のアルバム、アーティスト、または曲に直接ジャンプして再生するリンクを作れます。公式ドキュメントが乏しいため、ここでは実際に動く最小限の手順と注意点を平易にまとめます。
定義(1行): iPodノートはASCIIプレーンテキストを読み込み、HTMLのタイトルタグとシンプルなアンカー(リンク)を解釈して音楽ライブラリへジャンプできます。
重要: ノートは必ずASCII/Plain Textで保存してください。ファイル拡張子は任意(notes, notes.txt, notes.ipodなど)ですが、エンコーディングはASCIIまたはUS-ASCIIが無難です。
準備するもの
- iPod(ノート機能があるモデル)
- テキストエディタ(Windows: Notepad、macOS: テキストエディットをプレーンテキストモードで)
- iPodをPCに接続してNotesフォルダへファイルを置ける環境
基本の仕組み(短く)
- ノート先頭に
表示名 を置くと、iPod上で表示されるノートのタイトルを変更できます(ファイル名は変わりません)。 - アンカー例: AlbumName で、そのアルバムを再生します。
- 同様に ArtistName 、TrackName のようなパラメータで動作します(iPodの内部実装により若干の差があります)。
ステップバイステップ チュートリアル
- テキストエディタで新規ファイルを作成し、ASCIIで保存する設定にします。
- ノート先頭に表示したいタイトルを
タグで記述します。 - 再生したい語句をアンカーで囲みます。アンカー内の名前はiPodのライブラリ上の名前と一致させます。
- ファイルをiPodのNotesフォルダにコピーし、iPodを安全に取り外して動作を確認します。
次に、実際の例を示します(1つのファイル全体の例)。
My Top Albums
My Top Albums
1. The Pixies - Doolittle
2. The Beatles - Revolver
3. Jeff Buckley - Grace
4. Oasis - Definitely Maybe
このファイルをNotesフォルダ(例: I:\Notes または iPod/Notes)に置くと、iPod上で「My Top Albums」というタイトルで表示され、リンク部分がアンダーライン表示されます。スクロールで選択し、SELECTを押すとそのアルバムを再生します。
具体的なアンカーのバリエーション
備考: スペースや特殊文字を含む名前は、まずそのまま記述して試してください。動作しない場合はURLエンコード(例: スペースを%20)を試すか、iPod上の表記と完全一致させます。
よくある問題と対処(いつ失敗するか)
- 名前が一致していない: iPodのライブラリにある表記と完全一致しないとリンクは機能しません。大文字小文字は通常区別されませんが、記号や代替文字は重要です。
- エンコーディングの不一致: ノートがUTF-8やUTF-16で保存されているとiPodが正しく読み取れない場合があります。ASCII/プレーンテキストで保存してください。
- 非ラテン文字(日本語など): 一部の古いiPodは非ASCII文字の扱いが不完全です。日本語のアルバムや曲は動作しないことがあるため、英数字の代替名やIDによる回避が必要な場合があります。
- 複数の同名項目: ライブラリ内に同じアルバム名が複数あると、期待した方が再生されない場合があります。
代替アプローチ
- スマートプレイリストや通常のプレイリストを作る: ノートリンクがうまく行かない場合は、iTunes(ミュージックアプリ)上でプレイリストを作成し、iPodへ同期する方が確実です。
- 外部ツール: サードパーティのiPod管理ツールでメタデータを標準化してからノートを使うと安定します。
ミニメソドロジー(作成チェックリスト)
作成者チェック:
- テキストファイルをASCII/Plain Textで保存した
- 先頭に
表示名 を追加した - リンク内の名称がiPodライブラリと一致している
- ファイルをNotesフォルダに置いた
テスター(iPod上で確認):
- ノートタイトルが期待通り表示される
- リンク表示(アンダーライン)が出る
- 選択して再生できる
- 期待と違う場合、ファイル名/表記を修正して再試行
受け入れ基準
- ノートはiPodで開けること
- 各リンクを選ぶと対応するアルバム/アーティストが再生されること
- 文字化けや未読のタグが表示されないこと
ロール別チェックリスト(作成者 / テスター)
作成者: 正確な表記、ASCII保存、適切なタイトル設定。 テスター: ノートの見た目、リンクの有効性、再生の正当性を確認。
ローカライズと注意点(日本の利用者向け)
- 日本語名のアルバムや曲は古いiPodで動作しないことがあります。可能なら英語表記やローマ字でライブラリを併記しておくと安定します。
- iTunesやミュージックアプリから同期する際にメタデータを標準化しておくと、ノートリンクの成功率が上がります。
テストケース例
- 単一アルバムリンク: 上の例のDoolittleを選択して再生が始まる
- アーティストリンク: The Pixies を作り、全曲再生される
- 名前不一致: 意図的に誤った表記にしてリンクが動かないことを確認
1行用語集
- ノート: iPodに保存されるテキストファイル。ASCIIで保存する必要がある。
まとめ
iPodノートに
重要: ノートを編集・保存する場合は必ず元ファイルをバックアップしてから試してください。
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