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Belkin WeMoスイッチをホーム画面や通知センターから即操作する方法

2 min read スマートホーム 更新されました 17 Oct 2025
WeMoスイッチをホーム画面で即操作する方法
WeMoスイッチをホーム画面で即操作する方法

ホーム画面からBelkin WeMoスイッチを操作する手順のイメージ

概要と目的

スマートホーム機器をスマホで操作するのは便利ですが、専用アプリを毎回起動するのは手間です。本稿は、IFTTTのDO Button(以下「DO Button」)を用いてBelkin WeMoスイッチを短時間で操作できるようにする手順です。対象はAndroid端末(ホーム画面ウィジェット)とiPhone/iPad(通知センターウィジェット)です。

重要: 本手順はWeMoスイッチのPIN取得とIFTTTアカウント連携を前提とします。まずはWeMoアプリとIFTTTアプリを最新にアップデートしてください。


目次

  • ステップ1: DO ButtonでWeMoボタンを作る
  • ステップ2: ウィジェットを作る(Android/iOS)
  • よくあるトラブルと対処
  • 代替アプローチと比較
  • 設定チェックリスト
  • セキュリティとプライバシーの注意
  • よくある質問
  • まとめ

ステップ1: DO ButtonでWeMoボタンを作る

準備: DO Buttonアプリをダウンロードし、IFTTTアカウントを作成してログインしておいてください。IFTTTは「If This Then That」の略で、異なるサービスをつなげる自動化ができます。ここではDO Buttonを使ってWeMoチャンネルと連携します。

  1. DO Buttonを開き、画面右下の「レシピを追加」をタップします。

レシピを追加画面のスクリーンショット

  1. 「+」アイコンをタップします。

追加ボタンのスクリーンショット

  1. 画面右上の検索アイコンをタップして検索バーを表示します。

検索アイコンのスクリーンショット

  1. 検索欄に「WeMo」と入力します。表示される候補から「Toggle a WeMo Switch」(WeMoスイッチの切り替え)を選びます。Insightスイッチをお使いなら「Toggle Insight Switch on/off」を選択してください。

WeMo検索結果のスクリーンショット

  1. 「追加」をタップすると、DO ButtonがBelkin WeMoチャンネルへの接続を求めます。

WeMoチャンネル接続を促す画面のスクリーンショット

  1. 接続のためにWeMoスイッチのPINが必要です。PINはWeMoアプリの設定画面から取得します。

PIN入力を促す画面のスクリーンショット

  1. WeMoアプリを開き、設定に進み「IFTTTに接続」(Connect to IFTTT)を選択します。

WeMoアプリのIFTTT接続画面のスクリーンショット

  1. 表示されたPINを長押ししてコピーします。

WeMoのPINが表示されたスクリーンショット

  1. DO Buttonに戻り、コピーしたPINを貼り付けて「接続」をタップします。接続成功後、「完了」をタップして次に進みます。

DO ButtonにPINを貼り付ける画面のスクリーンショット

  1. 接続後、使用するWeMoスイッチをリストから選び「追加」をタップします。

WeMoスイッチを選ぶ画面のスクリーンショット

  1. これでWeMoスイッチがDO Button内のボタンとして表示されます。タップすれば切り替えが可能です。

DO Button内に表示されたWeMoボタンのスクリーンショット

重要: PINは機器固有のアクセストークンです。第三者と共有しないでください。


ステップ2: ウィジェットを作る

作成したDO Buttonのアクションを、Androidではホーム画面のウィジェットに、iOSでは通知センター(Today View)に追加します。手順は以下のとおりです。

Androidの場合

AndroidではDO Buttonウィジェットを直接ホーム画面に置けます。

  1. DO Buttonを閉じてホーム画面に戻ります。ホーム画面を長押しして「ウィジェット」を選択します。

ウィジェット選択画面のスクリーンショット

  1. DO Buttonのウィジェット(複数のサイズがある場合があります)を見つけ、ドラッグしてホーム画面に配置します。

ホーム画面にドロップするDO Buttonウィジェットのスクリーンショット

  1. 配置したウィジェットをタップすると、WeMoスイッチのオン/オフを即時切り替えできます。

ホーム画面からWeMoスイッチを操作する様子のスクリーンショット

短いヒント: Androidのランチャーや端末メーカーによってウィジェットの配置方法は若干異なります。ウィジェットが見つからない場合はランチャーのウィジェット一覧をよく確認してください。

iPhone / iPadの場合

iOSではウィジェットをホーム画面に直接置けないため、通知センター(Today View)に追加します。

  1. DO Buttonでボタンを作成したらアプリを閉じ、画面上部から下にスワイプして通知センターを開きます。表示を「今日」に切り替えます。

通知センターの今日表示スクリーンショット

  1. 画面下部までスクロールして「編集」をタップします。

通知センターの編集ボタンのスクリーンショット

  1. 表示されるリストで「DO Button」を探し、左の緑の「+」をタップします。

DO Buttonを追加するためのスクリーンショット

  1. 上部のアクティブウィジェットに移動したら、右側のハンドルを長押しして表示順を変更できます。

ウィジェットリストで位置を調整するスクリーンショット

  1. 通知センター内のDO Buttonから直接WeMoスイッチを操作できます。

通知センターからWeMoスイッチを操作しているスクリーンショット

注: iOSではホーム画面上の直接ウィジェット配置は(バージョンによって)制限があります。iOSのバージョンアップで仕様が変わることがありますので、最新のOSドキュメントを確認してください。


よくあるトラブルと対処

  • ボタンをタップしても反応しない
    • 対処: WeMoスイッチとスマホが同じネットワークに接続されているか確認。ルーターの再起動やWeMo本体の再起動を試す。
  • PINがコピーできない/表示されない
    • 対処: WeMoアプリが最新か確認。アプリの権限(ネットワーク、ローカルネットワーク、クリップボードアクセス)を許可する。
  • ウィジェットが見つからない(Android)
    • 対処: ランチャーのウィジェット一覧をスクロール。端末を再起動してウィジェットを再読み込み。
  • iOSでDO ButtonがTodayに表示されない
    • 対処: 通知センターの編集でDO Buttonが「非表示」リストにないか確認。アプリを再インストールして再度ボタンを作成。

トラブルシューティングの基本的な考え方: 端末・アプリ・WeMoの状態をそれぞれ独立して確認し、どの要素が通信できていないかを切り分けます。


代替アプローチと比較

  • WeMo純正ウィジェット
    • メリット: 公式サポートの機能で安定性が高い可能性あり。
    • デメリット: すべての機種・バージョンで提供されているとは限らない。
  • Siriショートカット(iOS)
    • メリット: Siriに話しかけて操作できる。ホーム画面にショートカットを配置可能(iOSのバージョンによる)。
    • デメリット: 初期設定がやや複雑、WeMoのSiri統合が必要。
  • Home AssistantやSmartThings経由の統合
    • メリット: 複雑な自動化や多デバイスの連携が可能。
    • デメリット: ローカルサーバーや追加ハードウェアが必要になることがある。
  • AndroidのTasker + AutoInput等
    • メリット: 高度なカスタマイズが可能。
    • デメリット: 設定が難しい。保守コストが高い。

選び方のヒント: 目的が「単純にワンタップでオン/オフしたい」ならDO Buttonが最短です。複雑なシーン制御や柔軟な状態管理が必要ならHome Assistantなどのプラットフォームを検討してください。


設定チェックリスト(導入前後の確認項目)

  • WeMoアプリが最新である
  • DO Button(IFTTT)アプリをインストール済み
  • IFTTTアカウントにログイン済み
  • WeMoのPINを取得し、DO Buttonに正しく貼り付けた
  • 端末とWeMoが同じネットワーク内にある
  • Androidではウィジェットを配置、iOSでは通知センターに追加
  • ウィジェットから動作確認を行った

セキュリティとプライバシーの注意

  • PINの管理
    • WeMoのPINはアクセスを許可するための情報です。コピーや共有には注意してください。
  • アカウント連携の解除
    • 端末を譲渡する場合やアカウントを共有する相手がいる場合は、IFTTT側でWeMoチャンネルの接続を解除してください。
  • ネットワーク分離
    • ゲスト用Wi‑Fiとホーム機器を分離している場合は、WeMoとスマホが同じVLAN/ネットワークにあることを確認してください。
  • ログとプライバシー
    • IFTTTが実行ログを保持する点を理解し、必要ならIFTTTのプライバシーポリシーを確認してください。

トラブル発生時の簡易ロールバック手順

  1. DO Buttonアプリで該当ボタンを削除する。
  2. IFTTTアカウントのWeMoチャンネル接続を解除する。
  3. WeMoアプリ側でIFTTT接続設定をリセットする(設定画面で該当項目を確認)。
  4. 必要なら端末とWeMoを再起動してから、最初からやり直します。

よくある質問

Q1: DO Buttonは無料ですか? A1: DO Button(IFTTTの一部機能)は無料で利用できるプランがありますが、高度な機能や商用利用では制約がある場合があります。最新のプラン情報はIFTTTの公式ページで確認してください。

Q2: WeMoスイッチがオフライン表示になる A2: スイッチの電源、ネットワーク、ルーターの状態を確認してください。ファームウェアの更新が保留中の場合もあります。

Q3: 複数デバイスを一度に切り替えられますか? A3: DO Button単体では1つのアクションに対して1つのデバイスが基本です。複数デバイスの一括切替はIFTTTの別のレシピやHome Assistantなどを使う必要があります。


1行用語集

  • DO Button: IFTTT内のワンタップ実行用アプリ/ウィジェット。
  • PIN: WeMoが発行する接続用コード。
  • WeMo Insight: 消費電力の測定機能を持つWeMoの派生機。

まとめ

IFTTTのDO Buttonを使えば、WeMoアプリを毎回開かずともワンタップでスイッチを操作できます。Androidならホーム画面に直接ウィジェットを配置でき、iOSなら通知センターからアクセスできます。設定はPINの取得とIFTTT連携がポイントです。導入前にセキュリティとネットワークの要件を確認してください。

  • 1ステップで行えるシンプルさが魅力
  • 問題が起きたらネットワークとアカウント連携をまず確認
  • より高度な自動化が必要ならHome Assistant等を検討

ありがとうございました。設定がうまくいかない箇所があれば、どの段階で止まっているかを教えてください。具体的にサポートします。

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