目次
- 設定から確認する
- コマンドプロンプトで確認する
- PowerShell で確認する
- 更新ログから確認する
- Windows 10 のバージョン履歴
- 代替手順と使い分け
- トラブルシューティング — 更新が見つからない場合
- 管理者向けチェックリスト
- 1行用語集
- まとめ
1. 設定から確認する
最も簡単で直感的な方法です。ほとんどのユーザーはこの方法で十分です。
- Win + I を押して「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」 > 「Windows Update」に移動します。
- 「更新の履歴を表示」をクリックして、インストール済みの更新を確認します。
重要: 設定画面は概要表示が中心です。KB 番号や正確なインストール日時が必要な場合は次の方法を使ってください。
2. コマンドプロンプトを使う
管理者権限が必要です。個別の KB 番号を一覧で確認できます。
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
- 次のコマンドを入力して Enter を押します:
wmic qfe list brief /format:table
この出力には KB 番号(HotFixID)、インストール日、説明が含まれます。
3. PowerShell から確認する
PowerShell でも同様に管理者権限が必要です。出力をフィルタや CSV にエクスポートして管理しやすくできます。
- 管理者として PowerShell を起動します。
- 次のコマンドを実行します:
Get-HotFix
例: 出力を日付順に並べたいときは Get-HotFix | Sort-Object InstalledOn
を使います。
4. 更新ログ(Windows Update log)から確認する
トラブルシューティングで最も詳しい情報が必要な場合に使います。ログは人間に読みやすい形式で生成できます。
- 管理者として PowerShell を起動します。
- 次を実行します:
Get-WindowsUpdateLog
コマンドはデバッグ向けの詳細ログ(.log ファイル)を生成します。生成したファイルをメモ帳などで開いて解析します。
Windows 10 のバージョン履歴
Windows 10 は大きな機能更新ごとにバージョンがあり、各バージョンにサポート期間や互換性の違いがあります。自分の OS バージョンを確認すると、いつどの機能更新が入ったかやサポート期限を把握できます。
設定 > システム > バージョン情報 で「OS ビルド」と「バージョン」を確認してください。
代替手順と使い分け
- 設定: 一般ユーザー向け。素早く確認したいとき。
- コマンドプロンプト(wmic): 簡単な一覧を取得したい管理者向け。
- PowerShell (Get-HotFix): 絞り込み・エクスポートや自動化に最適。
- Get-WindowsUpdateLog: 更新の失敗や詳細なトラブル解析に必要。
Mermaid による選択フロー:
flowchart TD
A[目的を決める] --> B{確認したい内容}
B --> |概要のみ| C[設定で確認]
B --> |KB 番号や一覧| D[wmic]
B --> |エクスポート/自動化| E[Get-HotFix]
B --> |詳細ログ| F[Get-WindowsUpdateLog]
トラブルシューティング — 更新が見つからない時
- 設定に表示がない場合: 管理者権限で
wmic
またはGet-HotFix
を試す。表示にタイムラグがあることがある。 Get-WindowsUpdateLog
が失敗する場合: PowerShell のバージョンやネットワーク接続を確認。必要なら Windows Update トラブルシューティングツールを実行。- KB 番号が見つからない場合: 製品(Windows 10 Home / Pro)とリリース日を照合して、該当の更新が適用対象か確認する。
重要: 会社や学校のデバイスはグループポリシーや WSUS(Windows Server Update Services)で更新が管理されていることがあります。その場合はローカルに表示されない更新があります。
管理者向けチェックリスト
管理者アクション:
- 管理者権限で PowerShell/コマンドプロンプトを起動する。
Get-HotFix
またはwmic qfe list brief /format:table
を実行し結果を CSV にエクスポートする。例:Get-HotFix | Export-Csv C:\temp\hotfixes.csv -NoTypeInformation
- 問題の PC で更新の失敗ログを収集する:
Get-WindowsUpdateLog
を実行して .log を保存。 - グループポリシーや WSUS の設定を確認して配布状況を調べる。
ユーザー向け簡易チェックリスト:
- Windows を再起動して、再度「更新の履歴」を確認。
- ネットワークに接続されているか確認。
- 会社の IT 担当に問い合わせる(管理されている場合)。
よくある失敗例と回避策
失敗例: 設定で更新が見えるがコマンドでは出ない。
- 回避: 管理者権限でコマンドを実行しているか確認。WSUS 管理下だとローカルとサーバの情報が異なることがある。
失敗例:
Get-WindowsUpdateLog
で空のファイルが生成される。- 回避: PowerShell を管理者として実行しているか、最新の PowerShell に更新する。
1行用語集
- KB: Microsoft の更新番号(例: KB1234567)。
- WMIC: Windows Management Instrumentation Command-line。システム情報取得用のコマンドラインツール。
- Get-HotFix: PowerShell コマンド。インストールされたホットフィックスを一覧化する。
- Windows Update ログ: 更新プロセスの詳細ログ。
まとめ
- 日常の確認は「設定」から行うのが最速です。
- 詳細な KB 番号や自動化が必要なら
wmic
とGet-HotFix
を使います。 - トラブル解析は
Get-WindowsUpdateLog
で詳細ログを生成して解析してください。
注意: 変更や操作は必ず管理者権限で行い、企業の管理方針がある端末では IT 管理者に確認してください。
短い告知文(用途: 社内ニュースや SNS):
Windows 10 の更新履歴を簡単に確認する方法をまとめたガイドを公開しました。設定、コマンドプロンプト、PowerShell、更新ログの使い分けや管理者向けチェックリスト、トラブル対処も解説しています。