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WindowsでPowerShellのバージョンを確認する方法

1 min read システム管理 更新されました 08 Oct 2025
WindowsでPowerShellのバージョンを確認する方法
WindowsでPowerShellのバージョンを確認する方法

Windowsノートパソコンの画面、Windowsデスクトップが表示されている

概要

Windowsの管理と自動化を行う代表的なツールがWindows PowerShellです。コマンドプロンプトと同様にキーボードから多くの設定を操作できます。定期的に使うなら、自分のPCにインストールされているPowerShellのバージョンを確認しておくと、利用可能な機能や互換性を把握できます。

確認方法の選択肢

PowerShellのバージョンを確認する基本的な方法は主に2つです。PowerShell自身から確認する方法と、Windowsレジストリを使って確認する方法です。それぞれ利点があるため、用途に合わせて選んでください。

  • PowerShellから直接確認:最も確実で簡単。現在起動しているセッションの詳細が得られます。
  • レジストリから確認:PowerShellを起動できない環境や、GUI操作のみで済ませたい場合に有用です。

PowerShellからバージョンを確認する

手順は簡単です。まずPowerShellを起動します。

  1. スタートメニューの検索欄に「powershell」と入力して、該当アプリを選択します。管理者権限が必要な操作をする場合は「管理者として実行」を使ってください。
  2. 起動したPowerShellで次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
$PSVersionTable

表示される一覧の中にある PSVersion の値が、そのセッションのPowerShellバージョンです。例:5.1.22621.1 のように表示されます。

PowerShellの画面、$PSVersionTableの結果が表示されている

メモ

  • PowerShell Core(クロスプラットフォーム版、実行ファイルは pwsh)を使っている場合は、同様に pwsh を起動して $PSVersionTable を実行してください。
  • 簡易コマンド: Get-Host$PSVersionTable.PSVersion でもバージョンを参照できます。

レジストリからバージョンを確認する

PowerShellを起動できないときは、レジストリエディターでバージョンを確認できます。手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューの検索欄に「registry」と入力し、レジストリエディター(regedit)を起動します。
  2. レジストリのアドレスバーに次のパスを入力して移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\PowerShell\3\PowerShellEngine
  1. 右側の一覧から PowerShellVersion の値を探します。これがインストールされているPowerShellのバージョンです。

レジストリエディターの画面、PowerShellEngineキーが表示されている

注意

  • レジストリの編集はシステムに影響を与える可能性があります。読み取りだけ行うか、編集する場合はバックアップを取ってから行ってください。

追加の確認コマンドと代替手段

  • pwsh(PowerShell 6+)がインストールされているか確認する: コマンドプロンプトやRunで pwsh -v を実行。
  • 実行ポリシーの確認(セキュリティ関連): PowerShellで Get-ExecutionPolicy -List を実行して、各スコープのポリシーを確認します。
  • モジュールや互換性を確認する: 必要なモジュールが特定のPowerShellバージョンを要求する場合があるため、モジュールのドキュメントを参照してください。

いつこの方法が役に立たないか(例外)

  • サイドバイサイドでWindows PowerShell(5.1)とPowerShell Core(pwsh)が共存している場合、レジストリの標準キーはWindows組み込みのバージョンを指すことが多く、pwshのバージョンは別で確認する必要があります。
  • 管理者権限がない環境では一部のレジストリキーにアクセスできない場合があります。

管理者と一般ユーザー向けチェックリスト

管理者向け(短いチェック)

  • どのアカウントでスクリプトを実行するか確認する。
  • pwshpowershell の両方がインストールされていないか確認する。
  • 自動更新や配布ポリシー(WSUSやIntuneなど)でバージョン管理されているか確認する。

一般ユーザー向け(短いチェック)

  • $PSVersionTable を実行して PSVersion を確認する。
  • エラーが出る場合は、管理者に連絡するかレジストリ確認を依頼する。

よくあるトラブルと対処

  • $PSVersionTable を実行しても出力がない/想定外の値が出る
    • PowerShellが壊れている可能性があります。先にPowerShellを再起動し、それでも改善しなければシステムログを確認してください。
  • レジストリに PowerShellVersion キーがない
    • インストール状態やエディションによってキー名や場所が異なることがあります。pwshを使用している場合は、pwsh側で確認してください。

移行・更新のヒント

  • Windowsに標準で付属しているWindows PowerShellは最終版が5.1です。より新しい機能やクロスプラットフォーム対応が必要な場合はPowerShell 7(pwsh)を検討してください。
  • 企業環境では、グループポリシーやソフトウェア配布ツールでバージョンを統制するとトラブルが減ります。

重要: PowerShellを更新・再インストールする際は、既存のスクリプトやモジュールの互換性を事前に確認してください。

まとめ

  • 最も簡単な確認方法は、PowerShellで $PSVersionTable を実行することです。
  • PowerShellが起動できない場合は、レジストリの PowerShellEngine キー内の PowerShellVersion を確認してください。
  • Windows PowerShell(5.1)とPowerShell(pwsh)は別物として扱う必要があります。用途に応じてどちらを使うか決めましょう。

要点

  • PowerShellのバージョンは機能や互換性に関わります。定期的に確認しましょう。
  • 更新や運用は環境に合わせて計画的に行ってください。

ソーシャル用短文(例)

WindowsでPowerShellのバージョンを素早く確認する方法を解説。PowerShell内のコマンドとレジストリ両方の手順を含みます。

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