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Microsoft Excelで罫線の色を変更する方法

2 min read 使い方 更新されました 19 Sep 2025
Excelで罫線の色を変更する方法
Excelで罫線の色を変更する方法

TL;DR

Microsoft Excelではセルの罫線とワークシートのグリッド線の色を簡単に変更できます。セル単位は「セルの書式設定」やリボンの「罫線」→「線の色」、ショートカットで操作できます。グリッド線色はファイル→オプション→詳細設定で変更します。

1行定義: 罫線 — セルの境界線。グリッド線 — ワークシートの背景に表示される薄い線。

Microsoft Excelの罫線色の変更手順を示すスクリーンショット

目的と適用範囲

このガイドは、Microsoft Excel(Windows/macOS で標準インストールされたデスクトップ版)でセル罫線とグリッド線の色を変更する方法を、日本語UIを基準に解説します。操作手順はExcelのバージョンによって表示の差が出る場合がありますが、基本的な流れは同じです。

重要: ここで扱うのは罫線(セルの境界を描く線)とワークシートのグリッド線(背景に表示される薄い線)の色変更です。印刷時の表示やアクセシビリティ(視認性)を確認してください。


セル罫線とグリッド線の違い(速習)

  • 罫線: セルや範囲に明示的に適用する線。色・太さ・スタイルを変更できる。印刷される。
  • グリッド線: ワークシート上の背景的な線。既定は淡い色で、通常は印刷されない(印刷オプションで変更可)。

セルの罫線の色を変更する方法(概要)

主な方法は次の4つです。

  • セルの書式設定ダイアログを使う(詳細な色・スタイル設定が可能)
  • リボンの「罫線」→「線の色」を使う(素早く塗る感覚で適用)
  • キーボードショートカットを使う(手早く操作)
  • グリッド線の色は「オプション」→「詳細設定」から変更する(ワークシート全体)

以下で各手順を詳しく説明します。

方法 1: セルの書式設定を使って罫線の色を変更する

セルの書式設定ダイアログは、罫線の色やスタイルをきめ細かく設定できます。複数範囲に同じスタイルを繰り返し適用したい場合に便利です。

  1. Windowsのスタートメニューや検索からExcelを起動します。

Windows検索でExcelを開く画面

  1. 対象のワークシートを開き、罫線を設定したいセル範囲を選択します。
  2. リボンの「罫線」アイコンを使って一旦罫線を入れておくと操作が分かりやすいです(必須ではありません)。

リボンの罫線アイコンを示すスクリーンショット

  1. メニューで「すべての罫線」などを選んで一度枠を作成します。

All Borders(すべての罫線)を選択するメニュー

  1. 色を変えたい範囲を選択し、右クリックして「セルの書式設定」を選びます。

セルの書式設定を選ぶコンテキストメニュー

  1. 「セルの書式設定」ウィンドウで「罫線」タブを開きます。色のドロップダウンから任意の色を選びます。

セルの書式設定ダイアログで罫線の色を選ぶ画面

  1. 上部のプリセットや線の位置をクリックして、どの辺にどの色を適用するかを指定します。線の太さや点線などのスタイルもここで選択します。

罫線スタイルを選択するダイアログ

  1. 「OK」を押すと選択範囲の罫線の色が変更されます。

選択したセルの罫線が青に変わった例

使いどころ: 色ごとに意味付けしたい場合(たとえば赤は要対応、青は参照用など)や、印刷レイアウトに合わせた細かな調整時に有効です。

方法 2: リボンの罫線メニューから線の色を変更する

リボンの「罫線」ドロップダウンは直感的にペンで塗るように罫線を適用できます。複数のセルに個別に色を塗りたいときに便利です。

  1. ワークシートで「ホーム」タブを開き、罫線アイコン横の小さな下向き矢印をクリックします。

リボンの罫線メニューの小さな下向き矢印

  1. ドロップダウン内の「線の色」を選び、色をクリックします。

線の色メニューで色を選択している様子

  1. カーソルが鉛筆アイコンに変わります。鉛筆で罫線を引くように目的のセルの境界をクリックすると色を塗れます。

罫線が青色に変わったセルのスクリーンショット

  1. Escキーで通常のカーソルに戻ります。鉛筆ツールは罫線の追加にも使えます。ドラッグで四角を描くと連続した罫線を引けます。

ペンツールで新しい罫線を追加している様子

ドラッグで四角い罫線を追加している例

使いどころ: プレゼン資料やダッシュボードで、部分的に色を付けて視認性を上げたいときに素早く適用できます。

方法 3: キーボードショートカットで罫線の色を変更する

マウスを使わずに素早く操作したい場合は、リボンのキーボード操作を連続で行います。順番に押す方式です(同時押ししない)。

  • ショートカットの流れ: Alt → H → B → I
    • Alt: リボンタブのショートカット表示
    • H: ホームタブを選択
    • B: 罫線メニューを開く
    • I: 線の色メニューを開く
  1. Excel上で Alt を押してから順に H、B、I を押します。
  2. 表示された「線の色」から色を選択します。

キーボードショートカットで線の色メニューを開いた画面

  1. カーソルが鉛筆に変わるので、罫線を変更したい箇所をクリックします。

ショートカットを使って罫線色を変更する様子

  1. 必要に応じて罫線スタイル(実線、点線など)もリボンの罫線メニューから選べます。

使いどころ: マウス操作よりキーボード操作を好む人、作業の自動化スクリプトに組み込む準備をする人向け。

方法 4: ワークシートのグリッド線の色を変更する

グリッド線はワークシート全体の背景表示として扱われます。既定は淡いグレー(多くの環境で黒に見える場合もあります)。この色を変更すると、シート全体の視認性が変わります。

  1. Excelで「ファイル」タブを開きます。

Excelのファイルメニューを開く画面

  1. 左下の「オプション」を選びます。

ファイルメニュー内のオプションを選択する画面

  1. Excelのオプションで「詳細設定」を開きます。

Excelオプションの詳細設定タブ

  1. 「表示オプション(このワークシートについて)」のセクションへ移動し、「グリッド線を表示」にチェックを付けます。隣にある「グリッド線の色」から色を選択します。

表示オプションでグリッド線を表示し色を設定する箇所

  1. 「OK」を押すとワークシート全体のグリッド線色が変更されます。

グリッド線の色を選択するカラーピッカー

グリッド線の色が変更されたワークシートの例

ポイント: グリッド線は視認性に影響します。色を濃くすると印刷時にも反映されやすくなります。元に戻す場合は「自動」を選んでください。


よくある失敗例と回避策

  • 失敗: 罫線色が印刷時に淡くなる。回避: 印刷プレビューで確認し、必要なら罫線を濃くするか、セルの枠線(印刷される罫線)を使う。
  • 失敗: 色を変えたつもりがグリッド線を変えてしまった。回避: セルの書式設定で罫線を設定しているか、オプションでグリッド線をいじっているかを確認する。
  • 失敗: カラーユニバーサルデザイン(色覚多様性)に配慮していない色選び。回避: 色だけで意味を表すのではなく、セル背景やアイコン、太字など別の手段も併用する。

役割別チェックリスト

  • データ担当者
    • 重要な区切りに濃い罫線を適用する
    • 色の意味(例: 赤=レビュー要)をチームで共有する
  • 管理者/印刷担当
    • 印刷プレビューで罫線の見え方を確認する
    • 手順書に色の標準を明記する
  • デザイナー/ダッシュボード作成者
    • ブランドカラーの中で視認性の高い色を選ぶ
    • 色の代替(アイコン、パターン)を用意する

クイック参照: ショートカット一覧

  • リボン操作をキーボードで: Alt → H → B → I(順に押す)
  • セルの書式設定を開く(Windows): Ctrl + 1
  • 罫線ツール(リボン): ホーム → 罫線ドロップダウン

簡易メソドロジー: 色選定の手順(3ステップ)

  1. 目的を決める(分類, 強調, 印刷向け等)。
  2. 色を選ぶ(視認性、印刷、ブランドを考慮)。
  3. テンプレート化してチームで共有する。

検収基準(Критерии приёмки)

  • 指定した範囲の罫線が選定した色・スタイルで表示されること。
  • 印刷プレビューでも罫線が見える(求める場合)。
  • グリッド線色変更はワークシート全体に反映されること。

意思決定フローチャート(簡易)

以下は「罫線をどの方法で変更するか」を決める簡単なフローです。

flowchart TD
  A[罫線を変更したい?] --> B{範囲は局所?それとも全体?}
  B -- 局所 --> C[セルの罫線を個別に設定]
  B -- 全体 --> D[グリッド線の色を変更]
  C --> E{詳細に設定する必要あり?}
  E -- はい --> F[セルの書式設定を使用]
  E -- いいえ --> G[リボンの罫線→線の色でペン操作]
  F --> H[完了]
  G --> H
  D --> H

マチュリティレベル(導入段階の目安)

  • レベル1(初心者): リボンから色を選び、鉛筆で塗る。視覚的に変化を確認。
  • レベル2(中級): セルの書式設定で色とスタイルを明確に定義。テンプレート保存。
  • レベル3(上級): マクロやスタイルを使って自動化。チーム標準に組み込む。

テンプレート(チェックリスト)

  • 色の用途マトリクス(例: 赤=要対応、黄=確認中、青=参照)
  • 罫線スタイル表(太さ/点線/二重線)
  • 印刷時の罫線設定確認手順

テストケース(受け入れ確認のため)

  1. 小範囲のセルA1:C3に青い実線の罫線を適用。表示と印刷プレビューで確認。
  2. ワークシートのグリッド線色を薄いグレーから濃いグレーに変更。全体に反映されることを確認。
  3. ショートカット Alt→H→B→I で線の色を選び、鉛筆ツールで個別罫線を変更できることを確認。

1行グロッサリー

  • 罫線: セル境界に引く線、印刷される。
  • グリッド線: ワークシート背景の線、通常は印刷されない。

アクセシビリティと印刷の注意点

  • 色だけで情報を伝えず、ラベルやアイコンも併用する。
  • 印刷時は色の濃さで見え方が変わるためプレビューで必ず確認する。

よくある質問(簡易)

Q: 色を戻す方法は? A: 罫線は「セルの書式設定」やリボンで「自動」や「枠なし」を選びます。グリッド線はオプションで「自動」を選択してください。

Q: Mac版のExcelでも同じ操作? A: 基本的な仕組みは同じですが、キーボードショートカットやメニュー名が異なる場合があります。MacのUIに合わせてメニューを探してください。


最後に(まとめ)

Microsoft Excelの罫線とグリッド線の色は、見栄えと可読性を大きく左右します。目的に応じてセルの書式設定、リボン、ショートカット、またはオプション設定を使い分けてください。チームで共通ルールを決めれば、ドキュメントの一貫性が保てます。

専門家の見解: 視認性と印刷を優先して、色選びと罫線の太さを決めるのが実務では最も重要です。

ご意見や「Microsoft Excelで罫線の色を変更する方法」に関する質問があれば、コメントで教えてください。チュートリアル動画が欲しい方は、YouTubeチャンネルを参照すると実操作が見られて理解が早まります。

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