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Windows 11のビルド情報をデスクトップに表示する方法

2 min read Windows 更新されました 07 Oct 2025
Windows 11のビルド情報をデスクトップに表示する方法
Windows 11のビルド情報をデスクトップに表示する方法

windows11-build-info

MicrosoftはWindows 11に対して毎月小規模ビルド更新をリリースし、年に少なくとも1回の大きな新ビルド(新機能追加)を配信します。デスクトップにビルド情報を表示していれば、設定やシステム情報を開かなくても現在のプラットフォーム情報をすぐ確認できます。本記事では、レジストリ編集とWinaero Tweakerという二つの方法を具体的な手順で解説し、トラブルシューティング、管理者向けチェックリスト、セキュリティ注意点、受け入れ基準やテストケースまでカバーします。

この記事の狙い

  • デスクトップにWindows 11のエディションとビルド番号を常時表示する操作手順を示す。
  • 手動(レジストリ)とGUI(Winaero Tweaker)の双方の利点と注意点を比較する。
  • 問題発生時のロールバック手順、受け入れ基準、チェックリストを提供して安全に運用できるようにする。

重要: レジストリを編集する際は管理者権限が必要です。誤った編集はシステム不安定を招く可能性があるため、手順を正確に守ってください。

H2: レジストリを使ってデスクトップにビルド情報を表示する方法

概念(1行定義): PaintDesktopVersion はレジストリのDWORD値で、デスクトップにOSバージョン/ビルド文字列を表示するかを制御します。

手順(要点を短く):

  1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
  2. テキストボックスに regedit と入力してOKをクリックし、レジストリエディターを起動します。
  3. レジストリエディターで次のキーへ移動します: HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
  4. 右側ペインに PaintDesktopVersion というDWORDがあるか確認します。
    • 無ければ、デスクトップキーを右クリックして「新規」→「DWORD (32 ビット)」を選び、名前を PaintDesktopVersion にします。
  5. PaintDesktopVersion をダブルクリックして編集ダイアログを開きます。
  6. 値を 0 から 1 に変更し、OKを押します。値 1 が表示有効、値 0 が表示無効です。
  7. Windowsを再起動(サインアウト→サインインでも可)して変更を適用します。

The PaintDesktopVersion DWORD

手順の補足と注意点:

  • 表示されるテキストは画面右下に小さく出ます。最初の行にエディション(Home/Pro/Enterprise)が表示され、2行目にビルド番号(例: 22000.x)とマイナービルドが表示されます。
  • 表示を消す場合は同じキーに戻り、PaintDesktopVersion の値を 0 に戻して再起動してください。

The Edit DWORD window

H2: Winaero Tweaker を使ってデスクトップにビルド情報を表示する方法

Winaero Tweakerは、Windowsの標準UIで提供されない細かなカスタマイズをGUIで行えるサードパーティツールです。レジストリを直接触らずに同様の表示を切り替えられるため、慣れていないユーザーにはこちらがおすすめです。

手順(要点):

  1. Winaero Tweaker のダウンロードページを開きます(公式サイトから入手してください)。
  2. ページの「Download Winaero Tweaker」をクリックしてZIPをダウンロードします。
  3. Windowsキー + E でエクスプローラーを開き、ダウンロードしたZIPがあるフォルダに移動します。
  4. ZIPを右クリックし「すべて展開」を選択します。

The Extract All option

  1. 「展開が完了したら抽出したファイルを表示する」を選び、抽出を実行します。

The Show extracted files when complete option

  1. セットアップを実行し、利用規約に同意してインストールを進めます。インストール先を変更したい場合は Browse を選べます。

The Winaero Tweaker setup window

  1. インストール完了後、Winaero Tweakerを起動し、左側のカテゴリから「Desktop and Taskbar」を選びます。
  2. その中の「Windows Version on Desktop」を選択し、”Show Windows version on Desktop” チェックボックスをオンにします。

The Show Windows version on Desktop checkbox

  1. ツール内の指示に従いサインアウト/サインインを行うと、デスクトップ右下にビルド情報が表示されます。

削除する場合は同じオプションのチェックを外すか、Winaeroのツールバーにある「Reset this page to defaults」をクリックします。

ダウンロード: Winaero Tweaker(無料)

H2: 何が表示されるか(説明)

  • 1行目: Windowsのエディション(例: Windows 11 Pro)
  • 2行目: ビルドタグ(左がメジャービルド、右がマイナービルド/更新番号)
    • 例: 22000.194 — 「22000」がメジャービルド(21H2相当)、右側が累積やパッチによる小さい更新番号です。

この表示はあくまで識別用のテキストであり、Windowsの動作に直接影響はありません。

H2: トラブルシューティングとよくある問題(いつうまくいかないか)

重要: 以下は一般的な問題と対処法です。

  • 変更しても表示が出ない
    • サインアウト/再起動を行っていない。まず再起動してください。
    • レジストリの値が正しく設定されていない。HKEY_CURRENT_USER\\Control Panel\\DesktopPaintDesktopVersion1 になっているか確認。
    • グループポリシーや企業の管理ツールがレジストリ変更を制限している場合、ユーザー側で変更できません。企業管理者に問い合わせてください。
  • 表示が小さすぎて読めない/画面に重なる
    • 一部のカスタムテーマや拡張ツールがデスクトップの描画順序に干渉し、表示位置や可視性に影響を与えることがあります。テーマやスケーリング設定を確認してください。
  • Winaeroインストールが拒否される/警告が出る
    • サードパーティ製のため、セキュリティソフトが警告する場合があります。公式ダウンロード元から入手し、チェックサムや評判を確認してください。企業PCでは管理者に許可を取ってください。

H2: 代替アプローチ(レジストリとWinaero以外)

  • PowerShellスクリプトでPaintDesktopVersionを切り替える(管理者権限があれば自動化可能)。
    例(概念): Set-ItemProperty -Path ‘HKCU:\Control Panel\Desktop’ -Name PaintDesktopVersion -Value 1
  • デスクトップウィジェット/ガジェット系のツールでバージョンを表示する(ただしサポートや互換性に注意)。
  • 管理者はグループポリシーや管理スクリプト(SCCM/Intune)で展開する方法を採ると、複数台に一括適用できる。

H2: 管理者/一般ユーザー向けチェックリスト

管理者チェックリスト:

    1. 変更の目的を明確にする(監査用/トラブルシュート用など)。
    1. 運用ドキュメントと変更管理チケットを準備する。
    1. グループポリシーや管理ツールの制約を確認する。
    1. パイロットグループで動作確認を行い、影響範囲を評価する。
    1. ロールアウト後に監視し、問題があればロールバック手順を実行する。

一般ユーザーチェックリスト:

    1. 事前に重要な作業を保存してから実施する(強制再起動で作業が失われる可能性あり)。
    1. レジストリを編集する場合は手順を正確に守る。自信が無ければWinaero Tweakerを使用する。
    1. セキュリティソフトが警告したら、インストール元を確認する。

H2: 受け入れ基準(適用確認基準)

  • 再起動後、デスクトップ右下にWindowsのエディションとビルド番号が表示されること。
  • 表示が原因でUI要素が利用不能にならないこと。
  • 組織の管理方針に反していないこと(企業PCの場合)。

H2: テストケース(受け入れテスト)

  1. 新規ユーザーでサインインし、レジストリ値が反映されるか確認する。
    • 期待結果: デスクトップ右下にビルド情報が表示される。
  2. 値を0に戻して再起動し、表示が消えるか確認する。
    • 期待結果: 表示が消える。
  3. 高DPIスケーリング環境で表示が重ならないかを検証する。
    • 期待結果: 既存のタスクバーや通知領域と視認性を保てること。
  4. 企業管理下のPCでポリシー違反とならないかIT部門に確認する。
    • 期待結果: ポリシーで禁止されていないこと。

H2: ロールバック/インシデント手順(短い実行手順)

  1. 表示を消す必要がある場合は、HKEY_CURRENT_USER\\Control Panel\\Desktop に戻り PaintDesktopVersion0 に設定し再起動します。
  2. Winaeroを使っているなら、Winaeroを開いて「Show Windows version on Desktop」のチェックを外すか、該当ページの「Reset this page to defaults」を実行します。
  3. 変更で問題が改善しない場合は、システムの復元ポイントから回復するか、IT管理者に連絡して既存のバックアップから復旧してください。

H2: セキュリティとプライバシー上の注意

  • 表示される情報はOSのエディションとビルド番号のみであり、個人情報は含まれません。ただし、企業環境ではOSバージョン情報がアセット管理の観点で重要な情報となるため、社内ポリシーに従ってください。
  • サードパーティツール(Winaero)を導入する場合は、公式サイトから入手し、デジタル署名やハッシュ値、評判を確認してください。

H2: 互換性と運用上のメモ

  • Windows 11の将来の大規模アップデートで内部仕様が変わる可能性があるため、毎回OSアップデート後に表示が期待どおりか簡単にチェックすることを推奨します。
  • 企業環境ではグループポリシーや構成管理(Intune, SCCMなど)で同等の設定を配布する方が望ましいです。

H2: 用語集(1行定義)

  • PaintDesktopVersion: デスクトップにOSバージョン表示を行うレジストリのDWORD。
  • ビルド番号: OSの内部バージョン識別子(例: 22000.XXX)。

H2: 記事まとめ

  • レジストリ編集(PaintDesktopVersion=1)かWinaero Tweakerで、Windows 11のビルド情報をデスクトップに常時表示できます。
  • レジストリは最小限の手順で済みますが、WinaeroはGUIによる安全性と復元オプションを提供します。
  • 企業環境ではポリシーと互換性を確認し、パイロット適用→本番ロールアウトを行ってください。

重要: この記事の手順は操作を簡潔にするためのもので、環境によっては管理者の許可が必要です。

よくある質問(FAQ)

Q: 表示はどれくらい小さく出ますか? A: 通常はタスクバーの上、画面右下に小さな文字で出ます。テーマやスケーリングにより見え方が異なります。

Q: この表示はシステムの性能に影響しますか? A: いいえ。単純なテキスト表示なので性能への影響はありません。

Q: 企業PCで実施していいですか? A: 事前にIT管理者に相談してください。グループポリシーで制限されている可能性があります。

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