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Windows 11/10でサイドバーを復活させる方法

2 min read Windows 更新されました 11 Oct 2025
Windows 11/10でサイドバーを復活させる方法
Windows 11/10でサイドバーを復活させる方法

重要: サードパーティ製ソフトウェアは必ず公式ミラーや信頼できる配布元からダウンロードし、インストール前にウイルス対策ソフトでスキャンしてください。

概要

Windows Vista/7のようにデスクトップ右側に常設のサイドバーを置きたい場合、現在のWindowsには標準機能としてサイドバーはありません。Microsftが一部復活させたウィジェット(ウィジェットボード)はありますが、従来の「常駐するサイドバー」とは異なります。

サイドバーを導入する利点:

  • デスクトップやタスクバーの混雑を減らせる
  • よく使うアプリやファイル、Webリンクへ即アクセスできる
  • 天気、時計、バッテリーなどの情報を常時表示できる

この記事は次のサイドバーソフトを扱います:

  • MetroSidebar(タイル式ウィジェットが特徴)
  • SideBar for Windows(ショートカット管理に特化)
  • Desktop Sidebar(パネル式でスキン変更が可能)

以下では、各ソフトの入手方法、インストール手順、主要なカスタマイズ、利点・欠点、運用に関する実践的なヒントを順を追って説明します。

使い分けの早見表

  • MetroSidebar: 見た目がタイル式。天気やメディア、検索などのウィジェットを表示したいユーザー向け。Vistaのガジェット感覚に近い。
  • SideBar for Windows: シンプルにショートカット群をサイドバー化したい場合に最適。ウィジェットは不要で短縮アクセス重視のユーザー向け。
  • Desktop Sidebar: 多機能でスキン・パネルが豊富。細かく表示を組み替えたいパワーユーザー向け。

MetroSidebarの導入と設定

MetroSidebarはメトロ風のライブタイルを備えたフリーウェアのサイドバーソフトです。もともとはWindows 8用に作られ、11個のデフォルトタイルが含まれます。以下は導入手順(要は公式・信頼できるミラーからのダウンロードを推奨)です。

  1. MetroSidebarの配布ページ(Softpediaなどの信頼できるミラー)を開きます。
  2. 配布ページで「Download Now」を選択します。
  3. 「Softpedia Secure Download (US)」をクリックしてダウンロードを開始します。
  4. ブラウザのDownloadsタブを開き、MetroSide_setup.msiをダブルクリックして起動します。
  5. インストーラーの指示に従ってインストールを完了し、PCを再起動します。
  6. 再起動後にMetroSidebarが自動起動しない場合は、スタートメニューからMetroSidebarを起動してください。

デスクトップ右側に表示されたMetroSidebarの例

タイルの追加と管理

サイドバー右下の「…」ボタンをクリックすると管理メニューが開きます。タイルを追加するには、追加したいタイルを選択して「+」ボタンを押します。

タイル追加メニューの画面

注: MetroSidebarには「Tile Store」タブがあるものの、多くの環境では『接続エラー(Connection problem)』の表示で利用できない場合があります。その場合はデフォルトの11タイルを活用してください。

主なタイルとカスタマイズ

デフォルトのタイルには以下が含まれます: 天気、バッテリーメーター、Bing検索、時計、メディアプレーヤー、スライドショー用の画像タイル、アラームなど。各タイルは右クリック→Tile settingsで細かく設定できます。

天気タイルの設定画面

Launcherタイルを使えば、コントロールパネル、Paint、メモ帳、電卓、ゴミ箱、PC(コンピューター)などのショートカットを登録できます。新しいショートカットは+ New Shortcutsで追加します(タイルを左クリックして左へドラッグするとそのオプションが表示されます)。

アプリランチャータイルの例

設定のポイント

  • 自動起動: 設定で「Start with Windows」をオンにするとWindows起動時に自動で表示されます。
  • 常に手前に表示: 「Always on top」をオンにすると他のウィンドウの上にサイドバーを維持できます。

MetroSidebarの長所・短所

長所:

  • 視認性の高いタイル表示。
  • 天気や時計などウィジェット系が充実。

短所:

  • Tile Storeが機能しない場合がある。
  • 開発・更新が止まっている可能性があるため長期互換性は注意。

SideBar for Windowsの導入と設定

SideBarはショートカット群をグループ化してサイドバーに表示するソフトです。ガジェット機能はなく、ショートカット運用に特化しています。

  1. SideBarの公式ページを開きます(信頼できる配布元を使用)。
  2. 「Sidebar version 2.0.7.4」リンクをクリックしてダウンロードします。
  3. ブラウザのDownloadsタブでSidebar.exeをダブルクリックしてインストーラーを起動します。
  4. セットアップウィザードで「Next」を2回クリックし、「Install」を選択します。
  5. インストール完了後「Finish」をクリックしてソフトを起動します。

起動後の基本操作:

  • タスクトレイアイコンをクリックするとサイドバーが表示されます。
  • 「Add Group」オプションでショートカットグループを追加します。

グループ追加ダイアログの例

グループ内にショートカットを追加する手順:

  1. グループを作成して名前を入力します。
  2. グループの「+」ボタンを押してアイテム追加画面を開きます。
  3. Name欄に表示名を入力します。
  4. 「Click to browse」を選択して実行ファイルやユーザファイルを指定します。Webサイトのショートカットを作る場合はPath欄にURLを入力します。
  5. 「Click to save」を押して保存します。

グループアイテム追加の画面例

表示位置と外観の調整

  • 右クリックのコンテキストメニューからDock LocationでLeft/Rightを選んで配置を変えられます。
  • Opacityスライダーで透明度を調整可能です。
  • 「Always on top」を選ぶと常に前面表示になります。
  • 設定画面(歯車ボタン)でHighlight、Text、Background、Group Backgroundなどの色を変更できます。
  • グループはGroup Orderのドラッグで順序変更できます。

SideBarの設定画面

SideBarの長所・短所

長所:

  • ショートカット整理に特化しているため学習コストが低い。
  • 軽量で動作が速い。

短所:

  • ウィジェットや動的情報表示の機能は無い。

Desktop Sidebarの導入と設定

Desktop Sidebarは古いソフトですが、パネル(ウィジェット)を多数提供し、スキン(外観)を変更できる点が特徴です。詳細手順は以下の通りです。

  1. Desktop Sidebarのダウンロードページ(Softpediaなど)を開きます。
  2. 「Download Now」を選択し、USミラーなどを選んでダウンロードします。
  3. ブラウザのダウンロードタブ(ChromeではCtrl+J)でsidebarb116.exeをクリックしてセットアップを起動します。
  4. セットアップウィザードで「Next」を3回クリックし、デフォルトパスへインストールします。
  5. インストール後にDesktop Sidebarを起動します。

Desktop Sidebarがロードされた例

パネルの追加と管理

右クリック→Add panelで新しいパネルを追加できます。追加できるパネルの種類はニュース、メディア、システム情報、コミュニケーションなど多岐に渡ります。

新しいパネル追加ダイアログ

パネルごとの操作:

  • タイトルを右クリックしてMove Up/Move Downで並び替え。
  • Renameで名前変更。
  • Panel Propertiesで個別設定を変更。

パネルのコンテキストメニュー例

Quick Launchパネルにはアプリ/ファイル/フォルダのショートカットをドラッグ&ドロップで登録できます。

Quick Launchパネルの例

スキンの変更はOptions→Appearance→Skinドロップダウンから行います。Appearanceタブでは配置、オートハイド、透明度なども設定できます。

スキン選択ドロップダウンの例

公式のヘルプ(Overview/Panels)を参照すれば各パネルの詳細な使い方が分かります。右クリック→Helpでアクセスできます。

Desktop Sidebarの長所・短所

長所:

  • パネル種類とスキンが豊富。
  • 高度なカスタマイズが可能で情報密度が高い。

短所:

  • 古いソフトのため最新OSでの互換性が不完全な場合がある。
  • 設定項目が多く初心者にはやや複雑に感じる可能性がある。

サイドバー導入前のチェックリスト(SOP)

導入前に行うべき基本的な手順:

  1. 目的を決める(ショートカット整理/情報表示/両方)。
  2. 使用OSとビット数を確認(Windows 10/11、x64/x86)。
  3. 配布元の信頼性を確認(公式サイト、Softpediaなどの信頼ミラー)。
  4. ダウンロードしたファイルをウイルススキャンでチェックする。
  5. システムの復元ポイントを作成する。
  6. ソフトをインストールし、最初はデフォルト設定で動作確認する。
  7. 問題が出たら復元ポイントで元に戻す。

この順序で作業すれば、想定外の不具合発生時に迅速にロールバックできます。

運用チェックリスト(役割別)

管理者向け:

  • 配布元・署名の確認
  • グループポリシー適用の必要性評価
  • 配布用にカスタム設定をエクスポート

エンドユーザー向け:

  • 主要ショートカットやウィジェットのみ追加して軽量化
  • 自動起動を必要時のみ有効化

開発者/パワーユーザー向け:

  • スキンやパネルを利用して情報パネル(CPU、ネットワーク等)を集約
  • 起動時の挙動をスクリプトで制御する場合はショートカット経由にする

互換性・移行のヒント

  • Windowsの大きなアップデート(Feature Update)後は互換性が崩れる可能性があります。アップデート前に復元ポイントを作成してください。
  • 64bit専用の実行ファイルで32bit環境にはインストールできない場合があります。
  • サードパーティ製のガジェットやウィジェットは、OSのUI変更で表示崩れが発生することがあります。

セキュリティとプライバシーの注意点

  • ダウンロード元の正当性を必ず確認してください。公式ミラー以外はマルウェアのリスクがあります。
  • 一部ウィジェットは外部サービスに接続してデータを取得します(例: 天気)。ネットワーク通信を監視・制限する場合はOSのファイアウォールで接続を管理してください。
  • サイドバーの自動起動を有効化すると起動時にプロセスが常駐します。リソース使用量が問題になる場合は軽量版やショートカット専用ソフトを選んでください。

トラブルシューティング

問題: サイドバーが表示されない/起動しない

  • 対処: スタートメニューから手動で起動し、イベントビューアにエラーログがないか確認する。復元ポイントでロールバックを試みる。

問題: ウィジェットの一部が更新されない/ストア接続エラー

  • 対処: ソフト自体のサーバが廃止されている可能性があります。該当ウィジェットはローカル表示のみで代替するか、別ソフトの利用を検討してください。

問題: Windowsアップデートでレイアウトが崩れた

  • 対処: サイドバーソフトの最新版がないか確認。無ければ、互換性の高い代替ソフトを検討し、設定を移行します。

いつサイドバーを使うべきでないか(反例)

  • セキュリティ要件が厳しい業務端末では、外部製ソフトの常駐は避けるべきです。
  • リソースが限られた古いPCで常駐プロセスが増えると動作が重くなる場合があります。
  • 管理統制が厳しい企業環境では、IT部門の承認を得ずに導入しないでください。

サイドバーを使う代替手段

  • タスクバーのツールバー(Explorerのツールバー機能)
  • Dockアプリ(例: RocketDock、ObjectDock)
  • 仮想デスクトップで用途ごとに切り替える

これらはサイドバーほど常設・常時表示の情報密度は高くありませんが、セキュリティや互換性面で有利な場合があります。

簡易決定フロー(Mermaid)

以下のフローチャートは、サイドバー導入の意思決定を助けます。

flowchart TD
  A[サイドバーが必要か?] -->|情報表示中心| B[MetroSidebar または Desktop Sidebar]
  A -->|ショートカット中心| C[SideBar for Windows]
  B --> D{OSは最新か}
  D -->|はい| E[MetroSidebar 推奨]
  D -->|いいえ| F[Desktop Sidebar を試す]
  C --> G{業務端末か}
  G -->|はい| H[IT承認を取得]
  G -->|いいえ| I[インストールして運用]

導入後の受け入れ基準(Критерии приёмки)

  • サイドバーがWindows起動後自動で立ち上がる(必要ならオフでも可)
  • 必要なショートカットやウィジェットが3分以内にアクセスできる
  • システム負荷が許容範囲(CPU常時利用率+メモリ増分が重大でない)
  • 主要業務アプリケーションの挙動に影響が出ない

実践的なチューニングヒント

  • 必要なウィジェットだけを有効化して軽量化する。
  • 自動更新やオンラインストアは不要ならオフにすることで通信量を節約できる。
  • 重要なショートカットはグループ化して命名規則を統一する(例: Work-, Tools-)。

まとめ

サードパーティ製のサイドバーは、デスクトップやタスクバーの整理に非常に役立ちます。MetroSidebarはウィジェット志向、SideBar for Windowsはショートカット管理、Desktop Sidebarは高いカスタマイズ性を提供します。導入前には配布元の確認、ウイルススキャン、復元ポイント作成を必ず行ってください。業務端末ではITポリシーに従うことを忘れずに。

重要: 常駐アプリはシステム負荷やセキュリティリスクを増やす可能性があるため、定期的に使用状況を見直してください。


補足: 各ソフトのUIラベルや英語のメニュー表記はインストール時のバージョンやロケールで差が出ることがあります。表示が違う場合は本文のキーワード(例: “Start with Windows”、”Always on top”、”Add panel”)で該当する項目を探してください。

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