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iBooksでMacに本を読み上げさせる方法

1 min read 使い方 更新されました 16 Oct 2025
MacのiBooksで本を読み上げる方法
MacのiBooksで本を読み上げる方法

概要

電子書籍は物理本の煩わしさを省き、いつでもどこでも読める利点があります。さらに一歩進めると、自分で文字を読む代わりにMacに自動で音声読み上げ(Text-to-Speech, TTS)させることができます。iBooksはOS X Mavericks以降にMac版が導入され、VoiceOver(アクセシビリティ機能)を使うことでiBooksの書籍を読み上げさせられます。

iBooksの読み上げ機能を示すMacのスクリーンショット

準備(用語1行定義)

  • VoiceOver: macOSに搭載されたスクリーンリーダー。画面上のテキストを音声で読み上げる。

手順(簡単なSOP)

  1. iBooksアプリを起動する。
  2. 読み上げたい本を開く。
  3. 読み上げ開始位置を示すため、画面上で読み始めたい箇所にカーソルを置く。
  4. メニューバーの「編集」を選択する。

iBooksで本を開いて目次や段落を示すスクリーンショット

  1. 「スピーチ」(メニューの第4セグメント)を選び、「読み上げを開始」をクリックする。

iBooksのEditメニュー内のSpeech/Start Speakingを示すスクリーンショット

実行後の挙動と注意点

  • 読み上げは明示的に停止するまで継続します(「読み上げを停止」またはVoiceOverコマンドで停止)。
  • Mavericks時点では自動でページをめくる機能が不完全で、ユーザーの操作が必要になる場面があります。
  • 音声の品質や発音は macOS の音声合成エンジンに依存します。専門用語や人名の発音が不自然な場合があります。

重要: VoiceOverは主に視覚障がい者向けに設計された機能です。操作性や読み上げの挙動が一般的なTTSアプリと異なる点があります。

代替アプローチ

  • Kindleアプリ(またはKindle端末)の読み上げ機能を使う: Kindleはページめくりの自動化や読み上げ精度で優れる場合があります。
  • 専用のTTSアプリやサービスを利用する: 高品質な音声や言語モデルに対応した有料サービスは、自然な発音や速度調整、オーディオファイルの書き出しが可能です。
  • PDFやEPUBを外部のTTSツールに渡して音声ファイルに変換する: 長時間の再生やポッドキャスト化が目的のときに有効です。

いつこれが不向きか(失敗例/制約)

  • 本のレイアウトが複雑(図表やカラム形式)だと音声として意味が通りにくい。
  • 日本語の縦書きレイアウトや特殊なルビ、ルールによって正しく読み上げられないことがある。
  • 音声合成の発音やイントネーションが重要な朗読作品(詩や文学的作品)には不向きな場合がある。

運用の考え方(メンタルモデル)

  • 「読書体験を代替する」ではなく「補助する」ツールと考える。音声で全体の流れを掴み、重要箇所は目で確認するハイブリッド運用が実用的です。

ロール別チェックリスト

  • 通勤者/通学者:
    • イヤホンとバッテリーを用意。
    • 章区切りで一時停止し、次を手動で再開する習慣をつける。
  • 学習者:
    • 読み上げ速度を遅めに設定し、知らない単語をメモする。
    • 音声とテキストを同時に追うことで理解度を高める。
  • 視覚障がいのある利用者:
    • VoiceOverのキーボードショートカットを覚える。
    • システム音声や辞書連携を調整する。

受け入れ基準(テストケース)

  • 期待される動作:
    • 本を開いて指定位置から読み上げが始まる。
    • 読み上げ停止コマンドで即停止する。
  • 許容できない挙動:
    • 読み上げが著しく遅延する、またはフリーズする。
    • 重要なセクションを飛ばす/読み落とす。

設定のチューニング(ヒント)

  • システム環境設定 → アクセシビリティ → VoiceOver/スピーチで読み上げ速度や声種を調整する。
  • 読み上げの開始位置は、章タイトルや段落先頭にカーソルを合わせると分かりやすい。
  • 複雑な文書は段落ごとに読み上げさせ、必要に応じて手動でページをめくる。

まとめ

iBooksとVoiceOverを組み合わせれば、Mac上で簡単に電子書籍の読み上げを行えます。完全自動のページめくりや人間らしい朗読品質には限界があるため、目的に応じてKindleや専用TTSサービスなどの代替手段も検討してください。

重要ポイント:

  • 手順は単純(アプリ起動→位置指定→編集→スピーチ→読み上げ開始)。
  • ページめくりの自動化や発音品質が課題。代替案を用意して運用するのが実用的。

最後に短いチェックリスト:

  • iBooksを起動したか?
  • 読み上げ開始位置にカーソルを置いたか?
  • 「編集→スピーチ→読み上げを開始」を選んだか?

以上で読み上げの基本操作と運用上の注意点を説明しました。必要であれば、特定のmacOSバージョンや音声設定の詳細手順も追記します。

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