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Facebookが閲覧履歴を広告に使うのを止める方法

1 min read プライバシー 更新されました 02 Oct 2025
Facebookの閲覧履歴による広告を停止する方法
Facebookの閲覧履歴による広告を停止する方法

Facebookのロゴとブラウザ画面を示すイメージ

概要

Facebookは、ウェブサイトやアプリ上のLike/Shareボタンなどのソーシャルプラグインを通じて、あなたの閲覧や興味に関する情報を収集し、広告のパーソナライズに利用します。昨年同社はサイト外のデータを個別広告に活用すると発表し、現在はより広くその仕組みを展開しています。

定義の一行

  • オプトアウト: データ収集や広告配信で自分を除外する設定や手続き。

何が変わったのか

以前は、Digital Advertising Alliance(DAA)などの外部プログラムやブラウザ/OSの広告設定に頼ってオプトアウトしていました。これらは多くの場合、クッキーやデバイスごとの設定に依存していました。

現在はFacebook側の広告設定画面から直接、サイト外で収集されたデータに基づく広告をオフにできるようになりました。これによりアカウント単位での管理がしやすくなっていますが、オフにしてもデータ収集そのものが完全に停止するわけではない点に注意が必要です。

重要: 広告のターゲティングを止めても、Facebookが閲覧履歴を収集すること自体は止まらない可能性があります。収集の有無や保存期間はFacebookのポリシーに従います。

Facebookでのオフ手順(手順書)

  1. Facebookにログインする。
  2. 画面右上のアカウントメニューから「設定」を開く。
  3. 設定メニューで「広告」を選ぶ。
  4. 表示される画面で『Ads based on my use of websites and apps』という項目(日本語表示では「ウェブサイトやアプリの利用に基づく広告」など)を探す。
  5. ドロップダウンボックスで「Off」を選ぶと、Facebookがサイト外の閲覧データを広告のために使用するのを防げます。

Facebookの広告設定画面のスクリーンショット(オプトアウト手順を示す)

注: すでにDAAでオプトアウトしている場合、設定画面に「No」と表示されることがあります。これは既存のオプトアウト情報を反映した表示です。

広告設定のドロップダウンで「Off」を選ぶ箇所のスクリーンショット

注意点と限界

  • ターゲティングをオフにすることは、あなたに広告が表示されなくなることを意味しません。広告自体は引き続き配信されますが、より一般的な配信になることが多いです。
  • Facebookがサイト外のデータを収集するかどうかとは別問題です。オフは表示される広告のパーソナライズを制限するだけです。
  • 他の広告ネットワークやサイトがあなたの行動データを収集することは続く可能性があります。つまりFacebook以外の企業による追跡やプロファイリングは別途対処する必要があります。
  • 端末やブラウザごとの設定や、モバイルOSの「広告の追跡を制限」設定と組み合わせるとより効果的です。

代替・追加対策

  • ブラウザのトラッキング防止機能を有効にする(例: ブラウザの追跡防止、サードパーティークッキーのブロック)。
  • 広告ブロッカーやトラッキングブロッカー拡張を導入する(注意: 一部サイトで機能制限が起きる場合があります)。
  • プライベートブラウジングやコンテナ化(例: Firefoxのコンテナ)を使い、アカウントと閲覧を分離する。
  • モバイルではiOSの広告トラッキング制限やAndroidの広告IDリセットを併用する。
  • VPNやプロキシでIPを隠すと行動ベースの結びつきが弱まる場合がありますが、完全な解決にはなりません。

いつこの方法が有効でないか(反例)

  • サイトが独自にユーザー情報を提供している場合(同じメールアドレスでログイン等)、Facebook側のオプトアウトだけでは個人を照合される可能性があります。
  • 企業や広告主がファーストパーティとして持つデータをFacebookが受け取っている場合は、サイト外設定のオフだけでは影響を与えられないことがあります。

役割別チェックリスト

  • 一般ユーザー
    • Facebookで設定をオフにする。
    • ブラウザで追跡防止を有効にする。
    • 必要なら広告ブロッカーを導入する。
  • IT管理者
    • 社内ポリシーでソーシャルプラグインの利用制限を検討する。
    • 従業員向けガイドを配布し、プライバシー設定手順を示す。
  • プライバシー担当
    • Facebookのデータ利用ポリシーを確認し、個人データの流れを文書化する。
    • GDPRや現地法に基づくユーザー権利行使の手順を整備する。

簡単な意思決定フロー

flowchart TD
  A[広告が気になる?] -->|はい| B[Facebook設定でオフにする]
  A -->|いいえ| C[何もしない]
  B --> D{他の追跡も気になるか}
  D -->|はい| E[ブラウザ防止策と拡張の導入]
  D -->|いいえ| F[完了]

プライバシーと法令に関する注意

EU圏などではGDPRに基づく開示請求や削除要求の権利があります。もしデータの扱いに不安がある場合は、Facebookのプライバシー設定画面やヘルプページでデータポータビリティや消去の手順を確認してください。具体的な手続きが必要な場合は専門家に相談すると安全です。

よくある質問

  • オフにすれば完全に追跡されなくなりますか?
    いいえ。ターゲティングのための利用をオフにできますが、データ収集そのものや他社の追跡が止まるわけではありません。

  • 端末を変えたら再設定は必要ですか?
    Facebookのアカウント設定はアカウント単位で反映されるため、基本的に端末を変えても設定は維持されます。ただしブラウザクッキーやアプリレベルの設定は別途確認してください。

まとめ

  • Facebookはサイト外での閲覧データを広告に使っています。
  • 設定→広告から『Ads based on my use of websites and apps』をOffにすればターゲティングを抑えられます。
  • ただし完全な追跡防止には追加の技術対策や法的手段が必要になることが多いです。

要点

  • Facebookの広告設定でオフにするだけで、多くのパーソナライズ広告を止められます。
  • それでもデータ収集や他社による追跡は別途対処が必要です。

短い行動プラン

  1. Facebookで設定をオフにする。
  2. ブラウザでトラッキング防止を有効にする。
  3. 必要に応じて広告ブロッカーやVPNを導入する。
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