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GEユニバーサルリモコンのコードと設定ガイド

4 min read 家電 更新されました 07 Oct 2025
GEユニバーサルリモコンのコードと設定ガイド
GEユニバーサルリモコンのコードと設定ガイド

要約


テレビのリモコン

テレビ、DVDプレーヤー、ストリーミング機器を1台のリモコンで操作できれば視聴体験は大幅に簡素化されます。GEのユニバーサルリモコンは多くの家庭用AV機器に対応しており、ここではそのコード一覧と具体的な設定手順、実践的なトラブルシュートを詳しく説明します。

本記事の対象読者と目的

  • 家庭で簡単にリモコンを設定したい一般ユーザー
  • 複数の機器を統合して使うAV担当者やインストーラー
  • リモコンが一部しか動作しない時に原因を切り分けたい人

目的: GEユニバーサルリモコンのコード設定(手動/自動)を確実に行い、互換性と機能の限界を理解した上で最適な運用をできるようにすること。

重要: 本ガイドは各ブランド・モデルに対する一般的な対処法と実務的なチェック手順を記載しています。製品マニュアルの記載と矛盾する場合は、まずメーカーの最新資料を優先してください。


GEユニバーサルリモコンとは

GEのユニバーサルリモコン本体とボタン配置

GEユニバーサルリモコンは、テレビ、DVD/Blu‑ray、サウンドバー、ストリーミングプレーヤー、ケーブル/衛星受信機など幅広いAV機器を操作できるよう設計された汎用リモコンです。機器ごとに割り当てられた「コード」を用いることで、リモコンの赤外線信号が対象機器の受光部に適合し、操作が可能になります。

定義(1行): リモコンコードは、リモコンが送信する赤外線信号パターンのセットを識別する番号です。

注意点:

  • すべての機能が必ず使えるわけではありません。各コードは機能のサブセット(電源、音量、チャンネル等)しか実装しない場合があります。
  • 同じブランド内でもモデルによって対応コードが異なり、複数のコード候補が存在します。

機能例: プログラム可能なマクロ、バックライト、タッチスクリーン(モデルに依存)など。


コードで設定する基本手順(手動入力)

事前準備:

  • 対象機器(テレビなど)の電源を入れておく。
  • GEリモコンに新品の電池を入れる。安定した信号が必要です。
  • メーカーが提供するコード表(本記事の一覧や製品マニュアル)を手元に用意する。

手順(一般的なGEブランドの手順を整理):

  1. 対象機器の電源を入れる(例:テレビの電源をオン)。
  2. GEリモコンの電池を確認する。電池が弱いと学習/送信が不安定になります。
  3. リモコンのリモコン(Mode)ボタンのうち、対象機器に該当するボタン(例:TV)を押す。
  4. 「Setup」ボタンを長押しする(赤いインジケータが点灯するまで)。
  5. 対象機器用の番号コードをリモコンの数字キーで入力する(本記事の各ブランド表を参照)。
  6. 正しいコードを入力すると、赤色ランプが消えるか、インジケータが反応して設定完了を示します。
  7. テレビの電源や音量ボタンなど、主要ボタンが機器を操作するかを確認する。
  8. もし動作しない場合は、同ブランド列にある別のコードを順に試す(複数コードがリストされていることが多い)。

ヒント: それでも設定できない場合は次の自動サーチ(コード不要)を試してください。


コード入力と設定操作の例

コードを使わずに自動で設定する手順

コードがわからない・手元にない場合、ほとんどのGEユニバーサルリモコンは自動コード検索機能を備えています。所要時間は数十秒〜数分程度ですが、機器やモデルにより差があります。

手順(一般的な自動検索法):

  1. 対象機器の電源を入れる(例:テレビオン)。
  2. リモコンの電池を確認する。
  3. リモコンの「Setup」ボタンを押し続け、赤色インジケータが点灯するのを確認する。
  4. 操作対象を選ぶ(例:「TV」ボタンを押す)。
  5. 「Power(電源)」ボタンを約5秒ごとに「押して放す」を繰り返す。リモコンは登録されているコードを順に送信し、機器が反応したら停止する。
  6. 機器がオフになったら直ちにその時点で対象モード(例:TVボタン)を押してコードをリモコンに保存する。
  7. 保存後、音量やチャンネルなど主要操作を試して動作を確認する。
  8. 必要に応じて別の機器(DVD、Cable等)について同様に行う。

注意: 自動検索はリスト順にコードを試すため時間がかかることがあります。また、機器が一部しか反応しない場合は別のコードで再テストしてください。


主要ブランド別コード一覧(抜粋)

次の表はGEユニバーサルリモコンでよく使われるブランドと、それぞれのコード一覧です。動作しない場合は同ブランド内で複数のコードを試してください。

Roku TV用コード

ブランドコード一覧
Roku Stick (CL4)0903, 4395, 2014
Roku TV (CL4)6001, 6071
Roku (CL5)0903, 2013, 4395
TCL Roku TV (CL5)6171
Sharp Roku TV (CL5)6001, 6251

Samsung TV用コード

ブランドコード一覧
Samsung Smart TV CL34941, 3561, 1191, 2741, 4961, 1501, 5521, 3321, 2071, 0261, 0711, 5471, 0351, 1221, 0331, 1911, 0711, 4011, 1311, 2141, 3301, 2721, 0251, 0001, 4961, 0781, 2961, 0531, 0101, 3571
Smasung TV CL45791, 5801, 3301
Samsung TV CL53301, 5791, 5801

Hisense TV用コード

ブランドコード一覧
旧型 Hisense テレビ0182, 6161, 0001, 6251, 4391, 3671, 5331, 6171, 2081, 4671, 2891, 2141, 2211, 5341, 0073, 1651, 0671, 4381
新型 Hisense テレビ2211, 3671, 2081, 2891, 0001, 2141, 4391, 1741, 4671, 0671, 4381, 1651

LG TV用コード

ブランドコード一覧
LG Smart TV0338, 0050, 0012, 0227, 0156, 0005, 0009, 0080, 0057, 0004
LG TV CL30931, 5271, 1501, 5511, 1181, 3221, 3811, 0251, 3001, 1471, 0001, 3311, 4731, 3281, 0611, 0761, 1911, 0131, 3091, 1221, 5501, 3021, 5271
CL41911, 1181, 1221, 3001, 0001, 6021, 5511
CL53001, 1911, 6021, 1221, 0001, 5511, 1181

ケーブル/セットトップボックス用コード

ブランドコード一覧
DirecTV8018, 8021, 8023, 8024, 8028, 8034, 8035, 8039, 8040, 8042, 8043, 8044, 8046, 8063, 8109, 8110, 8111, 8139, 8153, 8172, 8178, 8179, 8181, 8184, 8185, 8196, 8199, 8201, 8202, 8203
Dish8041, 8045, 8148, 8149, 8191, 8193, 8204
ABC8002, 8003, 8014, 8048, 8049, 8050, 8051, 8052
Century8003, 8016, 8056, 8113
Sky Network8029, 8109, 8110, 8111, 8170, 8171
Cogeco8088
Comcast8088
Charter8027
AT&T8088, 8206
RCA8018, 8195, 8213, 8214

DVDプレーヤー用コード

ブランドコード一覧
Philips6002, 6008, 6019, 6022, 6046, 6084, 6085, 6123, 6134, 6139, 6167, 6168, 6228, 6238, 6239, 6240, 6285, 6306, 6489, 6545, 6549
Samsung6001, 6012, 6032, 6055, 6066, 6129, 6165, 6166, 6210, 6287, 6478, 6479, 6488, 6498
Mitsubishi6003, 6098, 6126, 6485
Sony6006, 6049, 6095, 6099, 6115, 6124, 6243, 6244, 6245, 6246, 6473, 6487, 6537, 6538, 6543
HP6486
Panasonic6001, 6002, 6011, 6026, 6090, 6096, 6097, 6103, 6113, 6121, 6216, 6229, 6233, 6471, 6490, 6520, 6544, 6557
Bose6170
Toshiba6002, 6008, 6012, 6025, 6061, 6076, 6123, 6232, 6295, 6301, 6373, 6475, 6515, 6516, 6525, 6542

Xboxやその他ストリーミング機器の例

  • DVD 用:0915
  • ストリーミングメディアプレーヤー:2824, 2134, 2144

(上記は試行用のコード例です。該当機種で動作するかはモデルに依存します。)


互換ブランドの概観

GEリモコンは多数のブランドをサポートします。テレビではSamsung、Vizio、LG、Sony、Sharp、Toshiba、TCLなど、DVD/ブルーレイではSony、Samsung、LG、Panasonic、Toshibaなど、ケーブル/衛星受信機ではComcast、Xfinity、DirecTV、Dishなどが一般に対応します。ただし、モデルや年式により個別の互換性差があるため、表の複数コードを検証してください。


よくあるトラブルと原因の切り分け

シナリオ: リモコンをプログラムしたが、すべてのボタンが動作しない。

考えられる原因と対処:

  1. 部分的なコード互換性

    • 原因: 入力したコードが機器の全機能をカバーしていない(例:電源/音量は動くが入力切替やメニューが効かない)。
    • 対処: 同ブランドで他のコードを試す。可能であれば元リモコンと機能差を比較する。
  2. 機器側の機能不在

    • 原因: 元の機器リモコンに存在しない機能(例:スリープタイマー)をGEが送信しても機器が対応していない。
    • 対処: その機能は諦め、必須機能(電源・音量・チャンネル)に絞った運用にする。
  3. 赤外線受光部の問題

    • 原因: 機器の受光部が汚れている、角度が悪い、または赤外線を阻害する物がある。
    • 対処: 受光部を清掃し、リモコンと機器を正面に向けて近距離でテストする。
  4. 電池やハードウェアの問題

    • 対処: 新しいアルカリ電池に交換し、リモコンのボタンが物理的に戻るかを確認する。

テスト手順(短い受け入れテスト):

  • 受け入れ基準1:電源ボタンでON/OFFが確実に行える。
  • 受け入れ基準2:音量の上下が正常に動作する。
  • 受け入れ基準3:チャンネル変更が行える(チューナー搭載機器の場合)。

これらが満たされれば日常使用に十分と考えられます。


実務で使えるプレイブック(SOP)

目的: 現場でリモコンを短時間で設定し、最低限の検証を行うためのチェックリスト。

  1. 準備
    • 機器を起動する。
    • 元リモコンがある場合は動作の確認をしておく(どのボタンが必須かメモ)。
    • GEリモコンに新しい電池を入れる。
  2. コード入力手順
    • 手動でコードを試す前に自動検索で素早く検出できるか試行。
    • 自動検索でダメな場合はリストからコードを順に試す(重要機能優先)。
  3. 検証
    • 電源、音量、入力切替、メニューを確認。
    • 必要ならメニュー内の操作(再生/一時停止)も確認。
  4. 記録
    • 有効だったコードをメモ(製品名、モデル、コード、日付)。
  5. フォローアップ
    • 一部機能が効かない場合は、ユーザーに代替操作(機器のボタン)を案内。

意思決定ツリー(設定成功までの流れ)

flowchart TD
  A[開始:機器の電源が入っているか?] -->|はい| B{リモコンに電池は良好か}
  B -->|いいえ| C[電池を交換する]
  B -->|はい| D{自動検索を試す}
  D -->|成功| E[保存して検証]
  D -->|失敗| F[コード表から手動で試す]
  F -->|成功| E
  F -->|失敗| G{部分機能のみ動作}
  G -->|はい| H[重要機能を優先して運用]
  G -->|いいえ| I[機器側の非対応または故障。メーカー確認]

代替アプローチと応用テクニック

  • 学習リモコンがある場合: 元リモコンを使ってGEリモコンに信号を学習させる(学習機能を持つモデルに限る)。
  • スマホアプリ: 一部のスマートTVや機器はスマートフォンアプリで操作可能。リモコンが不十分な場合の代替手段として検討。
  • 赤外線リピーターや外部ブリッジ: 受光部が物理的に届きにくい場所にある機器にはIRリピーターを利用して信号を中継する。

いつこの方法は失敗するか(反例)

  • 機器が赤外線ではなくBluetoothや専用無線でしか制御できない場合、GEリモコンの赤外線送信では全く届きません。
  • 機器が独自仕様の信号(メーカー独自の暗号化)を採用している場合、互換コードでも一部機能しか動作しないことがあります。
  • ハードウェア故障(受光部や基板の不良)が原因の場合は、どのコードでも操作できません。

役割別チェックリスト

家庭ユーザー:

  • 電池交換、電源確認
  • 自動検索→手動コードの順で試す
  • 必須機能(電源、音量)を優先

AVインストーラー:

  • 機器リストと必須機能の事前確認
  • 複数コードでの互換性検証と現場記録
  • IRリピーター/ブリッジの導入検討

IT/システム管理者:

  • 設置環境での干渉源(照明、他のIR機器)を確認
  • 端末台帳へリモコン設定情報を登録
  • セキュリティ・運用ルール(誰がリモコン設定を変更できるか)を定義

テストケースと受け入れ基準

テストケース:

  1. 電源ON/OFFが機器で確実に動作するか
  2. 音量アップ/ダウンが確実に動作するか
  3. チャンネル変更(チューナー搭載機器の場合)ができるか
  4. 入力切替(HDMI切替など)ができるか

受け入れ基準(合格条件):

  • ケース1~3のうち、少なくともケース1と2が正常に動作すること
  • すべての必須操作が5回連続で正しく動作すること

互換性・移行に関する注意点

  • 年式差: 古い機種と新しい機種ではコードの互換性に差があるため、旧機種向けコードと新機種向けコードを別々に試す。
  • 同ブランド内でもモデルによっては複数クラスタ(CL3、CL4、CL5など)に分類されることがある。クラスタごとに適したコードを試す。
  • GEリモコンのモデルによって搭載されているコードのライブラリが異なる。古いリモコンは新しい機器に対応していない可能性がある。

セキュリティとプライバシーの注意点

  • 赤外線リモコンは基本的に受動的な送信手段であり、個人情報を送受信することはありません。ただし、スマートリモコンやネットワークに接続するタイプを利用する場合は、アカウント管理やネットワークセキュリティに注意してください。
  • 企業や公共施設で使用する場合は、誰が設定を変更できるか明確にし、設定記録を残しておくことを推奨します。

まとめ

GEユニバーサルリモコンは多数の機器を一元管理できる便利なツールです。コード表を確認して手動入力する方法、自動検索で試す方法の両方を理解しておくと現場での対応が早くなります。主要なチェックポイントは電池、赤外線受光部、そして必須機能の検証です。問題発生時は、他コードの試行、受光部の清掃、ハードウェア故障の切り分けを順に行ってください。

ご意見や具体的な機種での動作報告があれば、コメントで共有してください。


まとめ(箇条書き):

  • GEリモコンは幅広いブランドに対応するが、モデル差がある。
  • コードの手動入力と自動検索の両方を使い分ける。
  • 主要な受け入れ基準は電源・音量・チャンネルの動作。
  • 学習リモコンやIRブリッジは有効な代替手段になり得る。
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