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Googleアカウント:不要なサードパーティーアプリとデバイスのアクセスを取り消す方法

3 min read セキュリティ 更新されました 19 Sep 2025
Googleアカウントの不要アプリとデバイスを安全に取り消す
Googleアカウントの不要アプリとデバイスを安全に取り消す

Google 検索ページのイラスト

要点(Summary)

  • Google アカウントにアクセスできるサードパーティーアプリを確認するには、Google My Account の「Data & Privacy」→「Third-Party Apps and Services」へ移動します。
  • Drive と連携しているアプリは Google Drive の「Settings」→「Manage Apps」で見つけ、「Options」→「Disconnect From Drive」で連携を解除できます。
  • 使っていない端末からリモートでサインアウトするには、Google My Account の「Security」→「Manage All Devices」で該当デバイスを選び「Sign Out」を実行します。

なぜ確認が必要か

多くのアプリは Google アカウントのデータへアクセスを求めます。これは正常な動作のために必要な場合が多いですが、アプリを使わなくなってもアクセス権を持ち続けることがあります。不要なアクセスはプライバシーとセキュリティのリスクになります。定期的に確認し、必要ないアクセスは速やかに取り消しましょう。

手順 1:サードパーティーアプリのアクセスを確認して削除する

  1. Google My Account サイトへアクセスし、Google アカウントでサインインします。
  2. 左側のサイドバーで「Data & Privacy」をクリックします。
  3. 右側のペインを下へスクロールし、Apps and Services セクションで「Third-Party Apps and Services」を選びます。

Google My Account の「Data & Privacy」と「Third-Party Apps and Services」が強調表示された画面

  1. 表示された一覧から、アクセス権を確認したいアプリを選びます。トップのフィルター(Sign In With Google、Linked Account、Access To)で絞り込みが可能です。

Google アカウントに接続されているアプリとサービスが表示された画面

  1. アプリの詳細ページで、アプリがアクセスしているアカウント内の項目を確認します。
  2. アクセスを取り消すには、画面下部の「Delete All Connections You Have With [App or Service Name]」をクリックし、表示される確認ダイアログで「Confirm」を選びます。

選択したアプリの全接続を削除する操作が強調表示された画面

注:将来そのアプリを再び使いたい場合は、アプリ内で再度 Google 認証を行えばアクセス権が復活します。

手順 2:Google Drive と連携しているアプリの接続を解除する

一部のアプリは Google アカウント全体ではなく Google Drive とだけ連携します。これらは Google My Account の一覧に表示されないことがあります。Drive 側で確認して削除してください。

  1. Google Drive にアクセスしてサインインします。
  2. 右上の歯車アイコンをクリックし「Settings」を選びます。
  3. 左側の「Manage Apps」を選択します。
  4. 右側の一覧から該当アプリを探し、アプリの横にある「Options」→「Disconnect From Drive」をクリックします。

Google Drive 設定で「Disconnect From Drive」が強調表示された画面

  1. 表示される確認ダイアログで「Disconnect」を選びます。

重要: 一部のアプリは Drive 上のファイルを「所有」するか「リンク」するため、連携解除後にそのアプリが作成したファイルがどう扱われるかを確認してください。必要ならファイルを別の場所にバックアップしておきます。

手順 3:使っていないデバイスからリモートでサインアウトする

  1. Google My Account にアクセスし、サインインします。
  2. 左側のメニューで「Security」を選びます。
  3. 右ペインの Your Devices セクションで「Manage All Devices」をクリックします。

Google My Account の「Security」と「Manage All Devices」が強調表示された画面

  1. ログイン中のデバイス一覧が表示されるので、サインアウトしたいデバイスを選びます。
  2. デバイスの詳細ページで「Sign Out」をクリックし、確認ダイアログで「Sign Out」を選択します。

Google My Account 上のデバイスの「Sign Out」が強調表示された画面

注意: オフラインや電源が切れているデバイスでも、次回オンラインになった際に自動でサインアウトされます。

セキュリティ強化の追加措置

  • 2 段階認証(2-Step Verification)を必ず有効にしてください。第二の要素として、パスキー、認証アプリ、SMS(可能なら回避を検討)、またはハードウェアセキュリティキーを使えます。
  • 定期的(例:6か月ごと)にアクセス権を見直す習慣をつけましょう。
  • 不審な活動があれば、パスワードを変更し、接続済みアプリを一括で取り消してください。
  • 組織アカウントの場合は、管理者ポリシーで OAuth アプリの許可リストやブロックリストを運用することを検討してください。

ミニ手順書(SOP): 5分で安全確認

  1. Google My Account にログイン
  2. Data & Privacy → Third-Party Apps and Services を開く
  3. 不要なアプリを選び、Delete All Connections を実行
  4. Google Drive 設定 → Manage Apps で Drive 連携を切断
  5. Security → Manage All Devices で不要デバイスを Sign Out
  6. 2 段階認証の状態を確認

この SOP を 6 か月ごとに繰り返します。

役割別チェックリスト

  • エンドユーザー(個人)

    • 使っていないアプリを削除する
    • Drive の接続を切る
    • 使っていないデバイスをサインアウトする
    • 2 段階認証を有効にする
  • IT 管理者(企業)

    • OAuth アプリのホワイトリストを作る
    • 社内のログイン端末ポリシーを適用する
    • 定期監査のスケジュールを作成し、従業員に周知する

受け入れ基準(Критерии приёмки)

  • アカウントに不要なサードパーティーアプリが残っていない
  • Drive に不要な連携アプリが存在しない
  • 使っていないデバイスでサインイン状態がない
  • 2 段階認証が有効になっている

これらが満たされていれば、最低限のリスク低減が完了です。

いつこの方法が効かないか(反例)

  • アプリが Google OAuth を使わず、独自の API 経由で直接データを取得している場合。そうしたケースはアプリ側での設定や開発者への問い合わせが必要です。
  • 組織アカウントで管理者がアプリを強制的に許可している場合、個人ユーザーが取り消せないことがあります。管理者ポリシーを確認してください。

代替アプローチ

  • アカウントを丸ごと再認証(パスワード変更+すべてのセッションの強制終了)して、その後で必要なアプリだけ再認証する方法。
  • OAuth を使わない外部サービスは API キーやサービスアカウントの管理画面からアクセス権を取り消す。

プライバシーと法務メモ(GDPR 等)

  • サードパーティーアプリが個人データを処理する場合、そのアプリはデータ管理者または処理者としての責任を負います。EU 圏のデータに関しては GDPR が適用される可能性があります。不要なアクセスを取り消すことで、第三者による過剰な個人データ保持を減らせます。
  • 企業で扱うアカウントでは、どのベンダーにどのデータが提供されているかを追跡し、必要に応じてデータ主体アクセス請求(DSAR)や削除要求を行ってください。

リスクと緩和策

  • リスク: 放置されたアプリがデータを長期保存している可能性。
    • 緩和: アプリ提供者にデータ削除を依頼し、必要ならサードパーティーとのデータ共有を監査する。
  • リスク: 盗難・紛失したデバイス経由での不正アクセス。
    • 緩和: リモートサインアウト、リモートワイプ、2 段階認証、デバイス暗号化。

テストケース / 受け入れチェック

  • テスト 1: サードパーティーアプリを一覧から削除後、アプリからのアクセスが成功しないことを確認する。
  • テスト 2: Drive の連携を切断後、当該アプリが Drive ファイルにアクセスできないことを確認する。
  • テスト 3: リモートでサインアウトしたデバイスで再度操作ができないことを確認する。

短い用語集

  • OAuth: サードパーティーに限定的なアクセスを与えるための認可プロトコル。
  • 2 段階認証: パスワード以外の要素を要求して認証を強化する仕組み。
  • Drive 連携: Google Drive のファイルやフォルダを外部アプリが扱うための接続設定。

FAQ

Q: サードパーティーアプリを削除しても、そのアプリが持っている私のデータは消えますか?

A: 削除操作は Google 側の接続を切るだけです。アプリ側に既に保存されているデータは、アプリ提供者に削除を依頼する必要があります。

Q: 一度取り消したアクセスを元に戻すには?

A: アプリ側で再度 Google でサインイン(OAuth 承認)すれば、再びアクセスを与えることができます。

Q: 管理者に強制的に許可されたアプリを個人で取り消せますか?

A: いいえ。組織の管理ポリシーで許可されたアプリは管理者が制御します。管理者に連絡してください。


まとめ

  • 不要なアプリや使っていないデバイスのアクセスを定期的に見直しましょう。これによりプライバシーが向上し、不正アクセスのリスクを下げられます。
  • 基本的な流れは、Google My Account の「Data & Privacy」でアプリを削除、Drive 側で連携を切断、Security でデバイスを管理、そして 2 段階認証を有効化することです。

重要: アプリの削除は Google 側での接続解除のみであり、アプリ側に残るデータは別途削除を依頼する必要があることを忘れないでください。

And that’s how I made sure the apps that I didn’t use anymore weren’t accessing my Google account data.

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